2022年10月25日火曜日

フェブリク 飲み忘れ

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◆ フェブリクを飲み忘れたら、どうする?

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万が一、フェブリクを飲み忘れたら、

その時点で、また飲めば良いです。


フェブリクは、1日1回1錠で良い薬なので。


毎朝、いつも朝に飲んでいる人が、朝に飲み忘れて、

気がついたら、夜だった、と。


じゃあ、夜に飲めば良いだけのことです。


ザイロリックなどの、他の痛風の薬ですと、

1日に数回飲まないといけないので、

また違ってきますが・・


で・・

その日のうちに、

飲み忘れたことを思い出せばいいですが、

気がついたのが翌日だった場合。


しまった!

昨日、飲み忘れたよ、と。


他の薬でもそうだと思いますが、そういう場合、

翌日に(前日分も合わせて)2倍の2錠飲んだりしないで、

通常通り、1錠飲むのがいいです。


っていうか、そういう指導は主治医の先生が

してくださるでしょうし。


普段はね。

飲み忘れることがない薬でも、環境が変わる・・

というか、いつもと違う状態だと忘れたりすることは

有り得ます。


たとえば、外食の日、とかね。

友人と飲み会に行った、とか。

薬を持っていけばいいのですが、つい忘れたり。


忘れていなくても、友人の前で薬を飲むのが

なんとなく嫌だったり。

あとで飲もう・・と思っているうちに忘れたりね。


いろいろありますが・・

フェブリクは1日1回1錠でいいので、

飲み忘れに強い(?)です。

その日のうちに、思い出せば、なんとかなるので。


頻繁に忘れる場合は、習慣にしてしまうといいです。

紙に書いて、テーブルに貼る、とかね。

「薬、飲めよ」的な内容のことを書いて。

まあ、紙を見るのを忘れたら、どうしようもないですが。


1回ぐらい飲み忘れても、また、次から忘れないように

翌日からフェブリクを飲み続ければいいのですが、

そういうのが、何度か続くとね。

もう飲むのが嫌になってしまうのですよ。

もう、面倒くさいや、みたいな感じで。


そうなってくると、薬を飲んだり飲まなかったり・・

で、尿酸値も安定しなくなったりね。


フェブリクは飲んでいる間は尿酸値を下げてくれる効果が

ありますが、飲むのを中断すると、残念なことに

尿酸値を下げる効果も元に戻ってしまうのですよ。

せっかく、今まで飲み続けてきたのにね・・・


飲み忘れたり、飲まない日ができてしまうと、

だんだん、薬を飲むこと自体が

嫌になってしまう可能性もあるので、やはり、毎日、

真面目にキチンとフェブリクを飲むのが良いかな、

と思います。


フェブリクは食後に飲むわけですから、

食事が終わってから、薬に手を伸ばすのではなく、

食事の前に、食卓に薬を用意しておいて、

薬が目に入る状態で食事をすると、忘れにくいです。


自分の中で、薬を軽く考えるというか、

あまり重視していないと、ついつい、面倒ですし、

飲み忘れてしまいがちですが、

「フェブリクは痛風の生命線だ!」

くらいの気持ちでいると、飲み忘れたりすることは

ないと思いますよ?


2022年10月24日月曜日

コルヒチン 病院

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◆ コルヒチン 処方

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痛風発作が発症してしまったら、

近所の病院へ行っていたのですが、

そこでは黙っていても、痛風ということなので、

「コルヒチンとロキソニン」を処方してくださいました。


別に、コルヒチンをくれ、

と言ったことはないのですけどね。


「痛風=コルヒチン&ロキソニン」という感じで。


ところが、その病院の先生が、

高齢のため、引退してしまうことになって。

私は仕方なく、他の病院を

探さねばならなくなりました。


でね。

その、新しい病院ではね。

「コルヒチンを処方してくれない」のです。


今まで黙っていても出してくれていたコルヒチン。

もしかしたら、今度の病院でも出してくれ、と言えば

出してくれたのかもしれませんが、まだ、

前の病院でもらっていた

(といっても買っているわけですが)

コルヒチンが手元に、たっぷりあったので、

何も言いませんでしたが。


今後、

コルヒチンが入手困難になっていく可能性はあります。

「コルヒチンを処方してくれない」というのは、

最近では、よく聞く話なのですよ。


どうしてコルヒチンが処方されなくなりつつあるのか。


痛風発作が起こりそうなとき、唯一、

痛風を封じ込めることができる薬なのに。


コルヒチンがなければ、起こりそうになる痛風発作を

未然に防ぐ薬なんか、他にないのに。


コルヒチンはね。

「コルヒチンの処方は時代遅れだ」という考えが

どうやら、主流になりつつあるようなんです。


まあ、確かに最先端ではないでしょうね。


なんで、コルヒチンが時代遅れなのか。


理由は、いろいろあるでしょうけど・・

胃腸障害(下痢、吐き気など)など、

強めの副作用があることと、

それから、コルヒチンを服用すること自体が

無意味なんですよ。


むいみ?


あの、激烈な痛風発作を未然に防いでくれる、

痛風を発症させずに封じ込めてくれる薬の、

ドコが無意味なの!?


