2025年4月2日水曜日

え? こんなことで痛風になるの?

いつだったか、随分 前の話ですが、

テレビで報道番組を見ていたら、

こんなニュース (?) が。


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あまりにもトイレが臭いので、

妻が夫を切りつけて逮捕される!

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夫のトイレが臭すぎて、妻が激怒。

トイレから出てきた夫を、妻が包丁で切りつけた!


・・・・・・・・・・。


すごい奥さんですね。

っていうか、どんな臭いトイレだったのでしょう。


で・・よせばいいのに、レポーターが町の人々に

この事件 (?) の感想をリサーチ。


町の人々は、この事件に関する意見を訊かれて、

トイレが臭いくらいで、何も切りつけなくても・・

という意見が圧倒的多数。


ところが、一人だけ、こんな意見の人も。


「表面的には、トイレが臭いから切りつけた・・

ということになっているけど、それまでに夫婦の間で

不満や喧嘩やトラブルがいろいろあったのではないか。


たまりに溜まった不満の爆発が、そのトイレの一件が

引き金になっただけで、それ以前に、水面下で

いろいろあったんじゃないか」



なるほど、ねえ?



・・・・・・・・・・・・・・・・。



つまり、たとえば・・コップに水を入れます。


少しずつ少しずつ、水を足してみても、

こぼれたりしません。


で、さらに、水を少しずつ入れ続けて・・

コップに一杯になってしまった。

でも、まだ、こぼれない。

表面張力で、なんとか耐え忍んでいる・・みたいな。


ところが、さらに

もう一滴、水を垂らしてみると・・・

途端に、コップの水は決壊して、ついに

溢れ出してしまう。


え~!?

たった一滴で!?


と思うかもしれませんが、いつ決壊しても

おかしくない状態に、水が積もりに積もっていた、

ということ。


最後の一滴は、トリガーになっただけのことで、

原因は、それまでの蓄積にある、ということ。


ちなみに、トイレが臭い原因は、

野菜をあまり食べずに「肉を多食する人」に多いです。


それから、激怒しやすい人は、

「肝臓が弱っている人」に多いです。


また、春先は季節的要因で、

肝臓が不調になりやすい時候です。


え?

そんなこと、どうでもいい?



『登山をすると痛風になる』とか

『マラソンをすると痛風になる』とか

そういう言われ方をする場合があります。


あれね。

登山をしたら、痛風になるわけじゃないですよ。


そりゃあ、確かに、山に登れば

普段以上に足に負担をかけるので、

足に強い刺激になりますけど。


登山をした人が、みんな

痛風になってしまうわけじゃないです。


尿酸値が長年、高くて、

体内に自分でも気がつかないうちに

結晶化した尿酸がたくさん、関節とかに

溜まっていて。


いつ、痛風発作が発症してもおかしくない状態。

でも、今のところは、痛風発作の兆しはない。


そんなある日、登山に出かけた。


山登りは楽しいし、空気もいいし、

健康にも良いと思うけど、

普段、こんなに歩くことはないのに、

山のキツイ坂道を一日中、歩いた。


で・・・その日、自宅に疲れて帰ってきて、

その深夜。

あるいは、翌夜明け前。


なんとなく、足が痛くて目が覚める。


足を見たら・・赤黒く腫れあがっている。

そして、ズキズキと痛み始めている・・


やってきたのですよ、アイツが。

↑ 痛風発作は夜中に要注意!


このことから、登山 (あるいはマラソンとか) は

痛風になる、と思う人もいるかもしれませんが、

そうじゃないです。


登山してもマラソンしても、ならない人は、

ならないです。

絶対に ならないです。


登山をして痛風発作が出る人は、

それが引き金になった、というだけで。


原因は、それ以前に「ある」ということです。


痛風と酢 酢は酸性じゃないの?

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● 酢って、酸性なんだから、痛風に良くないのでは?

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古来より、酢は体に良いとされていますが、

本当は料理と一緒に、食べることによって摂取するのが

理想的です。


なかなか、酢だけでゴクゴクとは飲みにくいですからね。

さらに酢の中でも、特に黒酢には多くの効果があります。


痛風にも?


黒酢だけ飲んでいればそれで良い、

というものではありませんが、

黒酢は健康の一助になってくれるものです。


ところで、酢といえば、酸性の食品ですが、

酸性の酢を飲んだら、痛風には良くないんじゃないの?


酢の成分の中で、痛風に良い、つまり、

尿酸値改善に効果がある、と考えられているのが、

クエン酸です。


酢は、「体内に取り入れられて分解」されると、

“アルカリ性”になるのですよ。


ですので、飲む前の酢の段階で「酸性」でも

体内に摂取されると「アルカリ性」になるのです。

だから、その点は安心、ということで。


酸性とか、アルカリ性とかが、

どうして痛風に関係あるの?


痛風と言えば、尿酸値ですが、

尿酸値を下げるには、方法は たった二つだけ。


尿酸を体内で作り過ぎないようにするか。

尿酸をできるだけ多く排泄するか。


尿酸を作り過ぎないようにするのは、

持って生まれた体質とか、いろいろあって、

なかなか難しいです。


で、できるだけ尿酸を多く排出するほうを

なんとかしよう、というわけで。


尿酸というのは、尿に溶けて、

尿と一緒に体外にハイセツされるのが大部分なわけです。


便と一緒に・・というのも少しありますが、

やはり大半は尿と一緒に排泄されます。

だから、せっせと尿を出しましょう、というわけで。


ですが、さあ、出すぞ・・と気合を入れても、

そう、じゃんじゃん出せるものでもありません。


原材料がないと。


げんざいりょう?


つまり・・

とりあえず、飲むモノを飲まないとね。


だから、痛風対策として、水を多めに飲みましょう、と

よく言われるのは、そこなんです。


だったら、痛風改善、尿酸値対策には

水ばかり飲んでいたら、それで良いか?


