2022年5月16日月曜日

痛風腎とは

痛風とは体内に尿酸が蓄積してしまったことで

それが関節などに付着し、

結晶化してしまうことによって生じます。

その結晶に対する反応として炎症が起こり、

耐え難い痛みをもたらすのです。


この尿酸値が上昇する原因として

よく挙げられるのが食生活。

かつてはぜいたくな食生活を送っている人が

かかりやすい病気と言われていましたが、

現在では食べすぎ、つまり肥満やアルコールの過剰摂取が

大きな原因とされるようになっています。

つまり、尿酸を増やしやすい食生活を送っていることで

蓄積されやすくなっているというわけです。

しかし実際には原因はそれだけではありません。

体内の尿酸がうまく排出されないことで

蓄積が進んでしまう場合もあります。

つまり増えやすい、ではなく、

減りにくい状態になってしまっているわけです。


尿酸とは肝臓で作られ、

腎臓によって尿の形で排出されるものです。

体内の尿酸のうち80パーセントが腎臓を通して

尿で排出される形となります。

腎臓が非常に重要な役割を担っているわけですね。

そのため腎不全など腎臓機能が低下している場合にも

痛風が発症するリスクが高くなります。


そんな痛風と腎臓の密接な関係には

もうひとつ重要なポイントがあります。

それは体内の尿酸が腎臓に蓄積して

機能を低下させてしまうこともあることです。

腎臓の異常が痛風をもたらすだけでなく、

痛風が腎臓の異常をもたらしてしまうのです。

蓄積した尿酸の結晶は体内を遊離することになりますが、

それが腎臓に蓄積してしまうことで生じるのが痛風腎です。

いわば痛風の合併症です。

なお、腎臓だけでなく心臓など他の臓器にも

尿酸の結晶が付着することもあります。


ではこの痛風腎になってしまうと

どのような症状が見られるようになるのでしょうか。

まず当然腎臓の機能が低下します。

するとますます尿酸が体外に排出されにくくなり、

痛風そのものの症状が悪化してしまう恐れがあります。

しかも機能が低下した状態が続くと

慢性的な腎不全の状態に陥ってしまうリスクが高まります。

よく知られているように、腎臓は

一度機能が低下すると治療するのが非常に難しい器官です。

それだけに治療が長引き、

日常生活にさまざまな異常が生じます。


なお、腎臓の異常といえば尿タンパクを

連想する人も多いかもしれません。

糖尿病とのかかわりでよく言われます。

ただ痛風腎の場合は尿タンパクと深く関わる

糸球体に異常が生じることは少ないため

尿タンパクは普通は出ません。

もともと腎臓は異常が生じても

なかなか症状が現われにくい器官

といわれているだけにこの点も要注意です。


さらに痛風腎になると尿路結石が

できやすくなるのも厄介な点です。

痛風の症状だけでも激痛で耐え難いのに加えて

尿路結石の激痛のリスクも負わなければならないわけです。

そのため痛風腎の場合は尿酸値に加えて

尿のph(酸性値)もチェックしておく必要があります。

苦痛のダブルパンチに見舞われないためにも、

日ごろから痛風対策をしっかりと行いたいところです。


怖いですね、痛風腎。

いったん、腎機能が低下してしまうと、

なかなか、元に戻ることは困難なので、

今のうちに、今できることをやっておきたいですね。

なんとか、腎臓を悪くしないように、

尿酸値を下げるようにしたいです。


2022年5月15日日曜日

痛風発作&CRP

痛風では体内の尿酸が原因となっており、

まず注目されるのは尿酸値という値ですが、

これと合わせて考えられる事が多いのが

CRPという値です。


炎症が起こると体内に増えるタンパク質がありますが、

CRPとはそのタンパク質の量を表した数字です。


この数字が高いほど炎症が起きていると判断する事ができ、

痛風の度合いを示す指標の一つとなっています。

普段は気にする事はあまりない数値ですが、

痛風の症状が慢性的に出るという方は

注目する必要もある数値です。


痛風では痛風発作という特有の発作を生じますが、

その際に合わせて起こる事が多いのが炎症です。

この炎症と発作が痛風での大きな症状と言われており、

炎症の度合いもとても強いです。


個人差があり、そのくらいの炎症の度合いかを図るために