痛風の治療の基軸となるのは、やっぱりね。

「尿酸値を下げること」なんです。

今も昔も、それは同じ。


痛風発作が起こりそうになっても、

コルヒチンを飲めば、そのときは、

痛風発作を免れるかもしれませんが、

体内にたくさんの尿酸結晶が

蓄積していることに変わりはないのです。

ちっとも、体内の尿酸結晶は溶けちゃいないのです。


つまり「先送りしているだけ」

   「その場しのぎ」とも言えるわけで。


そんなもの(コルヒチン)を飲むくらいなら、まず、

尿酸値を下げる薬を飲めよ、と。


間違っちゃいないです。

っていうか、ものすごく正しい。


でも、

「コルヒチンの処方は時代遅れだ」だなんて言う人は、

自分が痛風じゃないのでしょう。

痛風発作がどれほど痛いのか、

激烈な痛みで死にそうになった経験とか

ないのでしょう。


だから、わからない。

痛風の激痛がどれほどのものか、わからない。


「コルヒチンの処方は時代遅れ」という考え方は、

正しいとは思いますが、アタマではわかっていても、

やっぱりね。

現実に、痛風が起こりそうになって、刻一刻と

足が赤黒く変色してきて腫れ上がってきて、これから

痛風がやってくる!

・・・というときになると、コルヒチンに手が伸びますよ。


まあ、たしかに、今回は

コルヒチンで痛風発作を免れても

「その場しのぎ」には違いないです。


でも、「先送り」とか言われても、

やっぱり痛いのは、嫌ですしね。


2022年10月23日日曜日

痛風 遺伝

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◆ 痛風は生まれつきの体質?

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親から子へ。

痛風は遺伝しませんが、体質は遺伝します。


つまり、痛風になりやすい体質が遺伝する、ってこと。


あと、食生活も痛風に大きな影響がある、

と考えられていますが、家族の場合、

食卓も同じの場合がほとんどだと思います。


ってことは、親が食べていた食事と、

子も同じ食事を食べる、ということ。


要するに、親が・・いわゆる

プリン体の多い食事が好き、とか

(おいしいものには、たいていプリン体が多いので、

プリン体の多い食事が嫌いな人は少ないでしょうが)

そういう食事を「子も」長年、

食べ続けている可能性が高い、ということです。


親が痛風になったのなら、その、同じ食卓の食事を

長年、食べ続けていた子も痛風になるリスクが高い、

ということ。


まあ、食事の場合は、遺伝とは

あまり関係がありませんが。

食べ物の好き嫌いとか、そういうのは

似るかもしれませんね。


「尿酸値 7.0mg/dl以上」の人のことを高尿酸血症。

そして、高尿酸血症の人が(一度でも)痛風発作を

発症させてしまったら、痛風と呼ばれるようになります。


なんで、「尿酸値 7.0mg/dl以上」なのか、

というと、尿酸値 7.0mg/dl以上になると、

血液中の尿酸が溶けなくなるから。


溶けなくなった尿酸は結晶化しやすくなって、

体内の関節などに尿酸結晶が蓄積して、

痛風の遠因となります。


じゃあ・・

尿酸値 7.0mg/dl以下だったら(尿酸値 6.5mg/dlとか)、

文句はないのですが、どういうわけだか、

他の人と同じような食事をしていても、なぜか尿酸値が

高くなってしまうタイプの人がいるのです。


う~ん・・・どうしてなの?


痛風になる人の体質には、3パターンあるのですが、

●尿酸を体内で多く作り過ぎる体質

●尿酸の排出が弱い体質

●尿酸を作りすぎて尿酸の排泄も弱い体質

・・・の、3パターンあるので。


痛風という病気そのものは、(伝染病じゃないので)

遺伝しませんが、この「体質」が遺伝するのです。

痛風になりやすい体質(いわゆる、痛風体質)が。


これは、もう、持って生まれた体質なので、

なかなか、変えられません。


東洋医学(漢方医学)では、

「先天の気」と「後天の気」というものがあって、

いわゆる、生まれつきの体質(遺伝的要素)は、

「先天の気」である、と考えられていますが、

今後の養生、努力などは「後天の気」と考えられています。


たしかに、痛風は(生まれつきの要素である)「先天の気」の

要因が大きいですが、いわゆる、生活習慣の改善など

「後天の気」によって、今後の結果も大きく変わってくる、

と言われています。


つまり、生まれつきの痛風になりやすい体質だから、

といって絶望することはない、ということ。


しかしながら、そうじゃない人に比べて、

痛風になりやすい体質なんですから、油断していると、

たちまち痛風発作の激痛で苦しむ・・・

なんてことになるかも。


痛風だから、とあきらめて(?)

やりたい放題、食べたい放題、飲み放題するんじゃなくて、

食事や運動など、できる範囲でもいいから

気をつけることによって、何十年後かの自分の体調は

大きく違ってくる、という話です。


2022年10月22日土曜日

痛風に肥満は大敵?

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◆ 肥満治療薬で痩せるって?

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「肥満治療薬」というものがあって、

飲めば痩せる・・・ということなんでしょうけど、

もし、使ってみるなら注意が必要です。


というのはね。

安心してしまうのですよ。


これ、飲んでるから、何を食べても大丈夫、とか。

何を飲んでも、「肥満治療薬」を飲んでいるから、と。


痛風の薬(尿酸値を下げる薬)も、そう。


フェブリクを飲んでいるから、

という安心感が(自分の中に)あって、

以前よりもビールを飲み放題、

焼肉食べ放題の状態になっていたりね。


それでも、尿酸値は下がっていたりするから

(でも、あまり無茶したら上がるよ!)