いくら水を多めに飲んで、尿量が増えても、

必ずしも、多く尿酸が排泄されているか、

といえば、そうとも限らないですしね。


・・・というのは、ここで、

尿の酸性、尿のアルカリ性、

とかいう話になってくるわけで。


尿酸が尿に溶ける、といっても、

酸性の尿には溶けにくく、

アルカリの尿には溶けやすい、という性質があるのです。


どうせ、尿を出すなら、

尿酸のたっぷり溶けた尿を排泄するのと、

尿酸のあまり溶けていない尿をハイセツするのと、

どちらがいい?


まあ、これって、

痛風の人以外は、どうでもいい話ですけどね。


病院で処方される薬の中にも、

クエン酸塩を処方する場合もあるのです。

狙いは、もちろん、尿のアルカリ化。


じゃあ、クエン酸をせっせと摂ればいいのね?


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● お菓子食べ過ぎで痛風になりますか?

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クエン酸は、もともと、

柑橘系のフルーツや梅干しなどに含まれている成分です。


でも、柑橘・・といっても、

レモンの丸齧りは酸っぱいですし、オレンジは

おいしいですが、あまり食べ過ぎると、果糖が

たっぷり含まれているので尿酸値が上がる可能性があります。


果糖は、体内で分解されるときに、

尿酸が作られるのですよ。


少しなら あまり気にすることはないでしょうが、

果糖に限らず、“甘いもの”の食べすぎは、

痛風にはあまり良くないです。


甘いものの過食は、

体内の尿酸が多く生成されるので、

尿酸値が上がることにつながる可能性もあります。

なにごとも、ほどほどに・・と。


それから、梅干しですが・・

梅干しが大好きという人も、世の中にはいるとは思いますが、

う~ん・・あれ、おいしいですかね??


結局、お手軽なのは、サプリメントってことになります。


ただ、要注意なのは、

フルーツならば、2つも3つも食べたら、

お腹いっぱいになってしまって、もう食べられませんが、

サプリメントは小粒なので、何十粒でも

食べようと思えば・・っていうか、飲めてしまうわけです。

つまり、過剰摂取になる、ってことですね。


多くを飲めば飲むほど、健康増進になるとか、

尿酸値が下がる、というわけではありませんので、

気をつけた方がいいと思います。


青たけふみが痛風予防になる?

「青竹踏み」というのは、いわゆる、

足の裏のツボを刺激する健康療法のことです。


え?

誰でも知ってるって?


古くは、竹を真っ二つに割って、

半月型になったもの(青竹)を踏むと、

足の裏のツボの刺激となって、健康に良い・・

ということだったのですが、

今はさらに効果を上げるために、

イボイボのついたゴム製のものとかね。

いろいろあります。


ゴム製のものは、まだいいですが、木製のものは

足の裏が硬くて痛くて・・・・って、

そんなこと、どーでもいいや。


そんなことより、

「青竹踏み」は痛風予防になるの?


青竹踏みが痛風予防になるのかどうかは、

よくわかりませんが、足の裏の中央部には

「湧泉(ゆうせん)」というツボがあります。


これは腎(じん)のツボです。

腎とは、腎臓や副腎などのこと。


痛風の人は腎臓が弱りやすいので、

その湧泉というツボが、押すと硬かったり、

さらに触るダケで痛かったり・・とか。


そういう場合、腎が弱っている、あるいは

腎臓に負担がかかっている可能性があります。


逆に、体の反射鏡であるツボは、

体内の内臓の調子や状態を

如実にあらわしている場合も多いので、

この、湧泉を小まめに揉みほぐしてやると、

腎臓の弱りをカイゼンできる、と考えられています。


湧泉が、どの位置なのか、

わかりにくい人でも、適当に

「青竹踏み」をしてみて、足の中央部のあたりが痛かったら、

そこが、湧泉なのかもしれせんよ?


そういう意味では、「青竹踏み」が

痛風改善の一助となるかもしれませんね。


でも、「青竹踏み」で尿酸値が下がるのかどうかは、

よくわかりません。

どうなんでしょうね??


「青竹踏み」は、これだけ日本中に、国民に知られているのに、

続けている人が少ないのは、なぜ?


知られている・・というのは、効果があるハズでしょう?


じゃあ、なぜ、みんな、やらないのか。


それは、ね・・。





痛いから。





傾向として、子供は「青竹踏み」を踏んでも、

あまり痛くないようです。


で・・大人が「青竹踏み」を踏むと、

めっちゃ痛い!(場合が多い)


これは、なんでか。


要するに、大人になるにつれて、

体が衰えたりして、体が弱っているというか、

体のあちこちが悪くなっているのですよ。


そりゃあ、子供の頃より、元気な人なんて

いないでしょ。


青竹踏みじゃなくても、

「湧泉(ゆうせん)」というツボには、

“足の冷え”にも効果がありますので、

(腎系のツボだから。

つまり、腎臓が弱っていると手足などが冷えやすい) 

小まめに揉んでみるのも良いと思います。


痛風 尿酸値 15あったら、どうしたらいい?

「尿酸値 15あったら、どうしたらいい?」→

病院にすぐ行って「診察を受ける」という行動が妥当です。


「尿酸値が15もある」という時点で、

痛風の薬(尿酸値を下げる薬、いわゆる尿酸降下薬)は

飲んでいない証拠です。

飲んでりゃ、15とかいう数値になりませんからね。


病院に行きたくない気持ちは、よくわかりますが・・

行こうと思っても、足が病院の前で

勝手にUターンしてしまったりね。

でも、行ったほうがいいです。


で・・

「尿酸値が15もあったら、将来、どうなるのか?」→

普通、痛風発作が頻発するようになります。


体質的に、というか、ときどき、

尿酸値が高いのにもかかわらず、

まったく痛風発作が出ないタイプの人もいます。


いわゆる、

高尿酸血症(尿酸値がずっと高いままの状態、でも発作はない)

というヤツです。


痛風発作が出ないなんて、いいなあ・・

と思うかもしれませんが、

体内に結晶化した尿酸が関節などに蓄積していくのは、

同じです。

尿酸値が高い水準で続いているのですからね。


この、「尿酸値15」の人は、

健康診断か何かでしょうかね、自分の尿酸値が高いことに

気がついたから、ある意味、ラッキーです。


痛風発作がまるで出ないタイプの高尿酸血症の人は、

自分が尿酸値が高いことに気がつかないのです。

自覚症状らしいものが、ないから。


体内で結晶化した尿酸は関節どころか、やがて

内臓(腎臓)に蓄積していって、腎機能を低下させていきます。

いわゆる、痛風腎ってやつです。


怖いですよ。。。。


同じ尿酸値が高いなら、痛風発作で出るタイプの人の方が、

どうして、まだマシなのか?


