2025年7月9日水曜日

痛風 再発

先日、いろいろと注意していたのにも関わらず、

痛風発作が出てしまいました。

発症した箇所は、右足の くるぶし(足首)の あたり。


みぎあし?


痛風って「左足」以外にも出るの?

痛風発作って左足しか出たことないよ?


・・と思う人もいるかもしれませんが、

長年、痛風に苦しんでいると

右足も出るようになるので。


なんで左足に痛風発作が多発するのかというと、

人間の体は右側に「肝臓」があるので、

大量の血液が右側に集まるから。


人間には、たくさんの筋肉があって、

筋肉には毛細血管が無数に通っていて、

大量の血液が流れています。


筋肉を動かすことによって、筋肉が熱をおび、

その熱で温められた血液が全身を巡ることによって、

体も温められるのです。


で、温かい血液が多く集まる右半身(肝臓があるので)は、

左半身に比べて、温かいので。


尿酸というのは、体内の比較的、体温の低い箇所(関節など)に

結晶化して沈着するのです。

足先とか、心臓から遠い末端に痛風発作が多いのは、

そういう理由です。


右足は比較的、温かく、左足は比較的、冷たい。

(体の内部の話ですよ)


ですので、痛風発作は左足が圧倒的に多いのです。

温かいハズの、右足の痛風発作は少なめで。


ちなみに、痛風に関係のある尿酸は、

血液中に溶けきれなくなると結晶化して、

関節など、あちこちに沈着し始めるのですが、

その境目が「尿酸値 7.0mg/dl以上」と言われています。


つまり、尿酸値 7.0mg/dl以上になると、

血液中の尿酸が溶けにくくなってしまうので、

いわゆる「高尿酸血症」と診断されてしまうわけです。


高尿酸血症というのは、尿酸値は高いのだけど、

まだ痛風発作は起こしていないですよ、という状態のことです。

痛風予備軍なんて言い方をする人もいますが。


ついでにいうと、血液中の尿酸の「溶けやすさ」は、

自分の『体温』とも関係があります。


体温37度以上ですと、尿酸は血液中に「溶けやすい」。

体温37度未満ですと、尿酸は血液中に「溶けにくい」。


体温が高いほど、血液中の尿酸は溶けやすいのですね。


ところが、痛風になる人は、

たいてい、低体温なのだそうです。


まあ、37度って、子供の体温ですからね。

大人になるにつれて、なかなか、

それほどの体温の人は少ないでしょう。


だから、小まめに運動をして(歩くなど)、

筋肉を発熱させて、体温をあげましょう、

というのが「痛風対策」「痛風対処法」の一つなのですが、

まあ、その話はまた、次の機会に。


ええと、何の話だっけ?


そうそう、右足に痛風発作が出たという話の続き。


以前ね。

痛風発作が出たとき、ロキソニンをほとんど飲まずに

やり過ごしたときがあって。


あ、ロキソニン(ロキソニン錠60mg)というのは、

痛み止めの薬。

いわゆる、消炎鎮痛薬のことです。

(ロキソプロフェン錠(60mg)は、

ロキソニンのジェネリック[後発薬])


痛風発作の痛み止めの薬としては、

ボルタレン(ボルタレン錠25mg)も有名ですが、

ボルタレン錠は市販されておらず、病院での処方箋が必要です。

(最近は、ボルタレンも

処方箋なしで薬局で販売してましたっけ?)


ロキソニンの方は、

ロキソニンsなど、市販もされていますが、

「第1類医薬品」なので、薬剤師の在留する薬局でしか

購入できません。 


(ロキソニンにしろ、ロキソプロフェンにしろ、

ボルタレンにしろ、大量服用しちゃ、ダメですよ)


で。

痛風発作のときに、ロキソニンを飲むと

「痛風発作が長びく」「痛風発作が中々、治まらない」

ということを身をもって知ったので、

今回もそうしよう、と思いました。


あ、そうそう。

ロキソニンを飲むと、痛風発作が長引くとは、

どういう意味か?


