2022年9月11日日曜日

痛風血液検査の前は食事しないのがいいのか?

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◆ 痛風の尿酸値検査の前、食事は?

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「尿酸値検査の前は食事抜き?」→どっちでもいいです。


ドッチでも良い、というと語弊がある感じですが・・

いや、通常は朝(もしくは昼)の食事を抜いて

血液検査に臨むのがセオリーです。


病院によっては、パンやコーヒー程度ならOKだけど、

ヨーグルトなどの乳製品はNGだ、というところも

ありますね。


普通は食事抜きが基本なのでしょうけど・・・

まあ、人それぞれっていう気がします。


尿酸値検査の検査の日、食事を抜いても食べても、

検査結果は同じなのか?


・・といえば、ね。

実は違うのですよ。


「食事を抜けば、尿酸値検査の数値は低い!」

「食事をしてから尿酸検査をすると、数値は高めに!」


ホント!?

じゃあ、尿酸値検査の日は、

食事抜きのほうがいいんじゃない?

だって、食べたら尿酸値上がるんでしょ?

朝も昼も抜いて、尿酸値検査に臨んだ方が、

良い結果が出るってことでしょ。


いやあ・・それでもね。

「ドッチでもいい」んですよ。


病院で、事前に「尿酸値検査の当日」は

食事を抜いてくるように、と言われているなら、

そのようにすれば良いかな、と思います。

病院の先生がそういうなら、その通りにしたら。


でもね。

ドッチでもいいんですよ、そんなこと。


尿酸値というのは、常に変動するものです。

血圧だって、脈拍だって、そうでしょ?


尿酸値 7.0mg/dlだった人が、一ヵ月後に

また、痛風の血液検査(尿酸値検査)をしたら、

尿酸値 7.3mg/dlになっていた・・なんてことは、

普通にあるわけです。


同様に、尿酸値 7.0mg/dl→ 6.7mg/dl

っていう逆のパターンも

もちろん、あるでしょう。


けど、

尿酸値 7.0mg/dlだった人が、一ヵ月後の尿酸値検査で、

尿酸値 14.0mg/dlになっていた・・

とかいうのは、まず、有り得ない。


尿酸値ってのは、多少の変動は常にありますが、

尿酸値を下げる薬を服用していた、とかじゃない限り、

急激な大きな変動は、ほとんどないです。


また、尿酸値を下げる薬を飲んでいた人が

急に服用をやめた・・という場合も、

大きく尿酸値が動きます。

(この場合、尿酸値が大きく上がる)


たいていの場合はね。

尿酸値というのは、長い年月をかけて

少しずつ、切り上げというか、じわじわと

高めの傾向になります。

(あくまで、痛風の人の場合)


短い期間で、大きく尿酸値が変動することは

通常は「ない」と言えます。

ただし、少しの変動なら、常にある、ということです。


で、尿酸値の検査の前に食事を抜くか、抜かないか、

の話の続き。


これね。

尿酸値の変動は(ある程度)常にあるものだから、

食事を抜いて、低めの尿酸値の結果を弾き出したところで、

しょうがない・・・という意味にも取れますが、

むしろ、高めのほうがいいんじゃないか、と思うのです。


尿酸値検査って、前回より高い数値になっていたら、

嫌ですよね。

なんだか、がっくりしてしまいます。


でも、前回の尿酸値検査よりも検査結果が良かったら。

数値の結果が良かったら。

嬉しくなりますよね。


で・・

嬉しくなったら、どうなるのか。

嬉しくなったら、自分はどういう行動をとるのか。


人によっては、

ビールをガバ飲みしたり、暴飲暴食をしたり、

やりたい放題し始めるかもしれません。


だって、尿酸値検査の結果が良かったんですから。

尿酸値の数値が前回よりも低かったんですから。

これぐらい・・ちょっとくらい、いいかな?


自分への褒美?

それとも、今まで引き締めていた手綱を緩める?


果たして、それでいいのか、どうか。


そんなことをしていたら、次の尿酸値検査のとき、

どういう結果になるのか、目に見えています。


だからね。

考え方が人それぞれなんですよ。

尿酸値検査の前に食事をしていくのがいいのか、どうか。


私は→「ドッチでもいい」と思いますけどね。


たしかに、食事抜きのほうが尿酸値検査は

(ほんの少しだけですが)

低い数値が叩き出されます。

食事してからの尿酸検査は、やや高めの数値が出ます。


肝心なのは、その後ですからね。

「検査結果の後」こそが大事なんです。


尿酸検査の結果に一喜一憂して、

生活のリズムを崩してしまうのなら、少々、

高めの数値が出て、がっくりしようが、しょんぼりしようが、

今後のことを考えたら、高めの尿酸値の数値が出たほうが

自省して、今後の生活に好影響を与えるかもしれませんよ。


でも、前回の尿酸値検査よりも高い数値が出ると

本当にガックリしてしまうので、やっぱり食事抜きがいいかな?


ああ、それから。

仕事が忙しくて病院へ行けない人には、自宅でできる

血液検査キットという方法もあります。


DEMECAL(デメカル)血液検査キットなら、

尿酸値(尿酸)、腎機能(尿素窒素、クレアチニン)など

痛風に必要とされる項目が網羅されています。


まあ・・結構、お金がかかりますけどね。

病院へ行って検査してもらうほうが、

健康保険のおかげでお安くすむので、

そっちのほうがお勧めですかね。



2022年9月10日土曜日

痛風 豆腐

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◆ 痛風 豆腐 プリン体

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豆腐といえば、大豆製品ですからね。


基本的に、大豆にはプリン体が多く含有されていて、

痛風の人は食べない方が良い、と長年、

言われ続けてきました。


大豆を直接、食べるよりは、

豆腐のような加工食品は(比較的)

プリン体は少ないようです。


でも、他の食品よりは少なくないので、

痛風なら豆腐は食べない方がいいよ。


それ、ホント?


確かに、痛風ならば、プリン体の多い食品に気をつけた方が

いいかもしれませんが、おいしいものには、ほぼ

全てといっていいほど、プリン体が含まれていますからね。

それも、たっぷり。


これは食べるな、これもプリン体が多い・・とか

言い始めると、もう食べるものがなくなってくるわけです。


いったい、何を食べろと言うの?


