2023年12月5日火曜日

痛風 ストレスは死ななきゃなくならない

20年前は、痛風がストレスと関係あるなんて、

これっぽっちも言われていませんでしたが、

現在では、以下のような因果関係があると考えられています。


会社や家庭で嫌なことがある、もしくは

心配事・不安なことがある→

強いストレスとなり、心ばかりか体にも影響を与える→

受けたストレスは体を緊張させ、血管を収縮させる→

体が受けたストレスに対応するため、代謝作用を活発化→

代謝が活発化して、尿酸がガンガン生成される→

尿酸値が上がってしまう


う~ん・・困ったものです。


逆にいえば、ストレスがなければ

尿酸値を上昇させる要素は減ります。


ですが、嫌なデキゴト、心配事というのは

不可抗力が多いですから、自分のチカラでは

どうにもならない場合が一般的ですからね。


あんまり関係ないですけど、

ウチの近所の開業医の先生も過労で倒れちゃいました。

働きすぎってヤツです。

健康について人一倍詳しいハズのお医者が

倒れてりゃ世話ないです。

一人でも多くの患者さんを見てあげよう・・

という先生でしたので、

責任感が強すぎたのですね。

でも、休むときは休まないと。


痛風になりやすいタイプというものがあるらしく、

「真面目で責任感が強く、

何ごとにも積極的でバイタリティに溢れている」

というような人がアブナイらしいです。


じゃあ、どうすれば痛風にならないのか、というと

「チャランポランで無責任。消極的で何もやる気がない」

こういう人は痛風になりにくいらしいです。


まあ、生まれつきの体質・遺伝があるので

実情は定かではないですけどね。


なんにしろ、そんな人なら、会社をクビになりそうですね。


人にもよるでしょうが、日本人は

概してストレスがたまりやすい国民、

といわれています。

つまり、真面目ってこと?


何の本で読んだのか忘れましたが、

インド人は日本人とは性質が全然違うそうです。


約束を守らないらしくて。

で・・それが普通なのだそうです。


とあるインド人が出稼ぎ(外貨を稼ぐため)、

日本にあるインド料理店に働きに来ました。


すると・・びっくりしたそうです。

それから、感激したのだとか。


「日本人は、約束を守るじゃないか!?」


そして、数年。

資金もできたので、

そのインド人は母国に帰国したそうです。

そこで、また、びっくり!


「なんだ、この国は!? 

誰も約束を守らないじゃないか!?」


・・・・・・・・・・・・・。


日本人は世界レベルでみると、

真面目すぎるのかもしれません・・・

っていったところで、日本の中で生きているのですから、

その枠、ルールで生きていくしかないですけどね。


過労になる前に、休息をとりましょう。

それが一番です。


痛風を招く、6つの危険因子とは!?

痛風をいざなう、6つの危険因子は、以下の6項目。


●その1● → → → → → → 遺伝。

●その2● → → → → → → 男性。

●その3● → → → → → → 肥満。

●その4● → → → → → → 肉や魚が好き。

●その5● → → → → → → 飲酒。

●その6● → → → → → → 水分不足。


上記の要因が多ければ多いほど、

痛風の発症リスクは高まるそうです。


それらのうち、「遺伝」「男性であること」は

どうしようもないですからね。

自分の自助努力で、どうにか

なりそうなものは残り4項目のみです。


「男性であること」が、なぜ悪いのかというと、

なにも悪いことはないのですが、

女性は女性ホルモンの関係で、それほど

尿酸値が高くならない、というだけです。

男性には、男性ホルモンなので、

尿酸値が高くならないような効果はないようです。


で、「肥満」「肉や魚が好き」という項目は、

似通っている感じはしますが、微妙に違います。


「肥満」は内臓脂肪の増加につながり、

尿酸値の上昇の要因となります。

また、生活習慣病の原因にもなりますので、

食事に気をつけたり、生活に運動を取り入れたりして、

肥満解消に努めるのが望ましいです。


で、この「肉や魚が好き」というのは、

プリン体を多く含む食品の摂取、

ということになると思います。

特に、魚の内臓が芳しくない、とか。


それから、「飲酒」「水分不足」。

これは、水分不足は飲酒で解消すればよいのではないか、

と思うかもしれませんが、それじゃ、ダメです。


アルコール飲料を飲むことは、尿酸をフル生産するとともに、

尿酸の排泄低下も引き起こします。

ダブルパンチです。

(ただし、ほんの少量のワインなら、OK。

ワインに含まれるポリフェノールと相殺されるので)


また、水分不足は、尿酸というものが

尿と一緒に体外に排泄されることから、

飲む水が少ないと、尿酸も排泄も少なくなってしまいます。


・・・というわけで。


親族(三親等以内)に

痛風(高尿酸血症)の人がいて【遺伝】、

それでいて【男性】の人は、

【飲酒】をやめる、もしくは減らすなどをして、

それでいて、【水分不足】にならないよう、

水分補給はシッカリして、

【肉や魚が好き】なのはホドホドにして、

【肥満】を解消する、

というのが理想的になります。



・・・・・・・・・・。


なんか、仙人になれそうですけどね。


痛風 食べ過ぎ対策は、どうするの?