痛風発作というのは、基本的に

体に溜まり過ぎた尿酸結晶を溶かすために起こるのです。


具体的には、関節などに沈着しきれなくなった、

結晶化した尿酸が沈着していた箇所から剥がれ落ち、

その剥がれた尿酸結晶を白血球が異物と認識して攻撃。


その攻撃のときに、痛みの元となる物質が出る、

と考えられています。


なんで白血球が攻撃するかというと、

白血球は細菌などをやっつけて、体を守る、

掃除係だから。


白血球から見たら、剥がれた尿酸結晶は

バイキンとかと同類なんでしょう。


で・・

痛風発作が尿酸結晶を

どういう術(すべ)で溶かすのかというと、

腫れあがるでしょう?

痛風発作って。


そのとき、触ると発熱というか、かなり熱くなっています。

この熱で、その患部の内部で、尿酸結晶を溶かして

小さくしている作業中なのです。


そのとき、同時に激痛を伴いますので、ちっとも

ありがたいと思いませんが。


ところがね。

痛いからといって、

ロキソニンなどの痛み止めの薬を飲むでしょう。

飲まなきゃ、仕事、行けませんしね。


ロキソニンは血管を収縮させ、血流を悪くさせて、

炎症を和らげ、痛みを緩和させる働きがあります。


炎症を和らげる?


つまり、痛風発作が

「尿酸結晶を溶かしている作業中」、と考えると、

ロキソニンは、その「火力」を弱めるのです。


弱火で、長く じっくり・・いくか、

強火で (痛いけど) 短期決戦で行くか、という感じ。


私の場合、痛風歴が長いので、いったん

痛風発作が発症すると2ヶ月(まともに)歩けないとか、

ザラです。


ところが、前回の痛風発作では(できるだけ)

ロキソニンを飲まないように、というか、

最小限にして、やり過ごすと、一週間程度で

治まったことがありました。

(たまたま、軽い痛風発作だったのかもしれませんが)


で、今回も味をしめて、

痛風発作が出ているのにも関わらず、

右足が腫れてきているのにも関わらず、

痛みがドンドン強くなってきているのにも関わらず、

ロキソニンを飲まないようにしていたら・・・





ああ!



痛風発作って・・


こんなに 痛いものだったのですね!





忘れていたわけじゃないけど、

痛風発作の痛みの凄さを思い知らされました。


結局、強い痛みで眠れなくなってしまったので、

ロキソニンを飲むという結果に。


痛風発作というものは、常に

均等に強い痛みなわけじゃなく、

波があるというか、ピーク時があるわけです。


痛風発作が出て、初日や2日目は

意外にもたいしたことがなくて、

4日目~5日目くらいに

痛風発作のピーク(痛風発作の極期)

が来るようです。


私は今回、

4日目の朝にロキソニンを1錠飲み、

5日目の朝にロキソニンを1錠飲み、

6日目の朝にロキソニンを1錠飲みました。


3日間で合計、3錠飲んだ、ということになります。


ロキソニンは飲み始めて、15分後くらいから

効きはじめ、効いてきたなあ・・と実感するのは、

飲んでから1時間半後くらいです。


体感的に、ロキソニンの効果時間は

10時間~14時間くらい。


実際には、10時間後くらいから、

効き目が弱まってきたな、と感じます。


この、朝に1錠だけ飲んだ、というのは、

仕事をする時間帯を重視したため、です。


まあ、とりあえず、日中、

仕事をしている間だけでも、なんとか

持ってくれよ、という感じで。


この飲み方ですと、

朝飲んで、夜寝る頃にはロキソニン効果が切れてきて、

だんだん痛みが強くなってくるのですが、

できるだけ、ロキソニンを飲む量、ロキソニンを飲む回数を

減らしたかったので、1日1錠だけにしました。


いやあ、やっぱり、夜中、目が覚めました。

ええ、痛いですとも。


痛風発作って、こんなに 痛いものだったんだ、と

まざまざと思い知らされました。


でも、最終的に痛風発作は、

1週間~10日間 程度で鎮火しました。


これは痛風初期症状の人ならば、普通のことですが、

私のように長年、痛風で苦しんでいる人間にとっては

(自分の中では) 画期的なこと (?) です。


以前は、痛風発作の痛みや腫れが、

2ヶ月とかも、3ヶ月とか続くときもありましたし。


ただね。

これ、「再発する可能性が高い」と

自分は考えています。



なんでか?



