2022年4月19日火曜日

尿酸値とクエン酸

健康の一つの指標となる値に、

尿酸値という数字があります。

体内に尿酸という物質が

どのくらいあるのかを示す数字です。

尿酸は体内に存在する老廃物のような物質です。


主にプリン体という物質が原因となって生じますが、

プリン体が食事によって摂り込まれて

エネルギーに変換するために燃焼し、

その際に燃えかすとして生じるのが尿酸です。

尿酸が蓄積されると痛風などの重い病気を患う事もあり、

尿酸値には注意しておく必要があります。


尿酸値は7.0mg/mlという

男女共通の基準値が認知されています。

この基準値よりも多くなると

体内に尿酸が多く存在しているという事になり、

病気にかかる可能性も高くなってしまいます。

そのため尿酸値が高いという方は予防や対策の処置を行い、

この値を下げていく必要があります。

この尿酸値の低下のために

大きな役割を果たしてくれるのが、

クエン酸という物質です。

クエン酸は尿酸を体外に排出しやすくする役割を

持っており、尿酸値が気になるという方は

多く摂っていくとよい成分です。


クエン酸は尿に働きかけるという作用を持っています。

尿にも酸性やアルカリ性があり、

PHという値でその度合いが決まります。

PHは1から14までの数字で表され、この数字が大きいほど

アルカリ性になります。

クエン酸はこの尿のPHをアルカリ性側にする働きがあります。

尿がアルカリ性になると

尿酸の排出もスムーズに行われるようになるため、

体内の老廃物が減り、

痛風などになる可能性を下げる事ができるのです。


クエン酸は最近健康に良いとして

注目されている成分でもあり、

さまざまな健康ドリンクやサプリメントとして

市販されています。

こうしたものを上手く摂っていく事で

体内の尿酸値を下げる効果が期待できるので、

健康診断などで高い

と診断された方は試してみると良いでしょう。

飲むだけで摂れるという手軽なものが多いので、

すぐに始めやすいというのもメリットです。

価格もスーパーなどで比較的安価に購入する事ができます。


こうしたクエン酸を多く含む商品の中でも

最近、特に注目度の高いものが黒酢です。

黒酢は玄米や大麦を

1年から3年ほど発酵させて作られますが、

この熟成期間を経てクエン酸が多く生成されます。

また、アミノ酸という成分も多く含まれますが、

これも健康に効果の高い成分です。

クエン酸も他の健康に良い成分も合わせて摂れるとして

現在、注目されているため、

何を購入しようか迷った方は黒酢がお勧めです。


クエン酸は尿酸が原因となって

引き起こされる痛風という病気の際に、

病院で処方される薬の中にも含まれている成分です。

薬に入っているクエン酸も、

市販のクエン酸のドリンクやサプリメントなどの商品と

同様に尿酸の排出促進を目的として処方されます。

薬は化学的に合成された物なので、

できれば服用しないに越した事はありませんが、

市販の食品としてクエン酸を摂るのは健康に良いので

生活に取り入れていく事が良いように思います。