2022年12月12日月曜日

痛風 低体温

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● 痛風の人は、低体温?

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非常に地道な痛風対策に

「体温を上げる」というものがあります。


痛風になる人は“低体温”の人が多い

と言われていますからね。


特に痛風じゃなくても、人間、年をとってくると、

だんだん低体温になりガチです。

子供の頃のように、冬でも手足がぽかぽかしている人は

少ないのではないでしょうか。


なんで、低体温だとマズイのか。


痛風の場合は、足などの関節に

結晶化した尿酸が沈着することが

多いのですが、なんで足の関節や腱に溜まるのか?


なんで、首には痛風発作は出ないのか?

(出る場合もあるかもしれませんが)


痛風発作は、心臓から遠い部分に出やすいのです。


なんで?

どうして?


人間、家にゴミが溜まると

(ゴミ集配の日に) 外へ出すでしょう。

家の中に、ゴミを溜め込んでおきたい人は、

あまりいませんよね。

(たまに、いますが)


ゴミが視界に・・というか、

目に触れて嬉しい人は少ないでしょう。


人間の体は“ゴミ捨て”と同じじゃありませんが、

いらないものは遠くへ捨てる、

という原理は同じなのです。


できるだけ、心臓、そして内臓から遠いところへ

ゴミ (尿酸結晶) を捨てたいのです。

というより、本当は内臓を守るために、

そういう仕組みになっているのですが。


で。

低体温の話でした。


人間の体には、たくさんの筋肉があり、

筋肉には多くの毛細血管が通っています。


筋肉って、動かすでしょう。

動かすと筋肉は“熱”を持つのです。


その、熱によって温められた血液は、

あたたかくなり、全身を血流として巡ります。

つまり、血液は温かいってことですね。


ところが、手足など心臓から遠い部分の末端は、

血流が悪くなりやすく、温かい血液が滞りがちです。


脳も心臓から遠いといえば、遠いのですが、

脳の場合は肝臓からの栄養分など、優先的に送られるので、

簡単に血行不良になったりしません。

っていうか、なったら死にますし。


体は脳や内臓を最優先しますので、手足などの末端は

二の次扱いです。


で、手足は冷えやすくなります。


おまけに手足の関節は、筋肉が少ないです。

っていうか、ほとんどないです。


もし、関節が筋肉にくるまれていたら、どうなるのか?


動きにくいじゃないですか!

筋肉でモコモコして!


というわけで、関節には筋肉は、ほとんどないのです。


っていうことは

筋肉の中に含まれている毛細血管も少ない、

血流が少ない、つまり、冷える、ということ。


ここに、尿酸結晶が溜まりやすいのです。


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● 関節に尿酸結晶がタマらないようにするには?

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じゃあ、逆に。

尿酸結晶を溜まりにくくするには、どうすればいいの?


尿酸値を下げるのですよ。

尿酸値 7.0mg/dl以下なら、血液の中に尿酸が溶けますので、

結晶化して関節に溜まったりしません。


わかってますよ!

それが、生まれつきの体質とかで、中々、

思うように下がらないから、

いろいろ苦心しているんでしょ!?


というわけで、手軽にできることから一つずつ、

やっていきましょう、ということで。


そのうちの一つがコレ↓

血流を良くすること。

体をよく動かし、筋肉量を増やすこと。


ちょっと、待って!


痛風って、激しい運動を

しちゃいけないんじゃなかったっけ?

筋トレとか、キツイ無酸素運動をするな、って

言ってなかったっけ?


いや、別に無酸素運動でなくても、筋肉は付きます。


人間の体の中で、最大の筋肉量を誇る部分は・・・

あそこです。


太腿ですよ。


ふともも、ふくらはぎ、のような下肢の筋肉が

全体の筋肉量の中でも大きなウエイトを占めます。


「オレは、太腿の筋肉よりも、腕の筋肉の方が太いぜ」


そういう人も広い世の中にはいるかもしれませんが、

少ないでしょう。

プロレスラーみたいな人でも、腕っ節も凄いですが、

太腿などの下半身はもっと太いハズです。


じゃあ・・スクワットしろ、ってこと?


いえ、そうじゃなくて・・

スクワットも悪くないかもしれませんが、

普通に「歩く」だけで筋肉は付きます。


ウォーキングです。


走るのは、どう?

ジョギングとかは、良くないの?