鶏卵、牛乳などはプリン体が(ほぼ)ゼロ、

と言われていますが、

朝昼晩、牛乳と目玉焼きってわけにも、ねえ?


昔から言われている「バランスの取れた食事を」

とか、そういうのは、どうなったんですかね。


痛風だから、プリン体が多いから、といって、

食事の内容が偏っても良い、というわけでもないです。


豆腐は優良なタンパク源で、高栄養価の食品です。

健康食品ですよ。


「プリン体の多い食事一覧表」なんかを見ながら、

なるべくプリン体の少ない食事を。

痛風だから、できるだけプリン体の少ない食品を・・・

というのは、悪いことじゃないとは思いますが、

いやあ・・長期に継続することは難しいですよ。

実際に、自分が やってみれば、わかりますが。


昭和の時代の痛風改善法といえば、厳しい食事制限。

徹底的な「プリン体の多い食品の排除」という感じでしたが、

平成の時代の痛風改善法では、あまり厳しい食事制限は

言われなくなりつつある風潮があります。


そんな厳しい食事制限を強いても、できませんしね。

何十年も食事制限を続けることは至難の業です。


医師は他人事なので、簡単に

「プリン体の多い食品は摂り過ぎるな」とか

言ってくれますが。

自分がやらないから、簡単に言えることであって。


(そんなこと言うなら、自分が やってみろよ)


・・・・・・・・・・というわけで。


豆腐はプリン体が多いのか、少ないのか、というと

ドッチかというと、多めなのかもしれませんが、

だからといって、痛風だからといって、

豆腐を食べちゃいけない、ということは、ありません。


豆腐をおいしく、いただきましょう!


2022年9月9日金曜日

尿酸値 牛乳 痛風

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◆ 牛乳のプリン体

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世の中“おいしいもの”には、たいてい

プリン体が含まれていて、尿酸値が気になる人には

「食べてはいけないもの」ばかりです。


プリン体は「旨みの元」と言われるくらいですから、

おいしい食品でプリン体を含んでないものを

探すほうが難しいくらいです。


そんな中「牛乳はプリン体がゼロ」

(ほぼゼロ) なんです。


牛乳は食品というより、飲料ですが、

いくらゴクゴク飲んでも、プリン体に関しては

心配いらない、ということ。


さらに牛乳には尿酸の排泄を促進する働きもある、

と考えられていて、ますます、痛風の人には

お勧めなわけです。


と、ここまで聞いていると、

牛乳さえタップリ飲んでいれば痛風対策になるように

思えますが・・・

実は、落とし穴もキッチリ用意されているのです。


牛乳には、尿酸排泄促進作用があるばかりではなく、

タンパク質やカルシウムが豊富などという栄養価でも

評価が高いです。

おまけにプリン体もゼロ。


ところがね。

牛乳には「カロリー」もあるのです。


たとえば、牛乳1リットルも飲めますか?


・・・と言われれば、途中で

お腹がいっぱいになって、嫌になってしまうと思うのです。


牛乳にはタンパク質だけじゃなくて、

糖質や脂肪分も含みますからね。


低カロリーを“売り”にした、低脂肪牛乳もありますが、

それでも、お茶や水のようにゴクゴク飲むのは

容易じゃありません。


痛風対策のつもりで、牛乳ばかり飲みまくっていると、

気が付いたら太ってしまったり(肥満?)、

コレステロールが高くなってしまったり、とか。


それに牛乳は好き嫌いのハッキリ分かれる飲料なので、

嫌いな人はトコトン嫌いなようです。


牛乳を飲むと、お腹の調子が悪くなる、とかね。

あるいは、以前、牛乳を飲んで

お腹がゆるくなってしまったので、

もう飲みたくない、とか。


痛風の人は

「1日に2リットル以上の尿量を確保する」と良い、

と考えられています。


1日に2リットル、と簡単に言ってくれますが、

これ、結構な量ですよ。


それに「1日に2リットル以上の尿量」を出すためには

少なくとも、2リットル以上の水分を

摂取しなければなりません。


だから、「痛風なら水を飲め」と言われるのですね。


その、1日の尿量確保のための水分補給ですが、

いくら、牛乳に尿酸排泄促進作用があるから、といって

牛乳ばかりを多めに飲むのは難しい、ということ。


牛乳は栄養価も高いですが、あまり飲みすぎて

肥満になってしまえば、痛風対策としては

むしろ、逆効果な感じもしますので、

1日に200ml程度にしておいて、あとは

お茶や水で水分補給をする、というのが

理想的かもしれません。


2022年9月8日木曜日

腎臓 一つでも大丈夫 理由

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◆ 腎臓摘出 

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いや、そりゃあ、一つあるよりも二つある方がいいですよ。


腎臓ってのは、元々、左右に1個ずつ、

合計2個あるものですからね。


でも、一個になっても死には しませんよ、ということ。

絶望することなんか、何もないですよ、と。


腎臓は血液から尿を作ったり、また、血液を濾過したり、

塩分などを血液から再吸収したり、と

さまざまな重要な機能を持つ臓器。


何よりも重要なことを「肝心」といいますが、

旧字体では「肝腎」と書きましたからね。

肝臓と腎臓のことです。


それくらい、内臓の中で肝臓も腎臓も重要ってこと。

まあ、重要というと、心臓が止まったら死ぬわけなので、

心臓が一番重要なのかもしれませんが。


で、そんなことより、腎臓の話。


病気や事故など、何らかの事情で腎臓摘出してしまい、

二つあった腎臓を1つ失った場合。

また、生まれつき、1つしかない人もいるかもしれません。


普通に考えたら、臓器が半分になったのですから、

機能も半分になります。

つまり、いろいろな機能が衰えるというか、

半分の機能になってしまう、というか。


ところがね。

現実には、腎機能は半分には ならないのです。


これが、まあ、人体の神秘というか、

人間の凄いところというか・・・


腎臓が1個になるでしょ。

機能が半分になるでしょ。


これではイカン、と

体が発奮して、1個になってしまった腎機能が

パワーアップして、機能が1.5倍くらいになるのです。


すごいでしょ?


