2022年6月6日月曜日

痛風と食べ物 

医者から治療を受けるときに、

食事療法の指導を受けたことがあるかもしれません。

痛風の治療法として主流なのは、食事療法。

そもそも痛風が起きるのは、

食べ物の中に含まれているプリン体が

関係しているからです。


そこで食事療法では、

尿酸の元になるプリン体をなるべく含まない

食材中心の食生活を指導されます。

痛風にかかった場合には、

尿酸を多く体内で生成させてしまう恐れのある

プリン体を多く含む食材は

好ましくないといわれています。


具体的には、

レバー類や白子、あんきも、カツオ、エビ、

タラバガニ、スルメイカといったものです。

いずれの食材も、日常生活で普通に食事をしている分には、

それほど出会わない食材ではありませんか?

しかし、外食をする機会が多いとか、

珍味などがもともと好きな人、珍味をつまみにして

飲む頻度の多い人などは注意が必要です。


お酒というと、プリン体が高いので

禁酒すべきという声もしばしば聞かれます。

プリン体と聞いてぱっとイメージするのは

ビールという人も多いのではありませんか?

確かにアルコールを種類別で比較してみると、

ビールに含まれているプリン体は相対的には多いです。


しかし上で紹介したレバーなどと比較をすれば、

プリン体の含有量はそこまで高いわけでもありません。

ならお酒を飲んでもいいのかというと、

そうでもありません。


なぜビールが痛風の人にとって良くないかというと、

肝臓や腎臓といった尿酸の排出のために

欠かせない機能を疲弊させてしまい、機能低下を招き、

尿酸の排出ペースが鈍くなってしまうからです。


ちなみに、毎日ビール大瓶1本飲む人と

そうでない人を比較した場合、飲む人の方が

痛風を発症するリスクは2倍に跳ね上がるといわれています。


では痛風の人が食べるべき食材として、

どのようなものがあるでしょうか?

ポイントは2点でまずプリン体の含有量が少ない食べ物、

そして尿酸値を下げる効果の期待できる食べ物を

食すように意識する点です。


この両者を見た場合におすすめなのが、

大根やゴボウといった根菜類、

カボチャやホウレンソウに代表されるような緑黄色野菜、

ヒジキやわかめなどの海藻類、ジャガイモや

サツマイモなどのイモ類です。


これらの食材に共通しているのは、まず

プリン体の含有量が少ないこと、

そしてアルカリ性の食品であることです。


なぜアルカリ性の食品が好ましいかというと、

尿がアルカリ化されることで、

尿酸が溶けやすくなるのです。

その結果、

尿酸の排泄による排出量を高めてくれるわけです。


このような食事療法は痛風を

まだ発症していない人が実践してみても、

痛風予防に効果が期待できます。


やはり食生活の偏った状態が続くと、

痛風をはじめとして

体にいろいろな異常が出てきやすくなります。


肉料理や魚料理ばかりを食べるのではなく、

野菜なども意識して多めに摂取するようにし、

栄養バランスのとれた食生活を目指してください。


食事に気をつけるとか言ってみても、

どうしても自分の好きなものばかり

食べてしまいがちですからね。

食事は難しいです・・・