2024年7月12日金曜日

痛風 無症候性高尿酸血症

痛風は、痛いです。

何を今さら。

わかりきったことを。


痛風は尿酸値が高い状態が続いた(何年も)とき、

起こります。

何を今さら。

わかりきったことを。


では、尿酸値が高い状態が何年も続くと、

必ず痛風発作が発症するのか?


それは、ね。

人によるのですよ。

つまり・・・尿酸値が高い状態が長く続いているのに、

痛風が発症しない人もいるのです。


何度も発作でヒドイ目に遭っている私からみれば、

羨ましいような気もするのですが・・

それが、案外、そうでもない、らしいのです。


どうして?

痛くないんでしょ?

ラッキーじゃないですか。


楔を打ち込まれたような、足の痛みを

経験しなくていいなんて。

ああ、羨ましい。

ああ、あやかりたい。


たしかに、痛風発作は痛いですが・・

あれは、本当は体を守る作用があって、

つまり、あれは体内に沈着した尿酸結晶を溶かすのです。

腫れと痛みの発熱によって。


じゃあ、痛風発作がないということは、どうなるのでしょう?

尿酸結晶を溶かす機会を逸してしまう、ということです。


それから、もうひとつ。

痛風発作が発症したら、どんな気持ちになりますか?


ああ、もうコリゴリ。

今度から、絶対に生活習慣を改めよう、

もっともっと体に、健康に気をつけよう!

・・・と思ったりしませんか?


私は発作のたびに、

強く決心して、反省します(半年で、なぜか忘れますが)。

発作が出ない人は、その反省する機会が、そもそもないのです。


発作がないのですから。

痛くないんですから。

いったい、何を反省しろ、と?


