2023年1月30日月曜日

痛風の語源は「風が吹いても痛いから痛風」ではないのです

 痛風の語源は

「風が吹いても痛いから痛風」と呼ばれています、

と言われていますが、これは実は違うのですよ。

真っ赤な嘘、とまでは言いませんが。


中医学(中国医学)では、

“風”という言葉は、「全身を侵す病気」という意味があり、

ここから語源は きているのです。

つまり、痛いばかりか、いずれは

合併症で全身が侵されてしまう、

怖い病気ですよ、という意味なのです。


怖いですね・・全身が侵されるのですか?

いや~ん。


ところが。

日本では、痛風は風が吹いても痛いから痛風、という内容が

まかり通っていて、右を向いても左を向いても前を向いても

後ろを向いても、そんな説ばかり。


さて、話は変わりますが、

日本語というか、言葉というものは

時代とともに、どんどん変化していきます。


よくテレビで見かけるのが、タレントなんかが

「全然、大丈夫ですよ」

なんて言葉を平気で使います。


あの、日本語はマチガイ。

本当は「全然、大丈夫じゃない」というふうに

使うのが「全然」の使い方。


ところが、誰もかれもが

「全然オッケー」なんて使い方をするので、

それがもはや、

デファクトスタンダードになりつつあります。


それから、言葉は古くなります。

たとえば「イケメン」。


そんな言葉は昭和の時代にはなくて、

「男前」だとか「二枚目」だとか「ハンサム」だとか。

そんな言葉、今じゃ、誰も使いません。


「イケメン」こそが、正統な日本語、

という感じです。


てなわけで、

「風が吹いても痛いから痛風」は、

誰もが正しいと思い込んでいるので、

それが正しいのです。


痛風の本ですら、そう書かれていたりするのです。

西洋医学の先生は、東洋医学のことなんか

知らないのでしょう。

私が、痛風というのは、中医学で風が全身を・・とか

叫んでみても、誰も聞いてくれません。


というわけで、痛風の語源は、


「風が吹いても痛いから痛風」なのです!