痛風発作の症状改善には薬が用いられますが、
そのための薬として用いられる物に
ステロイド剤と非ステロイド剤という二種類があります。
人の体内の両側には腎臓がありますが、ステロイドとは、
その上端にある副腎と呼ばれる部位から作られる
ホルモンの一種です。
このステロイドを用いて作られる薬がステロイド剤、
使わずに作られているのが非ステロイド剤となります。
両方とも痛風発作に使用されますが、
まず使用される事が多いのは非ステロイド剤です。
腎機能に障害がある場合や胃潰瘍などがある場合は
非ステロイド剤が使用できないため、
ステロイド剤が使われます。
また、痛風の痛みには個人差がありますが、
この痛みが強い場合もこのステロイド剤が使われます。
痛みが強い場合にステロイド剤が使われるという事は、
最初からステロイド剤を使えば良いのではと
考える方もいますが、ステロイド剤は効果もありますが
その分副作用も多い薬です。
そのため、なるべくなら負担の軽い
非ステロイド剤で治療できる方が
体に負担を少なく症状を改善できます。
非ステロイド剤として用いられる薬の例としては
ナイキサンがあります。
また、ステロイド剤としては
プレドニンやデカドロンなどがあります。
これらについて一つ一つ詳しい事を
把握しておく必要はあまりありませんが、
医師から処方された際にこれらがステロイド剤なのか、
非ステロイド剤なのかという
見分けが付くくらいにしておくと、
安心して薬を服用する事ができます。
ある程度の意味は覚えておくと良いでしょう。
痛みは個人差もありますが、
非ステロイド剤で十分効果が出る方も多いです。
まずは医師の指示に従って処方された薬を
飲むようにしましょう。
ステロイド剤を服用する際の副作用としては
精神的に情緒不安定になる、骨の強さを低下させてしまう、
高血圧を助長してしまうなどがあります。
もちろんステロイド剤を服用したからといって
全ての方がこうした副作用が生じる訳ではないため
基本は大丈夫と言えますが、
量を守らずに飲んだり医師からの指示に従わずに飲むと
副作用の危険性も高まるので注意が必要です。
また、ステロイド剤は直接、炎症や腫れのある患部に
注射して使われるというケースもあります。
ステロイド剤にしても非ステロイド剤にしても、
服用の際には十分に注意して飲むようにしましょう。
基本は医師からの指示にしっかりと
従う事は大切です。