右足だから、です。



前述しましたが、右足よりも左足のほうが

多く尿酸結晶が蓄積しているはずなので。


右足には尿酸結晶が溜まっていました。

けど、左足には尿酸結晶は一切、たまっていません!

・・・なんてことは、有り得ないでしょう。


右足に痛風発作が出たということは、

左足にも尿酸結晶は溜まっているハズ。


ということは、いずれ、左足にも痛風発作が出る、

ということを意味します。

「痛風発作 再発」ってヤツです。


まあ、いずれにしても、

痛風発作が出たら、ロキソニンを飲む、飲まない、

ってのは、あくまで痛風発作の対症療法であって、

根本的な対策とは、できるだけ尿酸結晶をためないようにする、

すなわち、尿酸値をできるだけ下げるようにする、

ということなんですけどね。


痛風の場合、体質・遺伝などの先天的な要素が大きいので、

なかなか、そう簡単に尿酸値は下がってくれませんが。


痛風の人は夏には麦茶

痛風の人は水を多く飲め、と言われていますけど、

どうせ飲むなら、特に夏場は「麦茶」がいいです。

 

汗を多くかく夏は、水分とともに

塩分・ミネラルも失われますが、

麦茶にはミネラルも含まれているので、ということ。

 

本当は夏場は塩を舐めたりするのもいいのですが、

世の中、塩分控えめの風潮ですから、塩を舐める人は

あまりいないでしょう。

 

むしろ、いかにして、塩分を摂らないようにするかを

腐心している、みたいな。

まあ、何ごとも程度ものですが・・・

 

高尿酸血症の人(尿酸値 7.0mg/dl以上)が

長年、痛風を患っていると、足などに尿酸が結晶化して、

ときどき痛風発作が起こっているうちは

まだいいのですが、何十年と罹病しているうちに

腎機能が低下してくる傾向があります。

 

つまり、少しずつ、腎臓にも尿酸結晶が知らないうちに

沈着してくる、ということです。

怖いですね。

 

これが腎機能障害の第一歩・・というところなのですが、

腎機能が少しずつ低下してくると、腎臓機能と血圧は

連動性があって、腎機能低下が原因で

「高血圧」になってくるのです。

 

高血圧・・といえば、世の中、

塩分控えましょう、脳卒中を予防しましょう、

心筋梗塞にならないように・・の大合唱なので、

積極的に塩分を摂る人なんか、皆無でしょう。

 

でもね。

本当は腎臓には塩分が必要なのです。

腎臓は塩分が不足すると血液中から、

再吸収を何度も繰り返すため、

腎臓が疲弊してしまうのですよ。

 

ちなみに、塩がどれだけ体に必要かというと、

江戸時代の罪人は刑務所(?)で

全く塩を与えられませんでした。

 

まあ、塩が貴重品ってこともあったんでしょうけど、

塩を与えられなかった罪人は、

体力も気力も落ちてヘナヘナになってしまい、

脱走して逃げようという気力すら、

なくなってしまったのだそうです。

 

現代の場合は、昔のような粗食ではなく、

外食してもソースや醤油がたくさんかかっていて、

たしかに油断していると、

塩分過剰になってしまうかもしれませんね。

 

でも、決して塩は「悪」ではないので。

むしろ、絶対的に「必要」なものなので。

 

あ、それから、

テレビで天気予報を見ても、毎日のように、

「熱中症に気をつけましょう。小まめに水分を摂りましょう」

とか言い続けていますけど。

 

