2022年5月14日土曜日

痛風発作&コルヒチン

痛風発作は大きく三つの段階に分ける事ができ、

初期、ピーク時、症状が引いていく、

という段階に分けられます。

このうち、初期症状は1日から3日ほどの期間があります。

炎症や赤みなどが関節に見られ、

痛風の症状が軽くなったような形で現れます。

この時に痛風という事に気付き、

ピークの前に手を打てれば、

ピーク時の症状を緩和できたり

ピークが来るのを回避する事ができます。


この初期段階での症状緩和に役立ってくれるのが

コルヒチンという薬です。

コルヒチンは痛風の治療ではよく知られた薬で、

初期段階での症状改善に

有効な薬として知られています。

初期段階にのみ有効で、本格的に

症状が発症した後で飲んでも効果はありません。

そのため、前もって初期段階での

前述のような症状を把握しておき、

似た症状が出た時にコルヒチンを飲む

という対処の仕方になります。

コルヒチンはイヌサフランという植物が

原料になっています。

ユリ科の球茎の一種で、なんと

紀元前から知られている薬だそうです。


痛風は尿酸が結晶を作り、

関節の軟骨に沈着する事で起こる症状ですが、

コルヒチンはこの結晶を作って沈着を起こす

尿酸の働きを阻害する役割を持っています。

これによって沈着を軽度で抑える事ができ、

本格的な症状の緩和に繋げる事ができます。

また、より早く気が付く事ができれば

症状が発症せずに済む場合も時にはあります。

痛風は激痛が伴うとても重い症状が出ますが、

コルヒチンを飲むと

こうしたつらい症状を回避する事ができるのです。


また、コルヒチンは飲む量もとても少なくて済みます。

1錠飲めば十分に効果が期待できます。

逆にそれ以上飲んでしまうと逆に

副作用が生じてしまう場合があります。

腹痛や嘔吐、下痢などの症状が副作用として起こり、

その程度も激しくなる事が多いです。

いくら痛風に効くからといっても飲み過ぎは禁物で、

必ず服用の仕方は守らないといけないという事です。

痛風は心配になって沢山薬を飲んでしまう

という方もいますが、これは逆効果を招きやすいため、

必ず医師から言われた事を守って

服用していく必要があります。

痛風が起こった時のために備えておきたいという方は、

ぜひコルヒチンを覚えておきましょう。