2023年9月1日金曜日

痛風 鍼治療費用(針治療費用 )

鍼灸(しんきゅう)治療が

痛風などの体質改善に効果があるといっても、

具体的に、いったい 

いくらくらいの治療費がかかるものなのでしょうか。

(鍼灸とは、世間一般で言う、

ハリ治療 (鍼治療) のことです)


それは、その鍼灸院によります。

そして、その地方の相場にもよるでしょう。


そういうわけで、一概には言えませんが、

だいたい・・実費で

「5,000円~6,000円」くらいではないでしょうか。


これは、一回、施術してもらう料金です。

た・・・高い!


たしかに一回治療してもらうだけで、

5、6千円が飛んでしまうのなら、

ちょっと躊躇してしまいますね。


ただし、これは保険ナシの実費の場合ですので、

健康保険扱いの場合は、もう少し下がります。


健康保険扱いの場合は、

「2,000~3,000円」くらいが相場なのでは?


それでも高いと思うかもしれませんね。


普通、近所の病院に行く場合は、まあ、

その病院にもよるでしょうが、

一時間ほど待たされて、診察は、

たったの5分だったりします。

それも、ふんふん、とコッチの話を聞くだけで、

初診料をとられちゃいます。

じゃあ、お薬を出しておきます、と、

さらに、別途薬代が請求されます。

まあ、健康保険のおかげで、お安いですけどね。


それに対して、鍼灸治療の場合は、

個々の体調・病気の症状に合った施術をしてもらえます。

その鍼灸院にもよるとは思いますが、普通、みっちり、

1時間くらいです。

終わるころには、体調が良くなるのを実感できます。


鍼灸治療の場合は、薬を処方するわけでもなく、

機材を使った検査などをするわけではありません。

治療代金というのは、まあ、技術料ですね。


私は、この治療費を高いとは思いません。

お値段以上の価値はあるからです。


でも、人それぞれ、受け止め方も様々ですから、

鍼灸治療を良く思わない人もいるでしょう。


それはそれで仕方がないことだと思いますが、

治療金額がハードルとなって、

二の足を踏む人もいると思うので、

もうちょっと安けりゃなあ、と思ったりもします。


あと、初めての人は、

やはり「鍼 (ハリ) が怖い」と思うようです。


う~ん・・こればっかりは、慣れるしかないですね。

でも、気持ちはすごく良く分かります。

私もそうだったので。


痛風と鍼灸

痛風の治療といえば、病院に通って薬をもらい、

その薬

(尿酸降下薬、つまり、ザイロリック・フェブリクなど)を

服用する、というのが一般的な痛風治療のイメージです。


尿酸値を下げる薬は、劇的に尿酸値を下げてはくれますが、

全ての薬には、大なり小なり副作用というものがありますので、

そのことは理解しておく必要があります。


鍼灸治療というのものは、病院での投薬治療に比べると、

知名度も低く、世間の評価も低いです。


病院の医師が、「医学博士の先生」と呼ばれているのに比べて、

鍼灸院の先生は、「鍼灸師」と呼ばれています。


この呼び方自体が、そのまま、

世間の評価を如実に表しています。

わかってないんですよ、世の中は。


まあ、そんなことは、ちょっとコッチへ置いておいて。


鍼灸治療というものは、基本的に

体の経穴(けいけつ)、つまり、いわゆるツボですね。

これを鍼(はり)や、お灸などによって刺激して、

全身の血流を良くして、人間本来の五臓六腑、つまり

内臓の調子を取り戻す働きを促す治療法です。


普通、いっぱんの町にある病院の先生の治療法は、

ほぼ全てが西洋医学です。

つまり、薬を飲ませて痛みなどを抑える、

治癒させる手法です。


これに対して鍼灸治療というものは、東洋医学の範疇であり、

薬を使わず、人間本来の自然治癒力を促進させる、

副作用の全くない治療法です。


わかりやすくいえば、

人間の体のどこかに火事(炎症、痛みなどの不具合)が出た!

それ、すぐにクスリを飲んで、火を消しなさい!

・・・これが、西洋医学。


それに対して、東洋医学と言うのは、

体のどこかに火事が出たのなら、何か原因があるハズ。

その原因は、内臓のどこかの不調から来るものだから、

血流を良くして内臓の調子を整え、

火事が起きない体にしていこう、・・・こんな感じです。


え?

全然、わかりやすくないですか?