痛風発作には腫れと痛みが生じますが、同時に

患部を触ると熱を帯びています。


つまり、この発熱で、患部の内面で

尿酸結晶を溶かしているのです。


考え方によっては、痛風発作は

体内に尿酸結晶がこれ以上たまらないように、

溶かすことによって体を守っている、と言えなくもないですが、

将来、腎臓に石(結石)がたまるリスクは

やっぱり同じです。


痛風発作が出るから、安心・・なんてことは、

決してないです。


それから、尿酸値15なら。

今は、それほどではないかもしれませんが、

でも、やがて。

痛風発作が起こっては治まり、

治まったと思ったら、また起こり。


そして、ついには、

前の痛風発作がまだ治りきっていないのに、

また次の痛風発作が起こったり(!)


つまり。

一年中、痛風発作が起こるようになります。

四六時中、痛い思いをすることになります。

一年のうち、満足に歩けない日の方が多くなったりして。


結果として、生活の質が低下します。


日常生活が不便になり、仕事にも職種によっては

支障が出るかも知れません。

ハッキリいえば、クビになるかもしれません。

何もいいことはないです。


痛風発作は、体内の尿酸結晶を溶かしてくれる、

体を守ってくれる一面もありますが、

あまりにも多発していると、

関節を破壊する場合もあるのです。


痛風発作は時期がくれば治まりますが、

破壊された関節は元に戻るのは困難でしょう。


病院へ行きましょう。


尿酸値15の状態で病院へ行けば、即、

薬物療法でしょうね。


尿酸値15の状態で、今まで病院へ行かなかった人は、

薬が嫌いなのでしょう。


私も薬嫌いなので、気持ちはよくわかりますが、

自分の将来の寿命を左右するかもしれませんので、

尿酸値15なら、病院の診察を受けて、

フェブリクなどの尿酸降下薬を飲んだほうが良いと思います。


痛風 花粉症

寒い冬も終わりを告げて、ようやく

あたたかな春がやってきました。


地方によっては、さくら満開の地域も多いのではないか、

と思います。


ですが、人によっては、

「春=花粉症」という感じで憂鬱な人もおられるのでは?


花粉症というのは、花粉が飛び交う季節に発症する、

というか、この季節、酷くなるわけですが・・


東洋医学(日本では漢方医学)では、

『鼻は、胃と関係がある』

・・と考えられています。


なんで、鼻が胃と関係あんだよ、ハナとイは全然 別だろ、

何言ってんだ・・と思うかもしれませんが、

まあ、そう考えられているんだから、仕方ないです。


内臓の不調は、体の表面の器官に反応して、

現れてくる、ということで。

胃の場合は、鼻と密接な関係がある、と。


で。

花粉症に苦しんでいる人は、どうすればいいのか?

どうすれば花粉症が改善するのか?


漢方(東洋医学)の考え方によりと、

胃を良くすればよいわけです。


胃の調子を良くすれば、

「花粉症は ずっとマシ」になります。


たしかに花粉症の直接の原因は、

飛び交う花粉のせいかもしれませんが、

他に思い当たる点はありませんか?


食べ過ぎたり飲み過ぎたり、

不規則な生活をしたりしていませんか?


試しに、整腸剤とか飲んでみてください。


胃腸の調子が整ってくると、花粉症は

以前よりはマシになってくると思いますよ。

試してみてください。


でも、ねえ・・

本当は、胃の調子が悪いから、

薬を飲む、整腸剤を飲む、という発想が

どうも気に食わないのですよ。


たとえば・・

年末年始によくあるじゃないですか、

テレビのCМで。


製薬メーカーの胃腸薬の宣伝CМなんですけど、

宴会のシーンとか、映し出されていて。


「あっ!? アナタ、飲み過ぎですが?

でも、大丈夫。さあ、この胃腸薬を飲んで、スッキリ!

どんどん飲みましょう、食べましょう!」


・・・とかね。


「飲み過ぎて食べ過ぎて、胃腸の調子が悪い」→

胃腸薬を飲んで、さらに飲んだり食べたりしよう!


違うでしょ、それって。


「飲み過ぎて食べ過ぎて、胃腸の調子が悪い」→

飲み過ぎ食べ過ぎは、しばらく もう控えて、

胃腸を休ませよう!


・・・コッチの方だと思うのですけどね、本来は。


「胃と鼻」が関係あるというのは、

そのことに気が付いていれば、ちょっとしたことですが、

思い当たることがあると思います。


たとえば、食べ過ぎるとね。

鼻づまりになりやすくなったり、

鼻をかむ回数が増えたりとか。


まあ、人にもよりますが、

鼻に反応が出やすくなります。


・・・・・・・・・・。


痛風の人はね。


「食べ過ぎ」やすい体質なのですよ。

ついつい、飲み過ぎても、大丈夫な体質なんですよ。


つまり、胃が丈夫なのです。

胃腸の性能が優れているわけです。


これを高吸収体質というのですが、ひたらくいえば、

痛風体質ともいいます。


ほら、夏場になったら、夏バテになって、

げっそり痩せて、頬もこけて・・と、

そういうタイプの人がいるでしょう?


