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● 酢って、酸性なんだから、痛風に良くないのでは?
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古来より、酢は体に良いとされていますが、
本当は料理と一緒に、食べることによって摂取するのが
理想的です。
なかなか、酢だけでゴクゴクとは飲みにくいですからね。
さらに酢の中でも、特に黒酢には多くの効果があります。
痛風にも?
黒酢だけ飲んでいればそれで良い、
というものではありませんが、
黒酢は健康の一助になってくれるものです。
ところで、酢といえば、酸性の食品ですが、
酸性の酢を飲んだら、痛風には良くないんじゃないの?
酢の成分の中で、痛風に良い、つまり、
尿酸値改善に効果がある、と考えられているのが、
クエン酸です。
酢は、「体内に取り入れられて分解」されると、
“アルカリ性”になるのですよ。
ですので、飲む前の酢の段階で「酸性」でも
体内に摂取されると「アルカリ性」になるのです。
だから、その点は安心、ということで。
酸性とか、アルカリ性とかが、
どうして痛風に関係あるの?
痛風と言えば、尿酸値ですが、
尿酸値を下げるには、方法は たった二つだけ。
尿酸を体内で作り過ぎないようにするか。
尿酸をできるだけ多く排泄するか。
尿酸を作り過ぎないようにするのは、
持って生まれた体質とか、いろいろあって、
なかなか難しいです。
で、できるだけ尿酸を多く排出するほうを
なんとかしよう、というわけで。
尿酸というのは、尿に溶けて、
尿と一緒に体外にハイセツされるのが大部分なわけです。
便と一緒に・・というのも少しありますが、
やはり大半は尿と一緒に排泄されます。
だから、せっせと尿を出しましょう、というわけで。
ですが、さあ、出すぞ・・と気合を入れても、
そう、じゃんじゃん出せるものでもありません。
原材料がないと。
げんざいりょう?
つまり・・
とりあえず、飲むモノを飲まないとね。
だから、痛風対策として、水を多めに飲みましょう、と
よく言われるのは、そこなんです。
だったら、痛風改善、尿酸値対策には
水ばかり飲んでいたら、それで良いか?
いくら水を多めに飲んで、尿量が増えても、
必ずしも、多く尿酸が排泄されているか、
といえば、そうとも限らないですしね。
・・・というのは、ここで、
尿の酸性、尿のアルカリ性、
とかいう話になってくるわけで。
尿酸が尿に溶ける、といっても、
酸性の尿には溶けにくく、
アルカリの尿には溶けやすい、という性質があるのです。
どうせ、尿を出すなら、
尿酸のたっぷり溶けた尿を排泄するのと、
尿酸のあまり溶けていない尿をハイセツするのと、
どちらがいい?
まあ、これって、
痛風の人以外は、どうでもいい話ですけどね。
病院で処方される薬の中にも、
クエン酸塩を処方する場合もあるのです。
狙いは、もちろん、尿のアルカリ化。
じゃあ、クエン酸をせっせと摂ればいいのね?
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● お菓子食べ過ぎで痛風になりますか?
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クエン酸は、もともと、
柑橘系のフルーツや梅干しなどに含まれている成分です。
でも、柑橘・・といっても、
レモンの丸齧りは酸っぱいですし、オレンジは
おいしいですが、あまり食べ過ぎると、果糖が
たっぷり含まれているので尿酸値が上がる可能性があります。
果糖は、体内で分解されるときに、
尿酸が作られるのですよ。
少しなら あまり気にすることはないでしょうが、
果糖に限らず、“甘いもの”の食べすぎは、
痛風にはあまり良くないです。
甘いものの過食は、
体内の尿酸が多く生成されるので、
尿酸値が上がることにつながる可能性もあります。
なにごとも、ほどほどに・・と。
それから、梅干しですが・・
梅干しが大好きという人も、世の中にはいるとは思いますが、
う~ん・・あれ、おいしいですかね??
結局、お手軽なのは、サプリメントってことになります。
ただ、要注意なのは、
フルーツならば、2つも3つも食べたら、
お腹いっぱいになってしまって、もう食べられませんが、
サプリメントは小粒なので、何十粒でも
食べようと思えば・・っていうか、飲めてしまうわけです。
つまり、過剰摂取になる、ってことですね。
多くを飲めば飲むほど、健康増進になるとか、
尿酸値が下がる、というわけではありませんので、
気をつけた方がいいと思います。