良くないことはないですよ。

ラクに呼吸できる程度のジョギングができる人は、

それでもいいです。


なんで激しい運動が痛風には良くないのかというと、

体が無酸素状態になるから。


酸素が体にうまく取り込めないと、

細胞が壊れやすくなるのですよ。


細胞が壊れるときに、尿酸がたくさん作られてしまうので、

結果として尿酸値が上がる、ということです。


運動は大切だけど、運動後、

息がハアハアと切れてしまい、

座り込んでしまうような運動は良くないですよ、

という話です。


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● 筋肉量を増やして、低体温から脱出

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現代社会は車やエレベーターなど、

歩く機会が減っていますが、

意識的に体を動かすほうが良いみたいです。


それが意図せずとも筋肉が熱を帯びて、

温かい血液の巡りが良くなるのです。


血液には、酸素と栄養分を運んで、

老廃物の受け渡しをする働きがあるので、

血流が良いというのは痛風にとって

というより、体にとって大切なことです。


毎日が忙しくて、学生のときのように

スポーツする機会も減っているかもしれませんが、

日常に運動を組み込むことは重要です。


痛風のクスリのように、

目に見えて尿酸値が下がったりは

しないかもしれませんが、

長い目でみれば、地道な痛風対策の一つです。


歩きましょう。


そして、ふともも、ふくらはぎ

などの筋肉量を増やしましょう。


全身の筋肉の、なんと約75%は

下半身に集中しているらしいですよ。

人間って、下半身デブだったのですね。


低体温から脱することで、

免疫力も高まり、風邪なども引きにくくなります。

癌にもなりにくくなる、という研究もあるそうですよ。


血液中の尿酸は、血液の温度が高いほど

溶けやすいので、体温は低いより高めのほうがいいです。


ぜひ、歩きましょうね。


2022年12月11日日曜日

痛風でアキレス腱の辺りに痛み出ることある?

痛風で、アキレス腱の辺りに痛み出ることがある。


これは・・・ホントか嘘か!?


ホントです・・っていうか、普通に出ます。


でも、これはある程度、痛風の年数が長いというか、

痛風歴が長期間という人にしか出ない箇所です。


痛風初期症状の人とか、今回が二度目の発作です、と

いうような人は、この場所には出ません。

そういう人に痛風発作が出る箇所は、今も昔も

「左足の親指の付け根の関節」です。


さて、そのアキレス腱ですが、

なんで、こんなところが腫れて痛むのか?


っていうのは、やはり痛風になってから年月が経過すると、

体内に結晶化した尿酸がたまるのが増えている、

というのが原因です。


う~ん・・怖いですね。

どんどん、尿酸結晶が体内に蓄積してきている、

ということでしょうか。


これが溜まらないようにするには、生活習慣を見直して、

尿酸値があまり上がらないようにすればよいのですが、

痛風体質というか、生まれつき

尿酸をたくさん作り易い体質というものがあって、

なかなか、思うようにはいきません。

難しいですね。


で、アキレス腱に痛風発作が出るということは、

どうなるのか?


ズバリ。

全く、歩けなくなります。


人間の歩行は、

アキレス腱、足首、くるぶし・・のあたりに

体重がかかって、一歩前に踏み出すわけですから、

その一歩進もうとするごとに激痛が走ります。

うぎゃあ!

と叫びそうになります。


また、アキレス腱に痛風発作が出るような人は、

たぶん・・そうですね。

はじめて痛風発作が出てから、10年以上は

経過しているのじゃないでしょうか。

(人それぞれ尿酸値も違うので、個人差があります)


このアキレス腱に出るようになると、

次は足の甲に痛みと腫れが移動したり、

くるぶしに移動したり、足首が痛くなったり・・

順々に痛みと腫れが移動するようになって始末が悪いです。


まだ、足の甲や足の親指の付け根の関節なら、

なんとか、足を少し浮かしながら、ごまかしごまかし

歩けなくもないのですが、体重のかかる足首やアキレス腱に

痛みが出てしまうと、もうお手上げです。

まるで歩けなくなります。


アキレス腱に痛みが出たら、

痛みどめの薬(ロキソニン・ボルタレンなど)を

飲んでおとなしくしているほうが良いかもしれませんね。


もちろん、いちばん良いのは、

痛風発作が完全に治まってから、(おおいに反省してから)

もう二度と出ないように対策をうつことです。


一大決心で生活習慣を改善するのも良し。


一生飲み続ける覚悟で、

尿酸降下薬(フェブリクやザイロリックなど)を

飲むのも良し。


まあ、なんにしろ、

次の行動を起こすのは、とりあえず、

この、今の痛みと腫れが治まってからのハナシです。


とりあえず、この激痛が終息しないことには

どうにもなりませんから。


2022年12月10日土曜日

痛風の人は 認知症にならない?

痛風、高尿酸血症の人は、認知症にならない、あるいは 

なりにくい。


これは・・・ホントか嘘か!?


いやあ、これは、あんまり関係ないです。

実際に、認知症だけども、痛風でもある、

という方もおられますし。


なんで、こんな話が出てくるのかというと、

痛風は血液中の尿酸と大いに関係があるから、です。


尿酸値が高い、という状態が長期に継続している人を

高尿酸血症(さらに発作が出たら、痛風と診断)

というのですが、血液中に この尿酸が多いわけですね。


尿酸というのは、痛風発作の元凶となる、

諸悪の根源の物質のように考えられていますが、

本当は、強力な抗酸化作用がある、体にとって

なくては ならない物質なのです。


いわゆる、血管の老化防止(若返り)に

必須な要素であるのですが、

悲しいかな、血液中に多すぎると、溶け切れなくて

結晶化して関節などに沈着して、

痛風発作の原因となってしまいます。


で、この尿酸がキーポイントなわけです。


尿酸値というのは、

血液中の尿酸の濃度のことなのですが、

「尿酸値が高い」ということばかりを

心配しがちですが、実は低すぎてもマズイのです。


血清尿酸値の基準値は、

 (公益財団法人)痛風財団によると、

「男性で3.8~7.5mg/dL」「女性で2.4~5.8mg/dL」

だそうです。


男性で、7.0mg/dL以下、じゃないんですね。

一般的には、7.0mg/dL以上が

高尿酸血症(痛風)と診断されてしまうのですが。


で・・・そんなことより、尿酸値が低すぎると、いったい

どうなるのか?