このCRPが指標となっているという訳です。

一般的にはCRPの値は0.3mg/dlという値になっています。

体内での炎症で作られるタンパク質は、

ごく微量という事がこの数値から分かります。

ある結果では痛風時のCRPの値は

14.8mg/dlという値が出ており、

痛風時の炎症が非常に強いという事が分かります。


ただし、CRPの値には個人差もあり、

その値そのものよりも、

どの程度変動するかという数字の上下を見る事が

多くなっています。


また、医師などの専門的な方にとっては

症状を判断する一つの材料となる数値ではありますが、

一般的な方からすると

それほど神経質にならなくて良い値とも言えます。


痛風に関して基本的な知識があれば良い

という一般的な方は、

こうした値もあるのかという事だけ

押さえておけばまずは良いでしょう。


これから痛風の予防をしていくという方は

基準の一つとして尿酸値と合わせて覚えておき、

値だけ基準値と比べてどうか

という事を見ておくと良いでしょう。


初期症状で炎症や腫れが見られてきたという方は、

痛風を疑って病院に行くとCRPを測定する事もあります。

痛風は本格的なピークでの症状の前に初期症状があり、

CRPが少しずつ上がっていれば痛風の早期診断に

役立つ事があります。

初期症状の段階で痛風に気付ける方は

多くはありませんが、思い当たる症状が出てきた際には、

早めに病院に行くと良いでしょう。


痛風の炎症は、非常に強い痛みを伴います。

症状が発症した場合は、病院に行って

薬を処方して貰う事をお勧めします。

市販でも炎症を抑える薬などは販売されていますが、

痛風での炎症にはあまり効果がない事も多くあります。

また、選ぶ方に専門的な知識が不足しているため、

適した薬を選びにくいという面もあります。

あまり素人判断での選択は控えて、

早期に病院に行く方が

確実に症状を改善していく事ができます。

痛風発作&膝

痛風発作の際に症状がよく出る部分として

膝があります。


膝は体の中でも関節の代表的な部分で、

軟骨も大きくなっています。

痛風は尿酸という物質が原因となっていますが、

尿酸が軟骨の部分に沈着という現象を起こして

症状が発症します。

尿酸は集まって結晶を作りやすい性質を持っており、

結晶は軟骨の周りに集まりやすい性質を持っています。

軟骨周りに集まってきた結晶が沈着を起こし、

痛風が始まります。

また、膝の軟骨は

尿酸が沈着を起こしやすい部分と言えます。


痛風発作の膝の症状では

赤み、腫れ、熱、痛みといった症状が

よく見られるようです。


また、人によっては痛みを伴わない

痛風結節という症状が起こる場合もあります。

これは大きなコブのような形で

関節が腫れ上がる症状です。

痛みはないですが腫れが大きく、

中身が出てきてしまうという事もあります。

このように痛風の症状には個人差もあるため、

医師によって処方される薬も

人それぞれ基本は同じですが、少しずつ異なっています。


膝に生じた症状は

人によってその症状は異なります。

痛風はまずは医師に相談する事が大切です。

膝の痛みを何とかしたいなど、

部位ごとに処置をしようとせずに

体内の尿酸という根本的な原因を合わせて

解決しないと症状が改善されないため、

曖昧な知識に頼ろうとせずに

専門的な知識を持っている医師に相談して

治療をしてもらうようにしましょう。


2022年5月14日土曜日

痛風発作&ステロイド

痛風発作の症状改善には薬が用いられますが、

そのための薬として用いられる物に

ステロイド剤と非ステロイド剤という二種類があります。

人の体内の両側には腎臓がありますが、ステロイドとは、

その上端にある副腎と呼ばれる部位から作られる

ホルモンの一種です。

このステロイドを用いて作られる薬がステロイド剤、

使わずに作られているのが非ステロイド剤となります。

両方とも痛風発作に使用されますが、

まず使用される事が多いのは非ステロイド剤です。


腎機能に障害がある場合や胃潰瘍などがある場合は

非ステロイド剤が使用できないため、

ステロイド剤が使われます。

また、痛風の痛みには個人差がありますが、