凄いですが、それでも

元々の2個ある状態には敵わないわけですけどね。


仮に、

「腎臓2個の状態→ 2」とすると・・

「腎臓1個の状態→ 1」ではなく

「腎臓1個の状態→(パワーアップで) 1.5」


・・・という感じ。


よく、視力を失った人が、

かわりに・・というか、聴覚が常人以上に発達する、とか

言うでしょ?


そりゃあ、目が見えたほうがいいに決まっていますが、

人間の体は失った機能を補う方向にベクトルが向く、

のだそうです。


ですので、腎臓が

もし、1個になったとしても、すぐに死んだりしませんし、

絶望することもありません。


そりゃあ、元々、2個あった腎臓ですから、

2個あったほうがいいに決まっていますが、

人生いろいろ、ですから。

長い人生の間には、色々、ありますから。


でも、腎臓を1個失ったから、といって

人生がオシマイになるわけでは、決して ありません。


これだけ科学や医学が進歩していても、

科学では説明しきれない現象が人間の体には

起こりうる、ということ。


それにね。

今は「iPS細胞による腎臓再生」の研究が進んでいますから。


腎臓というのは、他の臓器に比べて、

非常に複雑な構造なので、人工的な作成は不可能、

と数十年前から言われ続けてきましたが、それも

iPS細胞の登場で、夢物語では なくなりました。


っていうか、ほんの数年先には、本当に

iPS細胞での腎臓の実用化や、

ips細胞による腎臓移植の時代がやってきます。


もう、すぐそこまで

「iPS細胞での腎臓の再生医療の実用化」の時代が

来ているのですよ。


いや、しかし、本当に

腎臓のような立体的な臓器を再生が可能になるとは・・ねえ?

これは現代の奇跡ですよ。


腎臓病で苦しむ大勢の人が、今後は、

iPS細胞で救われることでしょう。

腎臓透析で日常生活に不自由を感じている、

たくさんの人々が、

ips細胞の研究で助けられることでしょう。


腎臓をすでに失ってしまった人にも、

iPS細胞から腎臓を作り出す技術があれば

状況は大きく(良い方向へ)変わることでしょう。


あと、何年後のことなのかは わかりませんが、

iPS細胞での腎臓の実用化は、もうすぐ やってきます。


ips細胞による再生医療のおかけで、

腎臓の機能低下や、腎臓を失ってしまった人には

まさに救世主。


長生きは するもの、ですね。

医学の進歩は、素晴らしいです。


絶望することなど、何もありません。


2022年9月7日水曜日

酢を飲むと尿がアルカリ性になる?

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◆ 痛風 酢 アルカリ

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「酢を飲むと尿がアルカリ性になる?」

いえ、酢を飲むと、尿がアルカリ性になるとは限りませんが、

「酢を飲むと、尿がアルカリ性に傾く」ので。


尿がアルカリ性になる傾向があるので、

その可能性は高いです。


そもそも、「酢は酸性食品」です。

酢は酸性なのに、なんで尿がアルカリになるのか。

おかしいんじゃないのか。


「酢は酸性ですが、体内に入ると“アルカリ性に変わる”」

のです。


しかし、まあ、酸性食品なのに

体内に入るとアルカリ性に変わるなんて、

痛風の人にとって、都合の良い食品ですよねえ?


でもね。

そんなに、おいしい食品でもないですけどね。

いえ、酢が大好き・・・なんて人もいるでしょうけど。


普通、肉とか魚とか、そういう酸性食品が好きな人の方が

多いような気がするので、酢が好き、あるいは

酢の物みたいなアルカリ食品を好きな人は少ないかな、

という気がします。


でも、酢が体内に入ってアルカリ性になって、

自分の尿の“酸性体質(?)”みたいなものを

改善してくれるのなら、

積極的に酢を摂る、というのもいいかもしれませんね。

酢を好きかどうかは別にして。


でね。

さっきから、「尿がアルカリ性」とか「尿が酸性」とか

言ってますけど、これは何なのか。

痛風の人にとって、何の意味があるのか。


「尿がアルカリ性」→ 尿酸値が下がるのですよ。


正確にいうと、微妙に違うのですが、

「尿がアルカリ性だと尿酸が溶けやすく

 体外に排出されやすい」のです。


痛風に大いに関連のある尿酸は、

「水に溶けにくい性質がある」のですが、

それでも、水分である尿に溶けて体外に排泄されるのが、

尿酸排出手段として最も有効なものです。


便からも排出されますが、尿ほど多くありません。

(汗は、ほぼゼロ。残念ながら)


で、水に溶けにくい性質の他に、

尿酸には、もう一つ性質があって、それがコレです。


「アルカリ性の尿には、尿酸は溶けやすいけど、

 酸性の尿には、尿酸は溶けにくい」性質があるのです。


1日の尿量って、ある程度、決まっていますよね。

いきなり前日比、十倍(の量を排せつ)なんてことは、まず、

ありえない。


じゃあ・・

ある程度、枠(?)が決まっている尿量で、

その尿量の中に溶けている尿酸の排泄量を効率化する、

というか、最大限の効果(つまり、尿酸の排泄量を増やす)

ためには、「尿をアルカリ性に傾ける」ことが

効率が良い、ということになります。


まあ、酢を飲んだり、酢の物を食べなくても、

野菜や海藻を多めに食べて、肉や魚を少なめにしたら、

酸性尿の改善(アルカリ性に傾く)に一役買ってくれる、

と思うのですが、それがねえ。


たいていの人は、肉や魚の方が好きで、

野菜や海藻が苦手な人が多いのですよ。


もちろん、人によりますが、人それぞれですが。

野菜が大好きな人もいるでしょう。

海藻大好きな人がいても不思議じゃないでしょう。


でも、痛風の人に限って言えば、

酸性尿の人が多いのですよ。

(だから、尿酸値が高い傾向にある?)


尿酸値が高いのは、食生活だけじゃなくて、

生まれつきの体質による要因も大きいのですけどね。


少しでも改善するのには、

「酸性尿→アルカリ性の尿に傾ける」など、

こういうところから切り込んでいくのも一つの方法かも。


どうしても、野菜が嫌い!

海藻なんか、動物の食いモノだぜ!

野菜サラダ?