神経系の病気に なりやすくなるそうですよ。

パーキンソン病とか。

認知症とか。


まあ、尿酸には、体にとって

やはり何らかの良い効果がある、

ということなんでしょうね。


低すぎる尿酸値なんて、私には全く、

縁がありませんが。


2022年12月9日金曜日

痛風の人が冬に気をつける、3つの注意点とは?

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● 冬でも痛風発作は、デる!

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痛風の人が・・というわけでもないのですが、

地域にもよりますが、びゅうびゅうと北風の寒い季節なので、

風邪を引かないように、睡眠を充分にとって

体を温かくしておくことが基本的な冬対策です。


今日、知り合いの人に聞いた話ですが、

テレビのニュースでは、

世間の景気の良い話ばかり(上場企業など)が

報道されていますが、

場末の中小・零細企業の現況は厳しいです。


その人の会社は、大きな会社ではありませんが、

海外の工場で商品を作らせて仕入れをしているので、

仕入れ価格に為替の変動の影響を大きく受けるのです。


そのせいか、近年、会社の業績が悪く、この寒いのに

なんと・・社内の暖房をストップしているそうです。


で・・社員のみなさんは

震えながら仕事をしているらしいのですが、

社長が、みずから暖房を止めているので、

誰も文句が言えないのだとか。


ああ、社長さん。

なんてことを!


いくら経費節減といっても、社内に暖房は必要でしょう。

社員、全員が事務所の中で(室内にいるのに)風邪、

引いちゃいますよ。


会社の事務所内にいるのに、

全員がコート姿とは、これ如何に!?

得意先とか、対外的にヘンな噂が立っちゃいますよ!


う~ん・・キビシイです。

本当に世の中、好景気なんですかね???


で・・そんな寒いとき。

この寒い季節。


「関節を温めていると良い」と言われています。



|■ その1“関節を冷やさないようにする”

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“首。手首。足首。

これらの関節を温めているだけで風邪を引かない”とも。


なんで関節を温めると風邪を引きにくいのか?


関節は冷えやすいからです。

冷たいからです。


筋肉は特に温めようとしなくても、動かすと熱を持ちます。

これは筋肉中にたくさんの毛細血管があるので、

その熱で血液が温まって、

その血流が良くなって全身を巡ります。


ところが、関節はよく動かす箇所で、動かしやすくするため

関節周辺には、ほとんど筋肉が付いていないのです。


で・・関節は冷えやすい、と。


この、冷えやすい関節は、同時に

痛風発作が出やすい箇所でもあります。

といっても、痛風発作が出るのは、

もっぱら足の関節が多いですけどね。


基本的に心臓に近い箇所は血流も多いので、

あまり痛風発作は出ません。

心臓から遠い、末端の関節などに

結晶化した尿酸が溜まりやすいです。


痛風発作が発症するシーズンというものがあって、

圧倒的に多いのが「夏」。

一般的に、6月~8月頃かな。


でも、次に多い季節が年末年始なのです。


夏場に痛風発作が多いのは、

暑さによって汗を多くかきすぎて、

体内が水分不足になって(トイレにいく回数が減るので)

尿酸のハイセツが減って、

尿酸値があがることが主な要因です。


ちなみに、このトイレの回数というのは、

尿酸は、尿と一緒に(尿に溶けて)排泄されるのが大半だと

いうことに起因しています。


けど、年末年始の場合は、いわゆる暴飲暴食が原因ですね。

飲み会、宴会が多いですし。


飲み会、宴会を片っ端から断っていたら、

人間関係が悪くなりそうですが、顔は出すけど、

飲みすぎと食べすぎは自分でブレーキかける、など

当人が、自分の体を守っていくようにするしかないです。



|■ その2“足の裏を冷やさないようにする”

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足の裏には、腎(腎臓・副腎)のツボが集まっている

と言われています。


冬場は、特に手足が冷たくなりやすい季節です。

なるべく、足の裏も冷やさないようにしておきたいです。


ほら、昔から「頭寒足熱」とか言うでしょう?

昔から言い伝えられている言葉には、意味があるのです。


靴下を履く。

それでも足が冷たきゃ、二枚重ねてクツシタを履く、とか。

コロコロになって、靴が履けなくなるで、

家の中、限定になりますが。


手っ取り早く、足が温まる方法は「歩く」のが良いです。

筋肉を動かす、ということ。


あと、足の裏を揉む、とかね。

ツボの刺激も出来て、足裏も温まって

一石二鳥かも。



|■ その3“お腹を冷やさないようにする”

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屋外は寒くても、部屋の中は暖房などの空調が効いていて、

ぽかぽかと暖かい場合が多いです。


(私の知り合いの人の会社の事務所のように、例外もアリ!)


