2024年5月2日木曜日

痛風 歩くことの効果とは

痛風発作を何度か繰り返していると、

“歩くこと”がどれだけ

ありがたいことか、痛感します。

発作のたびに痛いばかりでなく、

思うように歩けなくなりますからね。


さて、痛風発作で足が腫れあがっているようなときは、

ロクに歩けませんが、それ以外のときの話です。


普段から、意識して「歩くように」したほうが良いです。

距離の長い短いに関わらず、あまり歩かないより、

ずっと良いです。


歩いたからといって、テキメンに尿酸値が ぐぐ~っ、

と下がるわけじゃありません。

痛風発作が出なくなるわけでもございません。

でも、歩いたほうが良いです。


今すぐには結果は出なくても、

「歩いた十年」は「歩かなかった十年」に比べて、

全然違うといいます。

自分の将来の健康において、です。


自転車もいいですが、あれは自分が思うほど、

脚の筋肉を使っていません。

歩くのと比べると天地の差があります。


そりゃ、確かに

「自動車 < 自転車 < 歩く」では、あります。

でも、筋肉の使用量、消費するエネルギー。

とても歩くことに及びません。


痛風発作が発症しやすい条件には、

さまざまな要因がありますが、そのうちの一つに、

手足が冷たい、というのがあります。

つまり、手や足など(心臓から遠い)末端の血流が良くない、

ということです。

だから、冷えやすいのですね。


いわゆる、低体温。

体温が低めだと、手足も冷たくなりガチです。

って、夏場はそんなことはないでしょうが。


手足が冷たいと、なぜ痛風発作が起こりやすいの?


血液の中に、尿酸が多すぎるのが高尿酸血症です。

この尿酸は、過剰にあると結晶化しやすくなるのですが、

その場合、体内の比較的冷たい関節などに沈着しやすいのです。


ですので、手足の血流が良くなくて、

なんとなく手足の先が冷たい・・・そんな感じなら、

痛風発作も起こしやい、ということです。


で。

それが「歩くこと(ウォーキング)」と何の関係が?


人間の体には多くの筋肉がありますが、

中でも“太腿”は、最大級の筋肉量があります。

この筋肉の中には、多数の毛細血管が通っています。


毛細血管の中には、当然、血液が流れています。

血液というのは、多くの栄養分などを乗せて

全身を巡る血です。

あたたかいです。


筋肉を動かすことによって血液もあたためられ、

あたたかい血が全身をめぐります。

手足などの末端にも。


よって、血流が良くなり、

手足の関節も冷えにくくなります。

痛風発作も(冷たいままよりは)多少、

起きにくくなります。

あたたかい血液が巡ることよって、

体温を(ほんの少し)上げるのです。


要は筋肉を使う、動かせばいいのであって、

別に歩くのじゃなくても、泳いでも走ってもいいです。


ただ、泳ぐのはプールが必要などの条件がありますし、

走るのは、若い頃はいいですが、だんだん

そうじゃなくなってくると、

膝や腰などの負担が心配になってきます。


痛風改善には、軽い有酸素運動が望ましい、といいますし、

やはり「歩く」のが、お手軽ですし、いつでも誰でも

できます。


普段の忙しい日常生活の中で、

まとまった「歩く時間」を作り出すのは

大変かもしれませんが、一日のうちで

細切れの時間の積み重ねでもいいですから、

なるべく歩くようにしたほうが、

近未来の自分の健康のためには

良い結果になると思います。


私の場合、昔から、

近距離なら自転車(早いし、ラクなので)でしたが、

今はなるべく、可能な限り、歩くようにしています。


だからといって、嘘のように痛風発作が出なくなった・・

というようなことは

ないのですが、十年後に後悔しないように、

今のうちから、なるべく歩くようにしたいと考えています。