2022年5月11日水曜日

痛風と女性 

痛風は女性よりも男性の方が

なりやすい病気と言われています。


理由として、女性の体内に多く存在する

女性ホルモンが関係しています。

男性にも女性にも、男性ホルモン、女性ホルモンの

二つの物質が体内に存在しています。

男性は男性ホルモンが、

女性は女性ホルモンが優勢になっており、

そのバランスをホルモンバランスと呼びます。

女性に多く存在する女性ホルモンは、

尿として尿酸を排出する働きを強く持っており、

生じた尿酸をスムーズに排出できる体質になっています。

そのため、男性の方が

痛風になりやすいというのが理由です。


男性よりも女性の方が痛風にはなりにくいのですが、

最近はこの傾向に変化が見られるようになってきています。

女性でも痛風を患う方が増えてきており、今は

男性、女性問わずかかる病気として再認識されてきています。

また、以前は中高年の方に多かった病気ですが、

これも若年層の方にも症状が発症するようになってきており、

幅広い方に起こる可能性のある病気になっています。

そのため、予防や対策は誰もが意識して行う必要があるのです。


こうした変化の元になっているのは、生活習慣の変化です。

日本は以前よりも生活が豊かになり、ファーストフードなどで

手軽にカロリーが高い食事をする事ができます。

食事をしっかり摂る事ができるようになった反面、

過剰に食事で栄養素を摂りすぎてしまう方も多く、

男性だけでなく、女性にもそれは当てはまります。

こうした食事の中でプリン体が若いうちから

蓄積されるようになってしまい、

痛風になる方が出てきています。


もちろん、豊かになった生活が悪いという訳ではなく

そうした生活の中で、健康にも気を使う必要が

新たに出てきたと言えます。

痛風を防ぐために大切なのは、まずは生活習慣の見直しです。

不規則な食事をしていたり、偏った食事はプリン体を

多く摂ってしまったり、尿酸の排出が

スムーズに行われないという状況を招きやすくなります。

また、睡眠も十分な時間を取っていなかったり、

寝る時間が遅いと、体の機能が上手く働かず、

同じように尿酸を体内に蓄積してしまいます。

男性も女性も、日ごろから気を付けていきましょう。