部屋が暖かいなら、冷たい飲み物もOKですが、

なるべく温かい飲み物を飲んだほうがいいです。


冷たい飲み物、冷たい食べ物(アイスクリームなど)は、

できれば止めた方が良いです。


お腹が冷えると、胃腸など内臓の機能が落ちるので、

体は内臓を温めて機能を維持しようとします。


どうやって、内臓を温めるの?


血液を内臓に集中的に集めるのですよ。

血液って、あたたかいですから。


ですが、内臓に集結した血液のせいで、

手足などの末端は血液不足になりがちです。


と、いうことは「手足が冷える」と。


手足、冷たくないですか?

たださえ、寒い季節にますます、手足が冷えてしまうのです。


手足の関節が冷えると、尿酸結晶が溜まりやすくなり、

痛風発作のリスクは上がります。

たぶん、当分は出ないでしょう、冬場は。


でも、じわりじわりと蓄積していく尿酸結晶は、

積もり積もって夏場に爆発する可能性が高いです。


来るべき夏に苦しまないよう、冬に足の関節に尿酸結晶を

なるべく溜めないように気をつけていくのが望ましいです。


あと・・ビールですね。


ビールが痛風に良くないのは、アルコール飲料そのものが

尿酸の生成を促進させるのと、作り出される乳酸が

ビールの分解により増産されて、腎臓などに溜まってくると、

尿酸排泄する力が低下するから・・なのです。


ですが・・・

人間は機械じゃないので、痛風に良くないから禁酒しなさい、

はい、そうですか、と次の日からキッパリ止めたり できません。

(できる人もいます)


で。

どうしても飲むなら、温かいものを。


つまり、ビールじゃなくて、日本酒とか。

熱燗、ですね。

ホットウイスキーとか。


風呂上りとか、夏でも冬でもビールはおいしいですが、

体の外(表面)が温かいから、といって、

体の内(内面)もあたたかいとは限らないです。


ビール党の人は、夏でも冬でも麦酒が好き、という人が

多いですが、(できる人は)季節に応じて

飲むモノも変えていくほうが、体のためには良いです。


要は、カラダは 冷やさないほうが良い、という話です。


2022年12月7日水曜日

痛風に豚骨ラーメン!

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◆ 痛風にラーメンは良いのか

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ラーメンは、やっぱり豚骨ですっ!


・・・という人も多いのではないでしょうか。


味噌ラーメン、醤油ラーメン、塩ラーメン・・

ラーメンは数多くありますが、好みも千差万別ですが、

豚骨ラーメンが大好き!

という人も大勢いると思います。


でも、痛風にはどうなの?

痛風に豚骨ラーメンは良いの?

痛風に豚骨ラーメンは悪いの?


たまに食べるくらい良いのではないか、とは思うのですが、

実は「豚骨ラーメンには肉エキスがたっぷり入っています」


つまり、豚骨をじっくり煮込んでいるので、

これでもか!

というくらい肉エキスが含まれているのです。


肉エキス・・つまり、プリン体の元、ですよね!

これが、また旨さの秘訣なんですが!


でも、尿酸値を気にしているなら、

食べないほうが無難です。


そっ、そんな!

痛風だというだけで、

豚骨ラーメンも食べられないなんて!


しかしながら、食べられないわけでもないです。


コツと言うか、尿酸値をあまり気にせず、

豚骨ラーメンを食べるには、スープを全て残すこと。


ラーメンのスープには肉エキス(プリン体)が、

たっぶりと溶け込んでいますから。


そっ、そんなあ!

そんなのラーメンじゃないよ!

麺だけを食えっての!?


個性の強いラーメン屋のオヤジ(店主)なら、

ラーメンを注文して、客がスープを全部残すと、

機嫌が悪くなるオヤジもいますからね。


っていうか、それ以前に、やっぱり

ラーメンは麺もさることながら、スープでしょ。

スープも麺と一緒に食べて、すすらなきゃ。


でも、肉エキスが・・

プリン体が・・・

と、気になる人はね。


その対策というか・・・

一番、現実的なのは、痛風の薬を飲むことです。

つまり、フェブリクなどの尿酸降下薬を服用すること。


まあ、豚骨ラーメンを食べたいがために

痛風の薬(尿酸値を下げる薬)を飲む人は

いないかもしれませんが、薬を飲んだら

食事制限をしなくなる人が多いようです。


さあ、もう、食べたいものを食べられるぞ!

ラーメンも食うぞ!

ビールも飲むぞ!

そのためのクスリだからね!

