痛風では体内の尿酸が原因となっており、
まず注目されるのは尿酸値という値ですが、
これと合わせて考えられる事が多いのが
CRPという値です。
炎症が起こると体内に増えるタンパク質がありますが、
CRPとはそのタンパク質の量を表した数字です。
この数字が高いほど炎症が起きていると判断する事ができ、
痛風の度合いを示す指標の一つとなっています。
普段は気にする事はあまりない数値ですが、
痛風の症状が慢性的に出るという方は
注目する必要もある数値です。
痛風では痛風発作という特有の発作を生じますが、
その際に合わせて起こる事が多いのが炎症です。
この炎症と発作が痛風での大きな症状と言われており、
炎症の度合いもとても強いです。
個人差があり、そのくらいの炎症の度合いかを図るために
このCRPが指標となっているという訳です。
一般的にはCRPの値は0.3mg/dlという値になっています。
体内での炎症で作られるタンパク質は、
ごく微量という事がこの数値から分かります。
ある結果では痛風時のCRPの値は
14.8mg/dlという値が出ており、
痛風時の炎症が非常に強いという事が分かります。
ただし、CRPの値には個人差もあり、
その値そのものよりも、
どの程度変動するかという数字の上下を見る事が
多くなっています。
また、医師などの専門的な方にとっては
症状を判断する一つの材料となる数値ではありますが、
一般的な方からすると
それほど神経質にならなくて良い値とも言えます。
痛風に関して基本的な知識があれば良い
という一般的な方は、
こうした値もあるのかという事だけ
押さえておけばまずは良いでしょう。
これから痛風の予防をしていくという方は
基準の一つとして尿酸値と合わせて覚えておき、
値だけ基準値と比べてどうか
という事を見ておくと良いでしょう。
初期症状で炎症や腫れが見られてきたという方は、
痛風を疑って病院に行くとCRPを測定する事もあります。
痛風は本格的なピークでの症状の前に初期症状があり、
CRPが少しずつ上がっていれば痛風の早期診断に
役立つ事があります。
初期症状の段階で痛風に気付ける方は
多くはありませんが、思い当たる症状が出てきた際には、
早めに病院に行くと良いでしょう。
痛風の炎症は、非常に強い痛みを伴います。
症状が発症した場合は、病院に行って
薬を処方して貰う事をお勧めします。
市販でも炎症を抑える薬などは販売されていますが、
痛風での炎症にはあまり効果がない事も多くあります。
また、選ぶ方に専門的な知識が不足しているため、
適した薬を選びにくいという面もあります。
あまり素人判断での選択は控えて、
早期に病院に行く方が
確実に症状を改善していく事ができます。