痛風の発作が発症している時に気になるのが、
お風呂に入って良いのかという事です。
痛風はとても強い痛みが伴いますが、
その症状の主なものに炎症があります。
特に痛風発作での痛みや炎症は
とても程度がきついので、
お風呂にも気を付ける必要があります。
まず、通常の40度くらいのお風呂に入るのは
控える事をお勧めします。
炎症は熱を持っています。
そのため、その状態でお風呂に入ろうとしても
逆に炎症や痛みをひどくしてしまうのです。
お風呂はその熱で血行を良くする効果があります。
これは一見痛風でも良いように思えますが、
より症状を悪化させやすくなってしまいます。
この点からもお風呂に入るのは良くありません。
もう一つ、お風呂が良くない理由があります。
お風呂に入るとその熱で人は汗をかきます。
水分を失うのは痛風発作を抑えるという面では
逆効果なのです。
尿酸は尿によって排出されています。
痛風にかかったら水を飲んで
水分補給を欠かさないようにし、
尿酸を排出しやすくする状態を常に保つ事が
大切になります。
お風呂によって汗をかくと尿が出にくくなり、
体内の尿酸値を高めてしまうため良くありません。
お風呂に入る事で痛みが強まったという例も
良くあるため、毎日お風呂に入っていて、
お風呂の時間が楽しみという方も、
痛風の時はお風呂は控える事をお勧めします。
こうした事が起こらないように
ぬるま湯などで調節するという入り方もできますが、
ぬるま湯でも多少は体温を暖め、
汗をかく事には変わりがないため、
できれば避けた方が良いでしょう。
今後痛風が発症した時の対策を考えている方は、
とにかく熱いお湯は痛風には禁物という事だけ
念頭に置いてほしいと思います。
また、入浴して良いタイミングも、
心配な方は痛みが引いても油断せずに
医師に確認するようにしましょう。
痛風の痛みはとても強く、入念に
対処をしていく必要があります。
入浴についても軽く考えずに注意して入る事で
よりリスクを抑える事ができます。
また、こうした手間のかかる事にならないよう、
まだ痛風にかかっていないという方は
生活習慣を改善するなど、
予防を行っていく事をお勧めします。