2025年3月3日月曜日

痛風 腫れないことはあるのか

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● 腫れなくても、痛風?

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「痛風 腫れないことはあるのか」→ あります。


痛風発作というのは、突然、発症したかと思うと、

24時間以内に急激に腫れあがり、激痛で苦しみ、

2~3日でその痛みはピークに達して、

それ以降は、少しずつ治まってきて、

やがて嘘のように痛みも腫れも消えてしまう。


これが痛風発作の症状の代表的なパターンです。


で、

「やがて嘘のように痛みも腫れも消えてしまう」期間には

個人差があって、痛風初期症状の人なら

2週間程度ですが、痛風になって年月を経た人でしたら、

2ヶ月とか、ザラです。

半年くらい痛みが消えない人もいるでしょう。


まあ、いろいろです。


このように、激烈な痛みを伴う痛風発作ですが、

そんなに痛みが強くない場合もあるのです。

そして、ほとんど腫れあがってこない場合もあるのです。


よおく、目を凝らしてみたら・・・いや、ひょっとしたら、

腫れているかも。

そんな程度です。


つまり、ほとんど自分にしか わからないレベル。

他人に見せても、それと気がつくかどうか。


この、「腫れない痛風(?)」は、どんな箇所に出るのか?


たとえば、痛風発作の好発部位として有名なのが、

「左足の親指の付け根の関節」ですが、

こういう箇所は“腫れない痛風発作”にはなりません。


普通の(?)痛風発作になります。

つまり、腫れあがり、激痛が伴います。


なぜなら、そこには

大きめの“関節”があるから。


そこに結晶化した尿酸が溜まるのですが、

関節は大きいので、面積も広く、

溜まる尿酸結晶の量も多いです。

蓄積しきれなくなった尿酸結晶は剥がれて、

白血球の攻撃(?)を受けて、

痛風発作となります。


それに対して。


「腫れない痛風(?)」というのは、

次のような場所に出やすいです。


■□■ 膝の裏

■□■ 足の裏

■□■ 肘(ひじ)の まわり


これは、ね。

筋 (すじ)なのですよ。

筋 (すじ)に尿酸結晶が溜まるのです。


ですが、関節のように面積がひろくなく、

あまり溜まらないのです。


でも、なんとなく痛い。

曲げると痛い、とかね。


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● 膝を曲げると膝の裏側が痛い

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膝の裏が痛いからといって、必ずしも痛風とは限りませんが、

今まで何度も痛風発作が出たことのある人ならば、

その可能性は高いと思います。


膝の表側ならば、膝という大きな関節がありますから、

普通に(?)痛風発作が起こります。


でも、膝の裏は、そんな派手な激痛は起こらない。

けど、膝を曲げると痛い。

膝が痛くて正座ができない。

和式トイレに座れない。

・・・など。


結構、日常生活に支障が出てきます。


足の裏の場合は、たくさんのツボ、

特に腎 (じん、腎臓・副腎など)のツボが集まっているので、

必ずしも痛風とは限らないと思います。

体の不調で足の裏が痛くなることもありますしね。


でも、体の不調が原因の場合、

足の裏を触ると痛い・・なら、そうかもしれませんが、

歩くと痛い、それもかなり痛いのなら、

痛風の可能性があります。


痛風で、足の裏の場合、なんとなく、

足の裏全体が腫れていると思いますよ。

体重もかかりますしね。


肘 (ひじ)の場合は、ヒジという大きな関節がありますので、

普通に痛風発作が起こります。

でも、肘や肩は、足や手指のような

痛風発作が多発する箇所ではないです。


けど、そうじゃなくて・・

なんとなく、というか、肘を曲げると痛い。

曲げないまま、まっすぐならば痛くない、という場合、

肘のまわりの筋 (すじ)に

尿酸結晶が蓄積している可能性もあります。


もちろん、何度も痛風発作を経験している人の場合ですが。


痛風で つらくて死にたい

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● 痛風でつらくて死にたい

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痛風になると、ときどき、

痛くて腫れる痛風発作に見舞われます。


これが、まあ、痛いの何の・・


おまけに症状が悪化してくると、合併症になってしまって

内臓を(特に腎臓)悪くしたりする可能性もあります。


ああ、こんなにツライなら死んでしまいたい 

→ 死んではダメです。


人間はどんな人にも寿命というものがあり、

いつか自分の命が尽きるときが来ます。

必ず来ます。

少しでも長生きしたいと思うのが人情であり、本能です。


痛風くらいで死んでどうするのですか・・・って、

真面目に答えて どーするの。


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● 痛風は生活水準を下げる?

