2023年7月25日火曜日

痛風 ビール プリン体カット

 痛風になりやすい体質の人、つまり痛風体質の人が

「ビールを飲んでもいいのか、良くないか?」


あるいは、

「プリン体ゼロのビール、もしくは プリン体オフのビール。

さらにいうと、

プリン体カットのビールなら、飲んでも良いのか、どうか?」


で。

正解は・・・

そんなもの、ありません。


飲むか、飲まないか、自分で決めればいいだけのことです。


んなことは、わかってるよ!

飲んでも痛風発作が出ないかどうか、聞いてるんだろ!?


プリン体がカットであろうが、オフであろうが、

ゼロであろうが、あまり関係ありません。

そりゃ、プリン体が少ないほうが尿酸の原料が少ないので、

多いよりはマシですけど、気にするほど関連はありません。


尿酸は代謝のときにできる、細胞が核を吐き出すときにできる

いわば「老廃物」です。

その、老廃物である尿酸が体内で生成されるのが

80パーセント。

ビールを含む、食事から生成される尿酸が20パーセントです。

つまり、体内で生産される尿酸が大半を占める、ということ。


なんで、ビールを飲めば尿酸値が上がるのかというと、

ビールに限らずですが、アルコール飲料が体内に入ってくると、

肝臓がアルコールの分解を始めます。

そのとき、大量の尿酸が作り出されるのです。

つまり、ビールを飲めば飲むほど、尿酸が血液中に溢れる、

ということです。


ついでにいうと、ビールには利尿作用があって、

体内が水分不足になりますので、

血液中の尿酸濃度が高まってしまい、

さらに尿酸値が上がります。


ですので。

尿酸値を上げたくなければ、ビールは

キッパリやめるのがいいです。


ですが!

人間はロボットじゃありません。


体に良いことは全て実践して、体に悪いことは全て止める!


・・・そんな人、いますか?

(いや、捜せば いるかもしれませんが・・)


特に夏場。

仕事が終わった後の一杯。

これが人生の楽しみのひとつ!


・・・そんなふうに考えている人に、ビールをやめましょう、

とか言えますか?


ですが、ビールを飲んだために

痛風発作が頻発するような事態は、

なるべく避けたいものです。


そこで、落としどころとなってくるのですが・・

「飲む本数(量)を減らす」

「飲まない日(休肝日)を作る」

・・などに落ち着いてきます。


人生、長く生きて、長く楽しむためには、

浴びるように飲むような飲み方はやめて、

細く長く・・飲み続ける、というほうが(体のためには)

良いように思います。


ところで、プリン体オフのビールって、おいしいのですか?

私は一度も飲んだことがないので、よくわからないのですが・・

最近のことですから、ある程度は

おいしく作ってあるのでしょうけど、

どうなんでしょうねえ?


カフェイン抜きのコーヒーとか、

ニコチン抜きのタバコのようなもので、

そんなもの、おいしいようには思えないのですが・・・

私なら、飲むなら、普通のビールを飲みますけどね。


で。

まとめると、

ビールは体内で肝臓が分解するときに、

たくさんの尿酸を作り出すので、尿酸値を上げてしまいます。


ビールが尿酸値を上げてしまう原因は、

ビールにプリン体が多く含まれるせい「だけ」ではないので、

プリン体カットのビール(プリン体ゼロのビール)を飲んでも

あまり意味はありません。

プリン体オフのビールなら、

尿酸値が上がらないわけではありません。


でも、痛風のために

大好きなビールを断腸の思いで断酒するよりも、

量や飲む日数を減らしてでも、

人生を楽しむほうが良いような気もします。


どっちにしろ、どうするか決めるのは自分です。