そんな人は、痛風体質とは正反対の人です。

胃腸が弱い、もしくは吸収能力が弱い人なのですよ。

そんな人は、痛風になりません。


いくら食べても痛風には、ならない・・

いえ、食べられないのですよ、そんなに。


逆にね。

痛風体質の人は、いくら食べても

胃腸が頑丈なので、ついつい食べてしまう。


いくら飲んでも(他の人よりは)平気なので、

ついつい飲んじゃう。


これは意志が強い弱いの問題じゃなく、

胃腸が高性能なのですよ。

こういう人は、痛風になりやすい体質の人です。


痛風の食事療法といえば、プリン体の多い食品の摂り過ぎ・・

ばかりが注目されガチですが、

食事量そのものに注意を払う方が現実的です。

つまり、過食に注意、ってこと。


プリン体の少ない食事であろうと、

大量に、お腹いっぱい食べたら、食べる量に比例して、

体内で尿酸は 生成されることになります。


血液中に尿酸がどんどん増えて溢れてしまうと、

尿酸値が高くなってしまい、

結晶化した尿酸が関節などに溜まり、

未来の痛風発作の要因となりかねません。


プリン体の多い食品を気にするのもいいですが、

もっと「食べ過ぎ」ないように注意を払うのが良いと思います。


春は、花見だけじゃなく、

移転や転勤などで宴会の機会も多い人もいるかもしれませんが、

食べていて、もし、自分の「鼻の調子」が悪くなってきたら、

それは、もう・・


胃の調子が悪くなってきているシグナルかもしれませんよ?


2025年3月3日月曜日

痛風 腫れないことはあるのか

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● 腫れなくても、痛風?

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「痛風 腫れないことはあるのか」→ あります。


痛風発作というのは、突然、発症したかと思うと、

24時間以内に急激に腫れあがり、激痛で苦しみ、

2~3日でその痛みはピークに達して、

それ以降は、少しずつ治まってきて、

やがて嘘のように痛みも腫れも消えてしまう。


これが痛風発作の症状の代表的なパターンです。


で、

「やがて嘘のように痛みも腫れも消えてしまう」期間には

個人差があって、痛風初期症状の人なら

2週間程度ですが、痛風になって年月を経た人でしたら、

2ヶ月とか、ザラです。

半年くらい痛みが消えない人もいるでしょう。


まあ、いろいろです。


このように、激烈な痛みを伴う痛風発作ですが、

そんなに痛みが強くない場合もあるのです。

そして、ほとんど腫れあがってこない場合もあるのです。


よおく、目を凝らしてみたら・・・いや、ひょっとしたら、

腫れているかも。

そんな程度です。


つまり、ほとんど自分にしか わからないレベル。

他人に見せても、それと気がつくかどうか。


この、「腫れない痛風(?)」は、どんな箇所に出るのか?


たとえば、痛風発作の好発部位として有名なのが、

「左足の親指の付け根の関節」ですが、

こういう箇所は“腫れない痛風発作”にはなりません。


普通の(?)痛風発作になります。

つまり、腫れあがり、激痛が伴います。


なぜなら、そこには

大きめの“関節”があるから。


そこに結晶化した尿酸が溜まるのですが、

関節は大きいので、面積も広く、

溜まる尿酸結晶の量も多いです。

蓄積しきれなくなった尿酸結晶は剥がれて、

白血球の攻撃(?)を受けて、

痛風発作となります。


それに対して。


「腫れない痛風(?)」というのは、

次のような場所に出やすいです。


■□■ 膝の裏

■□■ 足の裏

■□■ 肘(ひじ)の まわり


これは、ね。

筋 (すじ)なのですよ。

筋 (すじ)に尿酸結晶が溜まるのです。


ですが、関節のように面積がひろくなく、

あまり溜まらないのです。


でも、なんとなく痛い。

曲げると痛い、とかね。


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● 膝を曲げると膝の裏側が痛い

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膝の裏が痛いからといって、必ずしも痛風とは限りませんが、

今まで何度も痛風発作が出たことのある人ならば、

その可能性は高いと思います。


膝の表側ならば、膝という大きな関節がありますから、

普通に(?)痛風発作が起こります。


でも、膝の裏は、そんな派手な激痛は起こらない。

けど、膝を曲げると痛い。

膝が痛くて正座ができない。

和式トイレに座れない。

・・・など。


結構、日常生活に支障が出てきます。


足の裏の場合は、たくさんのツボ、

特に腎 (じん、腎臓・副腎など)のツボが集まっているので、

必ずしも痛風とは限らないと思います。

体の不調で足の裏が痛くなることもありますしね。


でも、体の不調が原因の場合、

足の裏を触ると痛い・・なら、そうかもしれませんが、

歩くと痛い、それもかなり痛いのなら、

痛風の可能性があります。


痛風で、足の裏の場合、なんとなく、

足の裏全体が腫れていると思いますよ。

体重もかかりますしね。


肘 (ひじ)の場合は、ヒジという大きな関節がありますので、

普通に痛風発作が起こります。

でも、肘や肩は、足や手指のような

痛風発作が多発する箇所ではないです。


けど、そうじゃなくて・・

なんとなく、というか、肘を曲げると痛い。

曲げないまま、まっすぐならば痛くない、という場合、

肘のまわりの筋 (すじ)に

尿酸結晶が蓄積している可能性もあります。


もちろん、何度も痛風発作を経験している人の場合ですが。


痛風で つらくて死にたい

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● 痛風でつらくて死にたい

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痛風になると、ときどき、

痛くて腫れる痛風発作に見舞われます。


これが、まあ、痛いの何の・・


おまけに症状が悪化してくると、合併症になってしまって

内臓を(特に腎臓)悪くしたりする可能性もあります。


ああ、こんなにツライなら死んでしまいたい 

→ 死んではダメです。


人間はどんな人にも寿命というものがあり、

いつか自分の命が尽きるときが来ます。

必ず来ます。

少しでも長生きしたいと思うのが人情であり、本能です。


痛風くらいで死んでどうするのですか・・・って、

真面目に答えて どーするの。


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● 痛風は生活水準を下げる?