(・・って、違うのですが)


でも、本当は。

痛風の薬を飲んでさえいれば、

食べたいものを食べたいだけ食べて、

ビールであろうが、焼酎であろうが、

ウイスキーであろうが、お酒であろうが・・・

飲みたいものを飲みたいだけ飲む、というのは、

なんか違うような気もします。


けれども、痛風の薬を飲むと

尿酸値が基準内まで下がって安定してくるので、

もう食事制限なんかしない!

という人が圧倒的です。


良いのか悪いのかは、よくわかりませんが、

それが現実です。


2022年12月6日火曜日

痛風 たばこ 寿命

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◆ タバコは寿命に関係ない?

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タバコは体に悪いと長年、言われ続けていますが、

本当にそうなのか?


煙草に含まれているニコチンなどの有害成分が、

体の、血管などに悪影響を与えるということですが、

寿命にも関係があるのか。


それを、数十年にわたって、

本当にデータをとって研究した人がいるそうです。

アメリカでの研究ですので、アメリカ人が対象でしょうが、

同じ人間なので、日本人でも同じじゃないか、と思うのです。


で、タバコを吸い続けた人の寿命。

タバコをきっぱりと止めた人の寿命。


そりゃあ、絶対に煙草を吸い続けた人が、

早死にでしょう・・

と思ったら、喫煙者と禁煙者の寿命は、

ほぼ同じだったそうです。


ホントに!?


実は、喫煙は健康に影響ないのね!?

タバコと寿命は関係ないのね!?


いえ、そうじゃないのですよ。


たばこは、とっても体に悪いです。

健康に良くないので、やめられる人は、

たばこを止めた方がいいです。


でもね。

煙草のデメリットばかりが語り継がれていますが、

ストレス解消などのメリットもあるらしいのですよ。


でね。

煙草を止めた人、きっぱりと禁煙した人は、

たばこによるストレス解消の手段を失ってしまって、

過食とか、あと、甘いモノを食べたり飲んだり・・・

そういう方面へ走ってしまう人が多かったそうです。


たばこは体に悪いのですよ。

タバコを止めると(禁煙すると)途端に太る、

と言いますからね。


それだけ、たばこは体に悪いってこと。


ところが、怪我の功名というか、

タバコを吸っているおかげで肥満にならなかった人が、

禁煙して肥満になってしまって

(ストレスによるドカ食い、とか)

その、肥満のおかげで糖尿病とかに、なってしまったりね。


心筋梗塞、脳梗塞などの血管系の病気になってしまったり。


結局、せっかくタバコを止めたのに、禁煙に成功したのに、

寿命は伸びなかった人が多かったらしいのです。


従来の説では、喫煙こそが、

そういう生活習慣病のリスクを高める、

ということでしたので、いったい

何が正しくて、何が正しくないのか。


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◇ 痛風とタバコ

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これはね。

痛風にも言えるのですよ。

痛風で・・しかも、たばこを吸う人ね。


煙草は明らかに体に悪いですが、その、

体に悪い煙草のおかげで、栄養状態も良くなくて、

逆に痛風には良い作用が働いたりね。

痛風に食べ過ぎは厳禁、と言われていますしね。


つまり、ひらたくいうと、

喫煙者は痛風のリスクが下がる、ということ。


これは栄養状態のせいなのか、

たばこに含まれている有害な、化学物質のせいなのかは、

まだハッキリしていないらしいですが。


それでもね。

痛風対策のために、今まで煙草を吸っていなかった人が

たばこを吸い始める・・・なんてことは、

止めた方がいいです。


タバコはニコチンなどの作用によって、本当に

やめられませんからね。


「禁煙外来」なんてのも、ありますが・・

あまり楽しい場所では、なさそうですしね。


2022年12月5日月曜日

痛風 湯治

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◆ 痛風 温泉療法

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昔から、痛風に限らず、

温泉地に長期滞在することによって、

慢性疾患などを治療する方法がよく知られています。


湯治(とうじ)ってヤツですね。


もちろん、温泉地に滞在するだけで病気が治るわけじゃなく、

温泉に入らなきゃ意味ないですが。

温泉の成分に薬効が含まれている、ということですね。


リウマチや神経痛などの、症状の緩和が有名ですが、

ラジウム温泉など、痛風に効果がある、と 

うたっている温泉もたくさんあります。


ラジウム温泉?


ラジウム温泉ってのは、

ラドン(放射能)の含まれている温泉に入浴したり、

ラドンの含まれた湯煙を吸うことによって

効果を期待するもの。


放射能って聞いただけで、我々はビビッてしまいますが、

放射能は、ごくごく微量だと

体に良い作用をもたらすのだそうで。


さて、いくら体に良い、痛風などの慢性疾患の改善に良い、

と言われている温泉療養ですが、日帰りで行って、

さっさと帰ってきたのでは あまり効果は期待できません。


やはり、数ヶ月。

いえ、少なくとも数週間くらいは、

湯治場(とうじば)に長期逗留しないと。


でも、ねえ・・

お金と時間に ゆとりのある人じゃなきゃ、なかなか

そんなに休暇も取れないし、

滞在費用もバカになりません。


痛風に効果がある、と言われているのなら、

実際に自分でも試してみたいのですが、

なかなか、ねえ・・


ラジウム温泉にかからず、むかし昔から、

温泉療法は慢性疾患や難病に効果がある、

と言われ続けてきました。


効果が全然ないのなら、とっくの昔に

廃れて誰も行かなくなっていたことでしょう。


湯治(とうじ)や湯治場が

消えてなくならない存在であり続けているのは、

やはり温泉療法は効果がある、と考えるのが

妥当なところだと思います。


でもね。

昔は良い薬とか、なかったですからね。

痛風の場合、薬といえば、尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)

