尿酸値が高くなりやすいのは
主に大人と言われています。
その中でも特に高くなりやすいのは
中高年の男性と言われています。
これは尿酸が生じる原因を考えてみると分かります。
尿酸は食べ物から摂取するプリン体が原因となっています。
プリン体が燃焼されてエネルギーになる際に
燃えかすとして生じるのが尿酸です。
プリン体を多く含んでいるのはビールで、
ビールは中高年の男性が好きな飲み物です。
また、中高年の男性は体内の代謝機能も
衰えが見られ始める年代です。
プリン体が多く取り込まれて尿酸に変化しますが、
その尿酸の排出が上手くいかずに蓄積される事で、
尿酸値が高くなってしまいます。
このように、体の機能も尿酸値には
大きく影響を与えるのです。
ですが、最近では子供でも尿酸値が高い子が
見られるようになってきています。
子供はもちろんまだ若く元気ですが、
原因が何なのかという事が注目されています。
これには二つの原因が考えられています。
一つ目はプリン体を多く含んでいる糖分を
多く含む食べ物を摂りすぎてしまい
尿酸値が増えてしまったこと、もう一つは
遺伝によるものです。
一つ目の糖分を多く含む食べ物ですが、
お菓子や清涼飲料水などは子供も好きな子が多いです。
こうした食べ物を、体内で(糖を)分解されるときに
尿酸が生成されるのです。
子供は元気なので通常、尿酸が生じても排出されますが、
過剰に摂りすぎた場合、体質には個人差もあるため
尿酸が上手く排出されずに尿酸値の上昇、
ということも考えられます。
この場合は、まずは糖分などの
原因となっている可能性のある食べ物を
控える事が大切になります。
もう一つの原因である遺伝は、
両親のどちらかもしくは両方が
プリン体を多く摂っている食事をしており
肥満体質であったりすると、
子供にもその体質が遺伝する可能性が高くなります。
そうすると子供の段階でも尿酸値が高くなりやすくなり、
痛風のリスクが子供の頃から生じる事になってしまいます。
規則正しい食生活を心掛けて軽い運動などを
行うと良いでしょう。
また、すでに子供の尿酸値が高くなっている
という場合は、まずは病院に行って診察して貰い、
今後の対策について行える事をしていきましょう。
薬などが処方される場合もあるためその薬を服用し、
水を飲む事でも尿酸が排出されやすくなるため
毎日飲んでいく、という選択肢もあります。
痛風の痛みは大人でも非常につらい痛みですが、
子供の段階からその痛みを感じることになるのでしょうか。
通常、尿酸が体内の関節などに蓄積して
痛風発作が発症するのに、10~15年はかかるので、
子供のうちから痛風発作を起こすことは
ちょっと考えにくいです。
ですが、なるべく早期に対策が打てるよう、
まずは医師に相談をすると良いでしょう。
また、痛風はこれまでは中高年の方に多い病気と
されていましたが、最近では若年化が進んでいるため、
若い人や子供でも今後増えてくる可能性は
十分あるため注意しておきましょう。
尿酸の生成は思春期の頃から活発になり始めますが、
遺伝的に子供でも尿酸値の高い人はたしかにいます。
痛風発作の症状の出ていない、高尿酸血症の子供にでも
薬(尿酸降下薬)を服用させようとする医師もおられますが、
子供の場合は先の人生が長いので、今後、
一生飲み続けることになる薬を飲むのが
本当に良いのか、どうか。
副作用の心配も含めて、よく検討なさってから
決断する方が良いと思います。