しかしですね、この鍼灸治療というのは、

薬を飲む治療と違って、いわゆる、

即効性はありません。


痛風なので鍼灸院で施術してもらいました。

そしたら、翌日、尿酸値9.5→5.5に!

・・・なんてコトにはなりません。

有り得ません。


長い時間をかけて、徐々に体調を取り戻す。

内臓の状態を良くして、血流を改善する。

それにより、自然治癒力・免疫力もあげていく。


これが鍼灸治療です。


尿酸降下薬のように

劇的に尿酸値も下がるわけでもないので、

派手さもなく、痛風だから、といって

鍼灸治療に通う人は少ないでしょう

(私くらいかも??)。


実際、経験してみればわかることですが、

内臓の不調、体質の改善など大きな効果があります。

何千年も廃れずに受け継がれてきたのが、

その証拠です。


鍼は、怖い。

体に刺さるのが嫌、という人もいますが、

まあ、慣れれば、どうってことないですよ。


2023年8月9日水曜日

痛風 痛み 歩けない

道を歩いていると、よく、車椅子の方を見かけます。


最近、近所に介護施設ができたので、車椅子の方に

よく出くわします。


たいていは、ご年配の方なのですが、ときどき

若い人(高校生くらい?)もいます。

骨折など、一時的なものならばいいのですが、

見たところ、たぶん、違うように思います。

事故でしょうか、病気でしょうか?


自分が若い頃は、車椅子の方を見かけても

気にも留めなかったのですが・・


私には、一年のうち、何日か、

痛風発作が出て歩けなくなる日々があります。

痛くて痛くて、どうにも歩けず、ああ、普通に歩けたら、

どんなにいいだろう、と思う時期があります。


ですので、ほんのちょっぴりだけですが、

車椅子の方の気持ちがわかる気もするのです。


自分の場合は、痛風発作が治まると、また

以前のように歩けるようになるので、

本当の意味での車椅子の方の気持ちなんて、

絶対にわからない、とも思います。


・・全然、違いますからね。


でも、車椅子の方を道で見かけると、

車椅子がいかに大変か、そして不便か、とか

いろいろ考えるようになりました。


けど、車椅子で外に出られる方は、

いいほうなんですよ。

寝たきりで、外へ出られない人もいるのですから。


痛風発作で歩けなくなる日々は、一時的なものですが、

普通に歩けることの幸せ、喜び、ありがたさを

しみじみと思います。

痛風発作が終息した直後は、特に、

そんなことを考えますね。


ただ・・私は少しバカなので、

半年もすると、すっかり、

その感謝の気持ちを忘れてしまい、また

同じことを繰り返すのです。


因果応報、ってヤツですかね。


痛風 親指 なぜ

痛風といえば、痛風発作。


で、その痛風発作が起こりやすい箇所というのは、

不思議なことに決まっているのです。


そう・・「左足の親指の付け根の関節」です。


はじめて痛風発作が発症した、などという

痛風初期症状の人の場合、だいたいココに出ます。

この、足の親指の付け根の関節が

腫れて発熱して痛みだすのです。


これは・・なぜ?

なぜ?


「左足の親指の付け根の関節」に、

どうして痛風発作が発症しやすいのか、

よりも、そんなことをなぜ知りたいのか、

というほうが「なぜ?」という気もします。


そんなこと知っていても、何か役に立ちますか・・・って、

そんなこと言えば身もふたもないですね。

痛風発作が足の親指に出やすい理由なんて、

一生懸命、力説してみても、誰も聞いちゃくれません。


たまに、心の優しい人がいて、

コッチが一生懸命説明していると、

ふんふん・・と聞くふりをしてくれます。

でも、本当に興味があって聞いているわけじゃありません。

だって、そんな話、何にも興味ないもん。


聞いてくれる人は、自分自身が痛風の人だけです。

あるいは、家族が痛風だとか。

興味をもって話を聞いてくれるのは、

自分が痛風で苦しんだ経験のある人だけです。


この記事に辿りついた人は、少なくとも

痛風に関心のある人だと思いますので、

気を取り直して、一生懸命、説明してみようと思います。


たぶん、最後まで読んでくれる・・・かな?


