痛風のために毎日の食生活の改善を
頑張っている人も多いのではないでしょうか。
そんな人には心の底からエールを送りたい気分です。
この食生活での食生活の改善で大事なのは情報収集。
どの食品が尿酸値を下げるのにいい、とか、逆に
この食品は注意した方がいい、とか。
尿酸値は血糖値や血圧のように
手軽に検査することができないので、
なかなか対策の進捗状況を確認できないのが
厄介な点なんですよね。
自分は良かれと思って心がけていた食生活が
じつはとんだ見当はずれ、久しぶりに
尿酸値の検査を受けてみたらかえって上昇していた…
なんてことにもなりかねません。
基本的な知識はもちろんのこと、
同じ痛風対策を行っている人同士で情報交換をして
つねに情報をアップデートしていくことも大事かも。
で、今回、情報提供したいのが牛乳。
好きな人いますか?
非常に身近な飲料ですが、一方では
意外に好き嫌いが分かれる傾向があります。
それに子供の頃は
「カルシウムがたっぷり入って体の成長にいいから飲め」
と周りの大人に強制的に飲まされたりもしましたが、
大人になると飲む機会が減ってしまいます。
とくにお酒好きの人はあまり飲まないでしょう。
正直な話、お酒と相性の良い飲み物ではありませんし。
しかし、じつはこの牛乳に尿酸値を下げる
優れた効果があるというんです。
みなさんご存知のように痛風は、
尿酸が血中に多い高尿酸血症の状態が続いた結果
として生じます。
尿酸が作られる量が多いと
血中に溶けきれなくなってしまい、
結晶化して骨や関節などに付着してしまうのです。
それが思い出すだけでも恐ろしい激痛の原因となります。
ここまではご存知でしょう。
牛乳の効果はここからです。
牛乳には尿酸を血中に溶けやすくし、
腎臓から尿の形で
体外へと排出させるのを促す作用があるのです。
あの厄介な結晶化を防いでくれるわけですから、
あの激痛の発作を起こらなくしたり、
症状を和らげてくれるのです。
牛乳はアルカリ性の食品です。
そのため摂取すると尿がアルカリ性へと傾くのです。
じつは尿が酸性に傾いている状態だと尿酸が溶けにくく、
排泄されずに体内に残って
結晶化しやすくなってしまうのです。
この酸性がもたらす痛風のリスクは、
ストレスとも深く関わっているといわれています。
それだけに牛乳によってアルカリ性へと
傾けさせる効果が大きな意味を持ちます。
あるデータでは牛乳を飲む習慣がある人が
それを1ヵ月間止めた結果、
尿酸値が上昇したという実験結果も出ています。
また牛乳ではありませんが、低脂肪乳を1日杯飲む人は
まったく飲まない人に比べて痛風の発作が起こる確率が
半分になるというデータもあります。
お酒が好きで牛乳を飲まない人は、
二重の意味で尿酸値を上げる原因を
作ってしまっていることになります。
みなさんも試してみてはいかがでしょうか。
昔から、牛乳には尿酸を押し流す作用がある、
といいますからね。
牛乳は大量に飲むと、カロリーを摂りすぎたり、
お腹がゆるくなったりするかもしれませんが、少量を
継続的に飲み続けることはおススメです。