痛風の本を読んでも、毎日、水を2リットル以上飲みましょう、

とか書いてありますけど。

 

水は、ね。

あまり摂りすぎると・・・

腎臓に負担がかかるし、体液が薄まるのですよ。

 

なんで、水を多く飲んだほうが良い、

と言われるのかというと、尿酸は

大半が尿に溶けて、尿と共に体外に排泄されるものなので、

たくさん尿を出すには・・・つまり、

トイレに行く回数を増やすには、

水を多く飲みましょう、という発想なんです。

 

もし、ホントにね。

水を毎日、2リットル以上飲み続けて、

体の調子が良くなったのなら、

その人は、それを続けたらいいと思います。

その人の体調、環境では適量だったのでしょう。

 

でも、水の飲みすぎで気分が悪くなったり、

お腹を壊したり、体調が悪くなってしまったら?

 

それは、即、水の飲む量を減らすべきです。

 

どういうこと?

 

たとえば、一日中、配送配達の仕事とか、農作業とか、

現場での工事とか。

カンカン照りの中、汗だくになって、

力いっぱい働いている人と。

 

事務職とかクリエイティブな仕事とか、

いわゆるデスクワークの人。

 

当然、1日にかく汗の量が天地の差ほど違うでしょう?

 

(デスクワークの人が力一杯働いていない、

という意味じゃないですよ)

 

結局、どれだけ汗で水分が失われるか、

どれだけ水分補給を必要とするか?

 

個人差があり、

職業などの環境によっても大きく違うわけです。

 

なのに、痛風なら、全員、

1日に2リットルの水を飲みましょう、

と言われるのです。

 

それ、おかしいと思いませんか?

 

水の飲みすぎは、腎臓に負担をかけるし、

体(の内部)を冷やしますし、体液を薄めます。

 

夏場は確かに水分は多めに飲むべきですが、

水を見るのも嫌になるほど、気分を悪くするほど

飲み続けるべきではないと思います。

 

それから、東洋医学では胃は「鼻」と密接な関係がある、

と考えられているので、胃の調子が悪くなってくると、

鼻がつまったり、鼻水が出たりします。

 

鼻水が出る・・というのは、過剰な水分を体外に排出する、

という働きもあります。

つまり、水分を摂りすぎている、ということ。

 

こんなことを知っていても何の役にも立ちませんが、

内臓の不調、負担はちょっとした体の変調として

体の表面に具現してきます。

 

夏場は痛風発作が起こりやすいだけでなく、

暑いし水を飲みすぎたりして

体調を崩しやすい季節なので、

生まれつき胃腸が丈夫だから(痛風体質)

といって油断しないで、

体に気をつけるように お過ごしください。

 

尿酸は汗にも出る?

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● 尿酸 汗

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「汗」というものは、体内の水分を排泄することによって、

体温の調節なども行う体液なのですが、なんか・・

体内の尿酸も汗に溶けてドンドン排出できるような

イメージがありますよね?

 

ところが、実際には

汗が体内の尿酸を排泄できる量はゼロです。

正確には、限りなくゼロに近い、ほぼ皆無です。

 

尿酸の体外への排泄経路としては、

尿に溶けて、体外にハイセツされるのが大半です。

3分の2以上が「尿」だと言われています。

名前も“尿酸”ですしね。

 

じゃあ、残りの3分の1は何?

 

残念ながら、汗ではなくて「便」です。

便と一緒に、尿酸も少し排泄されます。

 

夏は暑くて、汗をドンドンかく機会が多いので、

汗をかけばかくほど、尿酸がどんどん排出されて、

尿酸値がズンズン・・と下がっていけば

いいのですけどねえ?

 

実際には、その逆。

汗をかけば かくほど・・体内の水分が不足して、

血液中の尿酸の濃度が高くなります。

 

ってことは?


血中尿酸濃度が高くなる、ということは、つまり、

尿酸値が上がる、ということ。

 

夏場に痛風発作が多発するのは、そのあたりにも

理由があるのです。

 

それなら・・・

水分補給さえ、しっかりしておけば、

痛風、出ないんじゃないの?