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たかが痛風と思うかもしれませんが、

痛風発作は足に発症することが多いので、

歩けなくなる、というデメリットがあります。


一日中、寝ていられたらいいのですが、

仕事もあったりして、そうもいきません。


若いときはそうでもなくても、長年、

痛風に苦しんでいると、発作が出ても

治りが遅くなってきたり長びくようになる場合も

多いようです。


そうなると、仕事や日常生活に支障が出てくるのですね。


家の中でのことは、まあ、なんとかなるとして、

問題は仕事です。

どんな仕事であれ、いつまでも休んでいられないでしょう。


理解がある職場ならいいですが・・

理解はあっても、企業には余剰人員などあまりないので、

公務員とかならいいですが、普通のお勤めの場合、

そうもいきません。

それから、職種にもよりますからね。


足が痛くて、ロクに歩けなくなる痛風発作が

しょっちゅう発症してるのなら、たとえば、

運送業みたいな仕事の人はアウトでしょう。


発作の激痛が治まるまで、内勤にしてもらい、

何か、自分にできる仕事があればいいですが・・


痛風が原因で仕事を辞めた、という人の話、

たまに聞きます。

けっして、他人事じゃありません。


若い人はいいですが、

中高年になってからの転職で、

前職よりも給料が増える人は少ないでしょう。


そうなってくると、たかが痛風ですが、

自分の生活水準の低下にも繋がるかもしれません。


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● 痛風 自業自得なのか

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痛風というのは、「贅沢病」だと思っている人が

未だにいるかもしれませんが、実際は

そうではありません。


痛風の最大の要因は、体質なのです。


痛風になりやすい、胃腸の丈夫な“高吸収体質”。

いわゆる、痛風体質というヤツですね。


たしかに暴飲暴食、

派手な飲酒や肉などプリン体の多い食事の過食は

痛風リスクを高めます。


でもね。

胃腸の弱い、いつも痩せているような虚弱体質の人は、

痛風にならないのですよ。


胃腸の弱い人は、そんな食べられませんからね。

いつも食事を少し残していたり。

胃腸の吸収能力も痛風になるような人に比べて、

はるかに劣っています。


その代わり、痛風には ならない。


まあ・・どっちがいいか、っていうか、

そんなこと、どうでもいいです。


痛風になるのが、自業自得だなんていう人は、

自分が痛風じゃない人が言うことです。


いわゆる、

贅沢が痛風に原因だと思っているから、

そんな言葉がクチから出てくるのですよ。


そうじゃないのです。


生まれつき、

痛風体質に生まれた人は絶望かというと、

必ずしもそうじゃありません。


遺伝が先天的な要素だとすると、

後天的な要素で少しでも痛風を良くしよう、

改善しようと考える方が建設的です。


この場合の後天的な要素というのは、

いわゆる生活習慣の改善のコト。

痛風改善方法ってヤツです。


●食べ過ぎない

●飲酒を減らす、できれば禁酒

●運動する(歩く)

●野菜・海藻を食べる

●肉・魚は少なめにする

●水は、やや多めに飲む(尿を多く出す)

●睡眠は充分に

●ストレス対策を自分で考える、対処する

●クエン酸を飲む(尿のアルカリ化)

●あまりクヨクヨしない

●肥満を解消する


よく、

なんていうんですか、

「痛風、なぜなぜどうして?」じゃないですが、

よくある質問というか、いろいろ

疑問に思うことが出てきます。



『痩せているのに尿酸値が下がらない』

→肥満だけが痛風の原因じゃないから。


『野菜しか食べないのに痛風発作が出た』

→食事だけが痛風の原因じゃないから。



痛風の最大の原因は体質です。

痛風に ならない(体質の)人は、絶対に

ならない、です。




だからといって



「痛風で つらくて死にたい」 → 死んではダメです。


尿酸値 食事をしてから血液検査をすると結果が良くない

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● 尿酸値の検査は食事抜きで?

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尿酸値は、変動するものなので、

定期的に検査しておいたほうが良いです。

痛風改善のバロメーターの役目も果たしてくるので、

定期的に検査を・・


・・・って、イヤなんですよねえ、尿酸値検査って。


そりゃあ、尿酸値が低め人(尿酸値 7.0mg/dl未満)は

いいですよ。


でも、生まれつき、

尿酸値が高くなりやすい痛風体質の人は、なかなか、ね。

尿酸値は簡単に下がったりしないです。


で・・

結論から言うと、食事をしてから、直後に

尿酸値検査をすると、高い数値が出てしまいます。


つまり、

「アンタ、尿酸値、高いよ」と言われてしまいます。


まあ・・食事をしてからじゃなくても、高いのですけどね。

(だから、痛風なのです)


そういう意味じゃなくて、同じ高めだとしても、

食事直後に尿酸値検査をすると、(いつもよりは)

