2022年4月17日日曜日

タルトチェリー&尿酸値

会社などで毎年健康診断を

行っている人も多いでしょう。

健康診断の中で、血液検査が行われ、

その中で医者などから尿酸値が高いので

注意するようにと言われた経験はありませんか?


尿酸とは、プリン体という

核酸に含まれる物質を分解した時に生じる

最終老廃物の一種です。

尿酸は誰の体内にも多少含まれる成分で、

尿酸自体が

別に悪さするわけではありません。

しかしあまり多く溜まってしまうと、

痛風を発症させてしまいます。

痛風は風に当たると痛いと書く病気で、

その通りの激痛に見舞われるのが代表的な症状です。


深夜や早朝といった普通の人なら

眠っている時間に突如発症することが多いです。

眠っていても、あまりの痛みに

飛び起きてしまうくらい強烈だといわれています。

特に血液検査の結果、

7.0㎎/dl以上の尿酸値が出ている人は要注意です。

高尿酸血症と診断でき、いつ痛風の発作が起きても

おかしくない状態だと思ってください。

痛風を予防するためには、とにかく

尿酸値を下げることが大事です。


尿酸値を下げる食材はいろいろと紹介されていますが、

その中の一つに、タルトチェリーがあります。


タルトチェリーとは

別名アメリカンチェリーとも言われる果物で、

スミミザクラというサクランボの一種から

作られる果物のことです。

このタルトチェリーには、

痛風対策に一定の効果が期待できます。

昔からアメリカでは痛風の民間薬として

愛用されていました。

それが研究によって、

科学的に立証されるようになったのです。


2010年にアメリカで行われた研究によると、

痛風患者にタルトチェリーの濃縮ジュースを飲ませました。

その結果、約1/3の患者の痛風発作が半減したといいます。

痛風は尿酸が過剰に溜まり、結晶化したことによって

もたらされた炎症で

強力な痛みが引き起こされると考えられています。

タルトチェリーの中に含まれる

シアニジンやメラトニンといった成分が、

関節の炎症を抑制する作用を発揮し、

痛みの頻度を低減させたと考えられます。


タルトチェリーと尿酸値との関係に関しても、

カリフォルニア大学で2003年に実験が行われています。

タルトチェリーを10人の患者を対象に

280g摂取してもらいました。


その後の尿酸値の変動を測定してみたところ、

タルトチェリーを摂取した後に尿酸値の低下やCRPという

炎症の指標の数値の減少が確認できたということです。

尿中の尿酸の濃度を調べてみたところ、

タルトチェリーの摂取前と比較して

あがっていることも判明しました。

このことにより、タルトチェリーを摂取することで

尿酸の体外への排出が盛んになり、その結果

尿酸値が下がったことが推察できます。


つまりタルトチェリーを摂取することで、

尿酸値を抑制して痛風予防ができるほかにも

抗炎症作用によって、

痛風の発作の程度も抑制する効果が期待できるわけです。


タルトチェリーとかアメリカンチェリーときいて、

ピンとこないという日本人も多いはずです。

スーパーマーケットなどを見てみても、

青果の状態でタルトチェリーが販売されていることは

ほぼないと言っていいからです。


では尿酸値を下げるためにタルトチェリーを

どうやって摂取すればいいでしょうか?

最近ではドラッグストアや通販サイトの中には、

タルトチェリーの成分を濃縮して配合している

サプリメントが販売されているので

こちらを使って摂取する方法があります。


その他には通販サイト中心に、

タルトチェリーの濃縮ジュースを

販売しているお店も見られます。

こちらを購入して、毎日飲む習慣をつけて

対策する方法もあります。

ただしあくまでも健康食品ですので、

効果の現れ方には個人差があります。

尿酸値が上がるのは生活習慣の乱れが

関係しているので、

生活習慣の見直しも同時に行うべきです。