そんなエサみたいなもの食えるか!


・・・・・という人には、

(仕方が無いので)クエン酸を積極的に飲んで、

尿のアルカリ化を推進する、という手段もあります。


クエン酸は医療用にも使われていて、

尿酸値を下げる薬(フェブリク)などを服用して、

尿酸値は下がるけど、尿酸の尿への排せつ量も増えて、

そのために尿路結石が起こったりするリスクを防ぐ目的にも

利用されています。


でも、まあ、普通は

クエン酸による、尿のアルカリ化を期待して

尿酸の、今まで以上の排せつ量を増やす効果狙い、ですね。


でも、クエン酸もいいですけど、本当は、

肉や魚を少なめにして、野菜を多めに食べたほうが

健康の(痛風の)ためには良いんですけどね。


2022年9月6日火曜日

痛風 数値

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◆ 痛風 血液検査

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痛風(高尿酸血症)における数値、といえば、

何はなくとも、まず、尿酸値ですね。


なんで、尿酸値がそれほど重要かというと、

痛風なのか、痛風じゃないのか、という指針は

尿酸値が大きく影響するから。


ですが、実は

「尿酸値だけ」でも判別できないのが、痛風。


「尿酸値 7.0mg/dl以上」ですと、

尿酸値が高い・・ということで、

「高尿酸血症」と診断されてしまうわけですが、

尿酸値が高いだけでは、痛風とは限らないわけです。


尿酸値が高くて(尿酸値 7.0mg/dl以上)、なおかつ、

痛風発作が一度でも出ていたら(!)


これが「痛風」というわけです。


通風、という人もいますが、正しくは痛風です。

痛い風、と書きます。


で、痛風の要因とも言える尿酸値ですが、

どうやれば、わかるのか、測る機械とか、あるの?


尿酸値検査は、

高血圧のように、家庭用の測定器のようなものはなくて、

血液検査、ということになります。


血液検査といえば、真っ先に思い浮かぶのが、

「献血」ですが、献血では「尿酸値は わからない」のですよ。


いえ、他の項目はわかるのですから、

ホントはわからないはずはないのですが、

尿酸値は教えてもらえないことになっています。


う~ん・・・もしかして、病院から、医師会から

圧力がかかっているんですかね(知らんけど)。


というわけで、尿酸値を知るためには、

病院に検査に行くか、あと、

「自宅で出来る血液検査キット」を利用するか、ですね。


「自宅でできる血液検査キット」ってのは、

仕事が忙しくて病院に行く暇もない人とか、

帰宅したら、いつも病院が閉まっている時間だ、とか。


そういう人のためのもの、というか、

自宅で採血して、医療センターを送り返すと、

詳細な結果が郵送(もしくはネットでも見れる)されてきます。


これは医療機関で受ける血液検査と同等の水準のものですので、

病院に行けない人は、こういう手段もある、ということ。


で、血液検査における尿酸値の項目は「尿酸」です。


「尿酸値」という項目ではないので、要注意。

(って、普通、わかりますが)


それから、血液検査で

痛風の人が押さえておかなきゃならない項目は、

まだ他にもあって。


「尿酸」以外に、

「尿素窒素」と「クレアチニン」です。


この「尿素窒素」と「クレアチニン」というのは、

腎機能に関係しています。


痛風というのは、つらい痛風発作の激痛を伴いますので、

足が痛くなる病気、と思われがちですが、本当は

一番怖いのは、腎機能低下です。


つまり、長年のうちに、結晶化した尿酸が

腎臓のフィルター(糸球体)に溜まって

目詰まりを起こしてしまう、ってこと。


なんで、尿酸が結晶化するのか、というと、

尿酸値 7.0mg/dl以上になると、

血液中に尿酸が溶けなくなってしまい、

結晶化してしまうのですよ。


その、結晶化した尿酸は、血液中にあるわけですから、

血の巡りとともに、体内のいたるところに

血液に乗って巡るわけです。


で、その尿酸結晶は、体内の(関節や腱が多いですが)