さて(前フリ、長すぎ)

「左足の親指の付け根の関節」に、

なぜ痛風発作が発症しやすいのか、ですが、


まず・・

足の親指のいう位地が、

体の構造的に心臓から一番遠いからです。

つまり、血のめぐり、血流が悪くなりがちだから。


痛風発作というものは、尿酸が結晶化して

関節などに沈着してくるのが原因ですが、

体の比較的冷たい部分に沈着しやすい性質があるのです。

それが、親指の付け根の関節です。


なんで心臓から遠いと冷たいのかというと、血液は 

あたたかいから、です。


もうひとつ。

この親指の付け根の関節というのは、一番、

体重がかかる箇所です。

歩く時、走る時の話です。

これが負担となって、

痛風発作のトリガーになったりします。

(ただし、尿酸結晶が多く蓄積している場合の話)


さらに、もうひとつ。

この、親指の付け根の関節というのは、

足の関節の中でも大きいのですよ。

ですので、面積・体積的にも、

多くの尿酸が結晶化して沈着しやすいです。

つまり、ココに痛風発作の原因がたまりやすい、と。


それから、なぜ、右足じゃなく、左足なのか?


私のように痛風歴が長いと、平気で右足にも発症しますが、

痛風初期症状では右足には、まず、でません。

だいたい左足。

私も初期の頃は、痛風というのは、

「左足の親指の付け根の関節」にしか出ない、

と思い込んでいたくらいです。


で、左足・・という理由は、

体の右側に「肝臓」があるから。


肝臓は体中から血液が集まるので、体の右半分は

左半分に比べると、

あたたかいのです(表面ではなく、内部の話)。

つまり、血液というものは、あたたかいから。

ですので、どちらかというと、右足より左足のほうが

冷えやすいのです。


尿酸結晶は冷えやすい方の足に、溜まりやすいから。


これらが、ざっと・・ですが、

「左足の親指の付け根の関節」に、

なぜ痛風発作が出やすいのか、という理由です。


え?

もう、寝てました?

退屈過ぎ?


痛風 尿酸 排出

痛風発作といえば、足などの関節が

腫れあがったり激痛をともなったりして、

誰しも似たような症状です。


ですが、その痛風になる人には、

3つのパターンがあるそうです。


●尿酸を体内で作り過ぎる体質の人

●尿酸の排泄がうまくいかない体質の人

●上記の両方を兼ね備えた体質の人


で、痛風に苦しんでいる人の中での内訳というか、

パーセンテージは、


「尿酸を体内で作り過ぎるタイプ」約20パーセント

「尿酸の排泄がうまくいかないタイプ」約60パーセント

「上記の両方のタイプ」約20パーセント


・・・なのだそうです。

圧倒的に多いのが、尿酸の排泄がうまくいかない、

というパターン。


意外ですねえ。

尿酸を作り過ぎる体質の人が

圧倒的に多いのかと思っていたのに。


ちなみに、私はどのタイプかというと・・・

実は「知らない」のですよ。


な、なんじゃ、そりゃあ。


なんじゃ、そりゃ、とか言われても、

いつも行く病院の医師の先生は、

そんなこと調べようともしませんでしたし。


あ、そういう検査があるのですよ。

誰でも検査を受ければ、自分の痛風のタイプがわかります。


で、そういう私も、先生に

その検査をしてくれ、とも言いませんでしたしね。


まあ、なんでかというと・・・う~ん。

知るのが、ちょっと嫌というか、

怖かったのかもしれません。


私は父親も痛風で、もろに遺伝。

さらに20歳代から発病した

筋金入りの痛風体質なので、

なんとなく、3つ目のタイプ

(両方を兼ね備えている)ような気がするのです。


いえ、わかりませんけど、あくまで、

私の勝手な推測で。


でね。

本当はね。


患者の私がこんなことをいうのもナンですが、

病院では、痛風患者がどのタイプの痛風なのか、

排泄に問題を抱えているのか、

体内で尿酸を作り過ぎることが問題なのか。

それをリサーチして、その患者の体質、

タイプに合った薬を処方すべきだと

思うのです。


まあ、プロ野球選手が監督に、

こうすべきだと意見するようなもので、

患者の立場の者が言うべき内容じゃないので、

先生には言いませんでしたけど。


病院の話は、もういいや。

そんなことを書こうと思ったのじゃないので。


で。

尿酸の排泄がうまくいかない、あるいは

作り出す尿酸の量よりも、排泄する尿酸が少ない。


これが痛風、もしくは痛風発作の主たる要因ならば、

尿酸の排泄を促す手助けをしてやれば、少しは

痛風も改善すると思うのです。


つまり、尿のアルカリ化。


尿酸は尿が酸性のときは溶けにくく(少ししか溶けない)、

尿がアルカリのときにはよく溶ける(たくさん溶ける)。


で、尿を酸性にするには、どうすればいいのか?


