この夏、私は久しぶりの痛風発作で
歩けなくなりました。
激痛で足は腫れあがり、教科書通りの症状に!
さて、私の知り合いに漢方薬に
やたら詳しい人がいます。
仮に、Aさん(仮名)とします。
私が、ただでさえ参ってしまうほど暑い時期に、
痛風の激痛で苦しんでいるを聞き、
Aさん(仮名)は、
「家宝の秘薬」を調合してくれることになりました。
・・と、いっても「塗り薬」ですけどね。
痛風に抜群に効く、そうです。
もちろん、こういうものは、
どこの店にも売っていません。
その薬を私は、もらったのです!
Aさん(仮名)から直接でなく、
共通の知人のBさん(仮名)から受け取りました。
なんで自分で貰いに行かなかったのかというと、
痛風で歩けなかったからですが。
このBさん(仮名)という人が、
私が歩けなくなったことを
Aさん(仮名)に知らせてくれたのです。
さて、どこの店で売ってない秘伝の薬。
その作り方ですが・・・Aさん(仮名)に訊いたら、
あっさりと作り方を教えてくれました。
・・・・本当に「家宝の秘薬」なのですかね??
その「家宝の秘薬の作り方」を
バカ高い価格の情報商材にして売ろうか
とも思ったのですが、わざわざ、
こんなブログの記事を読みに来てくださった方のために、
無料公開したいと思います。
■■■★■■ 痛風の秘薬の作り方 ■■■★■■
まず、用意するもの→ 枇杷(ビワ)の葉。
ホワイトリカー(お酒)。容器(梅酒用?)。
まず、ビワの葉で、つまずきそうですね?
そんなもの、どこにあるというのですか!?
ところが、Aさん(仮名)の家の前には、
なんと枇杷(ビワ)の樹が植えてあるのです。
漢方薬関連の人は、植える樹が違いますね。
ホワイトリカーは、
お酒屋さんで入手できると思います。
ちょうど、梅酒をつくるみたいに、
容器にホワイトリカーをなみなみと入れて、
枇杷(ビワ)の葉を漬けます。
で・・一か月くらい漬けます。
はじめは、容器の中のホワイトリカーの色も薄いですが、
だんだん色が黒茶っぽくなってきます。
枇杷(ビワ)の葉のエキスのようなものが溶け込んできた、
ということでしょうか?
そして、酢の腐ったような(?)匂いになってきます。
いや~な、匂いです。
完成です。
あとは、小さな化粧水入れのような容器に
(使いやすいように)移し替えます。
何瓶もできます。
■■★■■ 痛風の秘薬の作り方 おわり■■■★■
さて、私がいただいた「家宝の痛風秘薬」。
足が腫れあがって、ジンジン痛む患部に、
実際、塗ってみました。
自分で試してみないと何事もわかりませんからね。
刷毛のようなもので、数日間連続で
腫れあがっている患部に塗り続けました。
その液体はドス黒く、
酢の腐ったような嫌な匂いがしました。
足がとても臭くなりました。
虫も近づきません。
まあ、風呂に入って洗い流せば取れる匂いですけど。
で、さらに数日、塗り続けました。
・・・・・・・・・・・・。
結論から言うと、全く効きませんでした。
まったく、です。
全く効果ナシでした。
腫れた足は、激しい痛みが
治まることなどありませんでした。
これ、本当に痛風発作の腫れに効く薬なの!?
話は、変わって後日。
一か月くらい経過して、
ようやく歩けるようになった私は、
Aさん(仮名)のところへお礼に行きました。
「お礼参り」じゃないですよ?
一応、親切に薬をいただいたので。
すると、私の顔を見るなり、
Aさん(仮名)が言いました。
「ああ、ねこきちさん(仮名)。
あの、捻挫(ねんざ)に効く薬は、どうでした?」
どうやら、Bさん(仮名)は、私が足が痛くて歩けない、
とだけ伝えたらしく、Aさん(仮名)は
捻挫したと勘違いしていたようでした。
ね・・捻挫に効く薬???
足が痛いのは、痛風だよっ!?