ますます、食べてしまったりね。


本当は、尿酸降下薬を飲んでいても、

食生活も以前のまま、維持できたら、

一番良いのですが・・・


でも、気が緩むのが普通です。


実際に血液検査して、フェブリクのおかげで、

尿酸値が下がっていたら、安心しない人は

少ないでしょう。


他の人と同じように食べてもいいでしょ、

飲んでもいいでしょ、と思うのが人情。


だって、尿酸値が下がっているし。

薬、飲んでいるし、と。


まあ・・

人間らしい、といえば、そうなんですが・・・


あ。

そうそう。

肥満が何で痛風と関係あるのか、というと、

男性の場合、肥満すると内臓脂肪がついてしまい

(女性は皮下脂肪)

その内臓脂肪が「尿酸値を上げてしまう物質」を

分泌するのです。


それに、夏が近づくと、お腹まわりがブヨブヨしていると

気分的にも嫌ですしね。

中高年になってくると、代謝も若い頃と違って

あまり良くないですし、なかなか痩せられません。


厳しい食事制限のダイエットしても、たいてい

失敗しますからね。


いえ、成功するんですけど、いわゆるリバウンドが来るので、

結局、元の体重に逆戻り・・・ってことで、

そういうのは成功とは言えないです。


痛風の場合、昔は(昭和の頃とか)

厳しい食事制限を強いられていて、よく言うところの

「プリン体の多い食品は食べるな」

と言われ続けてきました。

それが痛風の改善法だったんですよ。


痛風で苦しむ人は、「プリン体の多い食品一覧」を見て、

ため息をついたものです。


だって、プリン体の多い食品って、

おいしいものばかりですもの。

肉とか魚とか。

中でも、レバーとか魚卵とかは、

プリン体が多いから食べるな、ってね。


今は時代が変わってきたのか、どうせ

厳しい食事制限を何十年も続けられないだろう、

と思っているのか、

少々、風向きが変わってきています。


厳しい食事制限で、

食べたものも食べられない人生を過ごすより、

フェブリクを飲んで、尿酸値を下げましょう、と。


フェブリクは40年ぶりに発売されたという、

痛風新薬ですからね。

副作用が少なめで、それでいて尿酸値を下げる効果が

大きくなることを目的に開発された新薬です。


体重の方も、夏になるとダイエットとか、かしがましく

なってきますが、だんだん時代が変わってきて、

今は肥満治療薬で痩せる時代なんですかね?


いつの時代も、減量(ダイエット)とは

「運動+食事」だと思っていた私の考えは「昭和の考え」?


肥満治療薬は、

脂肪の吸収を抑えて、体外に排出してくれる性質が

あるのだそうですが、

ひらたく言えば、食べた油を外に出してくれるから、

太らなくなる、ということ。


じゃあ、トンカツも唐揚げもコロッケもハンバーグも

じゃんじゃん食べてもいいのね!(おい)


ところが、うまい話には裏もあって・・

この肥満治療薬ってのは、デメリットもあって、

脂に溶ける性質を持つビタミンA、D、Eなども、体外に

一緒に排出してしまうのです。


駄目でしょう、それじゃあ。


と、いうわけで。

せっかく痩せれても、

不足してしまうであろうビタミンA、D、E。


肥満治療薬を試してみよう(夏ですし)、と思う人は、

合わせて「ビタミン剤」も飲むと、

いいかもしれませんね。


でも、ダイエットに一番良いのは「運動+食事」です。

(くどい!)

2022年10月21日金曜日

足湯 痛風

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◆ 足湯は痛風に効果があるの?

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「足湯」というのは、足を湯桶などに

つけて温めるアレのことですが、痛風には

どうなのでしょうか。


足湯は健康に良い、と昔から言われていますけどね。


で、いきなり結論。

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→足湯は痛風にも良い。

ただし、痛風発作の真っ最中になると、

腫れや痛みなどの炎症が強くなる恐れもある。

(でも、ホントは、白血球が活発化するので、

その方が早く痛風発作は終息する)

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・・・・・・・・・・。


足に限らずなのですが、

体を温めるのは良いことです。


なんでか、というと、温めることによって

体内の血流が良くなるから。

血の巡りが良くなるから。


痛風の人はね。

手足など末端が冷たい人が多いそうです。


なんで?


体にとってはね。

手足などは、どうでもいい、というか、

二の次・三の次、という感じなのですよ。

内臓や脳を最重要視していてね。


手足なんか、少々、血を送り込まなくても

死にやしないよ、みたいな。


痛風の人は、胃腸が丈夫で高性能な人が多く

(いわゆる、高吸収体質)、食べたものを

どんどんエネルギーに変換できる、良い胃腸を

持っている場合が多いのです。


それは生命体としては優秀な証拠なのですが、

それが現代社会、飽食の時代では裏目に出ています。

だから、痛風になるのですが。


で・・

そんな優れた胃腸を持って生まれたので、

ついつい、食べ過ぎてしまう。

世の中、おいしいものがたくさんありますからね。


で、食べ過ぎても、痛風の人は

優秀な胃腸を持っているので、

お腹は消化吸収を難なく、こなしてしまうのですよ。


でも、食べた量自体が多いので、

消化吸収のために体中から血液を集めます。


血液を集めるのはいいですが、その反動で

手足などの末端の方が手薄になってしまう、

ということ。

手足が冷たくなりやすくなる、ということ。


あと、夏場とか、

冷たい飲み物(冷えたビールとか、コーラとか)や

冷たい食べ物を飲んだり食べたりする機会が

多いと思いますが、

これが、お腹を冷やしてしまう原因となります。


お腹が冷えると、どうなるのか。


内臓が冷えると、内蔵機能が低下しますので、

これはマズイ、体にとって宜しくない、

ということで・・・これもまた、体中の血液を

内臓に集結させるのです。

血液は温かいですからね。

血液の温度で、内臓を温めようとするわけです。


このとき、ないがしろにされやすいのは、また、

手足なんです。

内臓優先で、手足がどうしても手薄になってしまう。


で、手足が冷たくなる。

冷えやすくなる。


痛風の人は、尿酸値が高く(尿酸値 7.0mg/dl以上)