持って生まれた体質とかもありますが、

肉とか、魚とか、いわゆる、

プリン体の多めの食事ばかりしていると

酸性尿になりやすいです。


逆に、野菜・海藻・酢のもの・・なんかを

多めに食べていると、アルカリ尿になりやすいです。


体質は、なかなか変えにくいですが、とどのつまり、

野菜・海藻・酢のもの・梅干し・・・なんかを

シッカリ食べましょう、という話です。


肉・魚を減らして、野菜・海藻を増やす。

カンタンなことじゃないですか?


ただ、野菜や海藻は、あまりおいしくなくて、

牛丼やカツ丼は、おいしい・・・というだけのことです。


肉・魚をゼロにして、

野菜・海藻オンリーの食事ばかりしていると、

ある日、突然、駅前の繁華街で刃物を持って、

うおおおおおおおおおおおおおおおお、

とか言いながら暴れたくなるので、肉・魚はゼロじゃなくて、

少し食べる。

でも、肉・魚以上に、野菜・海藻をたっぷり食べる。


・・・そんな感じでいいと思います。


めざすは、尿のアルカリ化です。

尿路結石の予防にもなりますしね。


2023年8月4日金曜日

痛風発作の効用

痛風発作に効用なんて、ありません。

痛風発作が発症して何もいいことなど、

ございません。


とにかく、いったん、発作が起こってしまうと、

この病気の、この症状は痛すぎます。

病名の中に「“痛”風」と、「痛い」という文字が

入っているくらいですからね。


よく、痛風のことを

「通風 (つうふう)」と書く人がいますが、

正しくは「痛風」です。

「痛い」という文字なんか、使いたくないというか

思い出したくないというか、気持ちはわかるのですが。


さて、このように

当人を苦しめるだけ苦しめる痛風、まったく

ロクなことがない痛風ですが、

しいて効用を考えてみると、

以下のようなものがあげられます。


○『痛風発作が出ることにより、

体内に蓄積している尿酸結晶が発熱により溶ける』


○『あまりにも痛いので、コリゴリとなり、今後、

自分で体に気をつけるようになる』


・・・ぐらいですかね。


で。

この『体内に蓄積している尿酸結晶が溶ける』について。


通常、痛風発作の起こる箇所は

体内の比較的冷たい関節などに起こりやすいです。

つまり、この箇所に尿酸結晶がたまりすぎている、

ということ。

それを発作の腫れと痛みを伴う発熱で、

その溜まりすぎた尿酸結晶を「体が」溶かそうとするのです。

もちろん、自分の体を守るために、です。


そこから考えると、痛風発作は体のために良いのか、

と思えなくもないですが、

そんなハズもなく、

内臓や関節にダメージがある場合もあります。

関節などは繰り返し繰り返し発作を起こし続けると、

破壊される場合もあるそうです。


私の場合、最近、血流を良くするためにストレッチを

毎日のように実践しているのですが、

少し気がついたことがあります。

「左の足首」と「左の足の親指の付け根の関節」

が少し硬いのです。

曲がる角度が少ない、というか。


昔はそんなことはなかったので、やはり

これは痛風発作のダメージが残っていると

考えられます。

私は痛風歴が長いので、

右足に発作が出たりすることもありましたが、

圧倒的に多いのは左足です。

ですので、その影響だと思うのです。

今後、ストレッチを続けていくことによって、

硬くなってしまった関節が

また軟らかくなるのかどうかは、

もう少し時間が経過してみないとわかりませんが。


とにかく、なるべく、というか可能な限り、

痛風発作は起こさないようにするのが一番です。

それには、やはり尿酸値を下げるのがベストです。



あと『自分で体に気をつけるようになる』について。


これは、ねえ・・

痛風発作があまりにも痛すぎて、

こんな痛い思いをするくらいなら、もっと体に気をつけよう、

とそのときは思うのですが・・・

半年で忘れちゃいます(私の場合)。


でも、尿酸値が高い(高尿酸血症)のにも関わらず、

痛風発作が出ない体質の人も、かなりの数の人が

おられるようなのです。

そういう人は、ときどき

発作で痛いめをみることがないので、

自分の体に気をつかう、気をつける人は

少ないんじゃないかと思うのです。


で、気がついたら、

内臓が大変なことになっている・・となる前に、

やはり普段から

生活に気をつけるようにしていきたいですね。


・・・てなワケで、痛風発作に効用なんてありません。

出ないに越したことはないです。


痛風 マラソン

痛風の人にとっては、マラソンは

望ましくない運動です・・・って、

アレはダメ、コレは するなって、これ以上、

私から何を取り上げるつもりですか?


