アンセリンは痛風に対して
効果の期待できる成分として、注目を集めています。
痛風発作を起こしてしまうのは、血中の尿酸が
高くなってしまうことが関係しています。
尿酸ができるのは、
プリン体を分解する過程の中です。
そしてアンセリンには、このプリン体が
分解されて余計な尿酸を作る前に、
今一度プリン体に合成し直す働きを促します。
また余分な尿酸を尿や便、
汗などで排出する働きもあります。
尿酸を余計に作らせない、尿酸を
体外に出すという両面の働きによって、
尿酸値を低くし、痛風発作のリスクを
低減してくれます。
痛風というと、風にあたっても痛いと書きますが、
尿酸値の高い状態というのは、
いろいろな他の症状を引き起こすリスクも
高めてしまいます。
具体的には腎不全や尿路結石を誘発することがあります。
さらにほかの生活習慣病と合併症を
引き起こす危険性もあり、動脈硬化や高血圧、
心筋梗塞などの発症リスクも高めます。
痛風というと痛みがきついものの、
命に係わるような重大な病気ではない
イメージを持っている人も多いです。
しかし実際にはこのように、処置を誤ると
深刻な病状に発展するケースもあるので
決して侮れない病気なのです。
お酒をよく飲む人、肉料理を好んで食べ、
栄養バランスの偏りが気になる人はアンセリンを
摂取して痛風対策をするのも
一つの方法かもしれません。
ところでこのアンセリンですが、
いろいろな所で研究が行われています。
痛風以外にも抗疲労作用や抗酸化作用による
アンチエイジング効果、生活習慣病の予防などに
効果が期待されているからです。
その研究の中には、ほかの医薬品との
飲み合わせの研究も行われています。
サプリメントの飲み合わせに関して
解説しているサイトも見られますが、
医薬品を常用している人は
サプリを摂取するときに注意した方がいい
とよく紹介されています。
両者の効用を殺し合ってしまう、
逆に必要以上の大きな効果をもたらす
リスクがあるからです。
しかし痛風対策としてアンセリンを摂取する場合、
治療薬と併用した方がいいというデータも
出てきています。
ある医学部とクリニックが協力して、
尿酸降下剤を使って治療している痛風患者に
アンセリンを1日50mgずつ投与して、
尿酸値の推移を検証した実験がありました。
初診時の尿酸値の平均は6.20㎎/dlでした。
これが尿酸降下剤とアンセリンの飲み合わせを
実施したところ、1か月後には5.70㎎/dlになりました。
同じく2か月後は5.61㎎/dl、3か月後には
5.64㎎/dlになりました。
研究チームはこの実験結果を踏まえ、
尿酸降下剤とアンセリンを併用することは
尿酸値を低下するにあたり、
有用であるとの結論を出しています。
もし痛風の治療を実際に行っていて、
尿酸を下げる薬を服用しているのであれば、
アンセリンのサプリメントも一緒に摂取してみると、
尿酸値をより効率よく下げられる可能性があります。
ただしほかのサプリをすでに摂取している人は、
飲み合わせを注意すべきです。
成分が重複していると、
過剰摂取をしてしまう危険性があります。
成分の異なるサプリメントであっても、
多数併用している人は
過剰作用の恐れも考えられます。
もしいろいろなサプリメントを併用していて、
かつこれからアンセリンも使用しようと
思っているのであれば、
主治医などに相談をすべきです。
専門家に併用の危険性はないかどうかを
確認した上で、摂取するように心がけてください。
また、摂取量は体調と相談をしながら
調節することも大事です。
もし体調が少し悪いというのであれば、
摂取量を控えるなどの対処をすることです。