やや高めの数値が出るということ。

同様に食事抜きで尿酸値検査をすると、

(いつもよりは)やや低めになる、ということ。


ついでにいうと、裏技みたいですが、

尿酸値検査の直前に大量のビタミンCを摂取すると、

尿酸値の数値は「低い」数値が出ます。


でもね。

これって、まったくの無意味です。


検査のときだけ、一時的に低い数値が出ようが、

結局、元々の数値は高いわけですから、

いつか痛風発作で自分が酷い目に遭う、ということなので。


肝心なのはね・・「推移」なんです。

自分の尿酸値の推移。

前に比べて上がっているのか。

横ばいなのか。

あるいは下がっているのか。

それによって、対策とか、立てるというわけですね。


数値が高いので、薬物治療にしましょう、とか。

それほど高くないので、食事や運動の

生活習慣の改善で頑張ってみましょう、とか。


それが、食事してから検査すると、どうもうまくいかない。


つまり・・

前回の検査は、

お腹一杯、焼肉を食べたあとの検査かもしれない。

今回は、時間がなかったので、軽く軽食、

サイドイッチとか食べただけかもしれない。


詳しいことはわかりませんけど、

たぶん、焼肉たらふく食べた後のほうが、

尿酸値の数値は高いような気がするのです。


これじゃあ、同じ条件とは言えない。


だから、毎回、食事抜きで検査に来てください、

となるわけです。

毎回食事抜きの検査でしたら、毎回、

条件は同じですからね。


尿酸値の推移は、正味の推移。

つまり、食事など、他の条件に左右されない、

自分の正確な尿酸値、ということになります。


上記のような理由で、

病院によっては、食事抜きで検査に来てください、

と指導されるのではないでしょうか。


私の場合ですけど、

長年、お世話になっていた近所の病院の院長先生が

ある日、突然、引退してしまって。


で・・後釜には、その院長先生の“娘婿”の先生が、

で~ん、と、院長先生が座るハズの椅子に座っていて。


カルテが残っていますから、まったく何の問題もありません、

とかキッパリ言われて。


まあ、そうなんですけどね。


なんか、行きにくいなあ。

いつもニコニコしている、前の先生の方が良かったなあ。


・・・てなワケで、ますます足が遠のいてしまって。


ああ、尿酸値検査に行かなきゃ、と思うんだけど。

どこか他の病院、探さなきゃ。


え?

その“娘婿先生”の病院へ行けよ、って?


う~ん・・

献血で尿酸値がわかるなら、一番いいんですけどね。


残念ながら、献血では「尿酸」の項目はなく、

尿酸値は わからないようになっています。


全国的に血液不足とか、ときどき聞くけど、

献血で尿酸値がわかるようにしたら、

もっともっと血液が集まるように思うのですけど、

どうなんでしょ?


そんなことしたら、

尿酸値の高めの人の血、ばかり集まる?



ダメ?


痛風 春から夏にかけて水対策

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● 痛風の人は水を飲む?

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冬 → あったかい飲み物を飲む

夏 → 冷たい飲み物を飲む


これが当たり前というか、自然なことではありますが、

お腹を冷やさない、お腹を温める、という意味でも

夏場でも「あたたかい飲み物を飲む」ということを

おススメしたいと思います。


・・・って、こんなこと書いても

どうせ誰も賛同してくれやしませんが。


痛風の場合、尿酸値を下げる対策(?)として

水を多く飲むことを推奨されていたりします。

1日2リットル以上、飲みましょう、とかね。


なんで水を・・というと、

尿酸は尿に溶けて体外に排泄されることが

大部分ですので、たくさん尿を出しましょう。

それには、たくさん水を飲みましょう、という

発想です。


でもね。

本当は・・というか、なにごとも程度モノで、

あまり多量の水を飲みすぎると

腎臓に負担がかかるのですよ。

腎臓は水分を濾過(ろか)しますからね。

ちょっと多い目くらいに飲むくらいで

いいと思いますけどね。


あと、夏の暑い時期だからこそ、

あえて「熱いお茶」を飲む。


冷たいドリンクでも飲みたい時期ですが、

いえ、誰がなんと言おうと

「あったかい飲み物」を飲む。


断固として、これを実行すると、

「ああ、あいつは、ああいうヤツだから」とか

ヘンなヤツ扱いされたりします(涙)。


でもね。

よく考えてみてください。

外の気温が暑いから、といって、

体の中も熱いとは限らないのですよ。


つまり、冷たい飲み物を飲みすぎると、

内臓が冷える、ということなのです。

内臓が冷えると機能が低下します。


内臓の機能が低下して、体調が良くなる人は

いないでしょう。


ほら、昔から。

夏場に

「熱いお茶を飲む人は長生きする」っていいませんか?


え?

聞いたことがない?


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● 糖尿病で喉が渇く対策?

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あと、痛風とはあまり関係ありませんが、

糖尿病とかの症状で、やたらと喉が渇く人。


喉が渇くからといって、ごくごく飲んでばかりいると、

お腹の調子がおかしくなります。

胃も不調になったり、気持ち悪くなったり。

でも、喉が渇く。


こういうとき、同じ「飲む」にしろ、

いったん、水(お茶でも)をクチに含んでから、

飲むと、喉の渇きが少しマシです。


のどが渇くからといって、ゴクゴク飲んでしまうと、

いくらでも飲んでしまいそうですが、

一気に飲まないで、口に含む感じでワンクッションいれると、

喉の渇きは少しマシです。


試してみてください。


サイズのキツイ靴を履くと痛風になる?

