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◆ 痛風とビールの関係
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痛風にビールは良くない、とか言われてしまうと、
がっかりしてしまいますよね。
夏と言えば、やっぱりビールですよ。
特に仕事帰りの一杯は、たまりませんね。
仕事帰りのビールこそが人生の生きがいの一つだ、
なんて言う人もいるくらいです。
なのに・・・
なんで、痛風にビールが良くないの?
ビールにプリン体が多いってことがダメなのなら、
「プリン体ゼロのビール」を飲んでいるのに。
いえ、ビールが痛風に良くない、と言われているのは、
プリン体が多い、ということだけじゃないから。
ビールに限らずですが、アルコール飲料は体内に入ると、
アルコール分解(解毒)されるのですが、そのとき、
分解の過程で「尿酸が作られる」のです。
だから、ビールを飲めば飲むほど、尿酸が生成される、
ってこと。
じゃあ、ノンアルコールビールは?
これなら、アルコール成分がゼロなんだから、
問題ないんでしょ?
全く、問題ないです。
アルコール飲料じゃなんですから。
ノンアルコールビールは、清涼飲料水扱いですからね。
ただし、ノンアルコールビールには、別の問題があります。
別の問題?
→ ノンアルコールビールは、全く、おいしくないってこと。
おいしくないものを飲みたいとは思わないでしょう。
まあ、人それぞれ、好き好きですが。
慣れれば、おいしいと思うのかもしれませんが。
「ビールじゃないもの」を
ビールに似させようとしても、ねえ?
それから、もう一つ。
「ビールが痛風に良くない」という理由、の話の続き。
先日、病院へ行ったら、内科の先生が痛風の話になって。
「痛風の人は、すきっぱら
でビールを飲むからダメなんだ」
・・なんて言うんですよ。
すきっ腹というのは、空腹のことですが、
たしかに、ビールを飲む前に、
お茶とかジュースを飲んだりしてから
ビールを飲む人なんか、いないでしょう。
そんなことをしたら、
せっかくのビールが不味くなりますからね。
せっかく、喉カラカラなのに。
ビールのウマさが倍増するのに。
なんで、ビールを飲む前に
何か飲んだり食べたりしなきゃならないのか、と。
夕方、ビールを飲める時刻が近づいてきたら、
喉が乾いていても、他の水とか珈琲とかジュースとか、
我慢する人も多いのでは?
それも、すべて、美味いビールを飲むため、です。
ぷはぁっ!
ところが、空腹の状態でビールを飲むと、
胃にも良くないし、痛風にも良くないのだそうです。
確かに、昔から、
飲み屋に行くと、まず、
酒のアテみたいなものが出ますしね。
本当は、チーズなどのタンパク質を含む食品を食べて、
そのタンパク質で胃に膜を張って
胃を守る、というか、
胃の負担を軽くしてやれば いいらしいのですが、
すきっ腹で喉カラカラの状態こそが、
一番ビールがウマイ状態なので、
そんなことをする人は、きっと少ないんでしょうねえ。
体に良くないとかより、
目先の「うまさ」を取ってしまいそうです。
・・・・・・・・・・・。
人間は、そんなに理屈どおりには動かないです。
「体に良くないこと」は、いろいろありますが、
たいていの「体に良くないこと」は、当人は
自分で知っているのです。
でも、「体に良いこと」は、やらない。
あるいは「体に悪いこと」をする。
タバコを吸う、とかね。
喫煙が健康に良くないことは、
誰もが知っていることです。
でも、やめない。
ビールの件も、体への影響を知っていても、
みんな、止めないんでしょうね。
ビールが人生の大切な楽しみの一つになってる人ほど、
飲むのを止めないでしょう。
少々、痛風に良くないとしても、
自分からビールを取り上げられてしまう疎外感を考えると、
ビールを飲む方を選択するんでしょうね。