とにかく、痛風の場合は

口から入れるものを少なくすると、かなり改善します。

食事のことです。

尿酸値にもハッキリと数値の結果に表れます。

肥満(内臓脂肪)と尿酸値は関連ありますからね。


ですが、これがなかなか・・


減量(ダイエット)は簡単です。

ですが、5キロ痩せようと思って実践して痩せるのは

たやすいですが、その痩せた状態のまま、

長期間維持するのは困難です。

世の中、おいしいものがたくさんありますからねえ。


口に入れるものを少なくする、すなわち

食べ過ぎないようにする。

この、言うは易く行うは難しの食べ過ぎ対策ですが、

食べるということが人間の生存本能である以上、

これといった効果的な作戦はありません。


ですが・・できるだけ、「食べ物を目に触れないようにする」


これです。

これしかないです。


一日働いて、家に帰ってきて、ああ、やれやれ。

ホッとする憩いのひと時。

さあ、これから夕食なのですが、

なぜかうまくできていて、食事時というのは

お腹がすいているのですよ。

まあ、お腹がすいている時刻が

食事時になっているのでしょうが。


で。


【パターンA】

食卓の上に、

山盛りのご飯と、大好きなオカズ5品があるとします。

この目の前にある、おいしそうな食事ですが、

痛風に食べ過ぎは大敵なので、半分残しましょう!


【パターンB】

食卓の上に、

中盛りのご飯と、大好きなオカズ3品があるとします。

なんとなく、少し物足らないような気もしますが、

おいしく全部いただきましょう!



【パターンA】と【パターンB】。

実際にドチラが自分は実践できそうですか?


私なら【パターンA】は、ほぼ不可能です。

お腹が減っているときに目の前に出された食事は

条件反射じゃないですが、食べちゃいます。


で、あとから

お腹がふくれてきて、後悔するのです。


食べ過ぎ対策は、とどのつまりは

自分の意志のチカラだと思いますが、

できるだけ目の前に食べ物を目に付かないようにするのが

良いように思います。

自分も精神的にラクですしね。


痛風 果糖は尿酸値を上げる!?

果糖というのは、果物に含まれている糖分のことです。


なんか、果物ということで

健康的な、ヘルシーな印象がありますよね。

ですが、果糖の過剰な摂取は、尿酸値を上げてしまいます。

痛風体質の人にとっては、要注意です。


でも、おいしいんですよねえ、フルーツは。


あれも食べるな、コレも食べるな、と

制限ばかりされていると、ある日、突然、

ぷつん・・と切れて、ドカ食いしてしまいそうです。

もっとも、困るのは自分ですが。


さて、

果糖は肝臓で代謝され、余った果糖は肝臓に貯蔵されます。


貯蔵?

なんか、いい感じですね。

冬眠前の動物みたい。


とんでもないですよ。

脂肪として、蓄えられるんですよ。

おまけに砂糖のように、満腹感を感じないので

(果糖は肝臓でダイレクトに代謝されるので)

バンバン食べてしまいがちです。


むむ~

気をつけなければ。


ただ、果物にはビタミンCを豊富に含んでいますし、

塩分を排泄してくれるカリウムなどもありますので、

良い食品なのですが・・

まあ、ほどほどに食べときゃいいんじゃないでしょうか。


果物に限らずですが、食べ過ぎは厳禁、ということで。


痛風 焼酎は安心か?

焼酎はビールなどに比べて、非常に

プリン体の含有量が少なく、痛風発作の発症リスクは

かなり小さいように思われがちですが、

そんなことはないです。


アルコール飲料自体に、

プリン体が多く含まれていようが、いまいが、

そんなことは痛風発作にはあまり関係ないことなのです。


よく宣伝していますよね?

プリン体カットのビール。


プリン体が少ないので、非常に安全!

‥みたいなイメージで。


でも、よおくCMを聞いて、見てみたら、

一言も痛風の人でも安心なんて言ってないんですよ。

なんかそんな気にさせられるだけでね。

さすが広告のプロですね。

見事なもんです。


で、なんでアルコール飲料にプリン体が

多く含まれているとか、少ないとか関係ないのか?

プリン体が多いほど、危ないんじゃないの?


アルコール飲料は、体内に入ると、

代謝活動を活発化させる働きがあるのです。


どういうこと?


つまり、プリン体を新たに作り出すのですよ、

体内に入ったアルコールが。


ですので、飲む前のアルコール飲料に

プリン体が多くても少なくても、

どちみち、体内でプリン体がわんさか、と

作られてしまうのです。

すなわち、尿酸値が上がる、ということ。


それから、ビールには利尿作用があって、

尿と一緒にたくさん尿酸を排泄できるイメージが

ありますが、それもちょっと違います。


利尿作用はいいのですが、

脱水症状とまではいかなくても、

体内に必要な成分まで排泄してしまいます。

尿酸を尿に溶かして排泄したいのに、

どんどん尿を排泄してしまうと、

うまく尿酸の排泄もできません。


ビールや焼酎に限らず、

アルコール飲料はストレス解消となったり、

あるいは仕事の付き合いで必要だったりしますが、

痛風体質の人は、その飲み方に留意する必要があります。


禁酒が無理なら、なるべく、飲む量は少ない目に。

できれば休肝日も作っておきたいところです。