2025年10月1日水曜日

痛風 夜に痛いのはなぜ?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

● 痛風発作は、どうして夜に痛くなるの?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


痛風発作というのは、とても痛いものですが、

朝や昼はそれほどでもないのに、夜

(特に夕食後、以降) になると

激烈な痛みに変わることがあります。

 

これは・・どうしてなのでしょうか。

 

人間の体は、一日中、同じなようで

実は昼と夜とでは状態が違います。

 

基本的に人間は、昼行性の動物(?)です。

昼に働いて(活動して)、夜に寝るというのが

自然の摂理というものです。

 

仕事の関係で夜勤の人もいますが、

夜に働くと、しんどいですよね。

 

昼には6~7時間、夜に働くかわりに睡眠を

充分に とっていても、それでも夜に働くのは

なぜか昼間に働くよりも体がしんどく感じます。

 

これは人間が昼行性だから。

 

逆に夜行性の動物もいますよね、コウモリとか。

あいつらは昼に寝て、夜は

活動するのが自然なのです。

 

このように昼と夜とでは、人間は

体の内部の状態が違うということ。


さて・・

昼間は活動しなきゃならないので、人間の体の中の

状態は「緊張」状態になります。

これから働くぞ、活動するぞ、みたいな感じ。

 

これを「交感神経優位」といいます。

 

で・・

仕事が終わって、夜になると

気持ちも体も「リラックス」します。

 

この状態を「副交感神経優位」といいます。

 

「交感神経優位」になると

体内の血管は収縮気味になるのですが、

「副交感神経優位」になると、

体内の血管は弛緩・・というか、

拡張気味になります。

 

夜は「副交感神経優位」な体になって、

血管が拡張して血流が良くなり、

白血球の活動が活発化します。

 

白血球というのは、バイ菌をやっつけたり、

体内の大掃除をする働きがあるので、

痛風発作のときの、

体内の関節から剥がれた(沈着していた)

尿酸結晶の欠片を攻撃するので、そのとき

強い痛みが生じます。

 

その、白血球の活動には、血流が良くなっていること、

患部にたくさんの血液が届いていること、が必須です。

 

で・・昼間は「交感神経優位」となって、

夜よりも血管が収縮気味で白血球が患部に届きにくく、

夜は「副交感神経優位」となるので、

昼間よりも血管が拡張気味なので白血球が活発化して

尿酸結晶を溶かすのを促すわけです。

(痛風発作は患部が痛くて腫れても、触ると熱いのは内部で、

その“発熱”で尿酸結晶を溶かしているから)

 

というわけで、朝や昼よりも、夜の方が痛い場合が多い、

ということ。

 

でも、本当の痛風のピーク(痛風発作の極期)になると、

朝でも昼でも痛いですけどね。

 

同様に。

一日のうちでも

「交感神経優位」と「副交感神経優位」の状態が

交互にきますが、長期的に・・たとえば、

一年間のうちでも

交互にやってくるのです。

 

具体的には、夏は暑くて、

血管が拡張気味の「副交感神経優位」の傾向に。

 

冬は寒くて血管が収縮傾向にあって

「交感神経優位」に。

 

夏場に痛風発作が多いのは、そのせいでもあります。

もちろん、暑くて汗をかいて体内が水分不足、

というのも大きな理由の一つです。

 

この夏、暑くて

痛風発作に苦しんだ人も多いと思いますが、

秋風が吹いて冬が近づいてくるとホッとしますね。

昔は、冬は寒くて大嫌いだったのですが。

 

今じゃあ、痛風発作が起こらない貴重な季節です。

(起こる場合もありますが)

 

でも、いくら夏が暑くても

尿酸値が低ければ痛風発作は出ません。

 

そんなことを言うと、

「尿酸値が低くなったのに、痛風が出たぞ!」

という人もいるのですが、そういう人は

フェブリクなどに尿酸値を下げる薬を飲んで、

低い尿酸値を手に入れたわけですから、以前に

“尿酸値の高い時代が長期にあった”わけです。

 

その尿酸値が高い時代に、

体内に尿酸結晶がかなり蓄積していた、

と考えられますので。

その積もり積もった尿酸結晶の総決算が今、

やってきたわけです。

 

痛風発作は いろいろと因果関係が複雑で、

単に季節的要因とか

尿酸値だけの問題だけじゃない場合があります。