この痛みが強い場合もこのステロイド剤が使われます。

痛みが強い場合にステロイド剤が使われるという事は、

最初からステロイド剤を使えば良いのではと

考える方もいますが、ステロイド剤は効果もありますが

その分副作用も多い薬です。

そのため、なるべくなら負担の軽い

非ステロイド剤で治療できる方が

体に負担を少なく症状を改善できます。


非ステロイド剤として用いられる薬の例としては

ナイキサンがあります。

また、ステロイド剤としては

プレドニンやデカドロンなどがあります。

これらについて一つ一つ詳しい事を

把握しておく必要はあまりありませんが、

医師から処方された際にこれらがステロイド剤なのか、

非ステロイド剤なのかという

見分けが付くくらいにしておくと、

安心して薬を服用する事ができます。

ある程度の意味は覚えておくと良いでしょう。

痛みは個人差もありますが、

非ステロイド剤で十分効果が出る方も多いです。

まずは医師の指示に従って処方された薬を

飲むようにしましょう。


ステロイド剤を服用する際の副作用としては

精神的に情緒不安定になる、骨の強さを低下させてしまう、

高血圧を助長してしまうなどがあります。

もちろんステロイド剤を服用したからといって

全ての方がこうした副作用が生じる訳ではないため

基本は大丈夫と言えますが、

量を守らずに飲んだり医師からの指示に従わずに飲むと

副作用の危険性も高まるので注意が必要です。

また、ステロイド剤は直接、炎症や腫れのある患部に

注射して使われるというケースもあります。


ステロイド剤にしても非ステロイド剤にしても、

服用の際には十分に注意して飲むようにしましょう。

基本は医師からの指示にしっかりと

従う事は大切です。

痛風発作&ロキソニン

痛風特有の症状に発作と炎症がありますが、

ロキソニンはこの症状を抑えてくれる働きを持っています。

痛風での痛みは堪え難い痛み、激痛と評する方も多く、

多くの病気の中でも痛みに関しては

トップレベルの症状を持っている病気と言えます。

薬を使わずに乗り切れるという方は少ないと見られ、

それ以外の薬に頼る方の多くに使用されているのが

このロキソニンです。


特に痛風に一度かかってしまい、

そこから年に数回症状が再発するという方には、

必須の常備薬として需要のある薬です。


痛風発作や痛風の炎症を抑えるための薬には、

ステロイド系と非ステロイド系の二種類がありますが、

ロキソニンは非ステロイド系です。

非ステロイド系の方が副作用が少なく、

安心して使用する事ができます。

そのため多くの方に使用しやすい薬となっています。

同じ非ステロイド系の薬でもロキソニン以外に

ボルタレンという薬もあります。

こちらの方が痛みを抑える効果としては高くなっています。

しかしその分体への負担は大きく、副作用の可能性も

ステロイド系までではないにしても高くなります。


ロキソニンはこのように、痛風の症状が発症した方は

お世話になる方が多い薬なので、

痛風にまだかかっていないという方も

名前くらいは覚えておいて良いでしょう。

また、痛風の再発が心配という方は、

市販のロキソニンを準備しておく事をお勧めします。

これで本格的な症状もある程度対策する事ができるため、

とても安心です。

ですが極力使わなくて済むように、

健康的な生活は継続していく事をお勧めします。

また、服用する際は量などを十分気を付けて

飲むようにしていきましょう。

痛風発作&コルヒチン

痛風発作は大きく三つの段階に分ける事ができ、

初期、ピーク時、症状が引いていく、

という段階に分けられます。

このうち、初期症状は1日から3日ほどの期間があります。

炎症や赤みなどが関節に見られ、

痛風の症状が軽くなったような形で現れます。

この時に痛風という事に気付き、

ピークの前に手を打てれば、

ピーク時の症状を緩和できたり

ピークが来るのを回避する事ができます。


この初期段階での症状緩和に役立ってくれるのが

コルヒチンという薬です。

コルヒチンは痛風の治療ではよく知られた薬で、

初期段階での症状改善に

有効な薬として知られています。

初期段階にのみ有効で、本格的に

症状が発症した後で飲んでも効果はありません。

そのため、前もって初期段階での