 

別に「夏」という季節が

悪いわけじゃないんじゃないの?

 

暑いから、汗をかくから、水分不足になるから、

痛風発作が頻発するのだったら、じゃんじゃん、

水を飲めば大丈夫なのでは?

 

まあ、その通りですけどね。

夏場はシッカリと水分補給するってのは、

その通りなのですが。

 

ただ、水分だけの問題じゃなくて、

日本の四季、春夏秋冬で、春から夏にかけては、

気候の関係で、体内の血管が拡張するのですよ。

まあ、暑いから、なのですが。

 

逆に秋冬は、血管が収縮する傾向があります。

寒いと体も縮みあがりますからね。

 

春夏に血管が拡張すると、どうなるの?

 

血管が拡張すると、体内の血流が良くなって、

白血球が増加して、白血球による、体の大掃除が

始まりやすくなります。

 

この場合の、大掃除のゴミ、というのは、

体内に蓄積している、結晶化した尿酸のこと。

つまり、体のゴミ掃除とは痛風発作のことです。

 

痛風発作の、痛みと腫れと(患部の)発熱で、

沈着している尿酸結晶を溶かそう、とするわけですね、体が。

 

もちろん、体内にたくさん尿酸結晶が溜まっている人だけに

起こる現象です。

すなわち、長年、

尿酸値が高い状態の高尿酸血症の人、限定のイベントです。

 

ですから・・

たしかに夏場、汗をかきますし、体内は

水分不足になりやすいですし、

血液中の尿酸濃度も高くなりがちですが・・

水さえ飲んでりゃ、水を充分飲んでいれば、

決して痛風発作は起こりませんよ・・・

というわけでもない、のです。

 

まあ、体にとって、大掃除が必要だから、

痛風発作を起こすんでしょ。

尿酸結晶があまり溜まりすぎると、

いろいろヤバイですしね。

将来、腎臓とかも心配ですし。

 

だからって、来たなら来たで、

死ぬほど痛いですが。

 

女性は、なぜ痛風にならない

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● 痛風 女性

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女の人には女性ホルモンがあるので、痛風になることは、

まず、ないです。

 

女性ホルモンってのは、尿酸値を下げる働きがあるそうなので。

エストロゲンという女性ホルモンが、

尿酸の排泄を促進してくれる働きがあるのだ、とか。

 

いいなあ。

 

てなわけで、痛風になる人は、

99パーセントが男性ってことで。

 

100パーセントじゃない、ということは、

もちろん、女性でも痛風になる人がいるわけですが、

閉経後で女性ホルモンが減少した女性の方などは

尿酸値が高くなってしまい、

痛風になる人もおられるようです。

 

何年か前、

「痛風に負けない。薬は飲まない」という痛風ブログを

書いていたときも、ときどき、女性の方が

コメントを書きに来ておられました。

 

始めは、旦那や息子さんが痛風で苦しんでいるので、

なにか参考になることでも・・とブログを読みに来たのかな、

と思っていたのですが、どうもそうじゃなかったようで。

ご本人が痛風に苦しんでおられるようでした。

 

少数かもしれませんが、確実に

女性でも痛風の人はいるのです。

 

ところがね。

だんだん時代は変わってきた、というか、

以前なら、50歳を越えるあたりから女性ホルモンが

だんだん低下する、という感じだったのですが、

今では若い女性の方でも、尿酸値が高くなってくる人が

増加傾向にあるそうです。

 

なんで?

女性がオヤジ化してるっての?

 

いろいろ理由があるでしょうけど、

薬の副作用(利尿剤とか)で

尿酸値があがってしまう、とかね。

 

あと、なんでもかんでもダイエット。

夏になれば、ダイエット。

前にも挑戦したハズなのに、また、ダイエット。

 

痩せているほうが美しい、と思っている女性の方々が

圧倒的に多いみたいで、食べないせいで、

栄養不足、食生活の偏りによる栄養失調、

過度なストレス、不規則な生活、睡眠不足・・・

さまざまな原因が積み重なって、

ホルモンバランスが崩れるのだそうで。

 

ちゃんと食べないと、若いときは良くても、

年をとってから、骨が弱くなっちゃうよ。

 

あと、タバコ。

過度の飲酒。

肉の食いすぎ。

 

・・・・オッサンかよ?