ということになってきますが、今はフェブリクなど、

尿酸値を下げる効果の大きい痛風新薬もありますからね。


ちょっと昔とは事情が違うかもしれません。


痛風の治療法(?)のようなものも、時代とともに

移り変わっていく、ということかもしれませんね。


2022年12月4日日曜日

痛風 減量すると尿酸値は下がるのか?

ダイエットに成功して減量すると、

尿酸値は下がる!?


これは・・・ホントか嘘か!?


本当です。

太っている人が痩せると尿酸値が大幅に下がった、

というのは、よく聞く話です。


ですが、元々、痩せている人が減量して、

さらに痩せてみても、あまり効果はありません。

たいして、尿酸値も下がらないみたいです。


これは、なぜか?


そもそも、痛風になる原因というのは

「太っているから」ではないんです。

もし、そうなら、大相撲のお相撲さんは、全員、

痛風ってことになりますからね

(いや、実は、実際、痛風の人が多いのですが)。


痛風になるかどうかは、尿酸値が高いかどうかで決まります。

つまり、痩せていても尿酸値が高い人もいて、

そういう人は、生まれつき、尿酸値を作り過ぎる体質だったり、

尿酸を体外に排泄が弱かったりするからです。

まあ、ひらたくいえば、遺伝です。

体質は遺伝しますからね。


太っている人で、痛風になっている人は、いわば、

改善の余地が大きくあるということです。

そんな言い方をすれば、痩せている人には

改善の余地がないみたいに聞こえますが、

そういう意味じゃありません。


太っている人は、いわば、肥満なわけですから、

下腹部に内臓脂肪をたっぷり蓄えています。

この・・内臓脂肪が尿酸値にとっては芳しくないのです。


まあ、恰幅が良くて貫禄が出る、とか

そういう外見的なものは別にして、

内臓脂肪はホルモンのような物質を分泌して、

この物質が作用して、尿酸値を上げる働きをするので。


ですので、痩せる・・ということは、

すなわち、内臓脂肪も減少する、ということですから、

痛風体質の人にとってマイナスとなる物質の分泌するモノが

なくなる。

つまり、痛風発作のリスクが一つ減ることになります。


太っていることだけが尿酸値の高い原因じゃありませんが、

太っている人は、体重を落としやすいです。


55キロの体重の人が、50キロになるのは至難の業ですが、

95キロの体重の人が、90キロになるのは簡単です。


え?

カンタンじゃないって?


ところで、元々、痩せているのに、痛風になっている人は

どうすればいいのか?


たぶん、そういう人は、とても若くして痛風になっていると

思うのです。

10代後半とか、20代とか。

そういう体質なんですよ。


野菜や海藻を多く食べて、肉・魚を減らして、

飲酒も減らして、尿をアルカリにするとか。

尿酸は酸性尿には溶けにくくて、アルカリ尿には

溶けやすいですからね。


え?

とっくに、やってる?


ええと・・・

じゃあ、ストレッチや有酸素運動を継続的に実行して、

全身の血流を良くして、

手足の先が冷たい“低体温”から脱出する。

37℃の体温を目指す。


尿酸は、37度以下だと溶けにくくなりますから。


え?

そんなカンタンには、いかない?


う~ん・・・


強いストレスは交感神経優位になって、

血管が収縮して、腎臓の毛細血管も同じく収縮して、

尿酸の排泄能力が落ちて、

結果として尿酸値が上がるので、この際、

嫌な上司のいる職場は辞めて、転職する!


え?

そんなこと、できるかって?


ええと・・じゃあ。


毎日、酢を飲む。

ぐひぐび、と、来る日も来る日も酢を飲み続ける。

一日、2グラムのクエン酸は酸性尿を改善する、

といいますから・・・


え?

そんな、酸っぱいもの、飲めるかって?


う~ん・・・

じゃあ、痛風のクスリを飲む!


いわゆる、

尿酸降下薬(フェブリク、ザイロリックなど)を服用すれば、

一発で尿酸値は下がります。

劇的に下がります。


おそらく、一生飲み続けることになるかもしれませんが、

これが現代の医療、

痛風治療のデファクトスタンダードってヤツですから。


と、いうことで、いかがでしょうか?


2022年12月3日土曜日

痛風 バナナ

バナナが痛風改善に効果がある!


・・って、そんな話、聞いたことがありませんが。


これは・・・ホントか嘘か!?


