痛風の治療といえば、病院に通って薬をもらい、
その薬
(尿酸降下薬、つまり、ザイロリック・フェブリクなど)を
服用する、というのが一般的な痛風治療のイメージです。
尿酸値を下げる薬は、劇的に尿酸値を下げてはくれますが、
全ての薬には、大なり小なり副作用というものがありますので、
そのことは理解しておく必要があります。
鍼灸治療というのものは、病院での投薬治療に比べると、
知名度も低く、世間の評価も低いです。
病院の医師が、「医学博士の先生」と呼ばれているのに比べて、
鍼灸院の先生は、「鍼灸師」と呼ばれています。
この呼び方自体が、そのまま、
世間の評価を如実に表しています。
わかってないんですよ、世の中は。
まあ、そんなことは、ちょっとコッチへ置いておいて。
鍼灸治療というものは、基本的に
体の経穴(けいけつ)、つまり、いわゆるツボですね。
これを鍼(はり)や、お灸などによって刺激して、
全身の血流を良くして、人間本来の五臓六腑、つまり
内臓の調子を取り戻す働きを促す治療法です。
普通、いっぱんの町にある病院の先生の治療法は、
ほぼ全てが西洋医学です。
つまり、薬を飲ませて痛みなどを抑える、
治癒させる手法です。
これに対して鍼灸治療というものは、東洋医学の範疇であり、
薬を使わず、人間本来の自然治癒力を促進させる、
副作用の全くない治療法です。
わかりやすくいえば、
人間の体のどこかに火事(炎症、痛みなどの不具合)が出た!
それ、すぐにクスリを飲んで、火を消しなさい!
・・・これが、西洋医学。
それに対して、東洋医学と言うのは、
体のどこかに火事が出たのなら、何か原因があるハズ。
その原因は、内臓のどこかの不調から来るものだから、
血流を良くして内臓の調子を整え、
火事が起きない体にしていこう、・・・こんな感じです。
え?
全然、わかりやすくないですか?
しかしですね、この鍼灸治療というのは、
薬を飲む治療と違って、いわゆる、
即効性はありません。
痛風なので鍼灸院で施術してもらいました。
そしたら、翌日、尿酸値9.5→5.5に!
・・・なんてコトにはなりません。
有り得ません。
長い時間をかけて、徐々に体調を取り戻す。
内臓の状態を良くして、血流を改善する。
それにより、自然治癒力・免疫力もあげていく。
これが鍼灸治療です。
尿酸降下薬のように
劇的に尿酸値も下がるわけでもないので、
派手さもなく、痛風だから、といって
鍼灸治療に通う人は少ないでしょう
(私くらいかも??)。
実際、経験してみればわかることですが、
内臓の不調、体質の改善など大きな効果があります。
何千年も廃れずに受け継がれてきたのが、
その証拠です。
鍼は、怖い。
体に刺さるのが嫌、という人もいますが、
まあ、慣れれば、どうってことないですよ。