2023年1月29日日曜日

通風 野菜が食べられない

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● 痛風を改善したいけど、野菜が苦手で食べられない

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常日頃、尿酸値が高いめで、尿酸値を改善したい、

通風(正しくは、痛風です)を改善したいと考えている人も

多いと思います。


で・・痛風改善といえば、まっさきに出てくる項目が

「食事療法」ってヤツです。


要するに、プリン体の多く含まれている食品を

パカスカ食べるのを控えましょう、っていう話。


具体的には「肉・魚」を食べる量を減らして、

「野菜・海藻」をしっかり食べましょう、と。


やさい?

野菜?


う~ん・・・あまり、おいしくないな。


そうなんですよ。

食事療法とかいっても、

肝心の野菜が苦手で食べられない人もいるのです。


子供は、たいてい、というか、

ピーマンやニンジンの嫌いな子が多いですが、

子供の頃、嫌いだった食べ物は、大人になっても

やっぱり苦手なのかもしれませんね。


だいたい、野菜がハンバーグやトンカツに比べて、

おいしいわけがないでしょう。


もしかしたら、我々も、

本当は野菜がそれほど好きじゃなくて、

体に良いから、健康のためだから、仕方なく

食べているだけなのかもしれませんね。

(野菜が大好きな人もいますよ!)


ところが、ピーマンやニンジン程度なら、まだいいですが、

野菜そのものを全く食べられない人がいるのです。


苦手とかいうレベルじゃなくて、

無理に食べると気分が悪くなる(精神的な面も大きいのかも)

とか・・・


そうなると、もう、

痛風改善に野菜を・・どころの話じゃなくなってきます。


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● 野菜が苦手なら、こんな方法も

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野菜が苦手で食べられないのは、野菜が嫌いだから。

野菜が不味い、と感じるから。

マズイと思うモノは、なかなか食べる気にも

なりませんからね。


で・・作戦を変えます。

“絡み手”を使います。


え~と・・どういうことかというと、たとえば。


私の知り合いに「チーズ」は嫌いなんだけど、なぜか

「チーズバーガー」だけは食べられる、という人がいます。

チーズバーガーにはチーズが挟まれているのに。

不思議です。

チーズバーガーと一緒なら食べられるのですよ。


あと、チーズは嫌いだけど、ピザは好き、だとか。

溶けてカタチは変わっていても、たっぷりチーズが

生地の上に乗っているのにね。


その「チーズ」の見かけ(形状)が嫌いな場合もあり、

あるいは「匂い」が苦手な場合もあるでしょう。


また、

一緒に食べるハンバーグやピザのピザ生地がおいしいから

誤魔化されるじゃないですけど、それほど気にならずに

食べられるのかもしれません。


で、対策。

サンドイッチやバーガーに、

野菜を挟み込んで食べてみるのです。


でも、この方法じゃあ、

本当に野菜嫌いの人は、野菜だけ、つまみだして、

残してしまうでしょうね。


あと、カレーなどに混ぜ込んでしまう、とか。


けれども、本当に嫌いな人は、

野菜だけ吐き出したりするんでしょうね。


ああ、何か、いい方法はないの?


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● 嫌いな野菜を無理に食べる必要なし?

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そもそも、痛風だからというだけで、

なんで野菜を多めに食べなきゃならんのか。


いやあ、痛風だから、ということなく、

野菜にはビタミンやミネラルなどの体に必要な栄養素が

多く含まれていますからね。

なるべく、食べた方がいいと思うのですが、

苦手で食べられないんじゃあ、しょうがないです。


そもそも、野菜が“痛風食事療法”の筆頭にあげられているのは、

結局「尿」の話になるのです。


にょう?


肉や魚ばかり多く食べていると、尿が酸性に傾いてきて

酸性尿となり、尿酸が溶けにくくなる。


尿酸値に関連のある尿酸は「酸」ですから、

同じ酸性同士で、酸性尿には溶けにくくなる、と。


で、逆に野菜や海藻を多く食べていると、

尿がアルカリ性に傾いてきて、アルカリ性(弱アルカリ)

の尿になっても、尿酸が溶けやすくなる、と。


尿酸が尿によく溶けると、結果として、

たくさんハイセツできることになる。

すなわち、血中の尿酸濃度が下がって、

尿酸値も下がりますよ・・という、

お決まりのお話になってくるのです。


でも、野菜が苦手で食べたくないものを

無理に食べることもないでしょう。


嫌々食べても、何回かは食べられても、

すぐに嫌になってしまいます。

食事そのものが楽しくなくなってきたりしてね。


もしかしたら、野菜を食べなきゃならない、ってのが

強いストレスになるかもしれませんよ?


ストレスは、体を交感神経優位にさせて、

体内の血管を収縮させて、全身の血流を悪くします。

で・・内臓(腎臓)への血流も減少して、

排泄担当の腎臓の能力も(一時的に)低下して、

尿酸排泄量も減るってこと。


ってことは、尿酸値が上がるってことに。


ああ・・何もいいことないじゃん。


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● 野菜の代替を考える

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野菜が大嫌いな人に

「野菜を食べられるように訓練させる、努力させる」

という考え方は、私は良いとは思えません。


他人から押し付けられて強制されて、

そんな やり方がうまくいくとも思えません。


あと、自己暗示をかけて

「自分は本当は野菜が好きなんだ好きなんだ好きなんだ」

と百回言いながら、食べる・・・とか。


けど、本当は野菜が大嫌いだってこと、

当人が一番良く知っているのですから、そんなことをしても

無駄じゃないか、という気もします。


で、そんな回りくどいやり方よりも、

むしろ、野菜が食べられないのなら、

いかに「その穴埋め」をすることができるか、

と考える方が現実的ではないかと思うのです。


具体的には「野菜ジュース」。


本当は100パーセントの野菜ジュースが良いのですが、

お味的には、あまりおいしくないでしょう。


近年のものは、果汁配合で飲みやすくなっていますからね。

せめて、それだけでも飲んでほしいところです。


で、それもダメな場合。


ジュースであろうが、なんであろうが、

とにかく「野菜」という名前がつくだけで「ダメ!」


どうする?


残された手段は、サプリメントくらいしかないですが、

これも、あくまで栄養補助食品ですからね。

これだけに頼りきる、ってのは、あまり おススメできません。


本当は、肉を食べてもいいから、魚を食べてもいいから、


『肉を食べるときに同時に「野菜」も一緒に食べる』


・・これが一番良いように思うのですけど、ねえ?