いたるところに蓄積していく、と。


中でも腎臓に溜まると、

腎機能低下→腎不全(痛風腎)となるケースも

あるので、腎臓が悪くなってしまうと、

将来は透析の可能性も出てきて、

生活に大きな制限が出るようになります。


腎臓が本格的に悪くなると、

厳しい食事制限を強いられるので、

だから、尿酸値 7.0mg/dl以上になると要注意だ、

と言われるのですよ。


早めに手を打てよ、と言うことなんでしょ。


で、その目安になるのが、

「尿素窒素」と「クレアチニン」。


単体のデータでは、ピンと来ませんが、

仮に、年に一回でも継続して血液検査をしておくと、

その検査結果を捨てずに残しておくことで、

今のデータと比較することができます。


つまり、前回、前々回の「尿素窒素」と「クレアチニン」の

データと比較することで、腎機能が落ちてきていないか、

という判断ができる、ということで。


あと、

「eGFR(糸球体ろ過量)」。


腎機能は・・っていうか、内臓は年々、

加齢と共に機能は落ちていきます。


これは、もう生きている以上、仕方がないことで。

年を取るにしたがって、体が丈夫になっていく人なんか、

いないでしょう。

内臓も衰えていくのが普通です。


で、この「eGFR」ってのは、

血清クレアチニン値・年齢・性別(男性)から算出できる数値で、

この「eGFR」によって、自分の腎臓の能力というか、

腎機能がどの程度なのか、判断できます。


痛風っていえば、関節炎ばかりが脚光を浴びますが、

本当に怖いのは、腎機能低下なのですね。


それに、腎臓というのは、胃腸などと違って、自覚症状がない。

自覚症状がある頃には、本格的に腎機能低下の可能性があるので

油断なりません。


だから、尿酸値を下げましょう、痛風なら

尿酸値に気をつけましょう、って言われるのですね。


2022年9月5日月曜日

腫れない痛風あるか

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◆ 痛風再発

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痛風発作と言えば、足先が腫れあがり、

激痛で、のたうちまわる・・・というイメージがあります。


たしかに激烈な痛みが伴う痛風発作ですが、

実は、痛風発作は毎回、痛みの程度が違うというか、

「強烈な痛風発作」と「あまり痛くない痛風発作」が

あったりするのです。


「あまり痛くない痛風発作」と言われても、

ピンと来ないかもしれませんが・・・

なんとなく、患部が痛いのだけど、歩けないこともない。


いや、これは違う。

きっと、痛風じゃない。

だって、痛風って・・こんなもんじゃないから。

こんな程度では、すまないから。


・・・と思いがちですが、やっぱり、

これも痛風なんですよ。


この「あまり痛くない痛風発作」は、

二度目の痛風のときに多いケースです。


最近、強烈な痛風発作が終わって、ああ、やれやれ・・

やっと痛風が終わったよ、と。

安堵していると、まだ、数日(もしくは、数週間)しか

経過していないのに、また、痛風発作が再発したりしてね。


この「痛風再発」のときに起こる痛風発作が、

「あまり痛くない痛風発作」だったり、とか。


痛風の場合、

尿酸値 7.0mg/dl以上(高尿酸血症)になると、

血液中の尿酸が飽和というか、

もう溶けなくなってしまいます。


で、溶けなくなった尿酸は結晶化し始めて、

体内の関節・腱などに沈着して。

これが尿酸結晶となって、長い年月のうちに

やがて、痛風発作の原因となって、

あの激痛がやってくるのです。


痛風発作は、腫れるし、痛いし、つらいし、

何もいいことはありませんが、そのときの(患部の)発熱で

蓄積している尿酸結晶を溶かして小さくしよう、とする

作用もあるのです。


そして、発熱で尿酸結晶が、ある程度、小さくなってきたら、

やがて、しだいに終息に向かうのが痛風発作。


でも、綺麗さっぱり、尿酸結晶が溶けてくれるわけでもなく、

残りカスというか、溶かしきれていない尿酸結晶が原因で

痛風発作が再発する、というわけで。


その再発のときの「痛風発作」は、

あまり痛くないケースが多く、そして

「腫れない痛風」の場合もある、ということ。


腫れていないから、痛くないワケでもなく、

「なんとなく・・は、痛い」わけです。


激痛じゃないので、これは痛風なんかじゃない、

と思いたいですが、その痛い場所、腫れている箇所は、

前回の痛風発作で激痛だった場所と『全く同じ』だったり

するのですよ。


というわけで。

痛風発作は激痛ばかりではなく、毎回、痛さや腫れの程度は

違う、ということ。


「あまり痛くない痛風」や「腫れない痛風」もある、

ということ。


それから・・・

再発じゃなくても、「あまり痛くない痛風」や「腫れない痛風」

が、やってくるケースもあります。


それはね。

やがて、近いうちにやってくる、

本格的な痛風発作の予告編である場合が多いようです。

つまり、「痛風の前兆」とか「痛風の予兆」とか

いうヤツ。


足の親指の付け根の関節とか、足の甲、とか。

くるぶし、とか。

あるいは、膝とか、アキレス腱とか。


そういう痛風の好発部位に・・なんか、どういうのか、

妙な違和感のようなものを感じるのですよ。

まだ、痛風発作が起こっていもいない、というのに。


人によって、個人差があるというか、

感じ方は違うみたいですが、ウズウズする・・とか、

シクシクする、とか。ずきずきする、とか。

なんか、患部が気持ち悪い感じ。


そういうときは、そのまま、何ごとも起こらず、

そのまま忘れてしまいそうになりますが、

数日後(あるいは、数時間後!)

本格的な痛風発作がやってくる、というわけで。


まあ、痛風がやってくるぞ、と

本人に知らせてくれているわけでも

ないんでしょうけど・・・何度も痛風で苦しんでいると、

経験則上、なんとなく、わかってしまうわけです。


ああ、どうしよう!

痛風が、やってくるよ!?


あの痛い激痛がやってくるに、

指を咥えて見ているしか、ないの!?


いえ、実は方法はないこともなく、このタイミング、

つまり、今にも痛風発作が起こりそうな・・という

痛風の予兆(痛風の前兆)のときにコルヒチンを飲むと、

痛風発作を起こさせずに、封じ込めることが可能です。


ですが・・なんていうんでしょ。


いくら、コルヒチンを飲んで痛風発作を免れても、

結局のところ、無意味というか、その場しのぎでしか

ないわけなんです。


だって、体内の尿酸結晶は依然として溜まったまま、

蓄積したままでデンジャラスなわけでしょ?


尿酸結晶が体内に蓄積している以上、

いつかは総決算のときがやってきます。必ずね。


やっぱり、痛風は根本的なことから解決しなくちゃ。


って、どうするの?


それは、もう・・・

あれですよ。

セイカツ習慣の改善ってヤツです。


生活習慣?


そうです。

厳しい食事制限(プリン体の多い食品の制限)。

運動(有酸素運動)。

肥満防止、肥満解消(内臓脂肪は尿酸値をあげる)。

ストレス解消(強いストレスは尿酸値をあげる)。

禁酒(アルコール飲料は尿酸値を上げる)。

・・・などなど。


えっ!?

そんなの、できないって?


いえ、それが普通です。

だって、人間ですから。


だから、できる範囲で、

少しでもいいから、

自分ができる範囲で実行していくことです。


痛風は長丁場ですからね。

食事制限なんか、何十年も継続して、なかなか

できる人は少ないです。


で。

あまりにも実行困難な、

痛風改善法、痛風対策(つまり、生活習慣の改善ってヤツ)

なので、現在の痛風治療の主流は、

フェブリクのような、

尿酸値を下げる薬を飲むことになりつつあります。


2022年9月4日日曜日

痛風で膝が痛いときに階段を上る方法

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◆ 痛風発作 膝

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痛風発作というものは、痛いものですが、

同程度の痛みがあるとしても、発症する箇所によって、

自分が感じる苦痛の度合いが随分、違うものです。


「ここ」だけは出て欲しくない箇所、というか。

ドコにだって出て欲しくないですけどね、

痛風発作なんて。


感覚的なことをいうと、

足先の方に出る痛風発作は、比較的、

苦痛を感じる程度はマシです。

足の親指の付け根の関節、とか。

足の甲、とか。


痛いことはモチロン痛いのですが、

足先の方の痛風発作ならば、

この痛い箇所が当たらないように、

足先を浮かして歩いたりできるから、です。


できるだけ、安静にしていよう、と思ったところで、

家の中にいても、トイレに移動したりしますからね。

簡易トイレや尿瓶という手もありますが、できれば

自分で移動してトイレに行きたいものです。


尿瓶は最後の手段です (自分としては)。


それに対して、くるぶし (足首) やアキレス腱に

痛風発作が出てしまうと、

これは、もう・・どうにもならない感じがします。


いえ、痛いのは、足先と同じなのですが、

ここは体重がかかる場所なんです。

つまり、歩くたびに全体重が

「くるぶし、アキレス腱にかかる」わけです。


歩くたびに脳天に響くような激痛が走るわけですから、

もう、歩くも嫌になってしまいますよ。


でも、歩かなきゃならない。

本当に困ったものです。


で・・

一番、最悪なのは、どこだと思いますか?

