2022年6月7日火曜日

痛風とラーメン 

ラーメンが嫌いだ、という人は

あまり聞いたことがありませんが、

痛風の方は、ラーメンを食べるのは

あまりお勧めできないので注意してください。


痛風というのは、食べ物に含まれているプリン体が

密接に関係しています。

プリン体が体内に入ると、肝臓で分解されます。

この分解の工程の中で生まれるのが、尿酸。

尿酸は尿として最終的には排出されるわけですが、

プリン体を多く含む食べ物をたくさん摂取していると、

尿酸がどんどん作られてしまって、

尿酸の排出が追い付いていかなくなります。


その結果、尿酸が体内に溜まって、結晶化してしまいます。

そこであの強烈な指の付け根の痛みを引き起こすわけです。

ラーメンには、この痛風の原因物質といわれるプリン体が

豊富に含まれています。


ラーメンというと、各店舗とも

スープにかなりこだわっていますね。

いろいろな食材をブレンドしてスープを作り出すわけですが、

実はこのうまみたっぷりのスープの中には

プリン体もたっぷりと含まれているのです。

もしどうしてもラーメンを食べたいと思う痛風の方がいれば、

スープは飲み残すように心がけてください。


スープの味比べをするのが好きな人もいるでしょうし、

スープを残すことにとても抵抗感があるかもしれません。

しかし何度か食べていくと

麺や具材からスープの味を推測するようになり、

それはそれで楽しめるかも。

特に魚介類のだしを使ったスープなどは、

プリン体が多く染み出ています。

ですからこのスープをすべて飲み干してしまうと、

尿酸値も今後上昇する恐れが高いです。


あとはメニューの頼み方にも工夫をした方がいいです。

大盛りの注文はやめて、普通盛りにするとか。

野菜ラーメンを意識して食べるようにするとか。


チャーシューのような豚肉は

プリン体が多く含まれています。

そこでプリン体の少ない野菜中心の

ヘルシーなメニューを注文するというのも一つの方法です。

特にネギがたくさん入っているラーメンは、

血液をサラサラにしてくれる効果がありますし、

ニンニクやしょうがを加えると血行が促進されます。

あっさり系の野菜ラーメンであれば、

時たま食べたとしても

痛風にそれほど悪影響をもたらさないと思います。

しかしあくまでも医者に相談をして、

ラーメンを食べてもいいかどうか

のアドバイスをもらうべきです。


・・・といっても、ラーメンを食うな、

という医者はいないように思いますけどね。


ラーメンの汁には、肉のエキスが溶けていますからね。

これが肉をたっぷり食べているのと

同じことになってしまうらしいですよ。