痛風のために、人生の限りある時間の中で、

どんどん選択肢を狭くされているようで

気が滅入ってきそうですね。


・・・なんていうと、

マラソン大好きな人間のように聞こえますが、

実は今の私には、とうてい

マラソンする体力なんか、ないです。

っていうか、たぶん、

近所のコンビニまでも走れません。


マラソンというのは、通常、

42.195キロメートルを走りきる

陸上競技のことを差しますが、一般的には

ある程度の長距離を走ることを狭義の意味で、

マラソンと呼んだりもします。


で、これの何が駄目なのか?


マラソンとか、ジョギングって

健康に良いイメージがあるでしょう?

体に良いのでは ないの?


痛風体質の人

(生まれつき、体内で尿酸を作り過ぎる体質、

もしくは 尿酸を体外に排泄するチカラの弱い体質の人)

にとっては、激しい運動は 

さらなる尿酸を大量に作り出すことになるので、

あまり芳しくないと考えられています。


ウォーキングなどの、ゆっくりとした有酸素運動が良い

と言われているのですが・・

でもね。

マラソンでも しようと思うような屈強な人が、

ウォーキングのような

ヌルイ 運動ともいえないような運動をして

喜ぶと思いますか?


まったく、もう・・

あれをするな。これをするな、ばかりです。


たしかに足へのダメージはありますね。

これは長距離走に限らず、登山とかでも同じですが、

足首、アキレス腱、くるぶし、足の親指の付け根の関節・・

これらは体重がかかる箇所であり、

同時に痛風発作の起こりやすい箇所でもあるのです。


普段以上の長い距離を歩いて足を酷使した、

その明朝に痛風発作が出る、

というのも聞いたことがあります・・っていうか、

私もそういう苦い経験があります。


ちょっと、たくさん歩いたくらいで頑張れよ、私の足。

と、叫びたくなります。


もちろん、たくさん歩いたり走ったりしても、

体内の関節に尿酸が結晶化して沈着していなかったら、

いくら痛風体質の人でも痛風発作が発症したりはしません。

体内に たまっているモノがあるから、

足の酷使が刺激となり、

結果として痛風発作が出たりするんです。


私は選手じゃありませんでしたが、

昔から走るのが好きだったので、

毎日のように走っていました。

でも、これは、どうやら痛風発作の対策としては、

あまり良くなかったようで。


前述の足の酷使、ダメージというのもありますが、

激しい運動による発汗で、脱水症状になりやすい、

ということ。

もちろん、走行中にも水分補給とかするのが、

今の世の中ではセオリーかも

しれませんが、私は昭和の人間ですので、

走っている間は水を飲んだりしませんでした。

ペットボトルに水をいれて、腰にでもぶら下げて走るのが

体のためには良い方法なのかもしれませんね。


発汗がなぜ駄目なのかというと、いえ、

ダメなことはないのですが・・

発汗により、血中濃度が高くなり、

どの程度なのかは わかりませんが、

尿酸値が上がると考えられます。


それから、痛風体質の人は、なるべく

体外に尿酸を排泄したいのですが、

尿酸は汗からは、ほとんど排泄されないということです。


大半が尿に溶けて、尿と一緒に排泄されます。

(便からも少し排泄されますが)


ですので、発汗はいいのですが、

充分な水分補給をしないと、トイレの回数が減ったりすると、

必然的に尿酸を排泄する回数も減ります。

よって、体内に尿酸が増えて、尿酸値が上がってしまう、

ということ。


それと、まあ、ジョギングもそうですが、

マラソンなど“走ること”は健康に良い、

体に良いと考えられていますが、

走り終わった後、どうしていますか?


つまり、何を飲んでいますか?


