痛風発作に効用なんて、ありません。
痛風発作が発症して何もいいことなど、
ございません。
とにかく、いったん、発作が起こってしまうと、
この病気の、この症状は痛すぎます。
病名の中に「“痛”風」と、「痛い」という文字が
入っているくらいですからね。
よく、痛風のことを
「通風 (つうふう)」と書く人がいますが、
正しくは「痛風」です。
「痛い」という文字なんか、使いたくないというか
思い出したくないというか、気持ちはわかるのですが。
さて、このように
当人を苦しめるだけ苦しめる痛風、まったく
ロクなことがない痛風ですが、
しいて効用を考えてみると、
以下のようなものがあげられます。
○『痛風発作が出ることにより、
体内に蓄積している尿酸結晶が発熱により溶ける』
○『あまりにも痛いので、コリゴリとなり、今後、
自分で体に気をつけるようになる』
・・・ぐらいですかね。
で。
この『体内に蓄積している尿酸結晶が溶ける』について。
通常、痛風発作の起こる箇所は
体内の比較的冷たい関節などに起こりやすいです。
つまり、この箇所に尿酸結晶がたまりすぎている、
ということ。
それを発作の腫れと痛みを伴う発熱で、
その溜まりすぎた尿酸結晶を「体が」溶かそうとするのです。
もちろん、自分の体を守るために、です。
そこから考えると、痛風発作は体のために良いのか、
と思えなくもないですが、
そんなハズもなく、
内臓や関節にダメージがある場合もあります。
関節などは繰り返し繰り返し発作を起こし続けると、
破壊される場合もあるそうです。
私の場合、最近、血流を良くするためにストレッチを
毎日のように実践しているのですが、
少し気がついたことがあります。
「左の足首」と「左の足の親指の付け根の関節」
が少し硬いのです。
曲がる角度が少ない、というか。
昔はそんなことはなかったので、やはり
これは痛風発作のダメージが残っていると
考えられます。
私は痛風歴が長いので、
右足に発作が出たりすることもありましたが、
圧倒的に多いのは左足です。
ですので、その影響だと思うのです。
今後、ストレッチを続けていくことによって、
硬くなってしまった関節が
また軟らかくなるのかどうかは、
もう少し時間が経過してみないとわかりませんが。
とにかく、なるべく、というか可能な限り、
痛風発作は起こさないようにするのが一番です。
それには、やはり尿酸値を下げるのがベストです。
あと『自分で体に気をつけるようになる』について。
これは、ねえ・・
痛風発作があまりにも痛すぎて、
こんな痛い思いをするくらいなら、もっと体に気をつけよう、
とそのときは思うのですが・・・
半年で忘れちゃいます(私の場合)。
でも、尿酸値が高い(高尿酸血症)のにも関わらず、
痛風発作が出ない体質の人も、かなりの数の人が
おられるようなのです。
そういう人は、ときどき
発作で痛いめをみることがないので、
自分の体に気をつかう、気をつける人は
少ないんじゃないかと思うのです。
で、気がついたら、
内臓が大変なことになっている・・となる前に、
やはり普段から
生活に気をつけるようにしていきたいですね。
・・・てなワケで、痛風発作に効用なんてありません。
出ないに越したことはないです。