「サイズのキツイ靴を履くと痛風になる?」


体内の関節などに尿酸結晶が溜まっていない人は、

痛風とか、まったく関係、ありません。

サイズのきつい、先の狭い靴を履こうが、

ブカブカの靴を履こうが、痛風になったりしません。

そんなこと関係ないです。


“サイズのキツイ靴を履くと痛風発作が出る”人は、

もともと、いつ、

痛風発作が出てもおかしくない状態の人、

ということになります。


サイズのきつい靴というのは、要するに

足先が靴先が狭くて、履いていると

足先(あるいは足の甲とか)が圧迫されてしまう。

それが足先にとって、強い刺激になる、ということ。


痛風対策として運動は必要なのですけど、

きついサイズの靴が、結果として

痛風発作を誘発することになった、というわけです。


長年、尿酸値が高い状態のままが続いている人は、

血液中の尿酸が溶け切れなくて結晶化している可能性が

高いです。


結晶化した尿酸は、体内の関節や腱に

たまっていくのですが、

特に足の関節に溜まりやすいので。


で・・

特に夏場。

痛風発作の多い季節ですが、この、

「夏」に「キツイ靴」を履いて、

普段以上に「たくさん歩いた」りすると、

条件が重なって、痛風発作が発症しやすくなります。


まあ・・そんなこといって、

ブカブカな靴を履いていても発作が出る人は、

容赦なく「出る」のですけどね。


夏場は副交感神経が優位になって、

血管が拡張して、白血球の活動が活発化し、

体の大掃除が始まりますから。


この場合の「大掃除」というのは、

体内にたまっている尿酸結晶(ゴミ)を

痛風発作の発熱(腫れているところが帯びる熱)で

溶かす、ということです。


こんな書き方をすると、まるで

痛風発作が体のためになる、素晴らしいモノ、

というふうに聞こえるみたいですが、

いやいや、もう、あんな痛いのはコリゴリ。


痛風発作が出て嬉しい人は いませんので、

少しでも痛風発作のリスクを下げるために、

なるべく自分の足のサイズに合った靴を履いたほうが

無難です。


なのに、

なんで、合わないサイズの靴を履くの?


それは、ね。



最近、

自分の足が

知らないうちに大きくなったの。


・・・・じゃ、なくて。


ネット通販で「靴を買う」ときに

よく失敗するのです。


靴や服など、体に身につけるもので

サイズのあるものは、試着、もしくは

自分の目で見て、手にとって選ぶのが鉄則ですが、

仕事が忙しくて店に行く時間がなかったり、

面倒だったりして、つい、ネットが買ってしまったり。


そしたらね。

実際の手元に靴が届いたら、どうも

思っていたのと違う。

足の甲とか、足先とかが窮屈な感じ・・・とかね。


せっかく買ったのに、履かなきゃ

もったいない、とか思って、

自分の足に合っていないサイズの靴を

履き続けないほうがいいです。


サイズの合っていない靴を履いているからといって、

痛風発作が出るとは限りませんが、

足先を締め付けることは刺激になるので、

あまり良くないみたいですよ。


2025年2月4日火曜日

「プリン体の多い食品の一覧表」の見えない落とし穴に気をつけて?

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● 今までの痛風食事療法はマチガイなの?

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最近、というか、ここ数年は、

やっと状況が変わってきたように思います。


つまり、今から20数年くらい前までは、

痛風改善法、痛風食事療法といえば、

「プリン体を多く含む食品」を徹底的に“食べないこと”でした。


今は、それほど、口うるさく言われません。


それは、体内で生成されるプリン体が80パーセントで、

食事から取り込まれることが要因であるプリン体が、

たった20パーセントに過ぎない、ということが

この数十年の間にだんだんと わかってきたからなのです。


この、体内で作られるプリン体、というのは、

細胞が新陳代謝のときに壊れるときにプリン体が作られる、

ということ。


そして、エネルギーに変換

(エネルギー代謝の過程で)されるときにも、

プリン体が増加します。


と、いうことは?

大半が(ほぼ8割)のプリン体が、食事由来じゃなくて、

体内で生成されるというのに、


『2割程度に過ぎない 食事制限をしても、仕方なかろう!』


・・・というのが、現在の痛風の食事療法の潮流です。


で。

毎回のことですが、やっぱり“お約束”ですので、

書いておきます↓


そんなことは、もっと早く言えよ!

20年前に言えよ!

長年、食べたいモノも食べずに

生きてきた人生をどうしてくれる!?

20年間を返せ!

(心の叫び)


てなワケで、最近の痛風事情というか、

昔ほど、プリン体を多く含む食品の節制のようなものは

特に しなくてもいいように思います。


ですが、2割とはいえ、

プリン体の多い食品を食べれば食べるほど

実際、体内のプリン体も増えるわけですので、

何の気兼ねもなく、バンバン食べまくっても良い、と

いうことでもありません。


少し、控えめにする、程度で良いのでは?


私は そのように思うのですが、

まだまだ、なんのなんの。


痛風といえば、「プリン体の多い食品の一覧表」を

探し求める人は後を絶ちません。


でもね。

実は、あの「プリン体の多く含む食品の一覧表」

には、見えない落とし穴があるのです。


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● 「プリン体の多い食品の一覧表」の落とし穴とは?

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たとえば、プリン体の含有量が多い食品の一つ、

とされている食品に「かつお節」があります。


そういう私も、

「プリン体の多い食品の一覧表」を真に受けて、

ゲッ・・鰹節は、プリン体が多いのか、

じゃあ、食べないようにしよう、と思ったクチです。


でもね。

この「プリン体の多い食品の一覧表」ってのは、

たいてい、食品100グラムあたりのプリン体含有量なのです。


かつお節、100グラムも食べますか?


同様に、プリン体を多く含む食品にレバーなどもありますが、

レバーなら100グラム以上食べても不思議じゃないです。


つまり・・食品同士の比較のための「一覧表」でありながら、

目安程度にしかならない、と私は思うのです。


そりゃあ、全然知らない状態から一覧表を見れば、

役に立ちますよ?

でも、鵜呑みのすべきじゃない、ということです。


カツオ節って、どうやって食べますか?


そのまま食べますか?

冷やっこに、かけて食べる?

焼きそば?

たこ焼き?


食べ方は人それぞれですが・・

毎日食べますか?