前述のような症状を把握しておき、

似た症状が出た時にコルヒチンを飲む

という対処の仕方になります。

コルヒチンはイヌサフランという植物が

原料になっています。

ユリ科の球茎の一種で、なんと

紀元前から知られている薬だそうです。


痛風は尿酸が結晶を作り、

関節の軟骨に沈着する事で起こる症状ですが、

コルヒチンはこの結晶を作って沈着を起こす

尿酸の働きを阻害する役割を持っています。

これによって沈着を軽度で抑える事ができ、

本格的な症状の緩和に繋げる事ができます。

また、より早く気が付く事ができれば

症状が発症せずに済む場合も時にはあります。

痛風は激痛が伴うとても重い症状が出ますが、

コルヒチンを飲むと

こうしたつらい症状を回避する事ができるのです。


また、コルヒチンは飲む量もとても少なくて済みます。

1錠飲めば十分に効果が期待できます。

逆にそれ以上飲んでしまうと逆に

副作用が生じてしまう場合があります。

腹痛や嘔吐、下痢などの症状が副作用として起こり、

その程度も激しくなる事が多いです。

いくら痛風に効くからといっても飲み過ぎは禁物で、

必ず服用の仕方は守らないといけないという事です。

痛風は心配になって沢山薬を飲んでしまう

という方もいますが、これは逆効果を招きやすいため、

必ず医師から言われた事を守って

服用していく必要があります。

痛風が起こった時のために備えておきたいという方は、

ぜひコルヒチンを覚えておきましょう。

2022年5月13日金曜日

痛風&かかと 

かかとの痛みには

さまざまな原因が考えられます。


日常生活の中で

あまり異常を意識することが少ないだけに

急に痛みを覚えた時は不安になるものです。

かかとの痛みはおもに骨や関節の異常ですが、

それ以外の原因で発症することもあります。

そんな原因のひとつが痛風です。


ではまず

かかとの痛みの原因についてみていきましょう。

おそらくもっとも多いのがアキレス腱に生じる異常。

この部分は歩く際に必ず使用するところですから、

炎症を起こすことも多いのです。


アキレス腱の炎症には大きく分けて2つ、

アキレス腱皮下滑液包炎と呼ばれるものと、

アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎

と呼ばれるものがあります。


後者はその名の通りアキレス腱そのものや

その周囲に炎症が生じたもの、

前者はアキレス腱とかかとの骨、皮膚の間で

クッションの働きをしている滑液包

という部分に炎症が生じてしまうものです。

どちらもかかとの上部に痛みや

腫れが生じるのが特徴です。


それからかかとの下、

足の裏に生じるのが踵骨下滑液包炎です。

こちらも滑液包が炎症を起こすことで生じる痛みです。

さらにアキレス腱皮下滑液包炎とほぼ同じ位置、

やや奥の方に痛みを感じるのが踵骨後部滑液包炎。

これら炎症による痛みは日々の生活の中で

いつのまにか発生することがあるので

注意が必要でしょう。


もうひとつ気をつけたいかかとの痛みが骨折です。

かかとは頑丈な部分のため、衝撃や打撲によって

骨折する機会は少ないと思いますが、

日常生活の中で使用し、歩くたびに

地面から衝撃を受け取っているところだけに

疲労骨折の可能性があります。

骨折のタイプには

Ⅰ型~Ⅲ型の3種類があります。

おもに過度のスポーツによって発生しますが、

日常生活の中で発症するリスクがあると

言われています。


このように、かかとの痛みは

まずこうした炎症や骨折を疑ってかかる必要があります。

そのうえで痛風の疑いをかけるべきでしょう。

実際のところ痛風が原因で

かかとの痛みが起こることは珍しいです。

ただ、他の部分に発生する痛風の症状と同様、

激しい痛みを感じることになるそうです。

あの耐え難い痛みは

経験者なら誰でもわかってくれると思いますが、

かかとの場合は発生するともう歩くことは

できなくなってしまうでしょう。

それどころかちょっとした動作、体重をかけなくても

を動かしただけでも痛みを感じるようになってしまう

とも言われています。


痛風の発作は短くて2~3日程度、

長い場合には1週間以上続きます。

かかとに発作が起こった場合には

