2022年4月24日日曜日

尿酸値下げる? サプリ アンセリン

足の親指の付け根を中心として、

激痛の走る症状なら痛風なのかもしれません。


生活習慣病の一種といわれていますが、

厚生労働省の調査によると、

2007年の時点で痛風により通院治療をしている患者は

85万人程度いたといわれています。

痛風の患者の数は以降も上昇傾向で、すでに

100万人を突破しているのではないか

とみられているほどです。


男性の方が発症するリスクが高く、

成人男性の4人に1人程度はすでにかかっているのでは、

とみられています。

男性にとっては、

決して自分とは関係のない病気ではないのです。

痛風の激痛は、ある日突然発症します。

しかも深夜や早朝に突如発症するので。


なぜ痛風を発症してしまうかというと、

プリン体が関係しています。

ビールなどのお酒、レバー、魚卵、魚の干物は

プリン体が多く含まれます。

このプリン体が体内に入ると、分解されます。

この分解の一環として尿酸が産みだされます。

尿酸が血液中に多く溜まってしまうと、

血液の中に溶けきれなくなります。

その結果、尿酸が結晶化してしまって、

足の指の関節にくっついてしまうのです。

この結晶を異物とみなした白血球が

攻撃を仕掛けることによって、

痛風の発作が起こります。


特に夏場、猛暑の時などは汗の量が多くなるので、

尿の量が少なくなります。

尿酸は尿として排泄されるので、

尿の量が少なくなると尿酸が排泄されにくくなり、

どんどん体内に溜まります。

このため、夏場は痛風を発症する人が多くなります。

こまめに水を飲んで、

尿を出しやすくすることが大事です。


尿酸値は血液検査で検査できます。

血液検査の結果、尿酸値が

7㎎/dlを超えているようであれば、

痛風予備軍だと思ってください。


また、9㎎/dl以上ある人になると

いつ痛風の発作が起きてもおかしくありません。

このため、食事療法や薬物療法が行われます。

尿酸値が高いだけでは

自覚症状が出ない人も多いのですが、

それだけ深刻な状態にあると認識すべきです。

尿酸値が高いと診断されたのであれば、

早めに対策を講じて痛風の予防を行うべきです。


その中でも最近注目されているのが、

アンセリンという物質です。

アンセリンはイミダペプチドの一種で、

動物の骨格筋に含まれるアミノ酸が

2つ結合した成分を指します。


アンセリンはマグロやカツオなどの筋肉に

多く含まれる成分で、もともとは

うまみ成分として注目されました。

しかし、マグロやカツオが広い範囲を休まずに

泳ぎ続けられるのは

アンセリンの力によるものではないかとして、

その効果が本格的に検証されるようになりました。


アンセリンの効果について検証をした結果、

アンセリンには尿酸値下げる作用のあることが

分かったのです。


なぜアンセリンが尿酸値下げる効果があるかというと、

2つの側面が関係しているとみられています。

一つにアンセリンには、

体内の化学反応を助ける酵素に対して

働きかけを行う力のあることが分かったから。


この酵素は、プリン体を再利用する働きのある酵素。

プリン体の分解を進めないように作用するので、

尿酸が体内に産まれません。

このため尿酸値の上昇を妨げることができます。


もう一つは、乳酸の成分を減らす効果があることも

関係しているとされています。

乳酸が疲労などで体内に溜まってしまうと

尿酸の排出がうまくできなくなります。


しかしアンセリンの乳酸を減少する効果によって、

尿酸をスムーズに排泄できます。

このように尿酸を作らせない、

そして尿酸の排出を進めることによって、

アンセリンには

尿酸値下げる効果が期待できるわけです。


現在アンセリンを配合しているサプリメントも、

いくつかのメーカーから販売されています。

マグロやカツオなどの魚を食べることでも

摂取できますが、アンセリンを凝縮して

配合しているサプリメントの方が効率的に摂取できます。

尿酸値高めが気になる人は、アンセリンの

サプリメントを摂取してみるとよいでしょう。


ただ、アンセリンはあくまでサプリメントで

医薬品ではありませんから、痛風に罹患したら

やはり病院で医師の指導を受けるのが

一番だと思われます。