 

せっかく、女性には生まれながらにして、

エストロゲンという

素晴らしい女性ホルモンがあるのに、

おかげで痛風とは無縁の人生なのに、

みずからの生活習慣のおかげで

ホルモンバランスを崩してしまい、

痛風になってしまう若い女性もおられるそうです。

 

私のように、尿酸値を下げたくても、

生まれつきの体質や家系による遺伝(痛風体質)などで、

中々、尿酸値が下がりにくくて、長年、

痛風に苦しんでいる人間からすると、


は?

 

ダイエットの し過ぎで、

ホルモンバランスが崩れて、痛風に なった?

 

何やってんだか。

 

・・・・と思いますけどね。

 

痛風に豆乳いいの?

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● 痛風 豆乳

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豆乳は、おいしいですが、痛風の人にとっては、どうなの?

 

 

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★ 豆乳 プリン体

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豆乳は牛乳と、なんとなく似ていますが(?)

牛乳と違って豆乳にはプリン体が含まれています。

さらにカルシウムなどの栄養価も牛乳には劣りますし、

どうせ飲むなら牛乳を。

 

 

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★ 牛乳 プリン体

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牛乳は豆乳と、色合いとか(?)似ていますが、

豆乳と違って牛乳にはプリン体が含まれていません。

ってことは、どうせ飲むなら、豆乳よりも牛乳を。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

いや、ちょっと待ってください。

 

プリン体を多く含まれる食品を

摂り過ぎないようにしましょう、

というのは、理論上は確かにその通りなのですが、

それはいかにも、教科書通りの文言です。

 

というのは、そんなことばかり言っていると、

『 食べるもの が なくなる 』 から、です。

 

まあ、この場合は『 飲むもの が なくなる 』ですけど。

 

プリン体が多く含まれる食品を食べる、あるいは飲む、

ということは体内に(分解されて)尿酸が増える、

すなわち、尿酸値が上がる、

ということを意味しているわけですが、

 

「栄養のバランスが偏る」 という大切なことが

見過ごされています。

 

子供の頃、

「なんでも食べなきゃダメでしょ!?

好き嫌いしてないで、食べなさい!」

・・・って、怒られませんでしたか?

 

プリン体の多い食品を排除ばかりしていると、

その「好き嫌いが多い」状態と同じになるわけです。

 

まあ、もう成長しないから、それでもいいですけど、

骨が弱くなるとか、必要な栄養素が足らない、とか

何か弊害が出てくるでしょう。

 

プリン体うんぬん~は、

あまり気にしないほうがいいと思いますよ。

 

この

「プリン体の多い食品を摂り過ぎないようにしましょう」

いうのは、“昭和の時代の痛風改善法”の名残です。

 

現在では、どうでしょう。

 

もちろん、無意味なわけじゃないですけど、

口から入ってきた食品による

プリン体の割合が20パーセント。

体内で代謝やエネルギー変換などで作られるプリン体が

80パーセント。

 

なんだ、苦労して食べたいものを我慢しても、

結局、

体内で作られるプリン体のほうが多いんじゃないか。

 

結局、遺伝なのか。

結局、体質なのか。

なんなんだ、何なんだ、

俺の人生なんなんだ、うわああああ!

 

・・・・てなわけで、それほど、

プリン体の多い食事のことは神経質にならなくても

いいと思います。

 

肉を食べたら、野菜も多めに食べるとか。

サカナを食べたら、酢の物を一品たべるとか。

 

食事のバランスさえ考えていれば、

そんなにデリケートにならなくても

いいと思います。

 

むしろ、食べたいモノを我慢ばかりしていると、

それがストレスになるかもね。

(強いストレスは尿酸値を上げるのです!)