どこから出てきた話なのかは、よくわかりませんが、

このバナナ。

まんざら、根拠のないデタラメってわけでもないのです。


ほら、よく痛風の食事療法で、基軸になっているのは、

プリン体の多い食品を摂り過ぎないことって言うでしょう?

それと、もうひとつ。

酸性の食品より、アルカリ性の食品を多めに摂ること。


この、酸性とかアルカリとか、なんなの?

なんで痛風と関係あるの?


つまり、これはですね。

尿の話なんですよ。


にょう?


つまり、あの激痛で苦しむ痛風発作ですが、

痛風発作の発症リスクが高まるのは尿酸値が高いから。

尿酸値の高い時期がずっと続いているから、

体内の関節・腱などに結晶化した尿酸が溜まっていくのです。


じゃあ、たまらないようにすればいいのね?


それには、尿酸を体内で作り過ぎないようにするか、

あるいは、尿酸を体外にたくさん排泄するか、のどちらか。


尿酸を体内で大量生産したくはないですが、

持って生まれた体質というものがあって、

尿酸を作りやすい体質の人がいるのです。

確実にいるのです。

こういう人を痛風体質というのですが、

痛風になりやすい体質なのです。


これは生まれつきの体質、遺伝ですので、

なかなか体質は変えられませんが、

じゃあ、今まで以上に尿酸を排泄する方ならば、

できそう?


そこで、アルカリの話になるのですよ。


尿酸というものは、尿と一緒に

排泄されるのが大部分なのですが、

酸性尿より、アルカリの尿の方が尿酸は

溶けやすいのです。


たくさん尿に溶ける方が、理屈上、

たくさん尿酸を体外に排泄できますよね。

だから、尿をアルカリ性に傾けましょう、となるのです。


傾けるって、お皿やお盆じゃあるまいし、

どうやってカタむけるの?


そこで、アルカリ性の食品を多めに食べましょう、

となるのです。

肉や魚介類のような酸性食品より、

海藻・野菜・果物を食べましょう、ということです。


で、冒頭のバナナのハナシになるわけですが、

バナナはカリウムも多いですし

(塩分の排泄を促してくれる“高血圧対策”)

アルカリ性の食品です。


ただ、落とし穴もあって、フルーツには

果糖というものが含まれていて、

果糖は体内で分解されるときに尿酸を生成させます。

ですので、たとえアルカリ食品であっても、

食べ過ぎは要注意です。


つまり、バナナばかりバンバン食べていれば

痛風対策になる、痛風発作は発症しない、

というようなものでもないのです。


2022年12月2日金曜日

蟹 プリン体

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◆ カニ 痛風

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カニは、ものすごく痛風に悪そう、というか、

プリン体たっぷり・・・のイメージがありますが、

いや、そうでもないですよ。


ただね。

同じ蟹でも部位によって、含有プリン体は違っています。


“脚”の部分は (意外にも?)

それほど、プリン体は多くないので、

脚は心配しなくても大丈夫です。


プリン体の多いのには、“蟹味噌” の部分ね。

つまり、カニの お腹です。


えっ?

そこが、おいしいんだって?


これは、蟹だけに言える傾向ではなく、

たとえば、魚。


これもね。

魚卵が多いのですよ、プリン体。


えっ?

魚卵が、おいしいんだって!?


「プリン体の多い食品の一覧表」を

見比べるのもいいですが、基本的に、

プリン体の多い食品というのは、

“細胞が多く集まっている部位”は、プリン体が多いです。


たとえば、これは植物ですけど、ほうれん草。


ほうれん草は、葉に含有されるプリン体は

そうでもないですが、根の部分は意外と

プリン体は(葉よりも)多めです。


根は、成長するために細胞が多く集まっているから、

と考えられます。


魚卵についても同じ。


魚卵というのは、本当においしいものですが、

細胞が(小さいですが)一つずつ、集結したものですから。


食事の内容だけでなく、

人間の体の中でも、プリン体は作られるのですが、

どんなときにプリン体が生成されるのかというと、

新陳代謝のとき。

それから、エネルギー変換のとき。


新陳代謝というのは、細胞が生まれては壊れて・・

その、繰り返しなんです。


その細胞が壊れるときに、核酸というものを

吐き出すのですが、その核酸がプリン体になるので。


ちなみに、エネルギー変換というのは、

体内の栄養分を、体に使えるエネルギーに換えるときに

プリン体ができるもの。


というわけで、細胞がプリン体と

少なからず関連があるので、

食物でも、細かい細胞が集まっている部位は、

プリン体が多いです。


蟹の脚とか、小さな細胞の塊 (魚卵のような)

ではないでしょう?

プリン体は少なめ、なんです。


蟹味噌の部分は、

小さな細胞が集まって構成されているでしょう?

プリン体は多め、なんです。


あと、蟹料理に関する (痛風の人が)

気をつけたらいいことは、「鍋」ですね。


蟹鍋。


「そうか、蟹の脚はプリン体が少ないんだ」


とグツグツ煮えた蟹鍋から、蟹の脚をとって食べたら、

実は、蟹鍋には「蟹味噌のエキス」がたっぷり

染み込んでいて、蟹味噌をたらふく食べたのと

同じことだった、と。


これは、焼肉とか、ラーメンにも言えることで、

出汁などには肉エキスがたっぷり含まれています。


そこは捨てて、食べないようにしましょう・・・って、

そこが一番、おいしいんでしょ!?