尿酸値が高いということは、血液中の尿酸濃度が高い、

ということ。


尿酸値 7.0mg/dl以上で、

血液に尿酸が溶けなくなりますからね。


尿酸は、体内の体温の低いところで結晶化しやすいのです。


で、結晶化した尿酸は、尿酸結晶となって、

体内の関節などに蓄積していきます。


これが、長年のうちに痛風発作の原因となっていくのですが、

痛風発作を起こしやすい箇所を体の中で

ある程度、傾向が決まっていて、

体内の「冷たい部分」なのです。


圧倒的に多いのが、足先ですね。


足の親指の付け根の関節、足の甲、アキレス腱、くるぶし、

かかと、膝・・・あるいは、手指など。


つまり、

「食べ過ぎたり、冷たいものを飲みすぎたり」すると、

手足が冷えやすくなって、尿酸結晶が蓄積しやすい、

ということなんです。


だから、足湯がいいですよ、と。

できることから何かしよう、足湯なんかどうですか、

という話。


尿酸値 7.0mg/dl以上ですと、じわりじわりと

体内に尿酸が結晶化して溜まっていくので、

痛風治療における根本的な解決というのは、やはり

尿酸値を下げることです。


足湯をしたから、といって

尿酸値が下がるわけではありませんが、

痛風の予兆を感じたときに、試しに

足湯をしてみたら、痛風発作直前の、あの嫌な

むずむず感、というか、違和感のようなものが

すっかり治まった、という報告例もあります。


「痛風の予兆」(あるいは、痛風の前兆)というのは、

痛風発作が起こる直前、もしくは数日前に

自分にしかわからない、患部のピリピリ感、

ちくちく感・・・うまく言えませんけど、要するに

違和感です。


これを痛風発作の事前に感じることがあるのですよ、

いきなり“来る”場合もありますけど。


足を温めることは血流を良くする効果があるので、

痛風に限定しなくても、お勧めな方法です。


足湯といえば、冬場・・というイメージがありますが、

夏場でも足を温めることが

一定の効果を期待することはできます。


痛風発作対策にも、なるかもね。


2022年10月20日木曜日

痛風でロキソニンを処方してもらったのですが 痛くないときは飲まない方が良いの?

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◆ 痛風って痛み止めですぐ治るの?

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ロキソニンというのは、

消炎鎮痛薬 (非ステロイド抗炎症薬) のことです。

いわゆる、痛み止めの薬です。

(ロキソプロフェン、というのは

ロキソニンのジェネリック)


歯痛、腰痛、頭痛・・

あらゆるツライ痛みに処方されている薬です。

もちろん、痛風にも。


このロキソニン(ロキソニン錠60mg)というのは、

効き目も早く (15分~1時間くらいで効果を実感)

なかなか効果的な痛み止めの薬なのですが、

痛風発作の場合、あまりにも激烈な痛みなので、

残念なことにロキソニンを飲んでいても、

「痛みが緩和される」程度です。


嘘のように、すっきりと痛みが消えたりしません。


でも、とても歩けやしない (足が患部の場合) 激痛が、

トイレくらいなら、なんとかヨロヨロとでも歩いていける、

・・・程度には緩和します。


これでもね。

ロキソニンと飲んでいるのと、飲んでいないのとでは、

その違いは大きいと思いますよ。


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◇ 痛風 毎食後って痛み止め効いてても飲むの?

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さて、ロキソニンを処方されると、

効果も大きい分、副作用もある場合があります。


一番多いのは、胃腸障害ですね。


痛いからといって、早く効くように、と

大量に飲むのは、お勧めできません。

胃腸障害っていうか、胃潰瘍になったりしますからね。

血便とか、最悪、胃に穴が開いたりとか。


でたらめな飲み方をしてはダメです。

必ず、食後というのは、胃を守るためです。


で・・

ロキソニンの処方箋をみると、

「毎食後、1回1錠。1日3錠まで」

と書かれていたりします。


いくら痛風発作が痛いからといって、

1回に2錠も3錠も飲んでは駄目、ということ。


1回に5錠飲んだけど、平気だった、

という人もいましたが、

その人は、たまたま大丈夫だっただけ、です。


そういう飲み方は、胃腸のためにも、

やっちゃ駄目です。


でね。

病院では “薬を出すのが商売” みたいな側面があるので、

多めに処方されることが多いような気がするのです。


ですから。

処方箋に「毎食後」と書かれていても、

痛くない場合は「飲まなくても良い」です。


っていうか、

痛いから痛み止めの薬を飲むわけであって、

痛くもないのに、飲む必要はないです。


薬は常に、副作用と背中合わせなので、

本当に必要なときに「だけ」飲む方がいいです。


それからついでに言うと、

ロキソニンは急性の炎症には効果がありますが、

慢性の炎症には、ほとんど効果がないので、

ロキソニンの長期常用は、お勧め 

できないです。


痛いときだけ、1錠ずつ、飲む。

ロキソニンは、短期決戦が鉄則です。


2022年10月19日水曜日

体温の高い人と低い人とでは どちらが痛風になりやすいか

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◆ 痛風と体温は関係あるの?