 

でも、20パーセントといえ、プリン体の多い食品は

食べれば食べるほど、確かに体内で分解されたときに

尿酸は増えるので、やっぱり、

そこそこにしておいたほうがいいかも。

 

ぜったいに食べない(あるいは飲まない)とか、

そんなにナーバスにならなくてもね。

 

前述の豆乳もそうですけど、牛乳は嫌いで飲めないけど、

豆乳なら飲める、とか。

そういう人もいるんじゃないですか。

 

そんな人に無理矢理、栄養価が高いからといって、

プリン体が含まれていないから、といって、嫌いな牛乳を

飲ませるのは、果たして どうなのか。

 

仮に飲んだとしても、嫌いな飲み物では、

続かないでしょう。

 

豆乳がプリン体を含む、ということを「知っていれば」

1日に豆乳を2リットルも3リットルも飲んだりすることは

ないでしょうし、少し、気をつける程度でいいですよ。

 

どうして牛乳と比べるのか、というのもありますが、

(似ているから、でしょうか??)

そもそも、牛乳と豆乳は別物なので、

比較する必要もないですしね。

 

痛風だから、豆乳を飲んではいけない、

なんてことは「ない」と思いますよ。

 

なぜ?利尿剤で痛風

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● 痛風 利尿剤

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利尿剤?

 

利尿剤というものは、私は一度も飲んだことがないので

あれですが、副作用で尿酸値が上がるようですよ。

実際、痛風じゃなかったのに、利尿剤を飲み続けていたら、

尿酸値が上がって痛風になってしまった、

という人もいましたし。

 

利尿剤ってのは、高血圧の治療に使われたりするのですが、

利尿・・というだけあって、尿の回数、尿量が増えます。

 

たくさん排泄された尿と一緒に、

ナトリウムもハイセツされるので、

塩分が減少して血圧が下がります。

 

そこまでは、いいのですけどね・・

 

 

尿量が増加すると、腎臓が血液を濾過する量、

回数が増加するので、

結果的に、腎臓に負担がかかります。

 

また、ナトリウムの再吸収が抑制されるかわりに、

尿酸が再吸収されるらしくて、

血液中の尿酸濃度が高くなるらしいです。

 

ってことは、尿酸値が高くなる。

 

すなわち、高尿酸血症(尿酸値 7.0mg/dl以上)になる、さらに

発作が発症すれば、痛風と診断されてしまいます。

 

ああ、利尿剤なんか飲むんじゃなかった(痛風の人は)

 

っていうか、痛風じゃない人でも利尿剤を飲み続けて、

実際に痛風になってしまった人もいるのですから、

処方してくださった主治医の先生は、もっと事前に、

薬の副作用のことをシッカリ、充分に説明して欲しいですね。

 

私の身近な病院の先生で、

副作用のことをしっかり説明してくれる、

ような先生は、ただの一人もいませんでしたよ。

 

まあ、次の患者さんが次々と待合室で待っているので、

いちいち説明していられないのかもしれませんが。

 

薬の副作用のこと、つまり

「薬で体が悪くなる可能性がある」という事実を

患者に伝えるのが、嫌なんですかね??

 

薬というのものは、

「病気を治してくれる」「体にとって良いもの」

というイメージがありますが、現実には、

必ずしも、そうとも限らないということ。

 

特に複数の病院で、複数の薬剤を服用している人は、

自分が今、現在、どの種類の薬を飲んでいるか、

体を診てもらっている先生に全て把握してもらったほうが

いいように思います。

 

薬の飲み合わせの相性、とかもありますしね。

 

「おくすり手帳」とか、

年配の人が使うツールのイメージがありますが、

若くても、服用している薬の種類が多い人は

「お薬手帳」などを活用するのも一つの手です。

 

飲んでいる薬の種類を、

処方する人に理解してもらえるので、結果として、

自分が飲む薬の副作用を減らすことができる、

ということに つながる、と思います。