寒い冬も終わりを告げて、ようやく
あたたかな春がやってきました。
地方によっては、さくら満開の地域も多いのではないか、
と思います。
ですが、人によっては、
「春=花粉症」という感じで憂鬱な人もおられるのでは?
花粉症というのは、花粉が飛び交う季節に発症する、
というか、この季節、酷くなるわけですが・・
東洋医学(日本では漢方医学)では、
『鼻は、胃と関係がある』
・・と考えられています。
なんで、鼻が胃と関係あんだよ、ハナとイは全然 別だろ、
何言ってんだ・・と思うかもしれませんが、
まあ、そう考えられているんだから、仕方ないです。
内臓の不調は、体の表面の器官に反応して、
現れてくる、ということで。
胃の場合は、鼻と密接な関係がある、と。
で。
花粉症に苦しんでいる人は、どうすればいいのか?
どうすれば花粉症が改善するのか?
漢方(東洋医学)の考え方によりと、
胃を良くすればよいわけです。
胃の調子を良くすれば、
「花粉症は ずっとマシ」になります。
たしかに花粉症の直接の原因は、
飛び交う花粉のせいかもしれませんが、
他に思い当たる点はありませんか?
食べ過ぎたり飲み過ぎたり、
不規則な生活をしたりしていませんか?
試しに、整腸剤とか飲んでみてください。
胃腸の調子が整ってくると、花粉症は
以前よりはマシになってくると思いますよ。
試してみてください。
でも、ねえ・・
本当は、胃の調子が悪いから、
薬を飲む、整腸剤を飲む、という発想が
どうも気に食わないのですよ。
たとえば・・
年末年始によくあるじゃないですか、
テレビのCМで。
製薬メーカーの胃腸薬の宣伝CМなんですけど、
宴会のシーンとか、映し出されていて。
「あっ!? アナタ、飲み過ぎですが?
でも、大丈夫。さあ、この胃腸薬を飲んで、スッキリ!
どんどん飲みましょう、食べましょう!」
・・・とかね。
「飲み過ぎて食べ過ぎて、胃腸の調子が悪い」→
胃腸薬を飲んで、さらに飲んだり食べたりしよう!
違うでしょ、それって。
「飲み過ぎて食べ過ぎて、胃腸の調子が悪い」→
飲み過ぎ食べ過ぎは、しばらく もう控えて、
胃腸を休ませよう!
・・・コッチの方だと思うのですけどね、本来は。
「胃と鼻」が関係あるというのは、
そのことに気が付いていれば、ちょっとしたことですが、
思い当たることがあると思います。
たとえば、食べ過ぎるとね。
鼻づまりになりやすくなったり、
鼻をかむ回数が増えたりとか。
まあ、人にもよりますが、
鼻に反応が出やすくなります。
・・・・・・・・・・。
痛風の人はね。
「食べ過ぎ」やすい体質なのですよ。
ついつい、飲み過ぎても、大丈夫な体質なんですよ。
つまり、胃が丈夫なのです。
胃腸の性能が優れているわけです。
これを高吸収体質というのですが、ひたらくいえば、
痛風体質ともいいます。
ほら、夏場になったら、夏バテになって、
げっそり痩せて、頬もこけて・・と、
そういうタイプの人がいるでしょう?
そんな人は、痛風体質とは正反対の人です。
胃腸が弱い、もしくは吸収能力が弱い人なのですよ。
そんな人は、痛風になりません。
いくら食べても痛風には、ならない・・
いえ、食べられないのですよ、そんなに。
逆にね。
痛風体質の人は、いくら食べても
胃腸が頑丈なので、ついつい食べてしまう。
いくら飲んでも(他の人よりは)平気なので、
ついつい飲んじゃう。
これは意志が強い弱いの問題じゃなく、
胃腸が高性能なのですよ。
こういう人は、痛風になりやすい体質の人です。
痛風の食事療法といえば、プリン体の多い食品の摂り過ぎ・・
ばかりが注目されガチですが、
食事量そのものに注意を払う方が現実的です。
つまり、過食に注意、ってこと。
プリン体の少ない食事であろうと、
大量に、お腹いっぱい食べたら、食べる量に比例して、
体内で尿酸は 生成されることになります。
血液中に尿酸がどんどん増えて溢れてしまうと、
尿酸値が高くなってしまい、
結晶化した尿酸が関節などに溜まり、
未来の痛風発作の要因となりかねません。
プリン体の多い食品を気にするのもいいですが、
もっと「食べ過ぎ」ないように注意を払うのが良いと思います。
春は、花見だけじゃなく、
移転や転勤などで宴会の機会も多い人もいるかもしれませんが、
食べていて、もし、自分の「鼻の調子」が悪くなってきたら、
それは、もう・・
胃の調子が悪くなってきているシグナルかもしれませんよ?