痛風発作は、いったん発症してしまうと
強力な激痛が襲うといわれています。
大の大人が身動き取れなくなるくらいの
痛みだといわれています。
血液検査で尿酸値が高め、もしくは
高尿酸血症と診断された方は
痛風対策を早めに行ってください。
特に高尿酸血症と診断された人は、
いつ発症してもおかしくない
痛風予備軍に自分は入っているという認識を
持つことが大事です。
痛風は生活習慣病で、食生活の見直しをすべきです。
肉料理に偏った食事ばかり食べない、
野菜や果物も積極的に食べることが大切です。
また痛風によいとされる食べ物を
積極的に食べるように意識してください。
その中でもよく痛風によい食べ物として
紹介されているのが、
タルトチェリーと呼ばれる食べ物です。
タルトチェリーとは、日本でいう所の
さくらんぼのような形状をしています。
サイズはブルーベリーに近い大きさです。
アメリカンチェリーとも言われている果物で、
真っ赤な色をしています。
アメリカの方では、このタルトチェリーが
尿酸値を下げ痛風予防効果があると
注目されています。
アメリカのミシガン州立大学で
タルトチェリーの研究が行われ、
痛風に対して効果の期待できることがわかっています。
まず痛風は生活習慣病の一種です。
タルトチェリーには抗酸化成分が
ふんだんに含有されています。
このため、生活習慣病対策や女性にとっては
うれしいアンチエイジング効果も期待できます。
痛風は尿酸が過剰に体内に溜まることが原因です。
尿酸が過剰に溜まって結晶化してしまいます。
それを異物とみなしてしまった白血球が
攻撃をして炎症を起こし、
痛風の激痛が引き起こされるわけです。
ということは尿酸を少なくすることが、
痛風対策では何よりも大事なのです。
タルトチェリーの抗酸化成分の中の一つに、
アントシアニンがあります。
このアントシアニンには、尿酸を
分解する働きがあると言われています。
アントシアニンを定期的に摂取すれば、
体内に尿酸が異常に溜まる
高尿酸血症になりにくくできるわけです。
タルトチェリー20個でだいたい25㎎の
アントシアニンが含まれています。
また痛風の激痛がもたらされるのは、
結晶化した尿酸が関節に溜まることが原因です。
この時プロスタグランジンといわれるホルモンから
ある物質が産生されます。
この物質によって、
関節痛の引き起こされることがわかっています。
タルトチェリーには、抗炎症作用化合物も
含有されています。
プロスタグランジンと
2種類の酵素がかかわることで、
痛み物質が生じると考えられているのですが、
抗炎症作用化合物には
2種類の酵素の働きを抑制する力があるといいます。
つまりタルトチェリーを摂取していれば、
痛風発作が起きたとしても、
痛みの緩和作用が期待できるわけです。
実際痛風発作が起きて激痛を感じたときに、
タルトチェリーの濃縮されたジュースを
大きめのコップ1杯飲むと
数時間で痛みが和らいだという事例も報告されています。
このようにタルトチェリーには、
尿酸値を上げないようにする事で、
痛風発作が起きる可能性を軽減する働きと、
たとえ痛風発作が起きたとしても
症状の悪化を食い止める働きがあるわけです。
痛風というと症状は激痛が伴って苦しい半面
命にかかわる病気ではないと
軽視される傾向も見られます。
しかし尿酸が過剰に溜まっている状態を放置するのは、
決して好ましいことではありません。
尿酸は尿によって排出するわけですが、
尿をろ過する腎臓に大きな負担をかけます。
このため、尿酸値の高い状態が長期間続くと
腎機能が弱ってしまいます。
また尿酸値の高い状態を放置していると、
高血圧や動脈硬化といった
別の生活習慣病を引き起こす要因にもなりかねません。
尿酸値が高いと診断されたのであれば、
早めに対処することをお勧めします。