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◆ 血液検査 痛風
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痛風に関連のある尿酸値ですが、これは日々、変動します。
血圧みたいなものです。
1日のうちでも変動するくらい。
痛風の場合、尿酸値 7.0mg/dl以上で高尿酸血症、
と診断されてしまいますが、なるべく高くならないように
したいところですが、遺伝というか、
生まれつきの体質などもあって、なかなかね。
簡単なものじゃないです。
ちなみに、高尿酸血症ってのは、
尿酸値が継続的に高い
(尿酸値 7.0mg/dl以上)人のことをいいますが、
痛風発作は出ていない人のことをいう場合が多いです。
高尿酸血症で、なおかつ、
痛風発作が一度でも出てしまった人のことは、
「痛風」と呼ばれています。
はじめに「高尿酸血症ありき」なのですね。
ってことは、高尿酸血症じゃないのに痛風ってのは、
ありえない、ということです。
尿酸値ってのは、推移を見比べるのが
重要になってくると思うので、
血液検査の結果は一覧表でもらえるので、
見たからいいや、じゃなくて、
保存というか、残しておいたほうがいいです。
前回の結果と今回の結果で、
尿酸値が上がってるのか、下がっているのか、
さらに「前々回→前回→今回」と、
尿酸値は上昇傾向にあるのか、
横ばいなのか、あるいは下がっているのか。
一枚の検査結果では
わからない事実が見えてくることもあるので、
過去の検査結果は、なにかと役に立つ場合が多いです。
尿酸値という言葉に「尿」という文字が入っているので、
尿酸値は尿検査するのか、
と思っている人もいるようですが、
そうじゃなくて、血液検査ですよ。
血液中にどれだけ、尿酸があるのか、
という数値なんです。
尿酸値 7.0mg/dl以上で、
尿酸は血液に溶けなくなっている、といいますから、
血液中にたくさん尿酸があればあるほど、
尿酸値が高くなっている、
血液に溶けなくなっている状態、
ということですからね。
血液検査の項目には、数多くの項目がありますが、
痛風の人が注目したいのは、
「尿酸」そして、「尿素窒素」「クレアチニン」。
「尿酸」というのは、尿酸値のことです。
痛風の人にとっては、最重要項目ですね。
それから、「尿素窒素 (BUN) 」と
「クレアチニン (Cre) 」ってのは、
腎機能の項目です。
痛風(高尿酸血症)ってのは、体内に
溶けなくなった結晶化した尿酸が溜まりやすいので、
何十年も痛風で苦しんでいると、
腎臓の機能が低下しやすいのです。
つまり、腎臓に尿酸結晶がたまってくる可能性がある、
ということ。
「尿素窒素」と「クレアチニン」は、
腎機能が低下してきていないか、
という指標になる項目です。
あんなふうに・・
ほんのちょっぴりの血液を採取するだけで、
いろいろな、体の内部の様子がわかるのですね。
本当はね。
毎月、1回でも継続的に血液検査をして、
「尿酸値、尿素窒素、クレアチニン」などを
チェックすれば いいのですが・・
なかなか、忙しくて病院に行けなかったりね。
だから、せめて、年に一回でもいいですから、
継続的に血液検査をするのが良いと思います。
会社で毎年、健康診断があるならいいですけど、
会社勤めの人ばかりでもないでしょうし、自費ででも
血液検査はしておくべきかもしれません。
献血・・・?
献血じゃあ、残念ながら、尿酸値は
わからないようになっているのですよ。
献血で尿酸値がわかるなら、毎月、
献血に行くのですけどねえ。
・・・いうわけで。
仕事が忙しくて、
病院の開いている時間に検査に行けない人は、
自宅で尿酸値が測れる検査キットもあります。
自宅で尿酸値を測れる、といっても、
採取した血液を医療センターに送るのですけどね。
採取する血液は、ほんの・・ちょっぴりで いいし、
献血のように
「男性なら、200じゃなく、400mlで、お願いします!」
・・なんて、言われません。
「お願いします」という言葉は使っていますが、
あれは、ほぼ、命令ですからね。
こちらに選択権はありません。
自分で自分の血液を採取する、チクリとはいえ、
自分で指を刺す・・というのが嫌な人でも、
一滴だけなら我慢できるでしょう。
そうなんです、一滴だけなんですよ。
面倒だと思うかもしれませんが、
尿酸値を定期的に知っておくのは、大切なことですので、
なんらかの手段で尿酸値検査は
しておいた方がいいです。