2022年5月10日火曜日

痛風と予防 

痛風は尿酸が体内に多く蓄積され、それが

関節などで炎症を起こす事が原因となっています。

予防方法としては尿酸を体内に溜めないという事が

大切なポイントになります。


尿酸は

体内にまったく存在しないという状態にはならず、

一定のバランスを保って存在している状態が

正常な状態です。

尿酸が作られるのと、排出されるサイクルのバランスが

保たれる事が大切になります。

この、尿酸が作られるスピードを抑えるのと、

排出を早くする事が、

痛風を予防する方法となります。


まず、尿酸が作られるスピードを遅くするには、

尿酸の原因となる物質を多く取り込まないよう

注意する事が大切です。

尿酸はプリン体という物質が元になっています。

聞いた事がある方もいるかもしれませんが、

ビールなどに多く含まれる物質です。

また、ビールが最も多いわけですが、

他のお酒にも比較的多く含まれている物質です。

そのため、日常的にたくさんのお酒を飲んでいる方は、

なるべく量を控えたり、

飲んだ日が多くなった時は間を空けて

休肝日を取るなど、工夫していきましょう。


また、もうひとつ多くプリン体が含まれるメニューに

お酒のおつまみになるようなものがあります。

白子やウニなどが代表的ですが、こうしたものも、

多く摂りすぎるとプリン体が過剰になります。

豆類やキノコなどにもプリン体は含まれていますが、

こうした食材のプリン体は痛風には

関連がないという事が明らかにされており、

含まれる食材によっても異なっています。


尿酸の排出を早める方法として効果的なのは、

水を飲む事です。

痛風の症状が生じてしまった方も、

蓄積されたプリン体を排出させるために、

水を多く飲むという方は多いです。

水分を多く摂ると体内の栄養分は

体にスムーズに行き渡るようになり、

老廃物は排出されやすくなります。

気が付かないうちに水分は失われがちなので、

なるべくこまめに水分を摂るようにしましょう。

お酒を飲んだ際は特に水分が失われていくため、

意識的に摂りましょう。


ビールやおつまみ、水を摂らないなど、

これらが多く当てはまる方が多いのが中高年の男性です。

痛風は中高年の男性に多い病気と言われていますが、

その理由は痛風になりやすい食材を食べたり、

生活習慣を持っている事によります。

また、最近では若い方にも

多く見られるようになってきています。

若い方も生活習慣が偏ったものになりやすいのが、

痛風の若年化の理由と考えられています。

若い方もやはり男性が多くなっています。


こうした事を総合すると、

痛風の対策に必要なのは、

バランスの良い健康的な食事と生活習慣という

基本的な事というのが分かります。

分かっていてもつい偏ってしまったり、

お酒を飲み過ぎてしまうという事がありますが、

なるべく日頃から意識して

気を付けるようにしていくと、

徐々にでも状況が改善されていきます。

できる事から少しずつ始めていくのが、

痛風やその他の病気を予防するために

大切なポイントです。