痛風に塩分控えめは、関係ありません。
ですが、痛風(高尿酸血症)は高血圧を合併しやすいので、
心の片隅にでも、
このことを留めておいたほうが良いかもしれません。
痛風って、足が痛くなるだけの病気じゃなかったのですね。
人間誰しも、年をとってくると血管が老化して
高血圧気味になってきますが、痛風(高尿酸血症)で
少しずつ腎機能が低下している場合もあります。
つまり・・ひらたくいえば、
尿酸結晶が腎臓のフィルターに沈着して
腎臓の機能をちょっとずつ、衰えさせていくわけです。
怖いですね。
で、腎機能と高血圧は微妙な関連があり、
腎機能が低下していくと高血圧になっていきます。
高血圧、高血圧とよくいいますが、
要は血管の内部が狭くなってきたり、硬くなってきたりで、
心筋梗塞とか脳梗塞を起こす可能性があるんです。
ああ、これは怖いですよ。
命にかかわることですからね。
さて、ここで薬を飲みましょう、となるわけですが、
高血圧を下げる、いわゆる降圧剤の中には、
尿酸値を上げる作用もあるモノもあるので、要注意。
利尿剤とかね。
実際、そういう話を聞いたこともあります。
高血圧の治療のため、薬を飲んでいたら、
前はそうじゃなかったのに
「尿酸値があがって痛風になった」って。
シャレにならない副作用ですね。
お医者は、痛風にしろ、高血圧にしろ、
とにかく、「薬を飲みなさい」としか言いませんから、
最終的には、ご自分で御判断ください。
副作用の説明とかは、あまり事前にしてくれない
お医者もおられますので、心配なら薬の効用・副作用など
ネットとかで調べてから
服用されるのが良いかな、と思います。
って、そういうことって、キチンと患者に事前に説明するのが、
お医者の責務だと思いますけどね。
いちいち細かいことまで患者の一人ひとりに説明していたら、
やたらと診察に時間ばかりかかって、
診察患者の数がサバけないから・・
なんて理由ではないことを祈ります。
で。
薬以外で、われわれが自分で気をつけることができるのは、
食事くらいでしょうか。
減塩、つまり、塩分控えめの食事をする、ってこと。
薄味の味付けですね。
塩分の一日の摂取量は10グラム以下が望ましい、
とかいいますが、
入院したときの病院食でもないかぎり、
正確な摂取量なんか、わからんでしょう。
ですので、あくまで目安です。
ここで気をつけなければならないのは、その塩分摂取量は
一日の総量である、ということです。
つまり・・いくら薄味にしていても、
大量に、すなわち食事を食べすぎてしまうと、
いくら薄味の食事であっても、
摂取塩分はタップリになってしまう、ということです。
「味の薄めの食事」たくさん>「味の濃いの食事」ちょっぴり
・・・の可能性もある、ということです。
あ、一日に摂取する塩分量の話ですけどね。
でも、あんまり気にしすぎると、それがまた、
ストレスになって、あまりストレスが強いと
これまた、尿酸値を上げてしまうこともあるので、
いや、ホントに、痛風ってヤツは、やっかいですよね・・