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痛風と体温は、いっけん無関係のように思えます。

直接、関係があるのは、尿酸値ですが、

その尿酸値は「体温」と関係があります。


尿酸値 7.0mg/dl以上になると、

高尿酸血症と診断されてしまい、さらに

痛風発作が発症すると「痛風」と呼ばれてしまいます。


「尿酸値 7.0mg/dl」というのは、

何なのか、というと、血液中の尿酸が

溶ける、溶けない、のボーダーラインの数値なんです。


つまり、尿酸値 7.0mg/dl以上で

溶けなくなる (溶けにくくなる) のです。


ってことは、溶けなかった尿酸はドコへ行くのか・・

というと、手足などの末端の関節・腱など

(体の比較的、冷たい部分) に沈着して結晶化するのです。


それが尿酸結晶。


この尿酸結晶が何年もかけて、少しずつ増えてくると、

ある日、突然、堰(せき)を切ったように

痛風発作が発症してしまうのです。


でね。

もちろん、「尿酸値 7.0mg/dl」という

厳然たる数値があるわけですが、

血液中の尿酸には「溶けやすい温度」「溶けにくい温度」

というものがあるのです。


この場合の、溶けやすい、溶けにくい、というのは、

“血液中に、尿酸が”溶けやすい、溶けにくい、

という意味。


つまり、


体温が高いと「尿酸は血液中で“溶けやすい”」

体温が低いと「尿酸は血液中で“溶けにくい”」


・・・のです。


で、具体的な体温は、何度なの?


「体温 37度で、尿酸は血液中に溶けやすくなる」

のだそうで。


37度?

風邪でも ひいているのですか??


私の場合、平熱で 37度というのは、

ありえない体温なので、

とうてい、尿酸が溶けやすくなりそうにない、です。


37度が、尿酸が血液中に溶けやすくなるのと裏腹に、

体温が低ければ低いほど、血液中に

尿酸は溶けにくくなるそうで。


子供の頃は、誰しも体温は高めですが、

中高年になると、だんだん血流が悪くなったり

運動不足だったりして、低体温気味になってきます。


35度、とかね。


体温が低くなればなるほど、

尿酸が溶けにくくなるだけでなく、

免疫力も低下して、病気になりやすくなるそうです。


じゃあ、体温は高いほうがいいのね?

でも、どうやれば、体温が高くなるの?

生まれつきなの?


で、対策。


●運動して血流を良くする(歩くなど、有酸素運動)

●運動して筋肉量を増やす

●お風呂で温まる

●カイロなどで保温する


・・・どれもこれも、

一時しのぎの対策のような気もしますが、

地道な積み重ねによる効果ですので、やらないよりは

やったほうが良いと思います。


これで、体温が37度になる・・ような気は、

あまりしませんが、冬でも「歩くと」

指先まで、ホコホコと温まるので、

そのときだけかもしれませんが、

体温は少しでも上がっているかも

しれませんよ。


2022年10月18日火曜日

iPS細胞 軟骨

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◆ iPS細胞 軟骨再生

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痛風は、ただの足が痛くなる病気、

と思っている人もいるかもしれませんが、

だんだん腎機能が低下してきたり、

尿路結石になったりして、とても怖い病気です。


何十年と経過しているうちに、痛風発作を頻繁に繰り返して、

関節が破壊されてしまうこともある、といいます。

怖いですよ・・ホント。


痛風発作というのは、よく使う関節、

(足の場合は)よく体重のかかる関節が

痛風発作になりやすい傾向があるので、

そこの関節が破壊されてしまうと、

歩行にも影響があります。

っていうか、かなり歩くのに支障が出ると思います。


さあ、そこで、転ばぬ先の杖というか、

「尿酸値を下げましょう」「生活習慣を改善しましょう」

となるのですが、実際に、もうすでに

関節が壊れてしまった人は、

どうすればいいのか?


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◇ 軟骨治療とiPS細胞

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別に痛風の治療、というわけじゃないのですが、

加齢やスポーツでの酷使のため、

軟骨が欠損している人のための、

「軟骨治療」というものがあるそうです。


これは・・他人の軟骨を持ってきたのでは

拒絶反応が起こったりするので、

自分の軟骨。

欠損していない、自分の軟骨を・・なんと、

欠損した部分に移植する、という力技。


この方法ですが、いっけん、

素晴らしい手法のように思えますが、

よく考えてみると「良い自分の軟骨を摂取する」

ということは、「良い自分の軟骨」が減ってしまう、

ということ。


まあ、その

「良い自分の軟骨」は「壊れた自分の軟骨」へ

穴埋めされるわけですから、

プラスマイナス0、と思うかもしれませんが、

人間の体は、そんなに簡単なものではないでしょう。


他に方法がないのなら、

それで歩けない人が歩けるようになるなら、

それはそれで、(現段階では)最高の方法なんでしょうが・・・


そこで、iPS細胞の登場です。

iPS細胞なら、患者の良い軟骨を摘出したりしません。


iPS細胞をたんぱく質を含んだ培地で培養して、

なんと、軟骨細胞を作り出す!


そして。

患者の壊れた関節の軟骨に移植。


すると、iPS細胞による軟骨は体に定着して、見事に可動。

違和感なく体重を支えて、歩けるようになるのだそうです。


軟骨再生!

すごいじゃないですか!?

まさに究極の再生医療です!


