2022年10月23日日曜日

痛風 遺伝

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◆ 痛風は生まれつきの体質?

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親から子へ。

痛風は遺伝しませんが、体質は遺伝します。


つまり、痛風になりやすい体質が遺伝する、ってこと。


あと、食生活も痛風に大きな影響がある、

と考えられていますが、家族の場合、

食卓も同じの場合がほとんどだと思います。


ってことは、親が食べていた食事と、

子も同じ食事を食べる、ということ。


要するに、親が・・いわゆる

プリン体の多い食事が好き、とか

(おいしいものには、たいていプリン体が多いので、

プリン体の多い食事が嫌いな人は少ないでしょうが)

そういう食事を「子も」長年、

食べ続けている可能性が高い、ということです。


親が痛風になったのなら、その、同じ食卓の食事を

長年、食べ続けていた子も痛風になるリスクが高い、

ということ。


まあ、食事の場合は、遺伝とは

あまり関係がありませんが。

食べ物の好き嫌いとか、そういうのは

似るかもしれませんね。


「尿酸値 7.0mg/dl以上」の人のことを高尿酸血症。

そして、高尿酸血症の人が(一度でも)痛風発作を

発症させてしまったら、痛風と呼ばれるようになります。


なんで、「尿酸値 7.0mg/dl以上」なのか、

というと、尿酸値 7.0mg/dl以上になると、

血液中の尿酸が溶けなくなるから。


溶けなくなった尿酸は結晶化しやすくなって、

体内の関節などに尿酸結晶が蓄積して、

痛風の遠因となります。


じゃあ・・

尿酸値 7.0mg/dl以下だったら(尿酸値 6.5mg/dlとか)、

文句はないのですが、どういうわけだか、

他の人と同じような食事をしていても、なぜか尿酸値が

高くなってしまうタイプの人がいるのです。


う~ん・・・どうしてなの?


痛風になる人の体質には、3パターンあるのですが、

●尿酸を体内で多く作り過ぎる体質

●尿酸の排出が弱い体質

●尿酸を作りすぎて尿酸の排泄も弱い体質

・・・の、3パターンあるので。


痛風という病気そのものは、(伝染病じゃないので)

遺伝しませんが、この「体質」が遺伝するのです。

痛風になりやすい体質(いわゆる、痛風体質)が。


これは、もう、持って生まれた体質なので、

なかなか、変えられません。


東洋医学(漢方医学)では、

「先天の気」と「後天の気」というものがあって、

いわゆる、生まれつきの体質(遺伝的要素)は、

「先天の気」である、と考えられていますが、

今後の養生、努力などは「後天の気」と考えられています。


たしかに、痛風は(生まれつきの要素である)「先天の気」の

要因が大きいですが、いわゆる、生活習慣の改善など

「後天の気」によって、今後の結果も大きく変わってくる、

と言われています。


つまり、生まれつきの痛風になりやすい体質だから、

といって絶望することはない、ということ。


しかしながら、そうじゃない人に比べて、

痛風になりやすい体質なんですから、油断していると、

たちまち痛風発作の激痛で苦しむ・・・

なんてことになるかも。


痛風だから、とあきらめて(?)

やりたい放題、食べたい放題、飲み放題するんじゃなくて、

食事や運動など、できる範囲でもいいから

気をつけることによって、何十年後かの自分の体調は

大きく違ってくる、という話です。