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たかが痛風と思うかもしれませんが、

痛風発作は足に発症することが多いので、

歩けなくなる、というデメリットがあります。


一日中、寝ていられたらいいのですが、

仕事もあったりして、そうもいきません。


若いときはそうでもなくても、長年、

痛風に苦しんでいると、発作が出ても

治りが遅くなってきたり長びくようになる場合も

多いようです。


そうなると、仕事や日常生活に支障が出てくるのですね。


家の中でのことは、まあ、なんとかなるとして、

問題は仕事です。

どんな仕事であれ、いつまでも休んでいられないでしょう。


理解がある職場ならいいですが・・

理解はあっても、企業には余剰人員などあまりないので、

公務員とかならいいですが、普通のお勤めの場合、

そうもいきません。

それから、職種にもよりますからね。


足が痛くて、ロクに歩けなくなる痛風発作が

しょっちゅう発症してるのなら、たとえば、

運送業みたいな仕事の人はアウトでしょう。


発作の激痛が治まるまで、内勤にしてもらい、

何か、自分にできる仕事があればいいですが・・


痛風が原因で仕事を辞めた、という人の話、

たまに聞きます。

けっして、他人事じゃありません。


若い人はいいですが、

中高年になってからの転職で、

前職よりも給料が増える人は少ないでしょう。


そうなってくると、たかが痛風ですが、

自分の生活水準の低下にも繋がるかもしれません。


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● 痛風 自業自得なのか

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痛風というのは、「贅沢病」だと思っている人が

未だにいるかもしれませんが、実際は

そうではありません。


痛風の最大の要因は、体質なのです。


痛風になりやすい、胃腸の丈夫な“高吸収体質”。

いわゆる、痛風体質というヤツですね。


たしかに暴飲暴食、

派手な飲酒や肉などプリン体の多い食事の過食は

痛風リスクを高めます。


でもね。

胃腸の弱い、いつも痩せているような虚弱体質の人は、

痛風にならないのですよ。


胃腸の弱い人は、そんな食べられませんからね。

いつも食事を少し残していたり。

胃腸の吸収能力も痛風になるような人に比べて、

はるかに劣っています。


その代わり、痛風には ならない。


まあ・・どっちがいいか、っていうか、

そんなこと、どうでもいいです。


痛風になるのが、自業自得だなんていう人は、

自分が痛風じゃない人が言うことです。


いわゆる、

贅沢が痛風に原因だと思っているから、

そんな言葉がクチから出てくるのですよ。


そうじゃないのです。


生まれつき、

痛風体質に生まれた人は絶望かというと、

必ずしもそうじゃありません。


遺伝が先天的な要素だとすると、

後天的な要素で少しでも痛風を良くしよう、

改善しようと考える方が建設的です。


この場合の後天的な要素というのは、

いわゆる生活習慣の改善のコト。

痛風改善方法ってヤツです。


●食べ過ぎない

●飲酒を減らす、できれば禁酒

●運動する(歩く)

●野菜・海藻を食べる

●肉・魚は少なめにする

●水は、やや多めに飲む(尿を多く出す)

●睡眠は充分に

●ストレス対策を自分で考える、対処する

●クエン酸を飲む(尿のアルカリ化)

●あまりクヨクヨしない

●肥満を解消する


よく、

なんていうんですか、

「痛風、なぜなぜどうして?」じゃないですが、

よくある質問というか、いろいろ

疑問に思うことが出てきます。



『痩せているのに尿酸値が下がらない』

→肥満だけが痛風の原因じゃないから。


『野菜しか食べないのに痛風発作が出た』

→食事だけが痛風の原因じゃないから。



痛風の最大の原因は体質です。

痛風に ならない(体質の)人は、絶対に

ならない、です。




だからといって



「痛風で つらくて死にたい」 → 死んではダメです。


尿酸値 食事をしてから血液検査をすると結果が良くない

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● 尿酸値の検査は食事抜きで?