身動きも満足にできないような状態に

陥ってしまうでしょう。

一度でも痛風の疑いがある発作が

かかとに起こった場合には

病院で診察と治療を受けるべきです。

先にあげた炎症や骨折との見極めも

しっかり行いつつ適切な対策を行うよう心がけましょう。


かかとは あまり痛みが強くない場合には

ついついそのまま放置してしまうことも多い部分ですが、

さまざまな原因が潜んでおり、放置しておくと

深刻な状態に発展してしまったり、

慢性化してしまったりという恐れもあるのです。


足が痛いから痛風とは限りませんが、

痛風じゃないだろうと思っていても

痛風かもしれない、ってことです。

わかりにくいですが、ここはやっぱり、

病院の診察を受けるのがベストかもしれませんね。

どうぞ、お大事になさってください。


痛風&食事 メニュー 

食生活の改善は痛風の大事な対策のひとつです。

もともと美食の人になりやすい

と言われていた病気ですが、

現在では食べすぎ、飲みすぎ、あるいは

バランスの悪い食生活といった

日常生活上の問題が大きな原因になると言われています。

思い当たる人も多いのではないでしょうか?


痛風によい食事のメニューとは

簡単に言ってしまえばカロリーが控えめで、

栄養バランスが取れていて、

プリン体の摂取量が少ないものです。

肥満と高尿酸血症との間には

とても深い関わりがありますから、

肥満気味の人はまずカロリー摂取量を減らして

減量を目指す必要があります。

しかも栄養バランスが取れていないと

体の健康状態のバランスが乱れてしまいます。

とくに尿酸の場合は

尿をアルカリ性に保つための食生活が求められます。


痛風にぴったり合った食事のメニューとして

お勧めなのが肉じゃが。

栄養バランスがよく、肉もとれて

食べ応えもある最高の食材でしょう。

しかも日常的に食べることができる点も魅力です。

野菜やイモ類を無理なく摂取できるため、

尿酸を尿に溶けやすい状態へと導いてくれます。

疲労回復効果もあるので中高年の男性にピッタリです。


イモ類をうまく取り入れたメニューなら

サトイモの煮っころがしもお勧めです。

ご飯と合うのがなんといっても魅力ですが、肥満の解消、

とくにコレステロール値の調節に効果を発揮してくれます。

イモ類は全般的に痛風対策によいのが特徴ですが、

野菜だけでは食べ応えがないと

不満を持っている人の対策にもピッタリです。

他にもサトイモには尿をアルカリ性にして

尿酸の排出を促す効果や、

血圧を下げる働きもあります。


低カロリーのメニューで

おすすめなのが焼きたけのこ。

健康によく食べ応えのある食材ですが、

メニュー作りに苦労する食材でもあります。

焼きたけのこはシンプルですし、

ご飯との相性もピッタリ。

豊富なアミノ酸は栄養補給に役立ちますし、

ビタミンB群、C、Eといった健康によい栄養分も

含まれています。

さらに、たけのこも尿酸が

尿で排出されるのを促す働きがあります。


肉が好きな人はカロリーを考えて

鶏肉を積極的に摂取しましょう。

お勧めなのが手羽元。

コラーゲンが豊富に含まれており、

加齢による衰えが目立ち始めた体の改善にも

役立ちます。

低カロリーで肥満対策にも役立ちますし、

野菜とうまく組み合わせれば

痛風対策にも効果が期待できます。

お勧めはシチュー。

うまく煮て余分な脂分を除けば

ますます健康的な食材になってくれるでしょう。


このように、単に尿酸値を下げることを

目的にするのではなく、あくまで日々の生活の中で

気軽に作れるメニュー・食材であること、

長く続けるためにも食べ応えや食べる楽しみを

味わえるものであることが前提条件になります。

プリン体の少ない食材を調べながら自分なりに

いろいろと工夫してみてはいかがでしょうか。

ダイエットや高血圧、動脈硬化をはじめとした

生活習慣病の予防にも役立ってくれるはずです。

もちろん、食事量そのものの制限も

忘れないようにしましょう。


痛風の食事メニューは、

いつの時代も苦労するものですが、

食べ過ぎないように気をつけながら、

少しずつお食事をいただく、

というのがコツかもしれませんね。


2022年5月12日木曜日

痛風結節? 