こういう、尿酸値が高い状態が

長期に続いているのにもかかわらず、

ちっとも痛風発作が出ない体質(?)の人を、

『無症候性高尿酸血症』というそうです。


ただ、痛風発作が出ないからといって、

尿酸値が高いことには変わりはないのです。

ですので、知らないうちに、尿酸結晶がたまり過ぎたり、

あるいは、糖尿病とか、

尿路結石を起こしてしまうかもしれません。


痛風発作が発症することが良いことだなんて、

とても思えませんが、

出なけりゃいい、というものでもないようです。


痛風 外反母趾

 痛風(つうふう)と外反母趾(がいはんぼし)は、

足が痛む・・という、その点においては、

症状が少し似ていますが、全く別のものです。

外反母趾の病状がひどくなったら、痛風になる・・

などということはありません。

また、偽痛風というものとも、違います。


痛風は、表面的な症状としては

(主に)足が痛くなったりしますが、

本来は、代謝、すなわち、内臓系の病気です。

それに反して、外反母趾は、ヒールなど、

つま先の細い靴を長年履き続けた、などの

外圧的な要因で発症したり、あるいは

関節リュウマチなどの病気のせいで発症したりします。

互いが、まるで違うものですね。


まあ、間違う人はあまりいないと思います。

比較するまでもないですが・・一応、列記しておきます。


●痛風

主に男性に発生(約98~99パーセント)。

発作の症状は、突然発症。

急激に起こって、10日~2週間で嘘のように

治まる(痛風初期症状の場合)。

歩けないほど、痛い。

安静にしていても、激しく痛む。


●外反母趾

つま先の細い靴を長年履き続けた女性に多い。

長い時間をかけて、症状は少しずつ進行。

歩いて、患部がこすれると痛む。


・・・こんな感じです。


私は、外反母趾の経験はありませんが・・

痛いらしいですね。

リュウマチなど、関節系の痛みは

本当につらいみたいです。


まあ、その期間内の痛みでは、

痛風の痛みは、最強クラスですが。


外反母趾もそうですが、リュウマチなどの痛みは

ず~っ、と続きますので。

痛風のように、発作が治まると安定期に入る、

なんてことはないです。


どっちがいいんでしょうね。

比べることに意味はないですが。


2024年7月5日金曜日

痛風発作の終息時に思うこと

長い苦闘の痛風発作が終息すると、ようやく

しっかりと自分の二本足で大地を踏みしめ、立っている、

ということを実感できます。


ばかばかしい当たり前のことですが、そのときは

歩けることって本当に素晴らしいと思えます。


逆に痛風発作の真っ最中に街をヨロヨロと歩いていると、

ああ、今、小学生と喧嘩しても負けるなあ、

なんて思ったりします。

小学生にはケンカは売られませんが。


さて、当面しなきゃならないことがあります。

リハビリです。


具体的にいうと、痛かったほうの足(たいてい、左足)の

太腿、ふくらはぎ・・細くなっています。

知らず知らずのうちに筋肉が落ちているのですね。


ですので、ちょっと歩くとすぐに脚が痛くなります。

でも、この場合の痛み、というのは

痛風の痛みではなく、筋肉痛なのですが。


落ちた筋肉は、普通に歩いていれば

自然と元に戻ります。

右脚と左脚の太さが違っても、すぐに戻るので

そんなに気にしなくてもいいです。


逆に痛くなかった方の脚に、ほころび じゃありませんが、

疲労の色が出てきたりします。

知らないうちに、痛い方の足をかばって、

こちらにばかり体重をかけてきたんでしょうね。

膝や足首が痛くなったり、夜中に脚がつりそうになったり。

あ、この場合の膝や足首は痛風の痛みじゃないですから。


でも、本当に気をつけなきゃいけないのは、

筋肉どうこう、じゃなくて、もっと違うところ、

本質的なところにあります。


何とか、もう二度とと

痛風発作を再発させない方法はないのか、ということです。


“体に気をつける”このことに尽きるのですが、

もう今までだって、充分に気をつけていたハズです。


結局は、体質のハンディを乗り越えられない、

ということなのでしょうか。


以前、痛風発作を二度と起こすまい、と決心した人がいて、

その人は徹底的な食事制限をしたそうです。


で、どれくらい徹底的な食事制限だったか、というと、

その結果、その人は栄養失調になってしまったのだ、とか。


その良し悪しは別にして、私には

とても そんな根性は ないですしね。

せいぜい、できそうなのは、

体重をこれ以上増やさないようにする、

くらいです。


あとは、足が痛かったときにはできなかった、

“歩くこと”や“ストレッチ”を思う存分やってみる、

くらいでしょうか。


フェブリク錠やザイロリック錠などの

尿酸降下薬を飲み始めても、

急激に尿酸値が下がるので、半年くらい、

えんえんと痛風発作が続くみたいですしねえ。

(たまっている尿酸結晶が溶けてなくなったら、その後、

痛風発作は出なくなるらしいです)


半年間は、つらいです。

まあ、体の大掃除ってところなんでしょうけど。


とにかく、もう、痛風発作はコリゴリですよ。


痛風 スポーツは体に良くないの?

スポーツは体に良い、健康に良いと

長年、信じてきた私ですが、ある程度、

年をとってくると・・というか、

痛風改善にスポーツは、あまり向いてないんじゃないかと

思うようになってきました。


ほら、スポーツって、爽やかな汗を流して、

いかにも健康です~、って感じじゃないですか。

長年の好意的なイメージを払拭するのは容易ではありませんが、

私の場合、激しいスポーツ(マラソンとか)で足の関節を酷使して、

それがキッカケで痛風発作が起こったりして、

なんか、もう・・あまりスポーツをしちゃダメだな、

と思ったりもしています。


一流のスポーツ選手でも、

たいてい、引退する頃には膝とか腰とか肘とか、

どこか痛めていますからね。

「スポーツが体に良い」というのは、

スポーツ用品メーカーが作りあげた、

妄想・陰謀じゃないかと。

まあ、そんなワケはないか。


痛風改善、尿酸値改善には、

ゆっくりとした有酸素運動が望ましい、

と考えられています。

歩く(ウォーキング)とか、サイクリングとか。


でも、サイクリングだとかいっても、

走るのが好きだった私からすると、

運動した気がしないんですよ。

自転車にのって、トロトロ走っても。


けれども、激しい運動は尿酸値を上げてしまうらしいので、

なるべくやらない方が良いみたいです。


なんで尿酸値が激しい運動で上がるのかというと・・

ハアハアというでしょ?

息が切れて肩で息をする、みたいな。


あれは、体内に酸素を一生懸命取り込んでいる。

つまり、カラダが酸素不足なんです。

激しい運動によって筋肉を動かすわけですが、

そのときに酸素不足になります。


酸素不足の状態のとき、いつも以上に

プリン体が多く作らてしまい、

結果として、尿酸が多く生成されます。


おまけに、運動で汗をかいたりして、

体が少し水分不足になってしまい、

血液中の尿酸の濃度が濃くなります。


と、いうわけで尿酸値が上がってしまうのですよ。


う~ん・・

激しい運動は、

尿酸値がやっぱり上がってしまうのですか・・


長年、スポーツは体に良いと信じてきた私にとっては、

これは真逆のデータです。


まあ、年々、年をとって体力も落ちてくるので、

それも、まあ

仕方がないか、と思ったりします。

痛風改善に良くない、ということをわざわざ

強いてすることもないかな、と。


毎日、ぽちぽちと歩いてるのが、私には

お似合いってことですかね。

なんか、気持ちまで枯れてきそうです。


ただ、

たかがウォーキングと思うかもしれませんけど、

歩くと、気持ちがスッキリします。

これは気のせいではなく、

ストレスなど脳が感じる嫌な物質が、

歩くことによって筋肉の方へ移動するそうです。


ですので、歩き終わったときには、

なんとなく気分が晴れて、

スッキリした気持ちになっている、と。


そういえば、そうですね。

なんか、歩くと気持ちが良いです。


生活に運動を取り入れた10年と、

運動を全然しなかった10年では、

その後の健康の状態がまるで違うそうなので、

やっぱり、できるかぎり

歩くなどの運動をした方が良いみたいです。