なんで厳禁かというと、いえ、入りたきゃ
入ればいいのですが、
痛風体質の人がサウナで大量の発汗をすると、
痛風発作の発症リスクが高まる、というだけの話です。
つまり、痛風発作が出やすくなる、ということ。
痛風じゃなくても、だんだん年を取ってくると、
サウナで長時間、大量の発汗を続けていると、
脳梗塞で倒れたりする人がいる、とか、
ときどき聞きますよね。
サウナに入るなら、しっかりと水分補給し続けないと。
痛風リスクどころか、下手すりゃ、命が危ないです。
ああ、年をとるってことは、いろいろとやっかいです。
若い時分なら、サウナで倒れたりとか、あまりないのですが。
なんで大量の発汗が良くないのかというと、
人間の体の構成の大部分が体液(血液やリンパ液など)で
成り立っていることに起因しています。
つまり、血液などの濃度が高くなってしまうってこと。
血管が詰まったりする可能性のあることは、
なるべく避けた方が無難です。
まあ、サウナに入ると、あとは
サッパリして気分はいい、ってのは確かにあります。
大量の汗と一緒に、体内の不純物も一緒に出たのでしょうか?
この汗と一緒に「尿酸」も出てくれれば、このうえなく
嬉しいのですが、残念ながら、尿酸は、汗からは
ほとんど出ません。
尿酸は、大部分が尿からの排泄なんです。
ですので、大量の汗をかいても
尿酸は体外に排出されないうえに、
トイレにいく回数が減りますので
(体内の水分をたくさんの汗というカタチで出しているので)
かえって尿酸値は上がってしまいます。
じゃあ、サウナに入らなければ、
痛風発作のリスクは高まらない?
いや、ちょっと待ってください。
サウナって、何かに似ていませんか?
暑い密室。
目の前が見通せないくらいの、もわぁっ、とした水蒸気。
流れ落ちる大量の汗。
そうです。
夏です。
夏の気候です。
夏はサウナに入っていなくも、まるで
天然のサウナのように
たくさんの発汗を促されてしまいます。
ああ、要注意じゃないですか。
夏場が痛風発作の多いシーズンだ、というのは
あながちデタラメでもないのです。
対策としては、しっかりと水分補給をする。
で、なるべく涼しいところにいる。
特に水分補給ですね。
これに、尽きます。