一番、おいしいのは、

走り終わった後のビール・・という人も

結構、多いのではないでしょうか。


気持ちは、ものすご~く、よくわかるのですが、

これは肝臓にとって最悪の飲み方なので、

可能ならば、止めた方がカラダのためには良いです。


人生の楽しみのコレまでも、取ってしまうのか!?


・・と いわれてしまえば、もう何も言えないのですが。


痛風 腎臓 腎機能障害

痛風と腎臓が、どうして関係があるのか?


痛風って足が痛くなる病気じゃないの?


たしかに、痛風発作が発症すると、

足などの関節が腫れあがり、

激痛を伴いますが、もともと、代謝の病気ですからね。

足が腫れるよりも、もっと怖いものがあります。

それが腎機能障害。

どういうことか?


カンタンに言うと、

尿酸値が高いまま放置しておくと、

血液中の尿酸の濃度が高いので、

体内の比較的温度の低い、足などの末端の

関節・腱などに結晶化した尿酸が沈着するのです。

これが、じわじわと増えて、溜まり過ぎてしまうと、

激しい炎症、つまり痛風発作の原因となります。


痛風発作は、患部を発熱させることによって、

関節などに沈着した尿酸結晶を溶かそう、とする、

体が身を守るために行う行動です。


ですが、それでも、どんどん

体内に尿酸結晶が蓄積していくと、どうなるのか?


上へ あがっていきます。

うえ?


具体的に言うと、手足のなどの末端に出ていた痛風発作が

だんだん、「膝から上へ」と出るようになります。

これは、尿酸結晶の量が増えてきている、

ということを意味しています。


体内に蓄積している尿酸結晶は、いずれ

内臓へと沈着しはじめます。

特に腎臓。


腎臓は血液の濾過(ろか)を担当しますが、

そのフィルターの部分に尿酸結晶が溜まり始めます。

はじめは、わずかです。

わからないくらい。


でも、年月が経過してくと、じわじわと増えていって、

腎臓のフィルターに目詰まりを起こしたりします。

すると、腎臓の機能が落ちていきます。


腎臓の機能が落ちてくると、

「薄い尿」しか作れなくなってきます。


うすいニョウ?


つまり、尿酸をたくさん体外に排泄したいのに、

尿酸を排泄する能力が落ちるのです。

おしっこが出なくなるわけではありません。


で、尿酸の排泄が減るわけですから、ますます

血液中の尿酸の濃度は高くなり、

尿酸値は上がってしまいます。


う~ん、悪循環ですね。

対策は、ないの?


