アンセリンという成分が、
さまざまな健康や美容で
効果を発揮してくれるのではないか
ということで注目されています。
アンセリンとはイミダペプチドの一種で、
動物の骨格筋の中に含まれる
β‐アラニンとメチルヒスチジンという
2種類のアミノ酸が結合している物質です。
ちなみに、私たち人間の筋肉の中にも含まれています。
アンセリンは、長時間連続して
体を動かす動物に多く含まれています。
たとえばマグロやカツオのような
広範囲を回遊する魚とか、渡り鳥のような 長時間
翼を動かし続けないといけないような種類の筋肉に
多く含まれます。
このように長時間運動を続けられるのは、アンセリンに
疲労予防や疲労回復サポートの効果が期待できるから
と みられているのです。
そしてもう一つ、
尿酸値を下げる効果も期待できるとして注目されています。
尿酸値の高い状態が続くと、痛風という
足などに激痛をもたらす発作が起こりやすくなります。
尿酸がなぜ体内でできるかというと、食事の中に含まれる
プリン体を分解するときに生成されるからです。
アンセリンにはプリン体の分解を抑制して、
再利用する働きのある酵素を増やす効果があります。
このため、尿酸ができにくくするわけです。
尿酸は尿によって排泄されるので、
プリン体を過剰に摂取しなければ
一定のレベルで尿酸値は保たれます。
尿酸値を低くするためには、尿で
いかに尿酸を排泄するかが重要なカギになります。
そしてアンセリンには、乳酸を減らす作用があります。
乳酸は体が疲れていると体内に溜まりやすい物質で、
乳酸が多く溜まると尿酸の排泄を邪魔してしまいます。
アンセリンの効果で乳酸を排除することで、
尿酸をスムーズに排泄できます。
この2つの作用によって、アンセリンには
尿酸値を下げる効果が期待できるのです。
しかも ただの仮説ではなく、
この仮説を実証できるような実験結果も出てきています。
尿酸値は6.5㎎/dl~8.0㎎/dlの成人男性31人を対象にして、
実験を実施しました。
7.0㎎/dlを超えてくると高尿酸血症と診断され、
痛風のリスクが高まります。
実験対象の男性はいずれも、尿酸値は高めです。
この31人の被験者をプラセボという
偽薬を飲ませたグループと
アンセリンを飲ませたグループに分けました。
プラセボを飲んだグループの尿酸値は下がらず、
むしろ上がったのに対し、
アンセリンを飲ませたグループは
2週間後から尿酸値が実際に下がったのです。
最初の尿酸値の平均が7.19㎎/dlだったのが、
2週間後には6.97㎎/dlになって
高尿酸血症の基準より下になりました。
その後も摂取させたところ、さらに
尿酸値は下がりました。
このようにアンセリンには、尿酸値を下げ
痛風の発作を予防する効果が期待できます。
マグロやカツオに多く含まれているので、
できるだけ多く食べた方がいいような感じがします。
しかし、マグロやカツオはアンセリンが含まれる一方、
プリン体も多く含まれます。
せっかくの尿酸値を下げるアンセリンの効果も、
プリン体によって相殺される恐れもあるわけです。
また毎日同じ食材を食べ続けるのも味に飽きてしまって、
現実的ではありません。
そこでアンセリンを摂取し続ける方法として、
サプリメントを使った摂取がおすすめです。
サプリメントであれば、毎日どこでも手軽に摂取できます。
携帯できるようなサイズなので、旅行や出張した場合でも
滞在先で摂取し続けることも可能です。
しかもアンセリンが凝縮して配合されているので、
小さな1粒でも大量の成分が含まれています。
いくつかのメーカーから
アンセリンの配合されたサプリメントは販売されています。
尿酸値が高いといわれた、痛風が心配という人は
アンセリンのサプリメントでまずは対策を初めてみるのは
いかがですか。