痛風は、痛いです。
何を今さら。
わかりきったことを。
痛風は尿酸値が高い状態が続いた(何年も)とき、
起こります。
何を今さら。
わかりきったことを。
では、尿酸値が高い状態が何年も続くと、
必ず痛風発作が発症するのか?
それは、ね。
人によるのですよ。
つまり・・・尿酸値が高い状態が長く続いているのに、
痛風が発症しない人もいるのです。
何度も発作でヒドイ目に遭っている私からみれば、
羨ましいような気もするのですが・・
それが、案外、そうでもない、らしいのです。
どうして?
痛くないんでしょ?
ラッキーじゃないですか。
楔を打ち込まれたような、足の痛みを
経験しなくていいなんて。
ああ、羨ましい。
ああ、あやかりたい。
たしかに、痛風発作は痛いですが・・
あれは、本当は体を守る作用があって、
つまり、あれは体内に沈着した尿酸結晶を溶かすのです。
腫れと痛みの発熱によって。
じゃあ、痛風発作がないということは、どうなるのでしょう?
尿酸結晶を溶かす機会を逸してしまう、ということです。
それから、もうひとつ。
痛風発作が発症したら、どんな気持ちになりますか?
ああ、もうコリゴリ。
今度から、絶対に生活習慣を改めよう、
もっともっと体に、健康に気をつけよう!
・・・と思ったりしませんか?
私は発作のたびに、
強く決心して、反省します(半年で、なぜか忘れますが)。
発作が出ない人は、その反省する機会が、そもそもないのです。
発作がないのですから。
痛くないんですから。
いったい、何を反省しろ、と?
こういう、尿酸値が高い状態が
長期に続いているのにもかかわらず、
ちっとも痛風発作が出ない体質(?)の人を、
『無症候性高尿酸血症』というそうです。
ただ、痛風発作が出ないからといって、
尿酸値が高いことには変わりはないのです。
ですので、知らないうちに、尿酸結晶がたまり過ぎたり、
あるいは、糖尿病とか、
尿路結石を起こしてしまうかもしれません。
痛風発作が発症することが良いことだなんて、
とても思えませんが、
出なけりゃいい、というものでもないようです。