「尿酸値を下げる」ことです。

それに尽きます。


具体的には、「尿酸値 7.0mg/dl以上」で

高尿酸血症(発作があれば、痛風)と

診断されてしまいますが、

「尿酸値 6.0mg/dl以下」が目標です。


尿酸値 6.0mg/dl以下ならば、だんだん

体内に沈着した尿酸結晶が溶けていくのです。

1~2年、かかりますけどね。


痛風の場合、生まれつきの体質の要素が大きく、

持って生まれた体質が、かなり症状を左右します。

つまり、

生まれつき尿酸を多く作り過ぎる体質の人、生まれつき

尿酸を排泄するチカラが弱い体質の人、というのが

存在するのです。

これが、痛風体質。

私もそうです。


生まれつきの体質を嘆いてもはじまりませんが、

とにかく、尿酸値を下げる方向へ持って行く。

それ以外に、方法はないと思います。


2023年7月25日火曜日

痛風 歩くと悪化

生活習慣病の予防、そして改善に“歩く”ことが、

良い影響をもたらす、と言われていますが、

痛風改善にも効果的です。


歩くということは、ゆったりとした有酸素運動ですからね。

体力的にキツイ無酸素運動と違って、

ほとんど尿酸値を上げてしまうこともありません。


そして、体の中に筋肉量では、もっとも多いといってもいいのが

太腿の筋肉です。

習慣として歩くことは、ふともも や ふくらはぎ 

の筋肉が自然についてきます。


体の筋肉の量は、悲しいことに年々、落ちてきます。

私も昔は、筋肉隆々だったのに、今となっては、

誰もそのことを信じちゃくれません。

ホラ吹きだと思われています。


で、年齢を重ねるにつれて、少しは意識しないと

筋肉は落ちていく一方だ、ということ。

筋肉がないとなぜ望ましくないのかというと、

代謝に関係してくるのです。

つまり・・

筋肉は熱量を消費しますから、筋肉が少ないと

一日に使うカロリーが少ない。


そのわりには、食事量というのは、

そんなに減りませんので、結局、

あまったエネルギーは体の内部に蓄えられます。

つまり、肥満・・内臓脂肪。

これが良くない。


内臓脂肪は、あんまりありがたくないホルモンのような物質を

分泌するので、それが原因で

尿酸値が上昇することがわかっています。

まあ、逆に言えば、太っている人が肥満を解消して、

内臓脂肪を減らすことに成功すれば、尿酸値は下がる、

ということです。


で・・歩きましょう、となるのですが。


ところで、注意点というか、ちょっと気になることがあります。


それは、痛風発作が発症して、そして時期が過ぎて、

痛みや腫れが治まった頃のことです。


痛風発作の最中は痛くて歩けないので(足の場合)、

ああ、歩けるようになったら、どんなにいいだろう、なんて

思ったりします。

そして、こんな痛い目には、もう遭いたくないので、

なんとか痛風体質を改善しよう、と固く決心したりします。

目がメラメラと燃えている頃です。


ところが。

足の痛みが治まって、せっせと歩き出すと、数日後には、

せっかく治まって終息したハズの痛風発作が

再発することがあるのです。


どうして?

なんで?

もう、痛風発作は治まったハズでしょ!?


これは、長らくマトモに歩いていなかった足が、急に歩き出して

足への刺激もありますが、足の血行が良くなって

“熱” を持ったということです。


ねつ?


なんのこと?


筋肉には、たくさんの毛細血管が流れているので、

脚の場合ですと、歩くことによって

多くの血液の巡りが良くなるということです。

血液は、あたたかいので、筋肉もあたたまります。

冷えていた体内の関節もあたたまり、結晶化した尿酸が

まだ残っている場合は、痛風発作が再発したりするんです。


じゃあ「もう、歩くな」ってこと?

歩くと、痛風発作が再発するってこと?


再発するかどうかは、個々の状態により違うので、

なんともいえませんが、再発リスクがあるとしても、

『歩いたほうが良い』です。


痛風発作は誰でも嫌ですが、それを心配して歩かなくなって

筋肉や関節を冷やすより、歩くことによって

温めたほうがいいです。


もし、それによって、痛風発作が再発してしまったら、

まだ大掃除(関節にたまった尿酸結晶の)が残っていたんだ、

ということです。


この時期に再発する、ということは、

体内に尿酸結晶が残っている、ということなので、

遠かれ遅かれ、再発することは間違いないです。


体が痛風発作の腫れと痛みをともなう発熱で、

関節にたまった尿酸結晶を溶かそうとするなら、それが

カラダにとって必要だからなのでしょう。


痛いのは、もうコリゴリですが、

尿酸結晶をためたままにしているより良い、と考えて、

やっぱり、歩いたほうが良いです。


もっとも、一番大切なのは、

食生活とか、もろもろのことに気をつけて、

尿酸値が上がらないように、そして

体内に尿酸結晶をためないようにすることなのですけどね。


痛風 ビール プリン体カット

 痛風になりやすい体質の人、つまり痛風体質の人が

「ビールを飲んでもいいのか、良くないか?」


あるいは、

「プリン体ゼロのビール、もしくは プリン体オフのビール。

さらにいうと、

プリン体カットのビールなら、飲んでも良いのか、どうか?」


で。

正解は・・・

そんなもの、ありません。


飲むか、飲まないか、自分で決めればいいだけのことです。


んなことは、わかってるよ!

飲んでも痛風発作が出ないかどうか、聞いてるんだろ!?


プリン体がカットであろうが、オフであろうが、

ゼロであろうが、あまり関係ありません。

そりゃ、プリン体が少ないほうが尿酸の原料が少ないので、

多いよりはマシですけど、気にするほど関連はありません。


尿酸は代謝のときにできる、細胞が核を吐き出すときにできる

いわば「老廃物」です。

その、老廃物である尿酸が体内で生成されるのが

80パーセント。

ビールを含む、食事から生成される尿酸が20パーセントです。

つまり、体内で生産される尿酸が大半を占める、ということ。


なんで、ビールを飲めば尿酸値が上がるのかというと、

ビールに限らずですが、アルコール飲料が体内に入ってくると、

肝臓がアルコールの分解を始めます。

そのとき、大量の尿酸が作り出されるのです。

つまり、ビールを飲めば飲むほど、尿酸が血液中に溢れる、

ということです。


ついでにいうと、ビールには利尿作用があって、

体内が水分不足になりますので、

血液中の尿酸濃度が高まってしまい、

さらに尿酸値が上がります。


ですので。

尿酸値を上げたくなければ、ビールは

キッパリやめるのがいいです。


ですが!