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尿酸値は、変動するものなので、

定期的に検査しておいたほうが良いです。

痛風改善のバロメーターの役目も果たしてくるので、

定期的に検査を・・


・・・って、イヤなんですよねえ、尿酸値検査って。


そりゃあ、尿酸値が低め人(尿酸値 7.0mg/dl未満)は

いいですよ。


でも、生まれつき、

尿酸値が高くなりやすい痛風体質の人は、なかなか、ね。

尿酸値は簡単に下がったりしないです。


で・・

結論から言うと、食事をしてから、直後に

尿酸値検査をすると、高い数値が出てしまいます。


つまり、

「アンタ、尿酸値、高いよ」と言われてしまいます。


まあ・・食事をしてからじゃなくても、高いのですけどね。

(だから、痛風なのです)


そういう意味じゃなくて、同じ高めだとしても、

食事直後に尿酸値検査をすると、(いつもよりは)

やや高めの数値が出るということ。

同様に食事抜きで尿酸値検査をすると、

(いつもよりは)やや低めになる、ということ。


ついでにいうと、裏技みたいですが、

尿酸値検査の直前に大量のビタミンCを摂取すると、

尿酸値の数値は「低い」数値が出ます。


でもね。

これって、まったくの無意味です。


検査のときだけ、一時的に低い数値が出ようが、

結局、元々の数値は高いわけですから、

いつか痛風発作で自分が酷い目に遭う、ということなので。


肝心なのはね・・「推移」なんです。

自分の尿酸値の推移。

前に比べて上がっているのか。

横ばいなのか。

あるいは下がっているのか。

それによって、対策とか、立てるというわけですね。


数値が高いので、薬物治療にしましょう、とか。

それほど高くないので、食事や運動の

生活習慣の改善で頑張ってみましょう、とか。


それが、食事してから検査すると、どうもうまくいかない。


つまり・・

前回の検査は、

お腹一杯、焼肉を食べたあとの検査かもしれない。

今回は、時間がなかったので、軽く軽食、

サイドイッチとか食べただけかもしれない。


詳しいことはわかりませんけど、

たぶん、焼肉たらふく食べた後のほうが、

尿酸値の数値は高いような気がするのです。


これじゃあ、同じ条件とは言えない。


だから、毎回、食事抜きで検査に来てください、

となるわけです。

毎回食事抜きの検査でしたら、毎回、

条件は同じですからね。


尿酸値の推移は、正味の推移。

つまり、食事など、他の条件に左右されない、

自分の正確な尿酸値、ということになります。


上記のような理由で、

病院によっては、食事抜きで検査に来てください、

と指導されるのではないでしょうか。


私の場合ですけど、

長年、お世話になっていた近所の病院の院長先生が

ある日、突然、引退してしまって。


で・・後釜には、その院長先生の“娘婿”の先生が、

で~ん、と、院長先生が座るハズの椅子に座っていて。


カルテが残っていますから、まったく何の問題もありません、

とかキッパリ言われて。


まあ、そうなんですけどね。


なんか、行きにくいなあ。

いつもニコニコしている、前の先生の方が良かったなあ。


・・・てなワケで、ますます足が遠のいてしまって。


ああ、尿酸値検査に行かなきゃ、と思うんだけど。

どこか他の病院、探さなきゃ。


え?

その“娘婿先生”の病院へ行けよ、って?


う~ん・・

献血で尿酸値がわかるなら、一番いいんですけどね。


残念ながら、献血では「尿酸」の項目はなく、

尿酸値は わからないようになっています。


全国的に血液不足とか、ときどき聞くけど、

献血で尿酸値がわかるようにしたら、

もっともっと血液が集まるように思うのですけど、

どうなんでしょ?


そんなことしたら、

尿酸値の高めの人の血、ばかり集まる?



ダメ?


痛風 春から夏にかけて水対策

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● 痛風の人は水を飲む?

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冬 → あったかい飲み物を飲む

夏 → 冷たい飲み物を飲む


これが当たり前というか、自然なことではありますが、

お腹を冷やさない、お腹を温める、という意味でも

夏場でも「あたたかい飲み物を飲む」ということを

おススメしたいと思います。


・・・って、こんなこと書いても

どうせ誰も賛同してくれやしませんが。


痛風の場合、尿酸値を下げる対策(?)として

水を多く飲むことを推奨されていたりします。

1日2リットル以上、飲みましょう、とかね。


なんで水を・・というと、

尿酸は尿に溶けて体外に排泄されることが

大部分ですので、たくさん尿を出しましょう。

それには、たくさん水を飲みましょう、という

発想です。


でもね。

本当は・・というか、なにごとも程度モノで、

あまり多量の水を飲みすぎると

腎臓に負担がかかるのですよ。

腎臓は水分を濾過(ろか)しますからね。

ちょっと多い目くらいに飲むくらいで

いいと思いますけどね。


あと、夏の暑い時期だからこそ、

あえて「熱いお茶」を飲む。


冷たいドリンクでも飲みたい時期ですが、

いえ、誰がなんと言おうと

「あったかい飲み物」を飲む。


断固として、これを実行すると、

「ああ、あいつは、ああいうヤツだから」とか

ヘンなヤツ扱いされたりします(涙)。


でもね。

よく考えてみてください。

外の気温が暑いから、といって、

体の中も熱いとは限らないのですよ。


つまり、冷たい飲み物を飲みすぎると、

内臓が冷える、ということなのです。

内臓が冷えると機能が低下します。


内臓の機能が低下して、体調が良くなる人は

いないでしょう。


ほら、昔から。

夏場に

「熱いお茶を飲む人は長生きする」っていいませんか?