痛風発作が出て、一番困る場所って。


それはね。

人それぞれ、感じ方が違うので、

マチマチかもしれませんが、

私の場合は

「膝」です。


最悪ですよ、膝に出る痛風発作は。


とにかく、曲げるたびに痛い。

ジッとしていたら、そうでもなくても、

立ち上がるときにも、かがむときにも、

歩くときにも座るときにも、とにかく痛い。

やたら、と痛い。


気がついたのは、膝が痛いと

自宅の階段すら上がれない、ということ。


階段を上がるにしろ、降りるにしろ、

どちらにしても膝を折り曲げますしね。

そして、そのたびに体重が膝にかかっているわけで。

痛くて、どうにも歩けないわけです。


こんな痛いときに、なんで階段を上り下りするのか。


ウチの場合、トイレが寝室と同じ階にないんですよ。

階段の下に下りないと、トイレすら行けない。


階段の上り下りの必要がない、マンション住まいの人は、

いいですよねえ!


で、人のコトは、ともかく、なんとかして、

階段を下りて、階下のトイレに行かなきゃならない。

でも、膝が痛い。

膝が痛いということは、膝が曲げられない、

ということ。


じゃあ、どうする?


・・・というのことで、見つけ出した苦肉の策。


膝を曲げたら痛いのなら、膝を曲げずに

階段の上り下りをしたら良いワケで。


膝の「お皿」の部分があるでしょう?

ココの下の辺りに、ちょっと窪んだ部分があるんです。


このクボミの、へっこんだところを、

階段の淵に あてがうのです。

膝のお皿の下を階段にひっかけて上る、感じ。


イメージとして、

岩壁をよじ登るロッククライミングみたいな。


こうすることで、可能な限り、膝を曲げずに

階段を上がることができます。


階段を上り下りする際に、

たしかに体重もかかるのですが、

その体重は、膝のお皿の下の“窪み”にかかるので。


ゆっくり、ゆっくりしか上がれませんが、

それでも、いつかは階下に到達できます。


これは階段の上りの場合ね。


じゃあ、階段の下りは、どうするのか。


これもね。

階段の下りも、階段の上りと同じ要領で、

今度は、お尻から降りるんです。


普通、階段というのは、降りるほうに体を向けて、

下を向きながら降りるものですが、これを逆にして。


階段の方を見ながら、下は見ずに

膝のお皿の下を階段の淵にあてがいながら、

ゆっくり、ゆっくりと降りていきます。


あせって早く降りようとすると、途端に

激痛が走りますので、慌てないほうがいいです。


まあ・・

自分のコトながら、情けないの一言ですが、

反省は、痛風の痛みが

スッカリ消えてからするようにして。


今は、できるだけ痛みを免れるように考えながら、

激痛の日々を乗り切っていきましょう!


2022年9月3日土曜日

痛風にアルカリイオン水は効果があるか

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◆ 痛風 アルカリイオン水

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アルカリイオン水は、一般的に健康に良い、とされていて、

アルカリイオン水を日常的に飲んでおられる方も

大勢いると思います。


私の友人にも地方出身の人がいるのですが、

都会に出てきても、絶対に

水道の水は飲みませんでしたからね。


その友人いわく、

「都会の水道の水はマズイ」のだそうで。

とても飲めたもんじゃない、と。


おそらく、都会の水道の水は消毒のため、

殺菌とか、いろいろあって

ミネラルウォーターとか、違う味になっているのかも。


って、水道の水が、いちいち「味に こだわる」わけも

ありませんので、仕方が無いことですが。


水道の水を飲むくらいならば、

アルカリイオン水を飲む方がずっと良いでしょう。

お味の面でも、文字通り、一味違うかも。


で・・そんなことより。

アルカリイオン水は、痛風に効果があるのか。


私は「ない」と思います。


アルカリイオン水は健康に良いかもしれませんが、

アルカリイオン水を多飲することで、

痛風改善の効果が出たり、尿酸値が下がったり・・

ということは、ちょっと考えにくいかも。


痛風(高尿酸血症)に効果があるとするならば、

尿に(良い)影響が出る必要があるので。


つまり、痛風の人は

酸性に傾いている尿の人が多いようです。

これがアルカリ性の尿になれば良いのですが・・・


尿酸というのは、やっかいなもので、

水に溶けにくい性質があるので、

血液中に過剰になりすぎると、

もう、これ以上、溶けなくなってしまい、

尿酸は すぐに結晶化してしまうのですよ。


これが、いわゆる、尿酸結晶。

この結晶化した尿酸が関節などに溜まり始めると、

いずれは痛風発作を起こす原因になる、

と考えられています。



ところが、この「水に溶けにくい」性質がある尿酸には、

もうひとつ、特徴があって、

「酸性の水には溶けにくく、アルカリ性の水には溶けやすい」

のです。

尿も、水の一種ですからね。


尿酸値を下げるためには、

できるだけ体内で尿酸が作らないようにすればいいのですが、

これが、なかなか・・生まれつきの体質とかもあって、

尿酸を作り過ぎる体質の人には難しかったりします。


じゃあ、できるだけ、体内にある尿酸を排出して、

血液中の尿酸の濃度を下げよう、

尿酸値を下げよう、というのが、もう一つの作戦。


ところが、尿酸の排出は、

大半が尿に溶けて一緒に排泄する、というのが大半。

便からの排出もありますけど、便からは少しだけ。

というのも、便は、尿ほど頻繁に排泄しませんからね。


通常、尿を1日に何回、排せつするのか。

それに比べて、便は1日に何回トイレに行くのか、

という話。


ということは、尿酸をできるだけ多く、体外に排出するなら、

尿量を増やさなきゃならない。


尿量を増やすには、どうしたら、いいの?