さらに、すごいことは、これは夢物語なんかじゃなくて、

iPS細胞研究所から、製造方法の使用権を

独占契約した会社があって、その会社が

「iPS細胞から作った軟骨」を製造・販売するのだ、とか。


膝の悪い人は、いったい世の中に、どれだけ

たくさんいることでしょう!

そして、どれだけの人が救われるのでしょう!

本当に素晴らしいですよね。


ついでに言うと、

痛風で関節が壊れてしまった人にも、iPS細胞の軟骨で

再生してもらいたいですね。


その前に「尿酸値下げろよ」とか言われそうですが。


2022年10月17日月曜日

痛風の薬を飲んでビールも飲む

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◆ 痛風とビールと体質

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足が痛いので、どうしたんだ、と訊かれるので、

正直に「痛風だから」と答えると、返ってくる答えは、

十中八九、こう です↓


「旨いモノの食いすぎだろ!?」


だいたい、こんな反応。

痛風といえば、「贅沢病」だと思われている。

肉や魚をたらふく食いまくり、豪華絢爛、

贅沢三昧な酒池肉林。


これが痛風をよく知らない人が

「痛風」に対するイメージ。


痛風になんかなるヤツは、自業自得だ、とか。

バチが当たった、とか。


ああ、もう、説明するのも面倒なので、

そう言われたら、ヘラヘラ笑っておくことにしています。

いちいち、説明しても力説しても、

わからんヤツには、わからん。

こんなヤツに説明しても、埒が明かない。


痛風は、生まれつきの体質なんです。


みんな、プリン体の多い食事の摂り過ぎで痛風になる、

と思っているみたいですが、それは

痛風になる原因のうちの「2割」だけ。


だのに

「プリン体の多い食事の一覧表」を睨めっこして

食事に腐心しています。


いえ、それって、決して悪いことじゃなく、

むしろ、痛風の人には望ましいこと。


私も長年、何十年も厳しい食事制限をしてきましたが、

それって、ホント、つまんない食事人生ですよ。


食事だけが人生の楽しみではありませんが、

そんなこと、しなきゃ良かった、と思ってみたり。


そのおかげで、こんな程度の体で

済んでいるのかもしれませんが、食べたい放題でも、

たいして寿命は変わらないのかも。


まあ、そのあたりのことは、

自分の人生の終焉のときにならないと、

わからないことですが。


で・・

「2割」が食事由来ならば、残りの「8割」は何か。


残りは「体質」なんですよ。

生まれつきの体質。

遺伝です。

持って生まれた体質ってこと。


具体的に「体質」とは、どういうことか。


主に「エネルギー変換」と「新陳代謝」の二つ。

どちらも体内でプリン体が作られる、というシステム。


「エネルギー変換」というのは、

体内の栄養分を、体が活動するエネルギーに変換するときに

プリン体ができる、というもの。


「新陳代謝」というのは、

生きている以上、全身のあらゆる細胞が

新陳代謝を繰り返すのですが、古い細胞が壊れて

新しい細胞ができるとき、古い細胞から「核」

というものを吐き出すのです。


その、吐き出された「核」がプリン体に変わる、というもの。


痛風になりやすい体質(いわゆる、痛風体質)の人は、

生まれつき「エネルギー変換」や「新陳代謝」などの

体内で作られるプリン体(つまり「8割」の方)が多い場合が大半、

というか、まあ、多いわけです。


じゃあ、食事制限なんか無意味なのか、というと、

少ないとはいえ、「2割」を占めていますからね。


2割は少ない、と考えるとか、

2割もある、と考えるのか。


そのあたりは、人それぞれなのかもしれませんが、

病院の治療法としては、一昔前ほど、痛風だからといって

「厳しい食事制限を強いられることは少なくなった」

というのは、紛れもない事実。


ひらたく言えば、どうせ続かない (という人が多い)

厳しい食事制限を強要するよりも、それより

「尿酸値を下げる薬」を飲みなさいよ、と。


これが今の時代の痛風治療法の流れ、というか、

基軸になりつつあります。


「尿酸値を下げる薬 (尿酸降下薬)」というのは、

フェブリクやザイロリックなどの尿酸生成抑制薬が

一般的によく使われています。


でもね。

私の周囲の、痛風の人を見回してみると・・・


痛風の薬 (フェブリクとか、ザイロリックとか)

