痛風にはクエン酸が効果的という事が知られています。
クエン酸の痛風に良い効果は大きく分けて二つあり、
尿をアルカリ性に保つという効果と
TCAサイクルというクエン酸による
反応のサイクルの効率を良くする
という効果があります。
どちらも痛風改善にはとても大きな効果があるものなので、
痛風を予防、対策していきたいという方は
クエン酸を多く摂る事をお勧めします。
クエン酸を多く含有した健康ドリンクや
サプリメントなどが多く市販されています。
まず一つ目の尿をアルカリ性に保つという働きですが、
痛風の原因となっている尿酸は体内の老廃物で、
尿などから排出される事でその量を保っています。
老廃物といっても体内で無くなる事はなく、
常に一定のバランスを保って存在しています。
体内に存在する尿酸の量を尿酸値と呼んでおり、
7.0mg/mlという基準値が設けられています。
この値よりも大きくならないように、
尿酸がスムーズに体外に排出される事が大切になります。
クエン酸は酸ですが、
尿をアルカリ性に保つ効果があります。
尿酸は尿がアルカリ性に保たれると
より排出されやすくなるため、
尿をアルカリ性に保っておく事はとても大切です。
食べるものや健康状態によって
尿の酸性の度合いを表すPHという値は変化します。
PHは数字が大きいほどアルカリ性となりますが、
クエン酸を定期的に摂っておくと
PHの値が大きくなる方向に傾き、
尿の状態を良好に保っておく事ができます。
また、もう一つのクエン酸の効果として
TCAサイクルという体内の反応サイクルがあります。
TCAサイクルはクエン酸サイクルと呼ばれる事もあり、
クエン酸が元となって反応が起こるため
このような名前が付けられています。
TCAサイクルはひと言でいうと
エネルギーを作り出すサイクルです。
人が生命活動を維持していくにはエネルギーが必要ですが、
エネルギーは食べたものが分解されて
エネルギーに変化する事によって生じます。
このエネルギーに変換するのに
重要な役割を果たすのがクエン酸です。
クエン酸があるとTCAサイクルが効率よく回るようになり、
エネルギーに変換される効率も高まっていきます。
そうすると食べたものが体内に蓄積されずに
エネルギーに変わっていくため
体内の環境が良くなっていきます。
脂肪などがきちんと燃焼されるようになり、
体内の老廃物もスムーズに排出されるようになります。
こうして体内環境が良くなる事で、
尿酸の排出もスムーズになります。
結果的に尿酸値を下げて痛風の改善に繋がり、
クエン酸は痛風に一定の効果があります。
クエン酸が入っているものとして
最近注目されているものに黒酢があります。
黒酢は玄米などを発酵させてできますが、
その発酵の過程でクエン酸が多く生じて、
健康や痛風に効果的な飲み物とされています。
これから痛風の予防や対策をしていくという方は、
黒酢やその他のクエン酸が入った食材などを
生活に取り入れて改善を行っていきましょう。