痛風はできるだけ早く治療を受けることが大事です。

投薬治療など医療機関で受ける対策だけでなく、

食生活をはじめとした日常生活で行う対策も必須です。


しかるべき対策を行わないと

発作が何度も繰り返されるだけでなく、

その間隔が短くなったり、足指の付け根だけでなく

膝などにも起こったりすることもあります。

さらに何度も発作が繰り返されることで

その部分が炎症を起こして

関節炎を起こしてしまうこともあります。


それから、痛風の治療を怠ると

別の病気や症状が生じることもあります。

たとえば尿路結石。

これも激痛をもたらす症状でおなじみです。

ほかには腎障害や虚血性心疾患、そして

もっとも多いのが痛風結節です。


この痛風結節とは簡単に言えば尿酸の瘤です。

そもそも痛風のあの耐え難い激痛は

体外に排出されずに蓄積した尿酸が

関節や軟骨、皮膚組織、腱などに

付着することで生じるものです。

この尿酸がどんどん蓄積・沈着していくと

肉芽腫組織という瘤状のものが作られていくのです。

これが痛風結節です。


痛風結節の特徴は痛みがないこと。

痛風そのもののような激痛はありません。

ただし高尿酸血症を放置しておくと、

瘤はどんどん大きくなっていき

皮膚から膨れ上がった状態になります。

そうなると当然その部分の関節を

動かしにくくなるといった問題が起こります。

とくに足にできると靴が履きにくくなったり、

歩きにくくなったりしてしまいます。

さらにもっと恐ろしいのが関節へのダメージ。

痛風結節が大きくなっていくにつれて

関節が変形してしまったり、場合によっては

破壊されてしまったりすることもあります。

そうなると痛風の治療・対策だけでは

済まなくなってしまいます。


なお、痛風結節は

体温が低いところにできやすいといいます。

おもなところでは

痛風が起こりやすい足の親指の付け根のほか、

くるぶし、アキレス腱、さらに肘にもよくできます。

さらに意外なところでは

耳たぶにも発症するケースがあるようです。

痛風が発症してから

痛風結節ができるまでの期間は数年くらい。

かなりの間があるのも特徴で、その間

どれだけ適切な治療を行ってきたかが

発症するかどうかを決める鍵となります。


痛風結節を防ぐためにはやはり尿酸値を下げることが第一。

4.0~7.0mg/dlの正常値の範囲内に尿酸値を抑えることで

瘤を少しずつながら小さくしていくことができます。


通常、痛風結節は治療・対策を疎かにすると

なりやすいと言われています。

ですから逆に言えばしっかりとした治療・対策を行っていれば

発症するリスクは低いともいえるのです。

実際、痛風患者の中で痛風結節が起こるケースは

少数派と言われています。


食生活の改善や制限は辛いものですが、

症状がもっと深刻にならないためにも、

やはり我慢して続けていく必要があるでしょう。


痛風&膝 

痛風の症状といえば強烈な痛み、

とても耐えられないくらいの痛みが発作的に起こります。

この痛みは一度経験したことがないと

決してわからないでしょう。

また赤くなったり腫れが生じたり、

熱を帯びたりすることもあります。

発作が繰り返し生じることもあり、仕事どころか

日常生活に支障をきたしてしまうこともしばしば。

こんな状態がこのままずっと続くなんて

とても耐えられないと思うほどです。


そんな痛風の痛みは足の指によく見られます。

腫れあがって靴が履けなくなってしまうことも。

それだけでも十分厄介なのですが、さらに

膝に痛みが生じることもあります。


40代前後くらいから膝の痛みを感じる人が増えます。

かくゆうわたしもその一人で、階段を上がる時とか、

急に立ち上がるときなどに

痛みや違和感を覚える機会が増えています。

そのため、その痛みが関節痛なのか、

それとも他に何か原因があるのか

よくわからないことも多いのです。


膝の痛風の特徴は、他にも足の付け根や関節部分にも

激痛が起こるケースが多いこと。

それだけに苦痛がさらに増します。

当然立ち上がることもできず、

座り込んだり寝転んだりしたまま

痛みにのた打ち回るような形となります。