を飲んでるから、ビールを飲めるんです、とか。

痛風の薬のおかげで、肉ばっかり食べています、とか。


そんな人ばっかり。


本当は、いくら痛風が生まれつきの体質による要因が大きい、

といっても、まずは生活習慣の改善から。


しっかりと、プリン体の多い食事を減らして、

ビールもやめて禁酒して、運動もして、ストレス減らして、

減量して内臓脂肪も減らして肥満解消して、睡眠も充分とって、

不規則な生活は改善して・・・・

それでも「体質の大きな壁」というか、どうしても

尿酸値が下がらないなら、痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) を飲む、

というのが順序だと思うのですが・・・・


現実には「ビールを飲みたいので、痛風の薬を飲む」とか

そんな人が多いみたいですよ。


それでも、尿酸値が低い水準のままならば、

それはそれで、正解なのかもしれませんけどね。


2022年10月16日日曜日

痛風 治った 会社 辞めた

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◆ 痛風 退職

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痛風になって、歩けなくなって

だんだん会社に居づらくなって退職した、と。


ですが、会社を辞めたところで、やっぱり

次の仕事を探さなきゃならないわけですので、

根本的な解決をしないことには同じことの繰り返しです。


たとえば・・

営業とか、運送業とか、よく動く仕事、よく歩く仕事から

転職してデスクワークの仕事をする、というのは

難しいと思うのです。


今までの経験、ノウハウ、キャリアがありますからね。

転職はしても、普通は以前にしていた仕事の同業を

選択することが多いのでは。


全然、違う職種を選ぶとゼロからのスタートですからね。

やる気があれば、何とかなる、とは言っても

やっぱり難しいですよ。


それにね。

デスクワークは動かない仕事、歩かなくてもいい仕事、

と思いがちですが、それでも通勤のとき、

歩かなきゃなりませんし。

まあ、このご時世ですので、

リモートとかありますが。


車通勤の人でも、乗り降りのときに歩きますし、

そもそも、足が痛かったら、運転も おぼつかないです。


若い人には「痛風で会社を辞めた」なんて言っても、

ピンと来ないと思いますが・・・


尿酸値が高い人(高尿酸血症)には、2パターンあって、

「痛風発作が出る人」と「痛風発作が出ない人」

があるのです。


どちらも尿酸値は高いのですよ?

(尿酸値 7.0mg/dl以上)


だのに、

“痛風が出る人”と“痛風が出ない人”がいる、ということ。


う~ん・・何なんでしょうね。

どこが違うんでしょうね。

やっぱり体質でしょうか。


で、尿酸値 7.0mg/dl以上なら、

血液中に尿酸が溶けなくなるのは、

“痛風が出る人”も“痛風が出ない人”も同じですから、

知らないうちにジワジワと尿酸結晶が

体内に溜まっていくのも同じ。


でもね。

“痛風が出る人”は、しだいに痛風発作を起こす間隔が

狭くなってきて、そして、

痛風発作をいったん起こしてしまうと、

なかなか回復しなくなるのです。

痛風が長引くようになってくるのですよ。


そうなってくるには、何十年もの長い年月が

かかるのですが・・


2~3年に一度、夏だけに起こっていた痛風発作が、

やがて毎年、夏になると痛風が出るようになり、

そのうち、季節は関係なく、1年に

何度も発症するようになって、だんだん、

1年のうちで歩けない月の方が多くなってきたり。

(個人差があります。誰もが そうではありません)


こうなってくるとね。

仕事に影響が出てくるのですよ。

会社、行けないですから。

歩けないですから。


痛風だから、痛風発作が出たから、と休んで

会社を解雇されることはないでしょうけど、復職して

出社したら “刺すような視線” を浴びたりね。


足を引きずって、歩きにくそうに歩いていたら

「まだ、歩けないのですか!」

とか言われてたり。


でね。

なんとなく、会社の居心地が悪くなってきて、

辞めるのですよ、会社を。


会社なんか辞めても、世の中に

他の会社は無数にありますが、

転職すると、収入が落ちる可能性があります。

っていうか、

転職して収入が増える人は少ないんじゃないか、

と思います。


だから、いろいろと気に入らないことがあっても、

なんとか、今のところ (会社) に

踏みとどまったほうがいいかな、と。


で、対策。


痛風で1年のうちに、ほとんど歩けない、とか

痛風で半年歩けない、とか

そうなってくると、痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) を

飲んだほうがいいです。


尿酸降下薬に限らず、全ての薬には

副作用が大なり小なりありますので、

飲まなくて済むなら、そのほうがいいでしょう。


でもね。

こんなに長く歩けないと、日常生活に支障が出るし、

家族にも迷惑をかけるし、何より仕事が危ない。

解雇の可能性も出てくるし、そこまでいかなくても

減給なども有り得るでしょう。

やっぱり、影響が出てくるのですよ、痛風って。


仕事を失うと、経済的にも苦しいですが、

精神的にダメージを受けます。


ああ、どうしようって。


何ごとにも前向きな人は いいですが、

精神的な不安や心配事は腎臓に負担が かかりますので、

尿酸排泄が低下する恐れもあり、結果的に

尿酸値が上がってしまうという悪循環も有り得ます。


あまり、気にしないように しよう。


そんなこと言ったって、現実に仕事を失ったのですから。

平穏では いられません。


フェブリクやザイロリックなどの

尿酸値を下げる薬を服用すると、

飲み始めの数週間~数ヶ月は、かえって

痛風発作が誘発することがあります。


これは急に尿酸値が下がったため、変動により、

体内の尿酸のバランスが崩れたため。


なんで、痛風の薬を飲んでいるのに発作が出るんだ、

と疑心暗鬼になりがちですが、これは、もう

ある程度は仕方が無くて、誰もが通る道です。


でも、その時期を過ぎて、

尿酸値が低い水準で安定しはじめたら、

もう痛風発作で苦しめられることは無くなります。


もし、痛風が原因で

今の仕事を辞めなければ ならなくなった、と。


このままでは転職しても同じことの繰り返しだと思うので、

フェブリク (尿酸降下薬) を飲もう、と。


その場合でも、飲み始めて、すぐに転職するのではなく、

数週間は様子を見て、痛風発作が起こったなら起こったで、

それらが治まってから転職した方がいいです。


転職など、環境が変わるとスレトスを受けますので、

強いストレスは尿酸値を上げてしまうのですよ。


せっかく、転職したのに、また、

新しい職場で痛風発作が出た。

また、歩けなくなった・・

となると、意気消沈してしまいますからね。



▼↓

痛風 退職 



2022年10月15日土曜日

フェブキソスタット 痛風発作発現でも継続する理由

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◆ 痛風発作が出ている最中はフェブリクは止める?