・・・・というわけで、痛風対策、尿酸値対策は

難しいです。


厳しい食事制限を強いてみても、なかなか

長続きしませんからね。


ただ、蟹の場合は、

1年のうちで、しょっちゅう食べるわけでもなく、

シーズンに入ったら、機会があれば食べる、

程度じゃないか、と思うのです。


滅多に食べないカニ料理ならば、

蟹鍋にしろ、蟹料理にしろ、

あまり細かいこと (プリン体、うんぬん) は

気にせずに、おいしく いただきましょうよ。


反省は、

「ごちそうさま」をしてから、

ゆっくり、する・・・・ということで。


2022年12月1日木曜日

年末年始の痛風発作

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◆ 痛風発作は忘れたころに やってくる

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コルヒチンは痛風の薬のなかでも、少し特殊というか、

他の痛風の薬とは違った性質があります。


ザイロリックやフェブリクが尿酸値を下げる薬、

ロキソニンやボルタレンが痛風発作の激痛を緩和させる、

消炎鎮痛剤(痛み止めの薬)なのに対して、

コルヒチンは痛風発作を起こさせずに封じ込める薬なのです。


それに、このコルヒチン(colchicine)の特徴としても、

の飲むタイミングが肝要であって、

痛風発作が今まさに、起こりそうなとき。

あるいは、痛風発作が起こった直後に「だけ」効果があって、

いったん痛風発作が発症してしまうと、どんなに

コルヒチンをガバ飲みしても全く効果がない・・

というもの、いっぷう変わった性質をもっている薬です。


しかも、痛風に「しか」効果がない薬なんです。


他に、そういうのって、そういう薬って

あまりないのではないか、と思います。


コルヒチンはユリ科のイヌサフランの種子や球根が原料で、

かなりキツイ薬では あります。


胃腸障害をはじめとして副作用も報告されていますので、

決して常用すべき薬ではありません。


って、痛風発作が発症しかけのときにしか、効果はないので、

長期服用しても、事実上、無意味です。


痛風発作の直前、痛風の予兆(痛風の前兆)のとき「のみ」

服用すべきであって、短期決戦用の薬です。


でも、本当は。

尿酸値が高くて、それも長い年月、尿酸値が高いままならば、

体内に、それなりの尿酸結晶が溜まっていることでしょう。


それが原因で痛風発作が起こるわけですから、

今回は、コルヒチンの威力で痛風発作を免れても、

近い将来、体内に尿酸結晶が残っている以上、また、必ず、

痛風発作は再発する、ということです。


コルヒチンは体内の尿酸結晶を溶かしたりしないですからね。


そういう意味では、コルヒチンは「先送りの薬」と

言えなくもないかも。


ただね。

いつ起こるのか わからないのが痛風発作。


どうしても起こってほしくないときってのが、

あると思うのです。

そりゃあ、いつだって痛風なんか、起こってほしくないですが。


それにね。

どうしても起こってほしくないときに限って、

痛風発作ってのは、起こりやすいのですよ。


理由はストレス。

起こってほしくないなあ・・っていうようなときは、

仕事上とか、あるいは

自分にとって重要なイベントがある、とかね。


強いストレスは尿酸値を上げるのですよ。


強いストレスが体を交感神経優位にさせるので、

血管が縮小気味になる。

血管が縮小すると血流が減って、腎臓への血液の供給も減少。

ってことは、腎臓の体外への排泄する尿量も減るので、

(尿は血液から作られるので)

尿酸の排出量も減る、ということ。

ってことは、血液中の尿酸濃度が必然的に上がってしまうので、

尿酸値もあがる、というわけで。 


特にね。

これから、年末年始。

お正月がやってきます。


痛風発作が一番多く発症するのは、夏場です。

暑くて汗をかく夏ね。


でも、次に多いのが年末年始というデータもあります。

宴会が多かったり、おせち料理とか、

おいしいものをたくさん食べる機会が多いので、

食べ過ぎたり、暴飲暴食というか・・・

調子を崩すのでしょうね。


こんなときに出るのが、出てほしくない痛風発作。


お正月に痛風が出てしまうと、何も楽しくありません。

周囲の人まで巻き込んで、

一人が痛そうにツラそうにしていると、

楽しそうに出来ません。


こんなときにね。

コルヒチンを飲めば、痛風発作を回避できます。


本当は先送りに過ぎないので、

あまり積極的に飲む薬じゃないかもしれませんが、

どうしても、痛風発作が出てきてほしくないとき、ってのが

ありますからね。


それに、もし、痛風が出なくて、

飲む必要がなければ、それはそれでいいですしね。


つまり、安心感が得られるってことです。


いざという場合、急にはコルヒチンを調達するのは困難なので、

早い目にコルヒチンを常備しておくのも、一つの方法です。