痛風発作は繰り返し起こる事があります。
これは痛風の症状が発生する仕組みを知ると
理解する事ができます。
痛風の原因となっているのは
食べ物に含まれているプリン体と呼ばれる物質が
燃焼されてエネルギーに変換される際に生じる
尿酸という物質です。
尿酸は体内で基準値内の量であれば
存在していても害はありませんが、
体内の中で増えすぎると悪影響を及ぼす原因となります。
尿酸は体の関節部分に溜まりやすい性質を持っています。
体内に尿酸が増えてきて関節部分に溜まるようになると、
尿酸は互いにくっつき合って結晶を作ります。
この結晶となった尿酸が、
関節部分にある軟骨にダメージを与え、
沈着といった現象を起こします。
これが痛風の原因です。
痛風発作は強い痛みや炎症を生じますが、
この尿酸の軟骨への沈着によって起こっています。
逆に言えば尿酸を排出していけば、徐々に
痛みは引いてくるという事になります。
尿酸は水を飲むと排出されやすくなりますが
これは尿の流れに乗って尿酸が排出されるためです。
医師から処方して貰った薬で痛みや炎症を抑え、
尿酸を排出されていくと症状は引いていきます。
ですが尿酸が軟骨に与えたダメージは
そのまま軟骨に残ってしまっています。
軟骨へのダメージを回復するのは
現代医学でも難しいとされています。
そのため、症状が引いても完全に治った
という訳ではなく、
痛みが引いているという状態なのです。
尿酸が再度増えてくるとこの損傷を
受けている軟骨の部分から
痛みが再発しやすくなっており、
繰り返して症状が発生する方もいます。
多い方だと年に数回痛風発作の痛みを
経験するという事になります。
痛風発作の痛みは激痛とも言える強い痛みを生じますが、
その痛みを定期的に経験する事になってしまうのです。
繰り返しを防ぐためには健康的な生活を心掛け、
体内の尿酸の量を増やさないようにする
という予防と、万が一
症状が発症してしまった時の対処が重要になります。
健康的な生活は食事や睡眠を改善する事が大切です。
不規則な食事や睡眠は避けるようにし、
睡眠は十分取りましょう。
また、食事も肉類や脂分を多く含んだメニューは
控えめにし、野菜と肉類、魚などを
バランスよく取り入れたメニューにしていきましょう。
私が行っているのはそれに加えて水を飲んで
体内の尿酸を排出しやすくするという事と、
ウォーキング等の適度な運動を行って代謝を
良くしているという事です。
また、痛風の症状が起きてしまった時のために
薬を用意しておくのも大切です。
痛風には前兆の初期症状が見られるため、
その症状が分かる方はコルヒチンという薬を
その段階で飲むと本格的な症状の発症を止める事ができたり、
痛みを和らげる事ができます。
また、本格的な症状が始まってから効果的な薬には
ロキソニンという薬があります。
これは痛み止めの薬で飲む事によって発作や
炎症を抑える事ができます。
繰り返し起こる痛風はとても大変ですが、
予防や対策を行う事で対処していきましょう。