2022年5月23日月曜日

痛風の治療? 

痛風に悩んでいる人はあれこれと

治療方法を模索しているのではないでしょうか。

痛風の治療は大きく分けて医療機関で行われる

薬物療法と自宅で行う生活習慣の改善があります。


薬物療法に関しては

痛風の症状や尿酸値の状況によって

行われるかどうかが判断されますが、

生活習慣の改善に関しては症状に関係なく

必ず行わなければなりません。

少なくとも治療は医師にお任せ、というわけには

いかないのです。


痛風の治療で難しいのは人によって原因が異なること。

一般的には食生活の乱れなど日常生活による原因が

20~30パーセント程度、残りの70~80パーセントは

体質的(尿酸が排泄されにくい、もしくは

逆に過剰に作られてしまう)なものが原因とされています。


つまり生活習慣の乱れが原因で

痛風になってしまったからか、

体質的な原因でなってしまったかによって

治療方法が異なってくるのです。

その辺はしっかりと検査を行い、

医師の判断に基づいて適切な対策を

行っていく必要があります。

尿酸値が高めな人でも食事療法のみで

改善されることもあれば、それほど高くない人でも

薬物療法が必要となるケースがあるようです。

素人判断ではダメ、ということなのでしょう。


日常生活で行う治療では

やはり食事療法がメインとなるわけですが、

プリン体が多く含まれている食材を避けることや、

摂取エネルギーの絶対量を減らすことだけでなく、

尿酸が作られにくく、排泄されやすい環境作りも

考慮して行っていかなければなりません。


野菜や果実などは、尿をアルカリ性にして

尿酸が排出されやすい環境にしてくれるので 

お勧めですし、食物繊維は適度な満腹感をもたらすため、

摂取エネルギーの制限にも役立ちます。

それと食事の内容だけでなく食べ方も

大事な食事療法の一環です。

一番やってはいけないのがドカ食い。

ついついやってしまいますよね?

あと食事の時間が不規則な人も

気をつけたほうがよいです。

毎日規則正しい時間に3食しっかり食べる。

当たり前のことを当たり前に行いましょう。


一方、薬物療法では症状に合わせて

適切な薬剤が選択されます。

どの薬剤が使用されるかは発作が見られた時と

見られていない時で異なります。

発作が起こった時にはまず耐えがたい痛みを

できるだけ緩和させることが重要なため、

非ステロイド性鎮痛・抗炎症薬や

インドメタシンなどが投与されます。


これらの薬剤では十分な効果が得られないほど

痛みが激しい場合には

副腎皮質ステロイド薬が使用されることもあります。

なお、痛みの発作が起こる前に

コルヒチンという薬物を内服すると

予防に効果が見られるため、

発作の前兆を察知できるかどうかが

痛風治療の大事なポイントとなるわけです。


発作がない時には尿酸が作られるのを阻害する

アロプリノールや逆に尿酸の排泄を促す

プロベネシドといった薬物を使用し、

尿酸値の改善が目指されます。

言うまでもなく薬物療法なしで

治療を行っていきたいところ。


痛風の対策は、人によって

ケースバイケースなのですね。

食事療法などの生活習慣の改善は、

地道な繰り返しで時として心が折れそうになりますが、

なんとか継続していきたいですね。