え?

聞いたことがない?


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● 糖尿病で喉が渇く対策?

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あと、痛風とはあまり関係ありませんが、

糖尿病とかの症状で、やたらと喉が渇く人。


喉が渇くからといって、ごくごく飲んでばかりいると、

お腹の調子がおかしくなります。

胃も不調になったり、気持ち悪くなったり。

でも、喉が渇く。


こういうとき、同じ「飲む」にしろ、

いったん、水(お茶でも)をクチに含んでから、

飲むと、喉の渇きが少しマシです。


のどが渇くからといって、ゴクゴク飲んでしまうと、

いくらでも飲んでしまいそうですが、

一気に飲まないで、口に含む感じでワンクッションいれると、

喉の渇きは少しマシです。


試してみてください。


サイズのキツイ靴を履くと痛風になる?

「サイズのキツイ靴を履くと痛風になる?」


体内の関節などに尿酸結晶が溜まっていない人は、

痛風とか、まったく関係、ありません。

サイズのきつい、先の狭い靴を履こうが、

ブカブカの靴を履こうが、痛風になったりしません。

そんなこと関係ないです。


“サイズのキツイ靴を履くと痛風発作が出る”人は、

もともと、いつ、

痛風発作が出てもおかしくない状態の人、

ということになります。


サイズのきつい靴というのは、要するに

足先が靴先が狭くて、履いていると

足先(あるいは足の甲とか)が圧迫されてしまう。

それが足先にとって、強い刺激になる、ということ。


痛風対策として運動は必要なのですけど、

きついサイズの靴が、結果として

痛風発作を誘発することになった、というわけです。


長年、尿酸値が高い状態のままが続いている人は、

血液中の尿酸が溶け切れなくて結晶化している可能性が

高いです。


結晶化した尿酸は、体内の関節や腱に

たまっていくのですが、

特に足の関節に溜まりやすいので。


で・・

特に夏場。

痛風発作の多い季節ですが、この、

「夏」に「キツイ靴」を履いて、

普段以上に「たくさん歩いた」りすると、

条件が重なって、痛風発作が発症しやすくなります。


まあ・・そんなこといって、

ブカブカな靴を履いていても発作が出る人は、

容赦なく「出る」のですけどね。


夏場は副交感神経が優位になって、

血管が拡張して、白血球の活動が活発化し、

体の大掃除が始まりますから。


この場合の「大掃除」というのは、

体内にたまっている尿酸結晶(ゴミ)を

痛風発作の発熱(腫れているところが帯びる熱)で

溶かす、ということです。


こんな書き方をすると、まるで

痛風発作が体のためになる、素晴らしいモノ、

というふうに聞こえるみたいですが、

いやいや、もう、あんな痛いのはコリゴリ。


痛風発作が出て嬉しい人は いませんので、

少しでも痛風発作のリスクを下げるために、

なるべく自分の足のサイズに合った靴を履いたほうが

無難です。


なのに、

なんで、合わないサイズの靴を履くの?


それは、ね。



最近、

自分の足が

知らないうちに大きくなったの。


・・・・じゃ、なくて。


ネット通販で「靴を買う」ときに

よく失敗するのです。


靴や服など、体に身につけるもので

サイズのあるものは、試着、もしくは

自分の目で見て、手にとって選ぶのが鉄則ですが、

仕事が忙しくて店に行く時間がなかったり、

面倒だったりして、つい、ネットが買ってしまったり。


そしたらね。

実際の手元に靴が届いたら、どうも

思っていたのと違う。

足の甲とか、足先とかが窮屈な感じ・・・とかね。


せっかく買ったのに、履かなきゃ

もったいない、とか思って、

自分の足に合っていないサイズの靴を

履き続けないほうがいいです。


サイズの合っていない靴を履いているからといって、

痛風発作が出るとは限りませんが、

足先を締め付けることは刺激になるので、

あまり良くないみたいですよ。