痛風の疑いがある場合には
できるだけ早く治療を受けましょう。
耐え難い激痛をもたらす症状でおなじみの痛風ですが、
初期段階ではそこまでひどくない痛みや、違和感、
腫れの形で症状が現われることもあるんです。
できるだけ経度の段階で適切な治療や
食生活の改善などの対策を行っておけば、
軽度の状態で改善していくことができるというわけです。
痛風の発作はその大半が足指の付け根に生じますが、
場合によっては
まったく別のところにできることもあるので
油断して放置しないよう注意しましょう。
医療機関ではいくつかの検査が行われます。
痛風とは「尿酸値が高い状態が長期間続いて
尿酸が結晶となった状態」のことですが、
検査ではどのような原因で尿酸が高い状態になったのか
といった点まで調べられます。
実は痛風は単にプリン体の摂取量が多い食生活だけでなく、
体内で尿酸の排泄がうまく機能しなくなっている場合にも
発症する可能性があるのです。
もっとも一般的な検査方法となるのが尿酸値の測定。
尿酸クリアランス・クレアチニンクリアランス検査などの
検査が行われます。
これは尿酸値だけでなく
腎臓機能の検査も併せて行われる方法です。
つまり、この検査で尿酸の生成量が多すぎるのか、
排泄機能が低下しているのか
まで判断することができるわけで。
また腎臓に異常の疑いがある場合には
CTや超音波を使用した検査も行われます。
結晶となった尿酸が腎臓に沈着したり、
結石を作ってしまっていると
痛風以外にもいろいろと問題が出てくるからです。
また腎萎縮が見られることもあります。
こうした異常が見られる場合には、
食生活の改善などの対策方法では
十分な効果が得られないそうなので重要な検査です。
それから尿検査。
よく知られた痛風対策の一環に
「尿をアルカリ性にするよう心がける方法」があります。
クエン酸やカリウムといった成分はこうした効果があるため
食事やサプリメントでの摂取が望まれているのです。
これは尿がアルカリ性だと尿酸が溶けやすく、
体外に排泄されやすい状態になるからです。
逆に酸性に傾いていると溶けにくく、
体内に蓄積されやすい状態となってしまいます。
尿検査ではこの点についても確認が行われます。
もうひとつ忘れてはならないのが薬の副作用。
降圧利尿剤などの薬物の投与を受けている場合に
痛風が発症するリスクが高くなるといいます。
なお、痛風と非常に良く似た症状に
偽痛風(ぎつうふう)という病気があります。
激しい痛みが見られるのが特徴で、
尿酸とはまったく関係ないのが特徴です。
この偽痛風は痛風とは
原因も対策方法もまったく異なります。
この病気との見極めを行いつつ
適切な治療法を見つけていく意味でも、
医療機関で適切な検査を受けることが大事なのです。
少しでも気になる症状が見られた場合には、
できるだけ早い段階で
しかるべき検査を受けるようにしましょう。
何事も、まず検査ありき、ですね。
きちんと医療機関で検査を受けるのが基本です。
それから、治療の方針をたてる、ということで。