・・・というわけで

「水を多めに飲みましょう」となるわけで。


一説には、1日、2リットル以上の水を飲みましょう、とか

言いますが、夏場ならば、ともかく、

秋冬の季節は、なかなか厳しいです。

そんなにガブガブ飲めません。

お腹が気持ちが悪くなってしまいます。


また、気分が悪くなるだけでなく、

水の飲みすぎは腎臓に負担もかけますしね。


人間の体は機械ではないので、

水を飲むにしても「限度」というものがあります。

いくら尿量を出すため、といっても、

1日の水を飲む量には限界がありますからね。


じゃあ、どうすれば?


水を飲む量に「限度」があるなら、

もっと尿酸を水に溶けやすくしてやればいいわけです。


限りある「1日の尿量」の中に、

できるだけ“効率よく”いかに尿酸を多く溶かすか。


そのためには、尿をアルカリ性に傾けることなんです。

酸性尿には溶けにくいですからね、尿酸は。


一般的に、肉や魚ばかり食べていると、

酸性尿に傾きやすく、野菜や海藻を多く食べていると

アルカリ尿に傾きやすい、と言われています。


痛風になる人は、たいてい、

肉や魚が大好きなんじゃないですか

(知りませんが、たぶん、そうなのでは)。


そこでね。


アルカリイオン水の登場・・ということなんですが、

残念ながら、アルカリイオン水を飲んだからといって、

体がアルカリ性になるわけでは ないようです。


アルカリイオン水は、水道の水を飲むよりも

ずっと体に良い、とは思いますが、

アルカリイオン水を飲めば痛風が改善する・・

というような、そんな簡単なものじゃないです、痛風は。


アルカリイオン水は、健康には良いだろう、とは

思いますが、尿をアルカリ性に傾けることに関しては、

あまり期待できないと思います。


じゃあ、

尿をアルカリ性に傾けるのは、どうするの?


まず、やはり、食生活の改善ですね。

痛風っていうと、やっぱり食事から、という感じですから。


「肉や魚を少なめにして、野菜や海藻を多く食べる」と。


こういうと、肉や魚は絶対食べちゃだめなのか、

と思う人もいるかもしれませんが、そんなことは

ないです。


食事というのは、バランスがキモですから、

なんでも食べる、というのが基本です。


それから、もう一つ。

クエン酸が含まれている食品を食べること。

あるいは、クエン酸のサプリとかね。


クエン酸のサプリメントといっても、

1回や2回飲んだところで、

たいした効果は期待できないかもしれませんが、

飲み続けていると、尿をアルカリ性に傾けてくれる助けに

なってくれると思います。



▼水を飲めば痛風は治るのか


2022年9月2日金曜日

痛風で足切断

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◆ 痛風は怖い病気

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実際に、痛風で「右足を切断した」という人がいる、

という話を聞いたことがあるのですが・・・


痛風から糖尿病を合併してしまい、

その合併症である糖尿病が原因で、

右足を切断してしまったのでは?

と、思うのですが・・・・・。


痛風発作はね。

はじめて痛風発作を起こしたような、

痛風初期症状の人には 信じられないかもしれませんけど

(10日ほとで、嘘のように痛風発作は消失するので)

何十年も痛風で苦しんでいると、

だんだん痛風発作の回数が増えてきて、

しかも、痛風と痛風の間隔 (期間) が

短くなってくるのですよ。


昔は、夏しか出なかった痛風発作が

春も出るようになったりね。


そのうち、秋でも冬でも出るようになったり。

一年中、痛風発作が出るようになって、

1年のうちの大半は足を引きずっていたりしてね。

つらい思い、痛い思いばかりして。


酷い人は、繰り返し繰り返しの痛風発作が

関節が変形してしまう人もいます。


少しずつのダメージですが、累積すると

ある日、気が付いたら、

関節の形が変わっていた、とか。


怖いですね。


でも、関節変形はあっても、

足を切断・・とまでは、いかないでしょう。

やはり、足を切断するのは、合併症なのでは。


・・・・・・・・・・。


知り合いに糖尿病の人がいるのですが、

御高齢ですが、足に通っている5本の神経のうち、

もう、2本がダメなんだそうです。


つまり、3本の神経だけが生きている、と。

(神経が通っている、という意味)