人間はロボットじゃありません。


体に良いことは全て実践して、体に悪いことは全て止める!


・・・そんな人、いますか?

(いや、捜せば いるかもしれませんが・・)


特に夏場。

仕事が終わった後の一杯。

これが人生の楽しみのひとつ!


・・・そんなふうに考えている人に、ビールをやめましょう、

とか言えますか?


ですが、ビールを飲んだために

痛風発作が頻発するような事態は、

なるべく避けたいものです。


そこで、落としどころとなってくるのですが・・

「飲む本数(量)を減らす」

「飲まない日(休肝日)を作る」

・・などに落ち着いてきます。


人生、長く生きて、長く楽しむためには、

浴びるように飲むような飲み方はやめて、

細く長く・・飲み続ける、というほうが(体のためには)

良いように思います。


ところで、プリン体オフのビールって、おいしいのですか?

私は一度も飲んだことがないので、よくわからないのですが・・

最近のことですから、ある程度は

おいしく作ってあるのでしょうけど、

どうなんでしょうねえ?


カフェイン抜きのコーヒーとか、

ニコチン抜きのタバコのようなもので、

そんなもの、おいしいようには思えないのですが・・・

私なら、飲むなら、普通のビールを飲みますけどね。


で。

まとめると、

ビールは体内で肝臓が分解するときに、

たくさんの尿酸を作り出すので、尿酸値を上げてしまいます。


ビールが尿酸値を上げてしまう原因は、

ビールにプリン体が多く含まれるせい「だけ」ではないので、

プリン体カットのビール(プリン体ゼロのビール)を飲んでも

あまり意味はありません。

プリン体オフのビールなら、

尿酸値が上がらないわけではありません。


でも、痛風のために

大好きなビールを断腸の思いで断酒するよりも、

量や飲む日数を減らしてでも、

人生を楽しむほうが良いような気もします。


どっちにしろ、どうするか決めるのは自分です。


2023年7月3日月曜日

痛風発作 湿布薬

痛風発作の痛みは、

他人には理解不能な強烈な痛みです。


ですが、毎回同じように痛いわけではなく、

微妙に痛みの度合いは違ったりします。

他の人の場合はどうなのかはわかりませんが、

私の場合は、以下のような感じです。


○じっとしていても痛い

○じっとしていたら痛くないが、歩くと痛い

○じっとしていても歩いても痛くないが、腫れている


この「じっとしていても痛い」状態のときは、

痛風発作が発症して数日、痛みの出始めからピークまで。


この「じっとしていたら痛くないが、

歩くと痛い」状態のときは、

いわゆる極期を過ぎて、回復期へ向かう頃。

もう、痛みの山は越えた、という感じ。


この「じっとしていても歩いても痛くないが、

腫れている」状態のときは、

回復期、つまり治りかけのときです。


痛風発作がいったん起こってしまうと、毎日、

症状が変わってきます。

治りかけの頃に無理をすると、再発もありますので、

おとなしくしておいたほうがいいです。

でも、仕事とかあって、なかなか そうもいきませんが。


痛風発作の痛みは、基本的に炎症ですから、

患部は冷やすほうがいいです。

氷や保冷剤でもいいですが、冷湿布とかも効果的です。


ただ、冷湿布の場合は、

経皮吸収型鎮痛消炎剤ってヤツですから、

貼り付けた皮膚から薬効成分が

体内に吸収されることになります。

ですので、薬を飲んでいると、ほぼ同じことになりますので、

いつまでも貼り続けないほうが良いかもしれませんね。

私は、ある程度、痛みが治まったら、

もう貼るのを止めることにしています。


ですが、ただ単に氷などで患部を冷やした場合と比べて、

鎮痛消炎剤の冷湿布の効果は抜群です。

段違いに、腫れや痛みの度合いは違ってきます。


いくら冷湿布が

皮膚から薬効成分が吸収されてしまうといっても、

痛風発作の場合は一年中痛いわけじゃないですから、

本当に痛いときは、冷湿布を貼ってでも

痛みを緩和させたほうが良いように思います。