まあ、食べる人もいるかもしれませんが・・

食べても、たぶん、微量です。

プリン体うんぬん、そんなに気にしなくてもいいです。


むしろ、カツオ節はプリン体が多いから、と全く食べなくなり、

そのために、かつお節に含まれるビタミンやミネラルを

摂取できなくなっていることなんか、見過ごされています。


プリン体を多く含む食品を徹底的に制限しすぎて、

栄養失調になってしまった人が、世の中には

本当に いるのですよ。


食事制限しようと思っても、つい食べてしまい、

とても栄養失調になるまで節制のできなかった私からみれば、

その人は、なんて根性のある人だろう、と思います。


ですが、

世間の人は、たぶん、そうは考えないのじゃないか、と。


もしかしたら、

バカなヤツだなあ、と思うかもしれません。


痛風で苦しんで食事制限をした経験のない人からすれば、

大変なツライ思いでまでして、

栄養失調になってしまった人の気持ちなんて

絶対に わからないでしょう。


食事制限は大変です。

毎日、延々と続き、終わりが見えません。


精神的負担も大きく、そのこと自体が強いストレスになります。


ストレスは社会的に生きていく以上、

避けられない、仕方がないものかもしれませんが、

あえて、これ以上ストレスを

増やしていくこともないのでは ないでしょうか。


強いストレスは、体を交感神経優位にさせて、

体内で血管を収縮させて、血流を悪くさせる働きがあります。


内臓、特に腎臓でも血液不足になりやすく、

ということは、腎機能が一時的に低下して、すなわち

尿酸の排泄低下につながり、尿酸値も上昇しがち、となります。


ストレスは、痛風の大敵でもあるのです。


ところで。

なんで、その人が「栄養失調」になったか、わかりますか?


食べる量が必ずしも少なかったから、とは限りませんよ?


それは、ね。

食べる食品の種類が、とても

「かたよって」いたからなのです。


つまり、プリン体の多い食品は食べないようにして、

プリン体の少ない食品ばかりを食べていたからです。


いえ、実際に見たわけじゃないですけど、たぶん、

そうじゃないか、と。


粗食だから栄養失調になるとは、限らないかもしれませんよ。


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● 20年後の痛風食事療法を予測してみる

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今から20年前の痛風食事療法といえば、

徹底的に

「プリン体の多い食品を食べないようにする」でした。


そして、現在はどうなのか。


「なるべくプリン体の多い食品は食べないようにする」

程度です。


あまり、プリン体に関しては、昔ほど、

やかましく言われることは少ないでしょう。


では、20年後はどうなるのか?


何の科学的根拠も無い、単なる私の見解(偏見)ですが、

おそらく、次のようになるのでは ないでしょうか。


『プリン体の多い少ないは 気にせずに、

なんでも食べましょう』


・・これは別に、単なる自分の願望や希望的観測で

そんなことを書いているわけでもありません。


たとえば、前述のストレス対策ですが、

ストレスにはビタミンCとビタミンB1が充足していれば、

体がストレスに対抗できて、内臓などを守ることができます。


これは副腎が、ストレスを受けると

副腎皮質ホルモンを分泌して、体の機能を保護するためです。

その際に、副腎はビタミンCを消費します。


ですが、そもそも体の中にビタミンCが不足していたら、

副腎が活躍できません。


また、糖の分解に使われるビタミンB1は、

これが不足すると疲れやすくなったり、体がダルくなったり。


ところが、このビタミンB1を多く含む食品は、といえば、

豚肉、レバー、大豆製品など・・・


あっ。

これって、豚肉、レバー、大豆製品って・・・

プリン体の多い食品の代表的なモノじゃないの!?


そうなんですよ。

プリン体が多いから、といって、

ある特定の種類の食品を全く食べなくなると、

必要な栄養素が不足するようになります。


具体的には、ビタミンB1とビタミンCが不足して、

ストレスに弱い体になってしまいます。


そりゃあ、プリン体の多い食品は摂りすぎるより、

少なめのほうがいいでしょう。


でも、そのために犠牲になるモノも少なくない、ってこと。


・・・・・・・・・・。


子供の頃、言われませんでしたか?

好き嫌いをせずに、何でも食べましょうって。


あれは、なんでか?


つまり、まんべんなく、幅広く栄養素を摂取するためです。

好き嫌いが多いと、大きくなれませんよ、って。


現在、一般的に考えられている「痛風の食事療法」ってのは、

意図的に食事を制限することによって、

自分の体を「好き嫌いが多い」状態にしているワケです。


といっても、まあ、もう体が成長するワケでもないですけどね。


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● 痛風の食事療法って何?

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20年後のことより、今現在、痛風なんだけど、

食事は、どう気をつけたらいい?


「食べ過ぎないように気をつける」


肝心なことは、これだけです。


たとえば、いくらプリン体の少ない食品をチョイスしたところで、

そのプリン体の少ない食品をお腹イッパイ食べたら、

結果として、プリン体の摂取量は多くなります。


逆に、プリン体の多い食品を食べても、それが

少なめの量ならば。


トータルで考えると、それほどプリン体の量は

多くないかもしれません。


「野菜ばかり食べているのに、どうして尿酸値が上がるの?」


そんなふうに思う人もいるかもしれません。


たとえ、体に良いといわれている野菜でも、

お腹いっぱい食べていれば、尿酸は体内で

食事量に比例するように生成されてしまうのです。


痛風に良くないと考えられているカレーや

とんかつを少しだけ食べているほうが

案外、尿酸が作られる量は少ないかも?


まあ、程度によるので(体質など、個人差あり)

一概に言えませんが。


毎回、言うことではありますが、

『食品の「種類」より「量」に気をつける』

このほうが大切だと、私は考えています。


痛風だけど、カレーは食べてもいいのか?

焼肉は痛風に悪いのか?

ハンバーガーは痛風に良いか?

蟹は痛風に良くないのか?

痛風なら、とんかつ はダメなのか?


そんな心配してる痛風の人、いっぱい いるんです。

アレは食べちゃ駄目、これも食べちゃダメ。


目先のプリン体にばかりに こだわることによって、

必要な栄養素が不足するデメリットも

心に留めておいたほうがいいです。


痛風だからといって、20年前ならともかく、

今の世の中、何を食べても良いと思います。


ただし、腹八分目で。

過食に注意すること。


なんども同じことばかりですが、とても大切なことなので、

もう一度言いますね。


食品の「種類」より「量」に気をつける。

食べ過ぎないように「もうちょっと食べられるのになあ」

というくらいで止めておく。


プリン体の多い少ないよりも

「食べ過ぎ」こそ、痛風の大敵なのです。