でも、普通に歩けています。


本人にしか、わからない不自由さ、とか

あるのかもしれませんが、傍目には

歩行困難なようには見えないです。


これが、もし、将来、5本の足の神経のうち、

5本とも駄目になったら、もしかしたら、

足切断かもしれません。


でも、近年は良い薬もありますからね。

昔とは、医学の進歩が全然違いますし。

糖尿病だから、足切断になる、とは限りません。

適切な治療を受けていれば、ね。


痛風発作は炎症ですが、

年々、何度も繰り返して炎症を起こしても

痛風が原因での「足切断」ってのは、

考えにくいです。

おそらく、糖尿病を痛風から合併しているのでは。


痛風だから足切断、というのは、ちょっと

違うように思うのですが、痛風で、そして同時に

糖尿病でもある、というのなら、話は別です。

痛風も糖尿病も怖い病気ですから、

しっかりと治療するほうがいいと思います。


痛風の方は、その点、

尿酸値を下げていれば良いわけですから、

わかりやい、といえば、わかりやすいです。


尿酸値 7.0mg/dl以上で、高尿酸血症(痛風)なら、

尿酸値 7.0mg/dl以下にすれば良いわけですから。


痛風になる人の場合、生まれつきの体質が

大きな要因なので、なかなか、

自分の体質を変えることは困難ですが、今は昔と違って、

尿酸値を下げる良い薬が出ていますからね。


フェブリク錠は尿酸値を下げる薬ですが、

従来の薬よりも副作用が少なめで、

尿酸値を下げる効果が大きい、

と言われている痛風新薬。


痛風の場合、

痛風発作が出ているとき以外は、ついつい

痛風のことを忘れがち(痛くないので)ですが、

普段から、尿酸値を低い水準で維持することが重要です。


それが糖尿病などの怖い合併症の予防にも

なるかもしれませんしね。


2022年9月1日木曜日

痛風 汗 夏

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◆ 汗をかけば尿酸値は下がるのか

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夏になれば、毎日 暑いですから、

汗をかくのが当たり前です。


汗や尿、そして鼻水など、体外へと

排泄される水分には いろいろありますが、

それぞれに重要な役割があって、

特に汗には体温調節などの他、

余分な水分、体内の不要成分の排出など、

大切な役目を担っています。


で、痛風の人といえば、尿酸値が気になりますから、

ここで考えることは、汗をかけば

「汗と一緒に“尿酸”も

 体外に排せつ されるのでは ないのか」


・・・ところが、残念ながら、そうじゃなくて。


汗から、汗と一緒に排泄される尿酸は、

ほぼ「ゼロ」です。


尿酸は水に溶けにくい性質がある上、

大半が「尿と一緒に、尿に溶けて」排泄されます。


また、尿酸は便からも少しは排泄されます。


ですが、残念なことに汗からは、排泄されないのですよ。


う~ん・・・汗をかけば尿酸値が下がるのでしたら、

どんどん汗をかくのですが。

サウナも行きまくるのですが。

スポーツも頑張るのですが。


「汗からは尿酸が排泄されない」というだけでも

デメリットなのに、さらに夏には(痛風の人には)

マイナス面があります。


それは暑くて汗を多くかくので、

体内が水分不足気味になって、

血液中の尿酸の濃度が上がってしまうのです。


つまり、血中尿酸濃度が上がる、ということで、

その結果、どうなのか・・というと、

尿酸値が上がってしまう、という残念なことになります。


だから、

「痛風ならシッカリと水分を補給しましょう」

と言われているわけですね。


水分不足は、尿酸値が上がるだけでなく、

熱中症とかも心配ですから、小まめに

水分補給するのが良い、と考えられています。


それからね。

痛風発作というのは、1年のうちで

一番多い季節が夏なので。


これは暑いので体内が水分不足・・というのもありますが、

体が暑さゆえ、副交感神経優位となって、

体内の血管が拡張気味になるのです。


つまり・・

血管が広がるので、血流が良くなるのですね。


血液の流れが良くなるんだったら、健康に良いじゃん。


確かに、そうなのですが、

血流が良くなるだけでなく、同時に

白血球も活発化するので、長年、

尿酸値が高くて、体内に尿酸結晶がたくさん

溜まっている人は、白血球が増えることによって

痛風発作を起こしやすくなる傾向があります。


さらに、夏の汗で痛風が不利になる理由が、

まだ、あって。


暑さゆえ、ダラダラと大量の汗が流れ落ちることによって、

体内が水分不足になって・・・その結果ね。


尿が減るのですよ。

汗で水分が出てしまうのです。


ほら、夏場で暑いとき、トイレに行く回数が

減ったりしませんか?


ああ、面倒くさくなくて、いいや。

トイレに行かなくてもいいしね。


いえいえ、尿酸は大半が尿と一緒に

体外に排泄されるのですよ。

尿を出す回数が少なければ、

自然と尿の量も減るでしょう(1日トータルで)。


結局、1日あたりの尿酸排泄量も減るわけで、

尿酸の排出が減るということは、

血中尿酸濃度があがって尿酸値も上がる、ということ。


だから、しっかり水を飲んで、

小まめに水分補給して、トイレにも行かなきゃ。


実は、まだ、いろいろあって・・・

痛風の人には夏は鬼門ですね。


クーラーですよ。

どこへ行っても、空調が効いていて

過ごしやすいです。


程よい冷房は、嬉しい限りですが、

職場などで、長時間、冷えすぎる冷房の中にいると、

体が冷えてしまいます。


冷房で体調を崩す人って、身近にいませんか?

(特に女性に多い?)


体が冷えるということは、内臓も冷える、ということ。


内臓が冷えるとね。

内臓の機能が落ちるのですよ。


スポーツ選手でも、体が冷えてしまうと、

ベストのパフォーマンスを発揮できないでしょ?

内臓もね。

冷えると機能が落ちるのですよ。


内臓には、肝臓、腎臓、心臓、胃、大腸小腸・・・

ああ、重要なものばかり!


これらの臓器、五臓六腑が冷えてしまって

機能が落ちると、人間の生命活動として

マズイので、体は対策・対処しはじめます。


何をするのか。


体中の血液をね。

内臓に集めるのです。


冷えた内臓を温めて機能回復させるためにね。

血液は、温かいですから。


ところが、そのおかげで

内臓が温まるのはいいですが、人間の体内には

無限の血液があるわけでもなく、

内臓に集中的に集められてしまった血液は、

手足などの末端が、ないがしろに されてしまうのです。


まあ、手足などは血流が悪くなっても、

人間、死には しませんからね。

どうしても内臓重視で、手足などは二の次に。


で・・

血液量が少なくなった手足は「冷える」

ということ。


尿酸はね。

体内の冷たい部分に沈着するのです。

手足などの、心臓から遠い部分の関節とかね。


手足の“冷え”が促進されると、

尿酸が結晶化して蓄積しやすくなってしまい、

痛風の人にとっては、あまり ありがたくない結果に。


だから、夏だからといって、

あまり体を冷やしすぎないほうがいいです。


ついでにいうと、あまり冷たい飲み物、食べ物よりも

温かいものを食べる(飲む)ほうが

内臓の機能的には良いです。


でも、夏には冷たいモノがおいしいですからね。

難しいところではありますが。


で・・

どんなに部屋が涼しくても、一歩、外へ出たら、

うだるような暑さ。

汗が滝のように流れ落ちてしまいます。


これでは、いけない。

水分補給しなきゃ。


・・・と水をどんどん飲めば、また、

汗が、じわりじわりと流れ出て。


飲めば汗が出るし、でも、水は飲まなきゃいけないし。


夏に汗をかくのは自然なことですし、

水分補給さえ注意していれば、

そんな心配するようなことじゃないですよ。