健康食品やサプリメントを見てみると、
田七人参のエキスを配合した商品を
しばしば見かけます。
田七人参がなぜ健康食品業界で
注目されているかというと、
サポニンという成分が
豊富に含まれているからです。
似たような食材である朝鮮人参の7倍、
薬用ニンジンと比較すると
実に10倍ものサポニンが含まれているといいます。
このサポニンには、さまざまな健康効果が期待できます。
まずサポニンには、
優れた抗酸化作用があると言われています。
体内の脂質やコレステロールの酸化を
防いでくれるでしょう。
特に脂肪が酸化すると過酸化脂質になって、血管に
こびりつきやすくなります。
血管の血液の通り道が狭くなって、
動脈硬化を引き起こしやすくなります。
脂肪の酸化を妨げるのは、
生活習慣病予防するのに重要なポイントです。
さらに田七人参に含まれるサポニンには、
毛細血管を拡張する作用もあります。
血管を拡張することで血液の流れがスムーズになります。
心筋梗塞や脳梗塞の原因となる、
血栓などが起こるリスクも軽減できます。
また、血液の凝固を防ぐ効果もサポニンにはあります。
血液が凝固すると流れが悪くなって、
高血圧症や動脈硬化、ひいては脳卒中や心筋梗塞などの
深刻な病気を引き起こすリスクも高まります。
プラスしてサポニンには、
血糖値をコントロールする働きもあります。
血糖値が高い状態になると、
糖尿病を発症してしまいます。
このような病気は、偏った食生活などの
乱れた生活習慣を続けていると
り患しやすくなります。
不規則な生活をしている人は、病気予防のために
サポニンを摂取する習慣をつけるのはいいことです。
サポニンには水と混ぜて少し振ってみると、
泡立つ性質があります。
このため天然の界面活性剤として、
せっけんや洗剤として
昔から利用されていました。
このように殺菌や抗菌に対して、
優れた作用を有している所にも注目です。
カビの発生を抑制する効果や、
害虫の駆除などにも効果があります。
このような殺菌・抗菌作用は、私たちにも
いろいろな効果をもたらします。
さらには、抗炎症作用や抗アレルギー作用がある
と言われています。
春先になると鼻や目がかゆくなるという
花粉症に悩まされている人はいませんか?
花粉症の症状を軽減する作用も、
サポニンには期待されています。
サポニンには免疫力を高める効果もあるので、
冬先に流行することも多いインフルエンザや、
風邪のような感染症にかかりにくい体を作り出します。
田七人参を摂取してサポニンを
日ごろから体内に入れていると、
より丈夫な体を獲得できる可能性が高いのです。
さらにサポニンには、
痛風予防の効果も期待されています。
痛風は足の親指の付け根などに
激しい痛みをもたらすのが特徴の病気です。
尿酸値の高い状態が続くと
発症してしまう可能性が高まります。
痛風対策するためには、体内で尿酸を作らず、
尿などで尿酸を排出することで
尿酸値を低くする必要があります。
サポニンにはまず肝臓に働きかけて、プリン体を
肝臓内から少なくする働きがあります。
このプリン体を分解する過程の中で、
副産物として尿酸ができます。
プリン体自体が少なくなれば、
尿酸の生成量も少なくできます。
また、サポニンには腎機能を強化する働きもあります。
尿酸をろ過して、できるだけ多く尿として
排出するように働きかけます。
7.0㎎/dl以上の尿酸値を血液検査で出ている人は、
高尿酸血症という病気にかかっています。
高尿酸血症は、いつ痛風を発症しても
おかしくない状況だ、と思って下さい。
血液検査で高尿酸血症と診断されたのであれば、
田七人参を使ってサポニンを摂取してみては
いかがですか?
ただし田七人参は健康食品の一種なので、
即効性はありません。
半年程度摂取することを想定して、
購入することをお勧めします。