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「フェブキソスタット」というのは、

フェブリク錠のことです。

尿酸値を下げる薬であり、

40年ぶりに発売された痛風新薬のこと。


で・・・

「痛風発作が出たとき、

フェブリクは飲み続けるのか、中断するのか」


一般的には、以下のような感じです。


---------------------------------------

●今まで、尿酸値を下げる薬

(フェブリク、ザイロリックなど)を

飲んでいない場合→

痛風発作が治まるまで、待つ。

痛風発作が終息してから、投薬治療開始。


●今まで、尿酸値を下げる薬を

すでに飲んでいる場合→

痛風発作の、ある無しに関わらず、

継続して尿酸降下薬を飲み続ける。

---------------------------------------


・・ということなのですが、

この「一般的には」というのはね。

絶対的な“真実”があるわけではない、みたいです。


つまり、病院による、というか、その主治医の判断次第で、

初めてなのに、今まで尿酸降下薬も飲んでないのに、

しかも、激烈な痛風発作の真っ最中なのに、

「いや、それでも、いますぐフェブリクを飲みなさい」

という先生もおられるようです。


その先生の見解による、ってことですかね?


この、なんで

「痛風発作が出ている最中なのに、

フェブリクを継続するのか」の件ですが。


なんか、イメージ的にはね。

痛風発作の出ている真っ最中、というのは、

なんていうか、尿酸値が

高くなっていそうな感じがするじゃないですか。


だって、足も腫れあがっているし、痛いし。

(足とは限りませんが)


でもね。

実際には、痛風発作の最中って、

尿酸値は「高くなっていない」のですよ。

むしろ、尿酸値は低いくらいです。


なんでか?


析出しているから、です。

尿酸が。


関節などに蓄積している尿酸結晶のバランスが

崩れたり、あるいは

飽和状態になって関節などから剥がれ落ちたりして

痛風発作が発症するわけですが・・


痛風発作が起こる、ということは

炎症が起こることによって、尿酸が析出しているので、

血中尿酸濃度は下がっているわけです。

だから、尿酸値は下がっているはず。


この「下がっているはず」というのは、

私の場合、足が痛いので歩けないので、

痛風発作の最中には

尿酸値検査(血液検査)をしたことがないので、

実体験として確かめたわけではないのですが。


私の経験なんか、どうでもいいや。

で・・

痛風発作というのは、前述のように、

体内の関節などに蓄積した尿酸結晶が

飽和状態の限界突破してしまい、

尿酸結晶の欠片が剥がれ落ちて

白血球の攻撃が開始されてしまう場合。


もしくは、尿酸値の急変。

尿酸値が急に上がったり下がったりすることで

尿酸のバランスが崩れて、

痛風発作が誘発されてしまう場合。


・・・そんな感じなんです。


痛風発作が出てから、といって、

フェブリクを止めてしまうと、投与中断によって、

尿酸値が上がってしまうわけです。


なんで、フェブリクって

尿酸値を下げる薬のはずなのに、

薬飲んでいるのに、痛風発作が出るのか。


それは、フェブリクを飲むことによって、

尿酸値が急に下がって、

体内の尿酸のバランスが崩れたから。


痛風発作って、

尿酸値が急上昇したときにも起こりますが、

急降下のときにも発症するのです。


フェブリクを飲んで尿酸値が下がったから、

痛風発作が誘発されたのなら、

痛風発作が出たからといって

フェブリクを中断してしまうと、今度は

尿酸値が急上昇して、さらにダブルパンチ。

またもや、痛風発作が促進される、という感じに。


それよりも。

むしろ、痛風発作が発症してしまったとはいえ、

それは尿酸値が下がることによって

誘発された痛風発作なのですから、

今まで通り、フェブリクを飲み続けることで

いつかは痛風発作は終息します。


だって、尿酸値は下がっているのですから。

尿酸値 7.0mg/dl以下になっているのでしたら、もう

これ以上は

尿酸結晶が増え続けることがないのですから。


ただね。

何年、何十年もの間、ずっと尿酸値が高いままの状態が

続いていたのでしたら、体内に

相当量の尿酸結晶が蓄積したまま

残っている、と考えられます。


これらがある限り、尿酸結晶が溶け出すことで、

痛風発作のキッカケになってしまう可能性はあります。


ですが、だからといって、

痛風発作が出たから、といって

フェブリクを中断してしまうと、

もっと酷いことになる可能性が高いです。


酷いこと、というのは、痛風発作が悪化する、

という意味です。

やめると尿酸値が上がってしまいますからね。


フェブリクのせいで痛風が出た→

こんなもの飲まなきゃ良かった!

フェブリクは悪→

だから、痛風発作を治すためフェブリクは止める!


・・・というのは「間違い」とまでは いかなくとも、

止めないほうが良い、ということ。


中断すると、発症中の痛風発作は、ますます酷くなる

と思います。


でね。

今まで、まったくフェブリクを飲み始めよう、と

思った人がいたら、そして、その人が

痛風発作の真っ最中の場合。


その場合は、痛風発作が治まってから、

フェブリクを飲み始めたほうがいいですよ、というのは、

どういうことか、というと・・・


フェブリクを飲むと、尿酸値が急に下がってしまって

尿酸のバランスが崩れるので、今、

起こっている痛風発作が

もっと酷くなる可能性があるから、せめて

痛風発作がある程度、治まってから、

フェブリクをスタートしましょうね、

ということ。


今まで、フェブリクを飲んでいた人と、

飲んでいなかった人では

少し事情が違うのです。


・・・というわけで、

フェブリク服用中に起こる痛風発作でも、

「フェブリクは中断しない」というのが、一般的です。