痛風とは体内に尿酸が溜まる事で起こる病気です。
主に体の関節部分に尿酸が溜まる事で
痛みや炎症を伴い、発作が生じます。
その発作の度合いや痛みは
一般的な病気のものとは大きく異なり、
かなり大きな痛みが生じる事も多いです。
そのため、その特有の発作の症状として、
痛風発作と呼ばれます。
特に40代過ぎからの中高年の男性の方に
多く発症する病気ですが、
最近は若い方でも症状が起こる事があり、
より多くの方が患う可能性がある病気となっています。
痛風の原因となる尿酸は、体の中で
エネルギーが消費される際に生じる、
ごみのようなイメージの物質です。
尿酸の元になる物質がありますが、
それはプリン体と呼ばれる物質で、
身の回りの口にする様々な食材などに含まれています。
その中でも代表的なのがビールです。
ビールはプリン体が特に多く含まれている飲み物で、
定期的に摂取していると、体内に蓄積される
プリン体も多くなっていきます。
中高年の方に痛風が多いのはこのためで、
ビールから摂取するプリン体が尿酸に変化する事で
体内の尿酸値が大きくなり、
痛風に繋がるという事が多くあります。
尿酸は体の各部位の関節の軟骨に沈着する
という性質を持っています。
血液中に尿酸が多くなると、
尿酸同士が結びついて結晶を作ります。
この結晶が沈着を起こし、軟骨に
ダメージや損傷を与える事で、
痛風の炎症の原因となります。
その痛みは非常に激しく、
激痛とも言われるほどの痛みが伴います。
また、その痛みは一時的なものではなく、
一週間から10日ほどの期間で続く事も多いため、
注意が必要です。
また、改善しても再発する可能性もあり、
一度なってしまうと
継続して予防や対策が必要な病気です。
痛風は前述のように中高年の方に多い病気
と言われてきましたが、最近は
比較的若い方にも多く見られる病気となっています。
現代社会は変化の激しい時代となっており、
仕事が忙しく、生活習慣が不規則になる
という方も多いですが、この不規則な生活習慣が元となり
痛風が引き起こされる事が多くあります。
若い方でもこうした生活習慣の乱れが、
以前よりも大きくなっており、
中高年の方だけでなく、若い方にも
関係が深い病気になりつつあります。
その反面、痛風は女性には
比較的少ない病気となっています。
プリン体が多く含まれるビールは
男性が好みやすい飲み物ですし、
他にもプリン体が多く含まれるお酒のおつまみなどの珍味も、
男性が好みやすいものが多いです。その
ため、女性は比較的発症しにくい病気と言えます。
ですが、油断はできないため、
特に年齢が高めになってきた時期からは、
関節の痛みには気を付けておきましょう。
痛風は本格的な発作が始まる前に、
初期症状が見られる事が多いです。
足や膝の関節に痛みが生じるというのがその代表的なもので、
本格的な症状ほどではないですが、痛みや腫れが
関節部分に生じるようになります。
リウマチなどの関節痛の可能性はありますが、
一定期間継続して症状が出ている場合などは、
痛風を疑った方が良いでしょう。
一度なると対策が大変なため、なるべく
毎日の生活の中で予防を行っていきましょう。