〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ ザイロリックを飲み続ける理由は!?
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ザイロリックというのは、痛風の薬、いわゆる
尿酸降下薬(尿酸生成抑制薬)です。
つまり、尿酸値を下げる薬のことですね。
主成分は、アロプリノールで、
フェブリクが発売されるまでは最も有名な痛風の薬でした。
今現在、痛風で尿酸値が長年、高くて、
痛風発作で苦しんでいて、新たに尿酸値を下げる薬を飲む・・
ために病院へ行って処方される薬は、おそらく、
フェブリク (フェブリク錠)でしょう。
フェブリク(フェブキソスタット)というのは、
40年ぶりの痛風新薬で、
ザイロリックなどの従来の痛風の薬よりも
尿酸値を下げる効果が大きく、それでいて、
副作用は少ない薬、と考えられているから、です。
ところが、フェブリクが発売されていても、
ザイロリックが処方され続けるケースもあります。
なんでか?
●今までから、長年、ずっとザイロリックを飲み続けていて、
(尿酸値を下げ続けている) 効果があがっていて、
副作用などの特筆すべき不都合が、特にない。
●フェブリクは新薬なので、実際に
長期間 (何年~何十年) と飲み続けた患者の生データがない。
(つまり、新薬は信用できない、という意味)
●ザイロリックは、フェブリクに比べて薬価が安い。
・・・・など、です。
この、実際の生データがないから、新薬は処方しない、
という、お医者様が実際に おられるのです。
これは ある意味、真実でもありますし、また
妥当な意見とも言えなくもないです。
ですが、そんなことを言ってると、
全ての新薬は飲めなくなってしまいます。
臨床の結果、厳しい承認(?)を受けた新薬が、
尿酸値を下げる効果が大きく、従来の薬よりも
副作用は少なめ、と言われているのですから、
そうなんでしょう。
たしかに新薬には、実際の患者の
長期間の生データが不足気味かもしれませんが、
データが揃う何十年後の頃には、
肝心の自分が生きているのか、どうか。
もし、私なら・・
今から尿酸値を下げる薬を飲むならば、
フェブリクを選択しますが、仮に今まで、
ずっとザイロリックを飲み続けていて、
それでも効果も上がっていて、何の不都合もないのなら、
フェブリクに切り替える理由もないのかもしれません。
それで (ザイロリックで) うまくいっているのですからね。
フェブリクは新薬であるがゆえ、ザイロリックに比べて
非常に薬価が高く、患者の お財布の負担になります。
ただ、ザイロリックは腎臓排泄型の薬剤であるのに対して、
フェブリクは腎臓のみならず、
複数の排泄経路を持つ薬なんです。
つまり、ザイロリックは
腎臓が悪くなってしまったユーザーには使いづらい、
というか、負担が大きいので使えない薬ですが、
フェブリクは胆汁などにも排泄するので、
腎臓の負担が少ないです。
腎臓が少し弱っている程度の患者さんにも
フェブリクなら、飲める、などの利点もあります。
ですが、フェブリクは1日1錠飲むだけでいいですが、
ザイロリックは1日に、2~3錠、飲まねばなりません。
どっちにも長所短所が・・というところですね。
=======================
◇ ザイロリック 痛風 市販
=======================
さて、ザイロリックというのは、処方箋が必要な薬なので、
一般の薬局では風邪薬のように販売されておらず、
病院へ行って処方してもらうことになります。
というわけで、
仕事が忙しくて病院に行く時間もない人には、
市販されていたり、通販で
ザイロリックが買えたらいいのにな、
と思うかもしれませんが、国内では無理です。
国内にいながら、病院で処方してもらわずに入手する、
唯一の方法は、海外製造のザイロリックを
個人輸入代行業者から購入する、という方法です。
(ただし、転売禁止、譲渡禁止です。
自分用に使用する場合のみ、
薬剤の個人輸入は認められています。
譲渡もダメ。友達・家族でも駄目。
つまり、たとえ、利益など得ていなくとも
譲渡も薬の販売とみなされてしまい、
薬剤師や医師の免許がない者が
医薬品を販売してはいけないことになっているので)
で・・
たしかに個人輸入代行業者から購入すると、
自分で個人輸入するよりも容易に入手できますが、
病院への足が遠のいてしまうデメリットもあります。
ザイロリックのジェネリックなどもあって、薬価は
お安く購入できますが、それでも、ときどきは
病院へ行って、定期的に尿酸値の検査しておくのが
望ましいです・・・って、
そこの病院で薬をもらわなくなったら、なんだか、
敷居が高くなってしまいますけどね。