通常の痛風の発作と同じように一日ぐらいかけて

痛みがピークの状態になり、

その後2~3日程度続きます。


怖いのは発作を何度も繰り返し、

さらに慢性化してしまうことがあること。

それから何度も繰り返すことによって

その部分に炎症が起こり、関節炎が発症、

それが慢性化するケースもあることです。

関節が変形すると歩行障害などの問題を

引き起こす恐れもあります。


痛風の症状は夜中に起こることが多いです。

いきなり痛みが走ったかと思ったらどんどん強くなり、

とても眠れない状態のまま夜を過ごすことになります。

満足に歩けないと日々の通勤はもちろん、

日常生活のすべてに支障をもたらしてしまいます。

一度でも発作が起こった場合にはできるだけ早い段階で

しかるべき治療を受けるべきということなのでしょう。


また、激しい膝の痛みが慢性化している場合には、

痛風の疑いがあります。

これまで挙げてきたように放置しておくと

発作が何度も繰り返されるほか、

起こる間隔がどんどん短くなっていくといいます。

遺伝的な要素など意外な原因から痛風が

発症することもあるため、

自分は痛風とは縁がないと思っている人も油断せずに

気になる症状が見られた場合には疑ってかかりましょう。


痛風 初期症状と女性 

痛風の初期症状や本格的な症状は

女性にも見られるようになっています。


中高年の男性に多い病気と言われてきていましたが、

最近では女性や若い方々にも

見られるようになってきています。


症状としては男性と大きくは変わらず、

非常に強い痛みを伴う発作や炎症が生じます。

男性だけでなく女性も注意していく必要があるのです。

痛風の初期症状でまず挙げられるのは関節のしびれです。

特に足の指や膝などはしびれを感じる事が多い部位です。

尿酸が溜まりやすい部分であるのがその理由です。


また、腫れが出てくる事もあります。

痛風の本格的な症状が始まると痛風結節という

コブのような大きな膨らみが生じますが、

これほどまでではないにしても

比較的大きめの膨らみになる事があります。


初期症状は1日から数日程度続いた後、

本格的な症状発症という形になりますが

この間に少しずつ大きくなっていく

という事もあります。

女性によっては靴を履く時に

少し気になるという事もあります。

腫れと合わせて赤みもあります。

こちらも本格的な症状の際には

かなり真っ赤になりますが、

初期段階では赤くなっているなと

そのまま見過ごしてしまう事も多いです。


もう一つは炎症です。

炎症が起こるとその部分は熱を持ち、

痛みやかゆみを生じます。

本格的な症状の際には

痛風発作とも呼ばれる強い痛みとなりますが、

初期症状ではまだ耐えられる

ちょっとした痛みである事が多いです。

しびれと合わせて

少しぴりぴりとした感覚になる事もあります。

また、足の指に多く出る事は多いですが

他の部位にも出る事があり、

数カ所に同時に出る事もあります。

こうした色々な部位に出るとおかしいな

と気が付く方もいます。


気を付けたいのは、やはり、こうした症状を

痛風の初期症状として

気がつけない方が多いという事です。

気にはなりながらも

苦になる程の痛みなどではないため、

こうした事もたまにはあるかなという様に

甘く見てしまいがちです。

こうした事を知識として学んでいれば

未然に症状を防ぐ事ができたかもしれません。

痛風発作の痛みは激痛なので、できれば

防げる事にこした事はありません。


予防の際にできるのは、

男性と同じく水を沢山飲むという事と、

初期症状に効果的な薬を飲むのが有効です。

水は体内の尿酸を排出しやすくしてくれるため、

多めに飲む事をお勧めします。

1日に2リットル程度飲めると理想的です。

トイレが近くなりますが、

尿として尿酸を排出してくれます。

また、初期症状にはコルヒチンという薬が効果的です。

本格的な症状が生じる前に

食い止める事ができる場合もありますし、

本格的な症状が生じても痛みを和らげる事ができます。

男性でも女性でも基本の予防、対策方法は変わりません。

日頃からできる事を行うように心掛けておきましょう。