2026年4月1日水曜日

痛風 痩せたのに尿酸値が下がらないのは なぜ?

 そもそも、太っていると、どうして尿酸値は高くなるのか?

 

太っている人が、一念発起してダイエットに成功。

重かった体重が標準体重くらいまで落ちると、

尿酸値も比例するかのように下がった、という話は

ときどき聞きます。

 

「標準体重」というのは、

有名な算出方法のある、アレです。

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(身長×身長)×22=標準体重

=======================

 

つまり、たとえば・・

170センチの人なら、1.7メートルのことですから、

この場合、

(1.7×1.7)×22=63.58kg

「63.58kg」が標準体重ということになります。

 

どうですか?

キツそうですか?

 

痛風になるような体質(痛風体質)の人なら、

たいてい、標準体重より重めなんじゃないか、と

思ったりもします。

 

人間、若いときは無縁ですが、

中高年になってくると、年々、体の代謝が落ちてきて、

だんだん太りやすくなってきますからね。

 

で・・

太ると、お腹周りに脂肪がつきやすく、

女性なら皮下脂肪、男性は内臓脂肪がつきやすいです。

 

この、内臓脂肪というのがイカン。

 

内臓脂肪というのは、

尿酸値を上げる作用のホルモンに似た物質を分泌する、

ということなので、こういうものは

できたら、ないほうがいいです。

 

見た目(外見)もスッキリしますしね。

そして、体も軽くて動きやすいです。

 

あと、内臓脂肪だけでなく、

太っているということは、要するに

一日の活動量以上のカロリーを摂取しているから。

 

つまり、必要以上に「食べている」ということ。

過食じゃないのなら、太ってこない、ということ。

 

今の食事量は、今の自分に必要な

活動エネルギー量よりも、多く食べている、

ということです。

 

なんで「食べ過ぎ」がダメなの?

 

食事は、体内に入ると重要なエネルギー源になりますが、

分解のときに尿酸が作られるのです。

(代謝の老廃物)

 

だから、食べれば食べるほど、

作られる尿酸の量も比例して増えていきます。

昔から、腹八分目は健康の秘訣、とか言いますしね。


で!

ああ、わかったよ。

食べ過ぎ、太りすぎは痛風にダメなのね?

じゃあ、痩せるよ。

ダイエットすりゃ、いいんでしょ?

やりゃ、いいんでしょ。

 

ところが。

食べたいモノも我慢して、ビールも我慢して、

仕事で忙しい中、時間のやりくりして、

運動する時間を作って。

 

ついに、ダイエットに成功。

大減量して、なんと・・・標準体重に!

 

で、喜び勇んで病院へ。

尿酸値検査をドキドキしながら楽しみに測ってみたら・・

 

尿酸値が 下がっていない!


その人、怒っちゃいます。

 

こんなに苦労してダイエットしたのに。

大変な思いで体重を落としたのに。

なんだ、ちっとも尿酸値が下がってない。

痩せたら、尿酸値が下がるなんて、嘘っぱちかよ!?

 

まあ、そりゃ、怒りますよね。

ビール飲みたかったし、お腹一杯食べたかったのに。

焼肉食べたかったのに、カツ丼食べたかったのに、

毎日、我慢したのに。

飲み会もしぶしぶ断ったのに。

 

なのに、尿酸値が下がらないなんて!

 

尿酸値が高い原因は、ね。

「太っている」ことだけ、ではないのですよ。

 

ですから、太っている人が痩せると、

一つ、痛風のリスクが減らせた、ということです。

一つ、痛風リスクが減った、というだけなんです。

 

痛風になる要因、多くの要因のうちの「一つ」が

「肥満」である、ということ。

 

これが解消されただけで、大きく尿酸値が下がる場合も

ありますが、他の要因も数多くあるので、

必ずしも、それだけで尿酸値が下がるとは限らないのです。

 

尿酸値が高い原因は「肥満」だけじゃないってこと。

 

う~ん・・なんか、騙されたような気分ですね。

煙に巻かれた、というか。

 

せっかく、努力したのに、あれはナンだったの、

という感じで。

 

尿酸の原材料(?)となるプリン体ですが、

体内で作られるほうが圧倒的に多いのです。

 

およそ80パーセントが体内で作られて、

あとの20パーセントは口から取り込まれた食事から

作られます。

 

過食に起因するプリン体は、20パーセントの方なんですね。

 

じゃあ、その80パーセントというのは何かというと、

人間は、大雑把にいえば、細胞の集合体ですから、

細胞は日々、新陳代謝を行います。

 

そのとき、細胞がどんどん壊れては、新しいものが

作られます。

その細胞が壊れるときに、プリン体ができるのです。

 

あと、エネルギー代謝といって、

体を動かすエネルギーを作るときにも。

 

で、それらが最終代謝物が尿酸なのですが、

この尿酸を作り出す量には個人差があって、

生まれつき、たくさん尿酸を作り過ぎる体質の人がいるのです。

 

さらに、その尿酸を尿と一緒に排泄(便からも少し排泄されます)

するのですが、その、尿酸を排泄する能力が弱い人もいます。

これも、生まれつきの体質です。

 

さらにさらに、尿酸を作り過ぎる体質で、なおかつ、

尿酸を排泄するチカラも弱い、という体質の人もいます。

 

こういう人のことを、痛風になりやすい体質、という意味で

痛風体質と呼ばれたりしています。

 

おそらく、この体質の人は、

 

太っている→

ダイエットして痩せた→

でも、たいして尿酸値は下がらなかった

 

・・・と、なるかもしれません。

 

つまり、持って生まれた先天的な体質の要因が大きい、

ということ。

 

じゃあ、何をやっても無駄ってこと?

 

ふん、もういいや。

ビール飲んじゃえ。

焼肉食うぞ、たらふく食うぞ。

運動なんか、めんどくさいから、もうヤメた。

夜更かしするぞ。

ストレス上等。

野菜なんか、絶対食うもんか。

 

・・・となると、一つ一つの積み重ねで

痛風のリスクが増えていくことになります。


ビールが止められない人もいるでしょう。

運動が苦手な人もいるかもしれません。

野菜がどうしても食べられない、という話は

よく聞きます。

 

他人には、たやすく出来ることでも

自分には困難。

 

そういうことも多々、ありますが、

一つずつでもいいから、少しずつでもいいから、

自分にできそうなことを実行していくことです。

 

痩せても尿酸値が下がらなかったから、といって、

アタマにきて、また過食に逆戻りして

太ってしまうと・・どうなる?

 

【痩せたとき】

「尿酸値が下がらなかった (でも、上がりもしなかった)」


【太ったとき】

「尿酸値が大きく上がってしまった (太ってしまったので)」

 

・・・と、なるかもしれません。

 

極端な食事制限じゃなければ、

そんなに太らないようにすることは

悪いことじゃありません。

 

痛風になるような人は、だいたい

胃腸が丈夫で、しかも、吸収能力の高い、

高吸収体質なんです。

 

高吸収体質というのは、胃腸が高性能なのは

良いのですが、ちょっと食べただけでも

吸収力が良すぎて、全部、エネルギーとして

吸収してしまう。

すなわち、太りやすい、ということです。

 

痛風の人にとって、

標準体重のレベルの体重を維持することは

少し難しいかもしれませんが、

太ってしまうことによって、

痛風のリスクは高まりますので、

やはり自分の体重には気をつけた方がいいと思います。