2022年1月12日水曜日

アンセリン 摂取量

 アンセリンは、生活習慣病や痛風の予防に

効果が期待できるとして注目されている成分です。


その他にも

アンチエイジングにも効果が期待できるとして、

スキンケアに関心の高い女性の間でも

注視されています。


そもそもアンセリンが注目され始めたのは、

カツオやマグロ、渡り鳥の驚異的な能力に

着目しだした研究者のいたことが関係しています。

カツオやマグロは、

長距離を驚異的な速度で泳ぐ能力を持っています。

渡り鳥に関しても、かなりの長距離を

時間をかけて移動します。

これらの動物が、長時間連続して運動しても

疲れないのは、なぜか、と研究家が調査をしたところ、

骨格筋に含まれているアンセリンの量が多かったので、

これが関係しているのではないかと判明したからです。


アンセリンには優れた抗酸化作用があります。

活性酸素は適量であれば、私たちの体を

細菌やウィルスから守ってくれる働きがあります。


ところが数が増えすぎてしまうと、

細胞を攻撃してしまって老化を招きます。

肌にシワやシミができたとか、

疲れやすくなったなどは活性酸素が

多く発生していることが関係している可能性があります。

生活習慣の乱れやストレスなどで、

活性酸素は一気に増えることもあり得ます。


そこでアンセリンを摂取すれば、

過剰に活性酸素が体内でできたとしても

除去してくれ、適正なレベルに

維持しようとします。

このため、疲労を感じにくくなるとか、

いつまでも若々しい肌を維持できる

などの効果が期待できるわけです。


ところで

このアンセリンですが、

どのくらいの摂取量が好ましいのでしょうか?


先ほども紹介したようにアンセリンには、

抗疲労作用の効能が期待できます。

この抗疲労作用に着目したあるメーカーが、

健康な人を対象に実験を行いました。


運動能力向上試験といって、運動トレーニングを

一定の負荷をかけた状態で行ってもらい、

そのパフォーマンスを見る実験です。


この試験では自転車を漕いでもらって、

ペダルをどのくらいの回転数で漕いだか、

どれくらい連続して運動できたかを調査しました。


その結果、アンセリンの摂取量が400~600㎎の状態で

運動能力と運動持続力の両面で向上が認められました。


あくまでも

抗疲労作用にターゲットを絞った摂取量ではありますが、

パフォーマンスが最もよくなったのは400~600㎎です。



アンセリンは、マグロやカツオ、鳥類の筋肉に

含まれている成分です。

いずれも私たちが日々の食事の中で食べるものです。

ですから、アンセリンを摂取することによって

健康被害をもたらすなどの

深刻な副作用の起きる可能性は低いと考えられています。


ただし過剰に摂取すると

ビタミンの一部に見られるような、

体に逆効果をもたらす可能性も否定できません。

ですから、より多く摂取すればそれだけ高い効果が

期待できると安易に考えて、

過剰摂取することは避けるべきです。


そして最近では手軽に摂取できるということで、

アンセリンのサプリメントも販売されていて人気です。


サプリメントの場合、

アンセリンをマグロやカツオ、鶏肉などから抽出して

凝縮して製造しています。

よって少しでも多く摂取しても濃縮されている分、

過剰摂取になりかねないので注意が必要です。


いずれのサプリメントも、1日の目安摂取量が

取扱説明書やラベルの所に書かれているはずです。

この摂取量をきちんと守った上で、

摂取するように心がけてください。


活性酸素の生産を抑制する抗酸化作用を持った成分は、

アンセリンの他にもあります。

特にビタミンには抗酸化作用を持って成分が多く、

ビタミンAやC、Eなどの

抗酸化作用が認められています。


アンセリンを多く摂取するのではなく、

このような他に抗酸化作用を持った成分と併用して

摂取するのも一つの方法です。

相乗効果を発揮して、

より高い抗酸化作用をもたらす可能性も期待できます。